ピル服用中におりものが出る原因や注意すべきおりものとは?

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更新日:2023.10.11

 

ピル服用中におりものが出る原因や注意すべきおりものとは?

ピルを服用しているときにおりものが出ることもあります。その原因や注意したいおりものの状態、病院を受診したほうがよいケースなどについて解説します。

ピルを飲んでいても「おりもの」は出る?

ピルを服用していても、おりものが出ることはあります

ただしそのおりものの原因が子宮がんや細菌、カンジダなどではない場合、ピルの服用でおりもの量が減ったり、おりものに関するトラブルが軽減したりすることが一般的です。ただし病気が原因のおりものは、ピルを服用していたとしても症状やトラブルが軽くなることはありません。

おりものとは

そもそも「おりもの」とは、女性の身体の中から“おりてくるもの”で、子宮、膣、汗腺から排出される酸性の分泌物のことをいいます。多くの場合、粘り気のある液体です。

役割

おりものには3つの大きな役割があります。

1つ目は「自浄作用」です。大腸菌やカンジダ真菌などの雑菌の繁殖を抑える働きがあります。

2つ目は「粘膜を守る」役割です。女性ホルモンであるエストロゲンの作用により、膣内が酸性となり、膣内部のうるおいを保ちます。

3つ目は「受精の手助けをする」役割です。排卵期にはおりものがゼリー状になり、精子がスムーズに到達するのをサポートします。

このように、おりものは女性の身体にとって必要な役割を担っているのです。

生理周期での変化

おりものは、生理周期で量や状態が変化します。これは、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響によるものです。生理周期ごとのおりものの量や状態は以下のとおりです。

・卵胞期前半:生理直後である卵胞期前半は、残った経血とおりものが混じり茶色っぽい色をしています。量は少なく、さらっとしているのが特徴です。

・卵胞期後半:排卵期に向け、おりものの量は増えてきます。

・排卵期:排卵期はおりものの量がもっとも多くなる時期です。透明で水っぽく、少し粘度があります。

・黄体期:黄体期になるとおりものの量が減っていきます。白く濁った色をしていて、粘度があり、ドロっとしています。

・生理前:生理前はおりものの量が再び増える時期で、臭いも強くなっていきます。黄体期同様に白く濁った色をしていて、粘度がありドロっとしています。生理が始まる数日前から、血液が少量混じることもあります。

年齢での変化

年齢によってもおりものは変化します。これは、女性ホルモン(エストロゲン)の量と深い関りがあるためです。年齢ごとのおりものの量や状態は以下のとおりです。

・初潮~10代:エストロゲンの分泌が高まる時期であることから、初潮を迎えるころからおりものの量が徐々に増えていきます。

・20代~30代前半:エストロゲンの分泌がピークを迎える時期で、おりものの量もピークに達します。生理やおりもの周期が安定しやすい時期でもあります。

・30代後半:30代後半になると、エストロゲンの分泌は徐々に減り始めます。おりものの変化などの自覚症状を感じることはまだ少ない年代です。

・40代~:エストロゲンの分泌が減少していきます。40代後半になればエストロゲンが一気に減り、生理が不規則になるなどの身体の症状が現れます。おりものの量は減っていき、周期も不規則になります。

・閉経後:閉経後は、エストロゲンがほとんど分泌されません。そのためおりものの量も一気に減ります。おりものには自浄作用がありますが、量が減るため膣内が乾燥しやすくなることもあります。

・妊娠時期:妊娠しているときはおりものの量が増えます。これは、胎児を細菌から守るために女性ホルモンが分泌され続けているためです。

注意したいおりもの

おりものは生理周期や年齢で変化しますが、状態によっては病気が潜んでいる可能性もあるため注意が必要です。ここでは、注意したいおりものの状態を解説します。

白くポロポロとしている

おりものの状態が白くポロポロとしていて、外陰部のかゆみがある場合は膣カンジダ症が疑われます。

黄色っぽい色で泡がまじり、悪臭がする

おりものの状態が黄色っぽい、または黄緑っぽい色をしていて、が混じっていたり、悪臭がする場合は要注意です。これらの状態に加えて、外陰部のかゆみも伴う場合は膣トリコモナス症が疑われます。

白っぽい、もしくは黄色っぽく、膿状

おりものの状態がっぽい、または黄色っぽい色をしていて膿状である場合や、腹痛や下腹部痛・発熱がある場合も注意が必要です。

こういった状態のおりものが見られる場合は、淋菌感染症性器クラミジア感染症細菌性腟症非特異性膣炎骨盤腹膜炎などが考えられます。

ピルを飲んでいるときにおりものが出る理由

ピルを飲んでいると、茶色いおりものが出ることがあります。その理由を解説します。

低用量ピルの副作用によるもの

低用量ピルは体内のホルモンバランスを整える薬です。体内のホルモンバランスが変化することで、茶色いおりものや出血が出ることがあります。これは低用量ピルの副作用のひとつです。
服用しはじめた時期は副作用が出やすいですが、多くの場合ピルを服用し続けることで、2〜3か月ほど経てば副作用もおさまっていきます。

服用しはじめの副作用に関しては、下記の記事で詳しく説明しているので、あわせてチェックしてみてください。

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消退出血が原因

低用量ピルを休薬している期間は、消退出血(生理)が起こります。このとき少量の出血がおりものに混じることがあります。

ピルの飲み忘れによる不正出血が原因

低用量ピルを飲み忘れると、体内の女性ホルモン量が減少することがあります。それにより不正出血が生じ、おりものに血が混じることがあります。
ピルの飲み忘れは不正出血が起こることがあるため、飲み忘れないように注意してください。

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妊娠の可能性

妊娠超初期は、おりものの量が多くなります。また着床によって子宮内膜が傷つき、出血が起こります。そのため、おりものに少量の出血が混じって茶色っぽいおりものやピンク色のおりものが出ることがあります。

膣内が傷ついている

性行為や自慰行為による強い摩擦、膣内の検査などによって物理的に膣内が傷つくと、出血することがあります。これにより、血が混じったおりものが出ることがあります。膣内が傷つくことがあったかどうか確認しましょう。

ピル服用中のおりもの、こんなときには病院へ

茶色っぽいおりものや鮮血が混じったおりものが出る

低用量ピルを飲み始めてから1ヶ月以上経過しているのにもかかわらず、出血が混じった茶色っぽいおりものが出る場合は病院を受診しましょう。

また鮮血が混じったおりものが出る場合は、細菌感染やがん・ポリープの可能性も考えられます。早めに医師に相談するようにしてください。

腰痛や腹痛を伴う場合

茶色っぽいおりものが出ていて、慢性的に腰痛や腹痛を伴う場合も病院を受診してください。子宮筋腫やクラミジア、がんなどの疑いがあります。

色や臭いなど異常を感じたら

おりものの色が白っぽい、黄色っぽい、強い臭いを感じる、量が多いなどいつもと違う場合は、病気の可能性があります。

ピルを服用していてもおりものが出るときがある

ただし病気が原因の場合は、ピルを服用していてもおりものが出ます。おりものの状態をチェックして、いつもと違うようなら病院を受診しましょう。

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監修者

淀川キリスト教病院 産婦人科専門医
柴田 綾子
世界遺産15カ国ほど旅行した経験から母子保健に関心を持ち産婦人科医となる。 2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。著書:患者さんの悩みにズバリ回答!女性診療エッセンス100(日本医事新報社)、明日からできる! ウィメンズヘルスケア マスト&ミニマム(診断と治療社)など。

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