エストロゲンとは?女性ホルモンと上手く付き合っていく方法

エストロゲンとは?女性ホルモンと上手く付き合っていく方法

エストロゲンは、エストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類からなる、女性ホルモンのひとつです。
女性ホルモンは主に、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)からなります。
女性の心身の変化に直接的に関与する女性ホルモンについて、生きていく上で理解を深めておくとよいでしょう。
中でも、エストロゲンとはどのような作用があるのか?上手な付き合い方をご紹介いたします。

女性ホルモンとは?

女性ホルモンとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という二種類のホルモンのことを指します。
女性ホルモンを分泌しているのは「卵巣」になります。
主な流れとして、「脳」から指令を出すことにより「卵巣」から女性ホルモンが分泌されます。
なので、女性の脳は常にホルモンの分泌量をチェックしており、減りすぎたり増えすぎたりしないように調整をしています。
脳といっても幅広いですが、司令塔として働いているのは「間脳の視床下部」になります。
簡単に言うと、ホルモンを調整するための場所です。女性ホルモンに限らず、さまざまなホルモンと操っています。
ただ、視床下部というのは非常にストレスに弱く、その影響で視床下部が働かなくなると、体調や生理時の状態にも多大な影響を及ぼします。
自身の身体のために、日頃から、なるべくストレスをためないような心がけが必要ですね。

エストロゲンの働き

エストロゲンは生殖機能に限らず、身体の健康状態の維持にも関わっています。
それでは、エストロゲンは、どういった働きをしているのかを、ご紹介いたします。

・受精卵が子宮に着床する準備(妊娠する準備)
・コレステロールや中性脂肪の調整、骨量の維持
・女性らしい丸みのある体形づくり(乳腺の発達等含む)
・肌を美しく保つ(うるおい、艶など)
・代謝アップ
・精神状態の安定化を助ける  
                

主にこのような働きをします。
簡単に言うと、女性らしさを作るホルモンとなりますね。
また、女性にとってはなくてはならない働きをしてくれるホルモンです。
女性の1か月の心身状態にも直接影響するので、エストロゲンが多く分泌される卵胞期は心身ともに元気でいられる時期ともされています。

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月経周期とホルモンの関係

女性にとっての1か月は、下記の4つの時期に分けられます。

・卵胞期
・排卵期
・黄体期
・月経

前回の月経が終わると、「卵胞期」と呼ばれるエストロゲンが増えていく時期に入ります。
「卵胞期」は、女性の1か月の中で一番心身ともに調子が良いと感じる時期になります。
仕組みとしては、卵巣内にある、原始細胞という卵子の元になる細胞が成熟することにより、エストロゲンが大量に分泌されるのです。また、その影響で子宮内膜が厚くなります。

その次に、「排卵期」と呼ばれる時期に入ります。
この中で「排卵」は、一番聞き馴染みのあるワードではないでしょうか。
排卵期とは簡単に言うと、「一番妊娠しやすい時期」と言われています。
卵巣から卵管に卵子が放出されることを「排卵」と呼び、仕組みとしては、黄体化ホルモン(LH)の変化によって卵巣から卵子が飛び出すのです。それが受精の手助けをしているので、妊娠しやすいと言えるでしょう。

次回の月経前の時期は「黄体期」と呼ばれる時期になります。
世間的に、「生理前」と呼ばれる時期です。
精神的に不安定になったり、体のむくみが気になったり、肌荒れが起きたり、体温がいつもより上昇したり、乳房の張りや痛みを感じるので、女性にとっては心身ともに不調を感じやすい時期であります。
仕組みとしては、先ほどまでと違い、エストロゲンではなく「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンが多く分泌されます。プロゲステロンを分泌することにより、受精卵が着床する手助けをしています。

「黄体期」が終わり、妊娠が成立していない場合は「月経」が起きます。
子宮内膜に受精卵が着床することにより妊娠が成立します。
妊娠をしていない場合は、黄体ホルモンの分泌が止まり、不要になった子宮内膜がはがれて血液とともに体外に排出されます。
これを「月経(生理)」と呼びます。

女性の身体は、脳の視床下部と卵巣が常に連携しておりコントロールをしています。
そのため、無理なダイエットや過度なストレス、睡眠不足など身体に負担がかかると、女性ホルモンの分泌が止まります。
それは、月経周期の乱れや月経が止まってしまう原因に繋がるので、注意しましょう。

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エストロゲンと女性の一生

エストロゲンは身体の成長に合わせて分泌する量が変わります。
生殖器官を発達させ、維持する働きをしているのです。
女性のライフステージによって変わるエストロゲンの量と、起こりやすい病気や身体の不調をご紹介いたします。

思春期の特徴

思春期と呼ばれるのは10歳~18歳で、平均12歳ごろに「初潮」を迎えます。
性成熟期に向かってエストロゲンが徐々に増えていく時期にあたります。
生理が定期的に来ない「月経不順」や、下腹部痛や腹痛などの一般的に生理痛と呼ばれる「月経痛」に加え、お腹が張ったり、吐き気や頭痛、疲労感、食欲不振、イライラ、憂鬱、下痢などの症状が起きる「月経困難症や月経前症候群」などの月経トラブルが出てくる方もいる時期です。

性成熟期の特徴

エストロゲンは性成熟期分泌量のピークを迎えて、量も安定してきます。
性成熟期は18歳~45歳の時期にあたります。
月経も安定し、心身ともに安定しやすい時期と言えます。
ただ、エストロゲンの分泌が盛んなことから、エストロゲンのちょっとした変化でも身体に影響が出やすいです。
不正出血や月経痛が重くなったり、過多月経など月経トラブルに加え、子宮内膜症や子宮筋腫などの女性特有の疾患が起きやすくなるのも性成熟期です。
また、20代後半くらいから子宮頸がんなども起こる可能性が出てきます。
酷い月経痛や身体の不調は放置しないようにしましょう。

プレ更年期の特徴

医学的な病名ではありませんが、40代前半から「プレ更年期」と呼ばれることがあります。
主に「更年期」に入る手前の時期を指します。
プレ更年期に入ると、卵巣の機能の低下が始まり、エストロゲンの分泌量が少しずつ減り始めます。
月経の周期や日数が短くなったり長くなったり、自律神経が乱れる方も増えていきます。
自律神経が乱れると、だるさ、肩こり、睡眠障害、動悸、めまい、ほてり、異常に汗をかくなどの身体的症状が出てきます。
プレ更年期にあたる方は、仕事が波に乗ってきたり、子育てに奮闘していたりと比較的、人生の中でも多忙な時期になるので、自律神経が特に乱れやすいのです。
以前に比べて、調子が悪いと感じることが多くなったり、疲れやすくなったと感じる方も多いはずです。
仮に症状が無かったとしても、女性特有の病気にかかりやすい時期でもありますので、定期的に婦人科で超音波検査や子宮がん検診を受けることで、病気や疾患の早期発見に繋がります。
また、かかりつけの婦人科を見つけることで、何かあったときにすぐに相談できる医療機関を確保しておくことも大切です。

更年期の特徴

世間でよく耳にする「更年期」は、人によって違いますが約45歳~55歳までの「閉経前後」にあたる10年間を指します。
エストロゲンの分泌量はこれまでに比べて、大幅に減少します。
エストロゲンの分泌が減ることによって、身体にさまざまな不調が起きやすくなり、これを「更年期症状」と呼びます。更年期症状が酷くなり、日常生活に支障をきたす場合は「更年期障害」となるのです。
おもに、更年期症状はのぼせ、異常発汗、めまい、倦怠感、不眠、頭重感、ゆううつ、動脈硬化、高血圧、骨粗しょう症などの不調を指します。
もちろんエストロゲンの分泌が減ることが原因でもありますが、ストレスや身の回りの環境の変化、元々の性格なども関与してくると言われます。
対処法としては、医療機関への受診をし、しっかりと医師に問診をしてもらうことが大切です。そのほか、生活習慣の改善や心理療法も効果があります。。
主に、HRTと呼ばれる「ホルモン補充療法」や「漢方薬」「向精神薬」などの薬物療法を行います。
また、閉経後の老年期に向けて、高血圧や脂質異常症、動脈硬化、骨粗しょう症などの予防も、この時期から始める必要があります。

月経回数の増加と月経関連疾患

最近では、月経回数が昔に比べて増えている女性が多いという現状があります。
理由としては、昔よりも出産をする女性が減っているという背景から、妊娠をしない=月経が来る というサイクルで、月経のある期間が長くなっています。
月経の期間が増えると、それに伴って「月経困難症」や「子宮内膜症」などの病気も発症するリスクが上がります。
月経が順調に来ている方でも、月経痛が重いなどのトラブルがある方は、エストロゲンとプロゲステロンの女性ホルモンの量を「ピル」の服用などで調節して、排卵を抑えるなどの対策をして、月経の痛みや月経量を減らすというのも手段のひとつです。
次に、月経に関係する病気をご紹介いたします。

月経前症候群(PMS)

月経前症候群とは、月経が始まる3~10日前に起こる精神的・身体的な不調を指します。
最近ではよく耳にするようになった「PMS」月経前症候群のことを言います。
月経前症候群(以下、PMS)が起こる原因としては、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」が関与していると言われていますが、実際の原因は、はっきりとわかっていません。
PMSは思春期から発症する方も多いです。ストレスを多く感じていると症状が悪化していく傾向があります。
個人差があるものなので、なる方とならない方がいます。
少しでも不調を感じたら医師に相談をし、最適な対策方法を聞いてみるとよいでしょう。
PMSは「ピル」でも対策をすることができるので、対策方法の一つとして検討してみてください。
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子宮筋腫

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)」は、筋層と呼ばれる子宮の壁にできる良性の腫瘍のことを指します。
子宮のどこにできるかで種類が変わります。子宮の外側であれば「漿膜下筋腫」、子宮内膜の内側なら「粘膜下筋腫」、子宮筋層の中にできる一般的に一番発症例が多い「筋層内筋腫」の3つに分けられます。
この病気も月経時の血液量が増えたり、レバーのような血の塊が多く出るようになったら注意が必要です。
治療法は大きさや種類によって薬物療法と手術療法に分けられます。
不妊や流産の原因となる場合もあるので、過多月経だけでなく月経痛も酷い場合は警戒しましょう。

月経困難症

月経困難症」は「月経痛」が悪化して日常生活に支障が出た場合のことを指します。一般的に言う生理痛が酷い状態のことですね。
下腹部痛や腰痛に限らず、吐き気やお腹の張り、食欲不振、下痢、頭痛などの身体的症状からイライラや憂鬱、不安感などの精神的症状もあります。
原因は、子宮の内膜から出されるPGと呼ばれるプロスタグランジンという物質がさまざまな臓器の平滑筋を収縮させることで起きます。他にも、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などが原因になっていることがあります。
無排卵月経では月経困難症は起きないと言われており、ピルの服用で排卵を止め子宮内膜を薄くすることで月経痛が改善します。
低用量ピルの一部の製剤は月経困難症の治療薬として保険適用薬となっています。

子宮内膜症

子宮内膜症」は子宮内膜に似た組織が、子宮内腔以外の場所(腹膜、卵巣、卵管、腸など)にできてしまい、通常の子宮内膜と同様に女性ホルモンの影響を受けて増殖する病気です。子宮内膜症では、出血した血液を外に出せないことからお腹の中に古い血液がたまってしまいますが、卵巣の中にたまると「卵巣チョコレート嚢胞」というものに変化し、最悪の場合「卵巣がん」が発生する危険性があります。
年々、月経痛が酷くなったりした場合は我慢せずに医師に相談しましょう。

子宮腺筋症

子宮腺筋症」は子宮の筋肉内に子宮内膜に似た組織ができて、子宮全体が大きくなる良性の病気です。
子宮内膜症と同じく女性ホルモンの作用によって発症します。
主に30代後半から40代の方に多いですが、最近では20代から30代前半の方にもみられます。
過多月経や月経期間の長い方、月経痛が酷い方は注意が必要ですので、医師に相談しましょう。

月経関連疾患の仕事への影響

上記のグラフを見てみましょう。
2020年に株式会社エムティーアイが取ったアンケートでは、働く女性の約8割の方が生理やPMSが仕事に影響していると回答しています。
そして、約半数の女性が仕事のパフォーマンスが下がると回答しています。
現代では一生の間で働く時間が長い女性が増えていますが、生理やPMSのせいでつらい思いをしながら働くのは自分自身も会社側にも良い結果を招きません。
「低用量ピル」の服用なども検討し、対策できることから始めて行きましょう。

月経が重い場合は医師に相談しよう

最近、月経時の出血量が多いな、月経痛が酷くなってきたなという場合は、速やかに医師に相談しましょう。
必ず対策できる方法があります。また、隠れている疾患が見つかる可能性もあります。
まだ、かかりつけの婦人科が無いという方も、これを機に相性の良い先生や病院を探してみてください。
何か困った時にすぐ頼ることのできる婦人科は大切です。

メデリピルなら安心して始められる

先ほども対策方法の一つとして「低用量ピル」を上げましたが、低用量ピルなどで女性ホルモンの量を調節し、さまざまな不調を改善できる場合があります。
メデリピルでは、予約・診療・処方から薬の受け取りまで、すべてがスマホで完結します。オンライン診療では、ビデオ通話もしくは音声通話での診療が選択できます。オンライン診療が初めてで不安な方も、安心して診療を受けることができます。もともと病院などで処方されたピルを服用している方が、オンラインサービスに乗り換える場合、すでに処方を希望するピルが決まっていれば音声通話でスムーズに処方してもらうこともできます。サービス利用期間の診療は何度でも無料のため、ピル服用中の体調についても、LINEで医師に相談できます。そのため、ピル初心者さんにも安心してピルの服用を始められます。価格も、低用量ピルは初月のピル代無料で2回目以降2,970円(別途送料550円)と始めやすい価格帯となっています。

まとめ

この記事では、女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」が原因で、日常生活に支障をきたす疾患などを紹介いたしました。
女性の身体はライフステージによって、ホルモンの量や起きやすい病気は変わってきます。
ご自身の身体の不調を常日頃から気にしてあげると、もし病気が隠れていても、早期発見に繋がります。
特に過多月経で月経時の出血量が多い方や、月経痛(生理痛)が酷い方は、我慢せずに早めに医師に相談しましょう。

【医師監修】妊娠を希望する場合、低用量ピルはいつやめればいい?注意点も紹介|メデリピル

【医師監修】妊娠を希望する場合、低用量ピルはいつやめればいい?注意点も紹介|メデリピル

妊娠を希望する状況になった場合は、ピルの服用をやめる必要があります。妊娠を希望する場合ピルをいつやめるべきなのか気になるところですよね。安心して妊娠準備をするためにも、改めてピルの正しい知識を確認してみましょう。

今回は、ピルの基礎知識や効果、ピル服用中に妊娠を希望する場合の注意点などを徹底的に解説していきます。自分自身の将来のためにも、ぜひ参考にしてください。

そもそもピルとは何?

ピルは大きく分けて「低用量ピル」「超低用量ピル」「中用量ピル」「アフターピル」4つに分類されます。ピルの種類によって違った用途で処方されます。
低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つの女性ホルモンが主成分となっており「経口避妊薬」とも呼ばれるため、避妊を目的としたイメージが強いです。しかし、副効用として肌荒れの改善や月経トラブルの改善などが期待できます。

ピルの使用目的とは

低用量ピルの使用目的は、継続的な避妊だけでなく、月経困難症やPMS(月経前症候群)の改善子宮内膜症など病気の治療など多岐にわたります。生理による下腹部痛・腰痛・頭痛・気分の落ち込みなどの症状が見られる場合は、低用量ピルの服用によって改善が見られる場合あります。

超低用量ピル 低用量ピル 中用量ピル アフターピル
使用目的 ・生理痛

PMSの軽減

月経困難症の改善

月経不順の改善

・子宮内膜症の治療

・肌トラブルの改善

など

・避妊・生理痛

PMSの軽減

月経困難症の改善

・生理不順の改善

・子宮内膜症の治療

・肌トラブルの改善

など

月経移動 緊急避妊
エストロゲン含有量 超低用量 低用量 中用量 含まれていない
飲み方 【21錠タイプ】

休薬期間以外は

1日1錠を毎日服用

【28錠タイプ】

休薬期間は偽薬を服用

【21錠タイプ】

休薬期間以外は

1日1錠を毎日服用

【28錠タイプ】

休薬期間は偽薬を服用

生理を避けたい日から逆算して数日間継続して服用 性行為後から72時間以内に

1度だけ服用

ピルを飲んでいると妊娠しにくい?

妊娠を希望する場合は、その時期に合わせた服用の中止も大切なポイントになります。妊活を開始する3~4か月前に低用量ピルの服用をやめるといいでしょう。3〜4か月の間に自然な月経と排卵周期が戻ります。ただし、これには個人差があるため、低用量ピルを辞めて3か月以内に生理がもどって来なければ産婦人科を受診するようにしてください。」と基礎体温を知ると妊娠に備えやすくなります。基礎体温を測りながら排卵の様子を見るといいかもしれません。

ピルの服用をやめる際に気を付けること

ピルをやめることによって、今まで軽減されていた生理痛やPMSなどの生理トラブルの症状に再び悩まされてしまうことがあります。ピルの服用停止とともに、もともと生理不順だった方は徐々にピルを飲んでいない状態の体に戻り、生理周期が乱れる可能性があります。生理痛がひどかったり、生理予定日を過ぎて2週間以上経っても生理が来ない場合は、産婦人科医に相談しましょう

低用量ピルによる不妊治療は難しい

低用量ピルは月経困難症や子宮内膜症の治療にも使われることから、不妊治療にも使えるのではないかと期待する方がいますが、低用量ピルを飲むことで排卵が抑えられてしまうため、不妊治療中に継続して飲むことはできません(月経周期を合わせるために短期間飲むことはあります)。しかし、妊活を始める前までに低用量ピルを飲むことによって子宮内膜症の発症を予防することができれば、不妊の原因が一つ減ることとなり将来の不妊予防につながるといえるでしょう。

妊娠中・授乳中にピルは服用できる?

妊娠中にピルを服用しても、胎児への影響を心配する必要は基本的にないといわれています。しかし、妊娠が判明した時点でピルの服用は中止しましょう。

授乳している場合のピル服用は、低用量ピルのガイドラインにおいて、産後6か月以上経っており医師が服用可能と判断すれば処方してもらうことができます。授乳中に低用量ピルを服用すると、母乳の量や質の低下が起こることがあり、母乳に低用量ピルの成分が微量に含まれることがありますが、赤ちゃんに影響が出ることは少ないと考えられています。授乳をしていない方は産後3~6週間以降に服用を再開することができます。服用を希望する場合は、必ず出産時期を医師に伝えて、服用できるかどうかを判断してもらいましょう。

オンライン処方のメデリピルなら始めやすい

メデリピルは、予約・診療・処方から薬の受け取りまで、すべてがスマホで完結するオンラインピル処方サービスです。価格は、初月のピル代無料で2回目以降も続けやすい値段設定となっています。診療は専門の産婦人科医が担当しており、診療時間は10時〜23時まで、土日祝日も受付しています。お薬は最短で診療翌日にご自宅のポストに届くので、わざわざ病院や薬局に受け取りに行く必要がありません。

さらにメデリピルは、サービス利用期間の診療は何度でも無料のため、ピル服用中に不調があればいつでもLINEで医師に相談できます。ピルを始めてみたいけど、副作用が心配で一歩が踏み出せないという方でも、服用中のサポートが手厚いメデリピルなら安心して始められますね。

まとめ

今回は、ピルの基礎からピル服用時の妊娠に関する疑問などを徹底的に解説していきました。将来妊娠を希望している人にとって、ピルの服用による妊娠への影響は気になるでしょう。ピルの服用が不妊を引き起こすことは無いため、安心して服用してくださいね。

妊娠を希望する場合は、ピルの服用をやめるタイミングが大切です。ピルはいつでもやめることはできますが、ホルモンバランスがもとに戻るまでの期間は人それぞれです。服用をやめる際は、事前に医師と確認した上で時期を検討しましょう。

【医師監修】高校生でもピルを買える?注意点や費用相場を紹介|メデリピル

【医師監修】高校生でもピルを買える?注意点や費用相場を紹介|メデリピル

低用量ピルは避妊薬としての役割だけでなく、生理痛や肌荒れの改善が期待できることをご存知でしょうか。中には気になってはいるけれど「高校生でもピルを処方してもらえるのか」「高そう」「副作用が心配」などの疑問や不安があり、一歩踏み出すことができない方もいらっしゃると思います。
そこで今回の記事では、実際に購入方法や服用における注意点などをピル初心者さんにも分かりやすく解説していきます。ぜひ、ピル服用のための参考にしてみてください。

高校生でもピルを貰える

結論から言うと、高校生でもピルの購入は可能です。ピルの服用は、生理が始まっている方を対象としているため、年齢的には初経が起こる10~12歳から閉経する50歳近くまでピルを服用することができるとされています。ピルは、避妊効果だけでなく、副効用として、生理痛やPMSなどの生理トラブルの緩和効果、肌荒れ改善効果を期待できます。

保険制度のある日本では、ピルの種類が「OC」「LEP」の2つに分類されています。OCは経口避妊薬のことですが、保険適用となるLEPは月経困難症や子宮内膜症など医療目的として使用します。

低用量ピルは初経から閉経まで処方できることにはなっていますが、「骨の成長が終了していない可能性のある患者」に処方することが禁忌とされています。つまり、成長の過程にある未成年者は骨の成長に影響を与えてしまう場合があるということです。以上の点も踏まえて、まずは産婦人科医に相談しましょう。

ピルを貰うのに同意書や親の立ち合いは必要か?

低用量ピルを貰う場合は、保護者の立ち合いや同意書が必要になることがあります。それぞれのクリニックによって対応が異なるため、事前に調べてから受診しましょう。低用量ピルはメリットだけでなく、副作用もあるお薬です。正しい飲み方や副作用を理解するためにも、不安があれば保護者に同席してもらうのが安心でしょう。保護者の同意を得るのが面倒などの理由で、海外の通販で販売されているものを購入するのは非常に危険です。初めての服用であれば、なおさら病院を受診するか、専門医が診てくれるオンライン診療サービスを利用するようにしましょう。

低用量ピルの費用相場

ピルは21錠、もしくは28錠がセットになったシートで販売されています。1シートあたりの値段は、低用量ピルなら自由診療の場合は2,000~3,000円程度保険適用(3割負担)の場合は1,000~3,000円程度が相場です。

ピルは1シート1ヶ月分になるため、複数処方される場合は1回の診療につき複数枚購入する場合もあります。さらに診察代もかかるので、処方してもらう病院の公式サイトから初診料・再診料などをチェックしておくと事前に心の準備もできますね。

低用量ピルの役割とは

継続的な避妊ができるとして広く知られているピルですが、ピルを服用すると排卵が抑えられ、ホルモンバランスが一定になります。すると、PMS(月経前症候群)や重い生理痛から解放されたり、肌荒れ改善も期待できます。

関連リンク:肌や髪のツヤにも影響?ホルモンバランスを整えるメリット

生理痛の改善

生理痛は、子宮を収縮させる働きをもつ「プロスタグランジン」という物質が原因で、子宮が強く収縮し、生じる下腹部や腰の痛みのことを指します。低用量ピルを服用することで、プロスタグランジンの生成を減らし、生理時の下腹部痛や腰痛を和らげる効果が期待できるのです。しかし、生理痛の痛みが年々増しているように感じる場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気の可能性があります。低用量ピルの服用を検討するのと同時に、一度婦人科を受診してみましょう。

肌荒れの改善

ホルモンバランスの乱れは、肌のコンディションにも影響を及ぼします。生理前に特に肌の調子が悪くなるという方は、生理前のホルモンバランスの変化によるものが原因となっている可能性があります。一般的に排卵後から生理前は卵胞ホルモンより黄体ホルモンの分泌量が多くなります。黄体ホルモンには、男性ホルモンと似た働きがあるため、皮脂の量が増え、毛穴も詰まりやすくなることで肌トラブルが起きやすくなるのです。低用量ピルの服用は、ホルモンバランスを整えることで黄体ホルモンの分泌を抑え、肌荒れ改善にもつながります。

低用量ピルの副作用とは

はじめてのピル服用では、下記のような副作用が出やすくなります。

  • 吐き気
  • 乳房の張り
  • 不正出血
  • 頭痛
  • 下腹部痛
  • むくみ

副作用の症状は3ヶ月ほどで治まる場合がほとんどですが、症状が強い場合や3ヶ月以上続く場合には医師に相談しましょう。

また、低用量ピルを服用していると、わずかですが血の塊が血管を塞いでしまう血栓症のリスクが高まります。特に肥満、喫煙者、家族に血栓症にかかったことがある方がいる場合は注意が必要です。3ヶ月ほど経つとほとんどの方は副作用が減って服用を続けることができるとされています。しかし、どうしてもひどい場合は、お薬での対処も可能です。ピル服用中に体の大きな体の異変があり不安がある場合は、産婦人科に相談してみてみるとよいでしょう。

日本のピル普及率は低い

日本のピル内服率は2.9%という低い数字が出ています。同じアジア圏でも東南アジアに関しては、タイ19.6%、カンボジア13.7%、ベトナム10.5%と日本に比べて大きな数字が出ています。世界で最も内服率が高いのはフランスの33.1%で、その他の欧米諸国ではイギリスが26.1%となっています。このような結果から、日本のピル普及率は諸外国に比べて圧倒的に普及率が低いことが分かります。海外の普及率が高い理由としては、低用量ピルの入手法の違いが挙げられます。日本では医師の処方なしでピルを購入することができません。一方海外では、低用量ピルを薬局で購入することができる場合が多いです。金額も比較的低く、風邪薬を買うような感覚で、低用量ピルを気軽に入手することができます。

オンライン処方のメデリピルなら始めやすい

メデリピルでは高校生でも低用量ピルを処方してもらうことが可能です。(高校生の場合、診療時に保護者の同席もしくは保護者の本人確認書類が必要となります))メデリピルは、予約・診療・処方から薬の受け取りまで、すべてがスマホで完結します。サービス利用期間の診療は何度でも無料のため、ピル服用中の体調についても、LINEで医師に相談できます。そのため、ピル初心者さんにも安心してピルの服用を始められます。価格も、低用量ピルは初月のピル代無料で2回目以降2,970円(別途送料550円)と始めやすい価格帯となっています。

まとめ

今回の記事では、ピルの購入方法や服用における注意点などを徹底的に解説していきました。生理によって勉強や部活動に集中できないと、ストレスを感じてしまいますよね。生理は辛いけど病院に行くほどではないと思ってしまう場合もあると思います。しかし、ピルは「生活改善薬」ともいわれています。生理中・生理前の辛い症状の改善を改善をしたいと思っている方は、ピルの服用を検討してみてはいかかでしょうか。生理痛や生理不順の悩みは1人で抱え込まず、気軽に産婦人科医に相談してみてくださいね。

【医師監修】喫煙者は低用量ピルを飲める?リスクや服用の条件を紹介|メデリピル

【医師監修】喫煙者は低用量ピルを飲める?リスクや服用の条件を紹介|メデリピル

低用量ピルは、避妊目的だけでなく生理痛やPMSの軽減にも役立つお薬です。しかし、服用をすることによってかえって危険な場合があります。

例えば、喫煙者のピルの服用です。現在喫煙中の方は、喫煙しながら低用量ピルを服用しても体に影響がないのか、気になる方もいるのではないでしょうか。

今回は、低用量ピルと喫煙の関係性とそのリスクについて解説していきます。喫煙習慣があり、低用量ピルの服用を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

喫煙者の方が低用量ピルを飲むリスク

喫煙者の方が低用量ピルを服用する場合に考えられるリスクは、血栓症です。血栓症とは、血管内に血栓ができることで血管が詰まってしまう病気のことです。血栓によって血液の流れが止まってしまうことで、体に酸素が届かなくなってしまいます。。発症部位によって、様々な病気が引き起こされます。過度の凝固は、心臓発作や脳卒中など、命にかかわる重篤な症状を引き起こすことでも知られています。

喫煙者の血栓症のリスクについて、詳しくみていきましょう。

なぜ喫煙者は、低用量ピルにより血栓症のリスクが上がるの?

もともと低用量ピルに含まれる女性ホルモン、特に「エストロゲン(卵胞ホルモン)」には、血管を保護する作用がありますが、血を固まりやすくする作用(凝固亢進作用)もあります。とは言え、そのリスクは大きくないため、喫煙の習慣がない方であれば問題はありません。しかし、喫煙している人は非喫煙者よりも全身の血管の炎症や収縮がおき、酸素供給が減少することが要因となり、血液が固まりやすい傾向にあります。血液が固まりやすいと血栓ができやすくなり、血栓症のリスクが高くなってしまうのです。
実際の症例でも、喫煙者の方は非喫煙者の方よりも心筋梗塞を発症するリスクが非常に高いと考えられています。

関連リンク:低用量ピルで血栓症?リスクや症状は?予防法は3つ

ピル服用中の喫煙によるその他のリスク

喫煙者がピルを服用した場合、血栓症のリスクが高まり「心筋梗塞」や「脳卒中」になりやすいだけでなく「がん」のリスクも高まるといわれています。ピル服用中の喫煙が体に及ぼす影響を見ていきましょう。

心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる

心筋梗塞とは、血栓などによって冠動脈(心臓を栄養している動脈)がふさがり、心筋が壊死することです。一方、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)とは、脳の血管が破れたり詰まったりして脳の働きが障害される病気です。

これらの病気の共通点として挙げられるのが、血栓ができやすい人が発症のリスクが高まるという点です。そのため、喫煙者低用量ピルの服用は血栓のリスクが非常に高くなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクも高まるとされています。

がんのリスクが高まる

喫煙自体が、肺がんや子宮頸がんなど多くの内臓がんの原因となります。がんの予防には、喫煙しないことが最も効果的な対策です。ピル服用の機会に禁煙も視野にいれてみても良いかもしれませんね。

喫煙者がピルを服用するための条件

とは言え、すべての喫煙者が低用量ピルの処方を断られるわけではありません。血栓症のリスクが高まるほどに喫煙していなければ、条件付きとはなるもののピルの処方は可能です。

    • 1日の喫煙数が15本以上あること
    • 年齢が35歳以上であること

以上2点の条件に当てはまる場合には、低用量ピルの処方はできません。その他、喫煙者で脂質代謝異常がある方も、心血管系疾患のリスクが高まるため、低用量ピルの処方は受けられません。

また、ピルを服用している喫煙者の場合は、血栓症対策として以下のことに注意して生活するようにしましょう。

      • 禁煙をするよう心がける
      • こまめに水分を取る
      • 座りっぱなし、立ちっぱなしを避ける
      • ふくらはぎのマッサージをする
      • アルコールや利尿作用のある飲み物を飲みすぎない

以上の条件に注意して、まずは自分の生活習慣を見直してみることも大切です。

血栓症の初期症状がでた時は、医療機関に相談しましょう

喫煙の習慣があるうえで低用量ピルを服用した場合、血栓症の初期症状が出ることがあります。

        • 激しい頭痛
        • めまい
        • 言語障害(舌のもつれ、話しにくさ)
        • 強い胸の痛み
        • 歩きにくさ

ピルを服用しており喫煙習慣がある場合は、自分では病院に行くほどではないと思っていても、実は重大な病気につながっている場合も考えられます。以上の症状が見られる場合は、すぐに服用を止め、医療機関に相談しましょう。

喫煙は生殖器に影響することも

たばこの煙に含まれる有害物質のなかでも、特にニコチンや一酸化炭素、酸化物質(活性酸素など)が生殖機能に大きく影響します。女性の喫煙は、子宮や卵巣まわりの血流を低下させるため、卵巣機能や子宮内膜の着床機能に悪影響を及ぼし、不妊の原因にもなります。将来妊娠を望む方は、自分の将来のため、健康のためにも、禁煙を検討される方が良いです。

オンライン処方のメデリピルなら始めやすい

メデリピルは、予約・診療・処方から薬の受け取りまで、すべてがスマホで完結します。オンライン診療では、ビデオ通話もしくは音声通話での診療が選択できます。オンライン診療が初めてで不安な方も、安心して診療を受けることができます。低用量ピル処方の受診の場合は、何回でも診療代が無料です。サービス利用期間の診療は何度でも無料のため、ピル服用中の体調についても、LINEで医師に相談できます。また、値段設定も国内最安クラスで提供しており、初めての方でも続けやすいです。

排卵日に痛くなるお腹がツラい…排卵痛や排卵日の体調不良の原因と対処法

 

排卵日に痛くなるお腹がツラい…排卵痛や排卵日の体調不良の原因と対処法

卵巣の中で育った卵胞の壁が壊れて卵子が排出される日が「排卵日」です。排卵日にはお腹が痛くなったり、イライラしたりといった体調不良が起こることがあります。その原因と対処法をご紹介します。

「排卵日にお腹が痛い」のには原因があった!

排卵日にお腹が痛くなることがあります。それにはきちんとした原因があります。腹痛やそのほかの体調不良が出る原因、対処法について解説します。

排卵痛とは

「排卵痛」とは排卵の日、またはその前後1日〜2日間に起こる、排卵に伴う痛みのことをいいます。生理周期が28日周期の場合、次回の生理開始日から数えて約14日前に排卵日を迎えるとされています。

症状

排卵痛の症状の多くは、お腹が張ったような痛みです。また場合によっては、子宮周辺に痛みを感じることもあります。

原因

排卵痛は、卵子が卵巣の壁を破るときに生じる痛みが原因となります。卵胞が破れた時に起きる出血は「排卵出血」といいます。

受診が必要な排卵痛

排卵痛は、通常排卵時の2日程度で終わります。それ以上痛みが続く場合は、病気のサインである可能性があるため注意が必要です。

例えば卵巣出血子宮内膜症卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)などの婦人科の病気でも、激しい下腹部痛が起こる場合があります。

子宮内膜症では、比較的強い生理痛が起きます。思春期でも痛みを感じる人がいて、年齢とともに痛みが強くなることが特徴です。また子宮内膜症の場合は排卵痛や生理痛がかなり強くなり、ピルや鎮痛剤だけではコントロールできないケースもあります。

鎮痛剤を飲んでも痛みがおさまらない、お腹が痛くて動けないといった、日常生活に支障をきたすレベルの痛みが続く場合や、生理日以外に下腹部の痛みが長く続く、痛みが悪化する場合は、早めに婦人科を受診して超音波検査や血液検査を受けるようにしてください。

排卵痛のタイミング

排卵痛は「排卵前」「排卵時」それぞれで症状が異なります。

排卵前は卵子を包む卵胞が発達し、大きくなりすぎて圧迫されます。この圧迫により、下腹部の痛みを感じます。

排卵時は卵胞が破れるため、痛みを感じます。卵胞が発達しすぎると、痛みが大きくなることがあります。

痛む場所が違う場合も

排卵痛は下腹部に痛みが出ますが、下腹部以外の場所が痛むこともあります。たとえば、腰や頭などが痛むこともあるのです。

そのほかに倦怠感、むくみ、眠気、吐き気、肌荒れ、便秘、おりものの変化などが排卵に伴う症状として見られることがあります。

排卵日、痛み以外の体調不良

ここでは、排卵日に起こる痛み以外の体調不良を見ていきましょう。

排卵期出血

排卵期出血とは、生理とは異なる少量の性器出血のことをいいます。月経と月経の間に起こることから「中間期出血」とも呼ばれます。

排卵前後は、エストロゲンの分泌量が大きく変化します。それにより、排卵日が近づくと1~3日間に少量の出血が見られることがあります。

また、粘り気のある白っぽい色やクリーム色のおりものが増えます。このおりものに出血が混じり、茶色やピンクのおりものが出ることもあります。

排卵出血は病気ではないので安心してください。出血が大量だったり、長引いたりしなければ治療の必要はありません。

イライラ

排卵日前後はホルモンバランスが崩れやすい時期です。そのため体調が揺らぎ、気分の変動も起きてイライラや気分が落ち込むこともあります。

めまい、頭痛

めまいや頭痛が起きることもあります。排卵期や月経開始前後は、エストロゲン(卵胞ホルモン)が急激に低下し、脳内物質のセロトニンが減少するため脳内血管が拡張します。その結果、偏頭痛やめまいが出てくる可能性があります。

胸の張り、便秘、肌荒れ

排卵期は受精卵が着床しやすい、子作りに適した身体になるための準備期間です。そのため、乳腺内の血管が拡張して乳房が張ることがあります。

また腸内水分の吸収や腸のぜん動運動が鈍くなることによって便秘がちになり、肌荒れが起こることがあります。

眠気、倦怠感

また、排卵後にはプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増えます。プロゲステロンが分解されると、眠気を強くする「アロプレグナノロン」という物質が発生することから、眠気が起きるのです。低用量ピルの服用で改善することもあるため、日常生活に支障をきたすほどの症状が出ているなら医師に相談するとよいでしょう。

排卵日を穏やかに過ごす方法

排卵日には排卵痛をはじめ、さまざまな体調不良が見られます。なるべく無理をせず、穏やかに過ごすことが最善策です。排卵日を穏やかに過ごす方法をいくつかご紹介しましょう。

バランスのよい食事をとる

バランスのよい食事をとるよう心がけましょう。暴飲暴食を避け、食事をとる時間は毎日同じにするようにし、偏食しないように気をつけてください。

ストレスを溜めない

ストレスは身体にいいことがひとつもありません。

排卵後は、エストロゲンが減少します。このエストロゲンは「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの生成にかかわる女性ホルモンです。セロトニンが不足するとイライラしたり、意欲や向上心が低下したり、うつのような症状が出たりすることがあります。ストレスを感じたら自分の好きなことをして発散し、溜め込まないようにしましょう。

生活リズムを整える

生活リズムの乱れは、ホルモンバランスの乱れにもつながります。ホルモンバランスが乱れると、生理不順や不正出血イライラ肌荒れなどの不調が起きやすくなるので注意が必要です。

決まった時間に寝て起きる、適度な運動をする、バランスのよい食事をするなど規則正しい生活を送りましょう。また睡眠の質を上げることも十分な睡眠を取るうえで効果的です、

低用量ピルを服用する

ピルを服用すると、排卵を抑える働きがあるので、排卵痛を抑えることができます。ピルを服用することで継続的な避妊をすることができることに加えて、PMSや生理痛の改善など、様々な副効用をもたらしてくれます。

オンライン診療で処方してもらえるサービスも多くありますので、自分にあったクリニックを探してみましょう。

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メデリピルオンラインピル処方サービスです。初月はピル代無料、送料の550円(税込)のみで受け取ることができます。さらに再診料は無料な上に、継続することで自動的にピル代が割引になる「プラチナ会員制度」も設けています。手続きや診療予約はLINEで対応している手軽さも魅力の一つです。まずはホームページからLINEお友達登録をしてみましょう

排卵日には排卵痛のほか、イライラや眠気、倦怠感などの身体の不調が出ることがあります。この記事でご紹介した対処法を取り入れ、不快感を軽減させてみてください。

ピル服用中におりものが出る原因や注意すべきおりものとは?

 

ピル服用中におりものが出る原因や注意すべきおりものとは?

ピルを服用しているときにおりものが出ることもあります。その原因や注意したいおりものの状態、病院を受診したほうがよいケースなどについて解説します。

ピルを飲んでいても「おりもの」は出る?

ピルを服用していても、おりものが出ることはあります

ただしそのおりものの原因が子宮がんや細菌、カンジダなどではない場合ピルの服用でおりもの量が減ったり、おりものに関するトラブルが軽減したりすることが一般的です。ただし病気が原因のおりものは、ピルを服用していたとしても症状やトラブルが軽くなることはありません。

ただしそのおりものの原因が子宮がんや細菌、カンジダなどではない場合ピルの服用でおりもの量が減ったり、おりものに関するトラブルが軽減したりすることが一般的です。ただし病気が原因のおりものは、ピルを服用していたとしても症状やトラブルが軽くなることはありません。

おりものとは

そもそも「おりもの」とは、女性の身体の中から“おりてくるもの”で、子宮、膣、汗腺から排出される酸性の分泌物のことをいいます。多くの場合、粘り気のある液体です。

役割

おりものには3つの大きな役割があります。

1つ目は「自浄作用」です。大腸菌やカンジダ真菌などの雑菌の繁殖を抑える働きがあります。

2つ目は「粘膜を守る」役割です。女性ホルモンであるエストロゲンの作用により、膣内が酸性となり、膣内部のうるおいを保ちます。

3つ目は「受精の手助けをする」役割です。排卵期にはおりものがゼリー状になり、精子がスムーズに到達するのをサポートします。

このように、おりものは女性の身体にとって必要な役割を担っているのです。

生理周期での変化

おりものは、生理周期で量や状態が変化します。これは、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響によるものです。生理周期ごとのおりものの量や状態は以下のとおりです。/span>

◆卵胞期前半:生理直後である卵胞期前半は、残った経血とおりものが混じり茶色っぽい色をしています。量は少なく、さらっとしているのが特徴です。

◆卵胞期後半:排卵期に向け、おりものの量は増えてきます。

◆排卵期:排卵期はおりものの量がもっとも多くなる時期です。透明で水っぽく、少し粘度があります。

◆黄体期:黄体期になるとおりものの量が減っていきます。白く濁った色をしていて、粘度があり、ドロっとしています。

◆生理前:生理前はおりものの量が再び増える時期で、臭いも強くなっていきます。黄体期同様に白く濁った色をしていて、粘度がありドロっとしています。生理が始まる数日前から、血液が少量混じることもあります。

年齢での変化

年齢によってもおりものは変化します。これは、女性ホルモン(エストロゲン)の量と深い関りがあるためです。年齢ごとのおりものの量や状態は以下のとおりです。

◆初潮~10代:エストロゲンの分泌が高まる時期であることから、初潮を迎えるころからおりものの量が徐々に増えていきます。

◆20代~30代前半:エストロゲンの分泌がピークを迎える時期で、おりものの量もピークに達します。生理やおりもの周期が安定しやすい時期でもあります。

◆30代後半:30代後半になると、エストロゲンの分泌は徐々に減り始めます。おりものの変化などの自覚症状を感じることはまだ少ない年代です。

◆40代~:エストロゲンの分泌が減少していきます。40代後半になればエストロゲンが一気に減り、生理が不規則になるなどの身体の症状が現れます。おりものの量は減っていき、周期も不規則になります。

◆閉経後:閉経後は、エストロゲンがほとんど分泌されません。そのためおりものの量も一気に減ります。おりものには自浄作用がありますが、量が減るため膣内が乾燥しやすくなることもあります。

◆妊娠時期:妊娠しているときはおりものの量が増えます。これは、胎児を細菌から守るために女性ホルモンが分泌され続けているためです。

注意したいおりもの

おりものは生理周期や年齢で変化しますが、状態によっては病気が潜んでいる可能性もあるため注意が必要です。ここでは、注意したいおりものの状態を解説します。

白くポロポロとしている

おりものの状態が白くポロポロとしていて、外陰部のかゆみがある場合は膣カンジダ症が疑われます。

黄色っぽい色で泡がまじり、悪臭がする

おりものの状態が黄色っぽい、または黄緑っぽい色をしていて、が混じっていたり、悪臭がする場合は要注意です。これらの状態に加えて、外陰部のかゆみも伴う場合は膣トリコモナス症が疑われます。

白っぽい、もしくは黄色っぽく、膿状

おりものの状態がっぽい、または黄色っぽい色をしていて膿状である場合や、腹痛や下腹部痛・発熱がある場合も注意が必要です。

こういった状態のおりものが見られる場合は、淋菌感染症性器クラミジア感染症細菌性腟症非特異性膣炎骨盤腹膜炎などが考えられます。

ピルを飲んでいるときにおりものが出る理由

ピルを飲んでいると、茶色いおりものが出ることがあります。その理由を解説します。

低用量ピルの副作用によるもの

低用量ピルは体内のホルモンバランスを整える薬です。体内のホルモンバランスが変化することで、茶色いおりものや出血が出ることがあります。これは低用量ピルの副作用のひとつです。

服用しはじめた時期は副作用が出やすいですが、多くの場合ピルを服用し続けることで、2〜3か月ほど経てば副作用もおさまっていきます。

消退出血が原因

低用量ピルを休薬している期間は、消退出血(生理)が起こります。このとき少量の出血がおりものに混じることがあります。

ピルの飲み忘れによる不正出血が原因

低用量ピルを飲み忘れると、体内の女性ホルモン量が減少することがあります。それにより不正出血が生じ、おりものに血が混じることがあります。

ピルの飲み忘れは不正出血が起こることがあるため、飲み忘れないように注意してください。

妊娠の可能性

妊娠超初期は、おりものの量が多くなります。また着床によって子宮内膜が傷つき、出血が起こります。そのため、おりものに少量の出血が混じって茶色っぽいおりものやピンク色のおりものが出ることがあります。

膣内が傷ついている

性行為や自慰行為による強い摩擦、膣内の検査などによって物理的に膣内が傷つくと、出血することがあります。これにより、血が混じったおりものが出ることがあります。膣内が傷つくことがあったかどうか確認しましょう。

ピル服用中のおりもの、こんなときには病院へ

茶色っぽいおりものや鮮血が混じったおりものが出る

低用量ピルを飲み始めてから1ヶ月以上経過しているのにもかかわらず、出血が混じった茶色っぽいおりものが出る場合は病院を受診しましょう。

また鮮血が混じったおりものが出る場合は、細菌感染やがん・ポリープの可能性も考えられます。早めに医師に相談するようにしてください。

腰痛や腹痛を伴う場合

茶色っぽいおりものが出ていて、慢性的に腰痛や腹痛を伴う場合も病院を受診してください。子宮筋腫やクラミジア、がんなどの疑いがあります。

色や臭いなど異常を感じたら

おりものの色が白っぽい、黄色っぽい、強い臭いを感じる、量が多いなどいつもと違う場合は、病気の可能性があります。

ピルを服用していてもおりものが出るときがある

ただし病気が原因の場合は、ピルを服用していてもおりものが出ます。おりものの状態をチェックして、いつもと違うようなら病院を受診しましょう。

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ピルの飲み忘れで妊娠確率は変わる?飲み忘れ対処法や妊娠確率ダウン方法を説明

 

ピルの飲み忘れで妊娠確率は変わる?飲み忘れ対処法や妊娠確率ダウン方法を説明

ピルの服用は基本的に1日1錠です。もしピルを飲み忘れてしまったときはどうすればいいのでしょうか?

このページでは、ピルを飲み忘れてしまった場合妊娠確率や、飲み忘れに気づいたときの対処法について詳しくご紹介します。

ピルの飲み忘れ、妊娠確率はどうなる?

毎日飲み続けることで効果が出るピルですが、飲み忘れてしまった場合に妊娠確率はどのように変化するのでしょうか?ピルを正しく服用した場合と比較しながらみていきましょう。

ピルを飲み忘れていないときの妊娠確率

ピルは正しく服用してこそ高い避妊効果を発揮します。毎日忘れることなく飲み続けていれば、妊娠確率を約0.3人/年に抑えることができます(パール指数:1年で100人の女性のうち、何人妊娠するかという数字)。

ただしピルを正しく服用していたとしても、妊娠確率を0にすることはできません。

ピルを飲み忘れることなく服用していれば高い確率で妊娠を避けられますが、絶対ではないということを心に留めておきましょう。

ピルを飲み忘れてしまったときの妊娠確率

ピルは飲み忘れがあると、十分な効果を発揮することができません。

正しく服用した場合の妊娠確率が約0.3であるのに対して、飲み忘れがあった場合の妊娠確率は約8人/年に上昇します。避妊効果が下がるため、毎日飲み忘れのないようにすることが大切です。

ピルを飲み忘れたときの対処法

万が一ピルを飲み忘れてしまったときはどうしたらいいのでしょうか?ここではピルを飲み忘れてしまったときの対処法について期間別に詳しくご紹介します。

1日飲み忘れ:翌日の服用時刻前に気付いたとき

飲み忘れた時点から1日経過していなければ気づいたタイミングで飲み忘れた分の1錠を飲みましょう。その後は通常通りの服用を続けて大丈夫です。

1日飲み忘れ:翌日の服用時刻に気付いたとき

飲み忘れに気づいたのが24時間後だった場合には、前日に飲み忘れた分の1錠と当日分1錠を合わせて2錠を飲みましょう。翌日からは通常通りの服用を続けます。

2日以上の飲み忘れ

2日以上続けてピルを飲み忘れてしまった場合は、気づいたタイミングで1錠を飲みましょう。その後は通常通りの服用を続けます。

1日に2錠を超えて服用することはできないので、飲み忘れた日数に関わらず、この対応をします。

また、ピルの飲み忘れがあると避妊効果が下がる可能性があるため、飲み忘れが起こる前後に性行為があった場合注意が必要です。

妊娠の可能性はピルの飲み忘れが何週目であったかによって変わってきます。

ここからは2日以上間続けてピルを飲み忘れた場合の妊娠の可能性について、週別に詳しくみていきましょう。

第1週に飲み忘れ

ピルの服薬期間の第1週目に2日以上の飲み忘れがあった場合避妊効果が低下する可能性があります。

これは、ピルを服用していない期間が休薬期間を含め7日を超える排卵が起こる可能性が高まるためです。

飲み忘れた直前の5日以内に性行為があった場合には、緊急避妊薬(アフターピル)の使用を検討してください。

第2週に飲み忘れ

飲み忘れが起きる直前の7日間に連続して正しく服用できているのであれば、ただちに避妊効果に影響が出ることはありません。

ただし7日連続して服用できていなければ十分な避妊効果が得られていない可能性もあります。

第3週に飲み忘れ

第3週に飲み忘れが合った場合も、第2週と同様に飲み忘れが起きる直前の7日間に連続して正しく服用できているのであれば、ただちに避妊効果に影響がでることはありません。

第3週目に飲み忘れがあった場合は次の週の休薬期間を設けずに現在のシートの実薬を飲み終わったら次のシートに移りましょう。

飲み忘れた場合の対処法についてご紹介しましたが、少しでも不安がある場合や、体調に変化が表れた場合はすぐに医師へ相談しましょう。

メデリピルでは低用量ピルの服用者に向けて、無料でLINEでの医師相談を受け付けています。オンラインで気軽に相談できるため、飲み忘れて不安になったときでもすぐにサポートが受けられて安心です。

関連リンク:ピルを飲み忘れて生理がきたらどうする…?対処法や避妊効果をチェック

ピルの妊娠確率が上がる・下がる要因

続いてピルの服用中に妊娠確率が上がる要因と、下がる要因について詳しくみていきましょう。

上がる要因

ピルを服用していても妊娠する確率が高くなる要因として、特に多いのが「飲み忘れ」です。

ピルは24時間以内の飲み忘れであれば、飲み忘れた分をすぐに飲むことで問題ない場合が多いのですが、2日以上飲み忘れがあったり、休薬期間の前後で飲み忘れがあったりすると避妊効果が下がり、妊娠確率が上がります。

また飲み忘れ以外にも、嘔吐や下痢などピルの成分の吸収が悪くなる体調の変化や「ピルの避妊効果が出始めるタイミング」「他の薬との飲み合わせ」などの要因で妊娠確率が上がる可能性もあります。

下がる要因

ピルを正しく服用していれば、妊娠確率は約0.3人/年と高い避妊効果を得ることができます。

しかし正しく服用したとしても1年で1,000人中3人は妊娠する可能性があり、100%確実に妊娠を防げることはありません。

妊娠の確率をさらに下げたい場合には、コンドームとの併用がおすすめです。日常的にコンドームを使用していれば、うっかりピルの飲み忘れがあった場合でも不安な要素が減るでしょう。また、コンドームの使用は性感染症の予防にも役立ちます。

ピルの飲み忘れ以外で妊娠確率が上がる理由

飲み忘れの他にも注意したいポイントがあります。ここでは「飲み忘れ」以外の、妊娠確率が上がる要因について詳しく解説していきます。

避妊効果が出始めるタイミング

7日間連続で服用する前に性行為があると、妊娠する可能性が高まります。

ピルの避妊効果が発揮されるのは、生理開始1日目から5日以内に飲み始めた場合は「服用後すぐ」から、生理開始の6日以降に飲み始めた場合は「連続服用7日程度」からとされています。

ピルの避妊効果が出始めるまでの期間性行為を控えるか、コンドームを使用して避妊を行うのがいいでしょう。

飲み合わせの悪い薬の併用

併用することでピルの効果を弱めたり避妊効果に影響が出る可能性のある薬があるため注意しましょう。

一緒に飲むことでピルの効果を弱める薬としては「セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)」が含まれるサプリメント、「抗生物質」「抗てんかん薬」「抗HIV薬」「抗結核薬」「精神刺激薬」などが挙げられます。

反対にピルの効果を強める薬としては「アセトアミノフェンなどの解熱剤」「フルコナゾールなどの抗真菌薬」などがあります。他にもピルと併用することで薬の効果が減弱・増強する薬もあります。

薬を自己判断で併用すると避妊効果に影響が出るだけでなく、副反応が強まるなど体に悪影響が出る可能性もあります。ピルと併用して他の薬を飲む際には、必ず事前に医師・薬剤師に申告して指示を仰ぎましょう。

ピルは正しく飲むことが大切!

ピルを飲み忘れてしまったときの対処法や妊娠確率についてご紹介しました。

ピルは正しく服用することで、本来の避妊効果を発揮します。飲み忘れがないよう工夫することが大切ですが、飲み忘れがあった場合にも落ち着いて医師に相談するなどの対応をしましょう。

子宮内膜症が不妊の原因になる理由、症状や治療法をレクチャー

20~30代の女性に発症することが多い「子宮内膜症」。子宮内膜症を放っておくと、不妊の原因になる可能性があります。この記事では、子宮内膜症の病態や症状について解説します。また子宮内膜症が不妊の原因となる理由や、子宮内膜症性不妊の治療法もご紹介します。

子宮内膜症と不妊は関係あるの?

子宮内膜症と不妊にはどのような関係があるのでしょうか。まず子宮内膜症の概要を解説し、それから子宮内膜症が不妊の原因になる理由や治療法についてご紹介します。

子宮内膜症とは

子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織や子宮内膜そのものが、子宮ではないところに出来てしまう病気です。20代~30代での発症が多いといわれており、特に30~34歳が最も多いとされています。子宮内膜は、生理周期に合わせて厚くなっていく特徴があります。生理の時に経血が排出されずに体内に溜まったり、周りの臓器と癒着を起こしたりします。これらが様々な症状を引き起こす原因といわれており、不妊を引き起こす原因としても知られています。

子宮内膜症に関連した病気

子宮内膜症は、いくつか関連する病気があります。それぞれの病気を解説していきましょう。

卵巣チョコレート嚢胞

卵巣チョコレート嚢胞とは、子宮内膜症の一種で、本来子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、卵巣にできてしまうことをいいます。卵巣で子宮内膜症が起きると、卵巣内に経血が溜まります。その経血が古くなるとチョコレートのように見えることから「卵巣チョコレート嚢胞」と呼ばれています。

子宮腺筋症

子宮腺筋症は、子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉のなかにできる疾患です。女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けて、子宮筋層内で組織が増殖と剥離を繰り返します。子宮腺筋症の病変があると子宮筋層が肥厚し、子宮自体が大きくなることがあります。

腹腔内(腹膜など)の炎症や癒着

子宮内膜症は、炎症や癒着がおもな病態です。組織が炎症を起こすと癒着し、痛みが生じるのです。なお、子宮や卵巣の周囲にある腹膜は、癒着が起こりやすい組織です。その部分の、腹膜に炎症や癒着が起きると、腹痛・腰痛・性行為痛・排便痛などの痛みを感じやすくなります。卵巣チョコレート嚢胞がある場合は、卵巣周囲や腹膜の癒着がよく見られます。さらに卵巣と卵管の間、子宮の後壁、直腸といった腸管との間にも癒着が起きることがあります。

子宮内膜症の症状

子宮内膜症の症状はさまざまです。自身に以下のような症状がないかチェックしてみてください。

生理痛・腰痛

子宮内膜症は、組織が炎症や癒着することで痛みを生じることがよくあります。その多くが月経痛や腰痛で、月経痛は子宮内膜症患者の約90%に見られる症状です。癒着が進行すると、月経のとき以外にも痛みが現れるようになります。

思春期や若い女性でも子宮内膜症は発生します。生理痛が強くて生活に支障が出る、薬を飲んでも効かないなどの症状がある場合は、子宮内膜症の疑いがあるため、産婦人科の受診をおすすめします。

過多月経・過長月経

子宮腺筋症の場合によくある症状が、過多月経や過長月経です。子宮の収縮には止血の効果がありますが、それが阻害されることにより経血量が増えるのです。また、過長月経は、8日以上出血が続く状態を指します。過多月経による貧血が見られることもあります。

骨盤痛

骨盤痛も子宮内膜症の症状のひとつです。骨盤内の臓器に癒着が生じることで痛みが出ます。この痛みは、月経時以外のときにも生じることがあります。

排便痛・排尿痛・性交痛

月経痛や骨盤痛以外の痛みには、排便痛や排尿痛、性交痛もあります。排便痛や排尿痛は、直腸や膀胱の近くで癒着が起きることで生じます。性交痛は、子宮と直腸の間が癒着することが原因です。

子宮内膜症の治療法

子宮内膜症の治療法には、「手術療法」と「薬物療法」の2つがあります。それぞれの詳細を解説します。

手術療法

卵巣チョコレート嚢胞のように、病巣が明確になっている場合には手術を考えます。ただし妊娠を希望するかしないかによって、手術内容は異なります。妊娠を望んでいる場合は、病巣部のみを切除します。望まない場合は、病巣部の摘出に加え、子宮・卵巣および卵管なども摘出するケースがあります。

薬物療法

子宮内膜症による痛みには、鎮痛剤を使います。鎮痛剤でも痛みを抑えられない場合には、低用量ピル、プロゲスチン製剤、GnRHの拮抗剤などを用いるホルモン療法を行うことがあります。ホルモン療法では女性ホルモンの分泌を抑えたり、病巣に直接作用させたりして症状を和らげることが可能です。

子宮内膜症が不妊の原因になる理由

ここでは、子宮内膜症が不妊の原因になる理由を解説します。

骨盤内の臓器の癒着

骨盤内の臓器には、子宮、膀胱、直腸があります。これらの臓器が子宮内膜症により、子宮後面と直腸、卵巣と卵管、卵管と子宮などが癒着すると、骨盤内の臓器の位置が異常となり、排卵、卵管への卵子の取り込み、卵管による卵の輸送などが阻まれます。その結果、不妊を引き起こしてしまうのです。

骨盤内の炎症

骨盤内の慢性的な炎症により、骨盤内に水が溜まることを「腹水」といいます。腹水が溜まると、免疫担当細胞や炎症物質サイトカインが増加します。その結果、卵胞の発育が悪化したり、卵の質の低下を招いたり、受精率や妊娠率が低下したりすると考えられています。また卵巣チョコレート嚢胞は卵巣機能を低下させることから、不妊につながるとされています。

子宮内膜症性不妊の治療法

ここでは、子宮内膜症性不妊の治療法について解説していきましょう。

待期療法

待期療法とは、これといった治療はせずに自然妊娠を待つ方法です。子宮内膜症の患者さんが必ず不妊であるとはいえません。排卵のころにタイミングよく性交し、自然妊娠することもあります。

ホルモン療法

ホルモン療法は、GnRH agonist製剤(リュープロレリン™など)や黄体ホルモン製剤(ジエノゲスト™)を3~6ヵ月間用います。これにより子宮内膜症を縮少させ、その後妊娠を待ちます。

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術により、不妊の原因となっている卵巣チョコレート嚢胞や癒着を取り除く方法もあります。この手術によって、術後に20~35%の女性が自然に妊娠するという報告もあります。

体外受精

子宮内膜症性不妊に有効な方法として、体外受精があります。ただし、子宮内膜症の進行度や不妊期間などを鑑み、手術を先にするか、体外受精を先にするか、十分に検討する必要があります。

もしかして子宮内膜症と思ったら、早めの検診を

子宮内膜症は不妊の原因となります。妊娠を望まない場合でも、子宮内膜症の症状が該当するようなら、早めに検診するようにしましょう。また低用量ピルを服用することで、辛い生理痛を緩和することもできます。妊娠を希望しない期間であれば、低用量ピルを日常的に服用することで子宮内膜症の進行を抑えることができるといわれています。子宮内膜症なのか否か、自分で判断することは難しいので激しい生理痛や気になる症状があれば、早めに検診を受けましょう。

もしかして月経困難症?放置はNG!チェックリストで症状を知って適切な治療を

生理周期に起こるさまざまな不調は、「月経困難症」かもしれません。この記事では月経困難症について、チェックリストや症状を紹介します。また、月経困難症の治療法も解説します。

月経困難症とは

月経困難症は生理期間中に起こる、日常生活に支障をきたすほどの身体的・精神的な症状のことです。月経困難症の主な症状には、月経痛、腰痛、頭痛、吐き気、むくみ、下痢、気分の落ち込みやイライラなどがあります。

日本では、女性の約4人に1人が月経困難症であるともいわれています。実際に医療機関を受診して治療を受けている人は約55万人、これは月経困難症の患者の中ではわずか数%といわれています。このことからもわかるように、たくさんの女性が月経困難症に悩まされています。

月経困難症チェックリスト

自分が月経困難症かどうか判断するのは難しいですが、まずは以下のチェックリストで確認してみましょう。当てはまるものが多い場合は、月経困難症の可能性があります。

・生理痛が原因で寝込んだり、起きることができない
・生理痛がひどく、仕事や学校を遅刻したり休むことがある
・生理痛が以前より強くなっている
・尿をするときや性行為のときに痛みを感じる
・生理中は毎日鎮痛剤を使っている
・生理中に鎮痛剤を飲んでも効かないことがある
・生理中に頭痛、吐き気、腰の痛みなどの症状もある

月経困難症の症状

月経困難症の主な症状には、次のようなものがあります。

腹痛・腰痛

生理中によくある症状の例が下腹部の痛み・腰痛です。生理中は子宮の内膜から「プロスタグランジン」という物質が出ることで、子宮を収縮させて経血を体の外に出すはたらきをしています。このプロスタグランジンの分泌量が多かったり、効きすぎたりするとこれ子宮周りの腹部、下腹部、腰の痛みのもととなります。また、経血の出口である子宮頸管が細いと、子宮が強く収縮したり経血が上手く出なかったりして下腹部に痛みを感じることがあります。この痛みは初経を迎えたばかりの10代や、出産経験のない若い女性に多くみられます。

頭痛

月経困難症では、頭痛の症状が出ることもよくあります。この原因は、プロスタグランジンに加えて、月経前~月経時にかけて女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が低下することが原因と考えられています。

吐き気

吐き気の原因も、腹痛の原因と同様で、痛みのもととなる「プロスタグランジン」の分泌によって引き起こされます。プロスタグランジンは子宮を収縮させ経血を子宮の外に出すはたらきをしますが、子宮以外にも胃や腸管も収縮させます。そのため吐き気をもよおす、胃のむかつき、お腹の張りといった症状が出ることがあります。

月経困難症の種類と原因

月経困難症には「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」の2種類があります。両者の違いは、原因となる疾患の有無です。原因疾患のないものは機能性月経困難症、原因疾患があるものは器質性月経困難症と定義されています。

機能性月経困難症

原因となる疾患がないのが「機能性月経困難症」です。子宮の内膜から出るプロスタグランジンという物質が子宮の筋肉や血管を強く収縮させる、子宮の出口が狭く経血が上手く排出できないといったことが原因と考えられています。10代後半~20代前半に多く、月経初日~2日目ころの出血が多い期間に症状が強く出ます。

器質性月経困難症

「器質性月経困難症」は、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、先天性子宮奇形などの疾患が原因です。原因となる病気によって、月経痛、出血量の増加などを引き起こします。20代後半~30代以降に多く、痛みが月経期間中継続することが多いのが特徴です。

月経前症候群(PMS)との違い

月経困難症と混同しがちなのが「月経前症候群(PMS)」です。両者は、症状が出るタイミングが異なります。月経困難症は月経が始まるとともに症状が出ますが、月経前症候群(PMS)は生理が始まる3~10日前くらいから症状が出ます。また、原因も異なります。月経困難症は子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系の病気が原因となることがありますが、PMSは明らかな原因となる病気がないのが特徴です。

月経困難症を放置するとどうなる?

痛みを我慢して月経困難症を放置しておくと、次のような子宮の病気を見逃し、治療困難になる可能性が高まります。

子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮の外にできてしまう病気のことです。癒着や炎症により不妊症になったり、子宮の外にできた内膜が、月経困難症の原因となることがあります。

子宮筋腫

子宮筋腫も、月経困難症の原因のひとつです。子宮筋腫は、子宮筋層にできる良性の腫瘍(筋肉のかたまり)のことをいいます。子宮筋腫の大きさや、腫瘍がどの位置にできたかによって、月経困難症を引き起こすことがあります

子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)

子宮腺筋症は、子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉のなかにできる疾患のことです。子宮の筋肉の中にできた組織が生理周期の際に出血してしまい、子宮の筋肉が厚くなることによって月経困難症を引き起こします。

月経困難症の治療法

器質性月経困難症も機能性月経困難症も、辛い症状を和らげることを目的に薬物療法が行われます。用いられる薬には、痛み止めや抗炎症薬、低用量ピルや子宮内避妊具などのホルモン剤などがあります。そのほか、漢方薬や鍼灸などの代替療法も選択肢のひとつです。

さらに器質性月経困難症の場合は、原因となる疾患の治療を行います。子宮腺筋症が原因の場合は、ホルモン療法や子宮全摘出手術などによる治療をします。また子宮筋腫が原因である場合は、ホルモン療法や子宮筋腫の摘出手術、子宮全摘出手術などが行われます。

月経困難症の治療にピルがおすすめの理由

月経困難症の治療に、低用量ピルはとても有効です。卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類の女性ホルモンが含まれ、服用することで女性ホルモンのバランスを整え、子宮内膜増殖の抑制、排卵の抑制が見込めます。また、子宮内膜症の進行を抑える効果もあるといわれています。

月経困難症は放置しないで

生理痛がひどい人は「いつもの生理痛か」とあきらめたり、我慢したりする人が多いかもしれません。しかしそれが月経困難症なら、放置することで病気が悪化してしまうこともあります。低用量ピルを服用することで、生理痛や生理中の諸症状を緩和することもできます。激しい生理痛は決してそのままにせず、病院やクリニックを受診しましょう。

ピル服用中の頭痛の対処法や注意したい片頭痛とは?【安心してピルを飲むために】

ピルを飲んでいると、頭痛を感じることがあります。ピルの服用で頭痛が起こる原因には、ホルモンバランスの変化やエストロゲンの減少などが考えられます。頭痛が起きた場合の対処法や、注意するべき片頭痛についてご紹介します。

ピルを飲んで頭痛が起きる理由

低用量ピルを飲み始めると、頭痛を感じる方もいます。これはピルによる副作用のひとつで、頭痛が発生することがあるためです。では、ピルを飲んで頭痛が起きるのはなぜでしょうか?

ホルモンバランスの変化

低用量ピルの服用で頭痛が起きる理由として考えられるのが、ホルモンバランスの変化があります。ピルには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンが含まれています。そのため、ピルを飲み始めると体内のホルモンバランスが変わります。それによって頭痛のほか、むくみ、眠気、吐き気などのマイナートラブルを感じることがあるのです。特に初めてピルを飲み始めるときは、頭痛などの副作用を感じる場合がありますが、2~3か月程度で副作用が落ち着くことが多いです。軽い症状であれば服用を続けましょう。

エストロゲンの減少

頭の左右どちらか片側だけがズキズキと痛む片頭痛には、もともとエストロゲン(卵胞ホルモン)が関係していることがわかっています。エストロゲンの分泌量は、女性の月経周期にともなって大きく変わり、排卵日と月経前になると急激に低下します。エストロゲンの分泌量が減少すると、血管を収縮させる働きのあるセロトニンの分泌量も減ってしまい、それによって片頭痛が起きやすくなるのです。月経の前後や排卵期に、片頭痛を感じる女性が多いのはこのためです。

低用量ピルを飲み始めるとホルモンバランスが整って、これまで起きていた頭痛が改善する方もいれば、逆に頭痛を感じる方もいます。これには低用量ピルに含まれるエストロゲンとプロゲステロンによって、ホルモンのバランスが変化することが原因と考えられます。飲み続けることで改善されるので、辛い場合は我慢せずに鎮痛剤を飲みましょう。

血栓症の疑い

どんな薬でも、服用には副作用のリスクがともないます。ピルを服用すると、血栓症のリスクが上がるといわれています。血栓症とは、血管の中に栓ができて血管が詰まってしまう病気です。血栓ができる場所によって、動脈血栓症、静脈血栓症に分類されます。

低用量ピルの服用で血栓症のリスクが上がるのは、ピルの主成分であるエストロゲンとプロゲステロンが関係しています。とくにエストロゲンには、血液を固まりやすくする凝固亢進作用があります。そのため、血栓ができるリスクが高まるのです。とくに35歳以上の喫煙者や40歳以上の方、また血栓症の既往歴がある方など、血栓症のリスクが高い人は、低用量ピルの服用でリスクが上がるため、場合によっては服用できないこともあるので注意が必要です。

血栓症のリスクを下げる方法は、肥満がある場合は標準体重にし、十分な水分をこまめにとることです。高血圧や糖尿病がある場合は、治療を行うことでリスクを下げられます。

ピルが服用できない片頭痛

もともと頭痛持ちの方の場合、低用量ピルを服用できない場合があります。注意したいのは、片頭痛がある方です。ピルを服用する前から片頭痛があると、脳卒中などのリスクが高くなるといわれています。日本産科婦人科学会による低用量ピルのガイドラインによると、片頭痛と低用量ピルの使用について次のような基準を定めています。

低用量ピルを処方できるが血栓症の注意が必要
・片頭痛以外の頭痛(軽度または重度)
・前兆のない片頭痛(キラキラ、ないしは、ギザギザした光など頭痛の前に起きる視覚的前兆限局的症状のないもの)
・35歳以上で前兆のない片頭痛がある方

低用量ピルを処方できない
・前兆のある片頭痛がある方

まず医師に片頭痛の状況について相談して、低用量ピルの服用が可能かどうか聞いてみましょう。

ピルを飲んで頭痛が起きたときの対処法

低用量ピルを飲んでいるときに頭痛が起きたら、どうやって対処すればいいでしょうか?

鎮痛剤の服用

頭痛がひどいときは、頭痛薬や鎮痛剤を飲みたいと思うかもしれません。ただ頭痛薬や鎮痛剤によっては、ピルの効果に影響を及ぼす可能性があるものもあります。とくに覚えておきたいのは「アセトアミノフェン」という成分を主に配合している薬です。ピルの効果を強めたり、頭痛をおさめる効果が弱まったりする可能性があるため、薬剤師に相談してください。ドラッグストアで市販の頭痛薬や鎮痛剤を購入する場合も、薬剤師に確認するのがおすすめです。

医療機関の受診

低用量ピルを飲み始めると、最初のうちはホルモンバランスが安定せず、頭痛などの副作用が出やすくなる場合があります。飲み始めの1~3か月は副作用が出やすいといわれています。症状が軽いなら、そのままピルを飲み続けて様子を見ていくと、やがて落ち着いていくケースが多くあります。

2~3か月経っても頭痛がおさまらない、、ひどい頭痛で困っているといった場合は、医師に相談してみてください。ツラいと感じた時点で副作用緩和薬(ロキソニンなど)を処方してもらう、ないしは、ピルの種類を変えるなどの方法を提案してもらえるので、頭痛が落ち着くかもしれません。

セルフケア

頭痛の原因はさまざまです。そのメカニズムは完全に解明されておらず、風邪、疲れ、ストレス、寝不足、肩こりなどでも起こることがあります。そのため、ピルを飲んでいるときに頭痛が起きたとしても、その理由がピルとは言い切れないのです。軽い頭痛なら、少し横になって体を休めたり、毎日の睡眠時間を見直したり、肩こり解消のマッサージをしたりしながら様子を見てもいいでしょう。

ピルを飲んで頭痛が続く場合

もしピルの服用中に頭痛がおさまらず続くようであれば、それはピルが原因かもしれません。また、ピル以外に脳疾患などの原因も考えられます。ピルが原因の頭痛であれば、数か月服用を続けていけば一般的に頭痛は少しずつおさまっていきます。しかし数か月たっても頭痛がおさまらない、激しい頭痛を感じるといったときは、ピルの服用を中止して医師に相談しましょう。

軽症なら体が慣れるまで服用を続けてみて

低用量ピルの服用を始めると、頭痛や吐き気など、さまざまな副作用を感じる方がいます。これは、ピルによってホルモンバランスが変化していることが原因です。しかしそのままピルを飲み続けていれば、やがてホルモンバランスが落ち着き、頭痛などの副作用も落ち着いていきます。頭痛が起きたときは、軽症ならそのまま服用を続けてみましょう。心配な場合は、医師に相談するのがおすすめです。