生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
【医師監修】ピル服用中でも妊娠検査薬は正確?使うタイミングや休薬期間の注意点を解説
ピル服用中に妊娠検査薬を使う際、「正しく判定できるのか」「結果を信じていいのか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
ピルを飲んでいても、妊娠検査薬の判定精度が変わることはありませんが、出血がない方などは、不安に思うのも無理はありません。
この記事では、ピル服用中の妊娠検査薬の正確性や検査するタイミング、休薬期間に出血がない場合や陽性反応が出たときの対応について詳しく解説します。
もくじ
ピル服用中でも妊娠検査薬は正確に判定できる
ピルを服用していても妊娠検査薬の判定精度は変わりません。その理由は、妊娠検査薬が反応するホルモンと、ピルに含まれるホルモン成分は別のものだからです。ですから、ピルが検査結果に影響を与えることはないので安心してください。
妊娠検査薬の判定のしくみ
妊娠検査薬は、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出することで妊娠を判定します。hCGは、受精卵が子宮内膜に着床したあとに胎盤から分泌されるホルモンであり、妊娠していない場合にはほとんど分泌されません。
一方、ピルに含まれる成分はエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲスチン(黄体ホルモン)の合成誘導体です。これらはhCGとは分子構造や働きが異なるため、ピルの成分が妊娠検査薬の反応を引き起こすことはありません。
偽陽性・偽陰性が起こるケース
「偽陽性」とは妊娠していないのに陽性と判定されること、「偽陰性」とは妊娠しているのに陰性と判定されることを指します。
ピルの服用だけが原因で偽陽性や偽陰性になることはありません。ただし、性交渉から日数が浅く、hCGが十分に分泌される前に検査すると、妊娠していても陰性となる「偽陰性」が起こることがあります。これはピルの影響ではなく、検査のタイミングによるものです。

ピル服用中に妊娠検査薬を使うタイミング
ピルを服用していると生理周期が変化するため、「いつ妊娠検査薬を使えばいいの?」と迷う方も少なくないでしょう。ピル服用中は生理予定日ではなく、妊娠の可能性がある性交渉からの日数を基準にすると判断しやすくなります。
通常の妊娠検査薬を使うタイミング
通常の妊娠検査薬は、妊娠の可能性がある性交渉から3週間(21日)後が使用の目安です。
ピルを服用していない場合は「生理予定日の1週間後」が一般的な目安ですが、ピル服用中は排卵が抑えられており、生理予定日を基準にしにくいことがあります。そのため、性交渉からの日数で判断するほうが分かりやすいでしょう。
なお、ピルの服用が妊娠検査薬の結果に影響することはないため、服用を続けたまま検査して問題ありません。
休薬期間に出血がない場合のタイミング
低用量ピルでは、休薬期間(または偽薬期間)に消退出血が起こるのが一般的です。しかし、出血量が少なくなったり、出血がみられなかったりすることは、ピルの種類や体質によって起こる場合があります。
そのため、「休薬期間に出血がない=妊娠」とは限りません。妊娠の可能性が気になる場合は、性交渉から3週間が経過していれば、休薬期間中でも妊娠検査薬を使用できます。
早期妊娠検査薬を使うタイミングと注意点
妊娠検査薬には、通常の製品に加えて、より早い時期から使える「早期妊娠検査薬と呼ばれるものがあります。早期妊娠検査薬は、通常の妊娠検査薬よりも低い濃度のhCGに反応するよう設計されており、製品によっては性交渉から約2週間後を目安に使用できるものがあります。
ピル服用中であっても使い方や判定基準は変わりません。ただし、感度が高い分、蒸発線が現れて判定が難しくなることがあります。結果に迷う場合は数日後に再検査するか、産婦人科を受診して相談しましょう。
妊娠検査薬の結果が陽性だったときの対応
妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、落ち着いて適切に対応することが大切です。ここでは、陽性が判明したあとに行うべきことや、妊娠に気づかずピルを服用していた場合の対応について解説します。
ピルの服用を中止する
妊娠検査薬で陽性が出た場合は、その日からピルの服用を中止してください。
「ピルを追加で多めに飲めば、無理やり生理(出血)を起こして妊娠をリセット(中断)できる」と考える方もいますが、これは大きな誤りです。ピルは妊娠を強制的に中断させる中絶薬ではないため、追加で服用しても妊娠をなかったことにすることはできません。
また、妊娠中にピルを飲み続けることは推奨されていないため、陽性が分かった時点で速やかに服用を止め、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。
できるだけ早く産婦人科を受診する
妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。
医療機関では、正常な妊娠であるかの確定診断や妊娠週数の確認を行います。特に、放置すると母体に関わる危険な状態となり得る「子宮外妊娠(異所性妊娠)」の有無を早期に確認するためにも、受診は不可欠です。
妊娠が判明した際は一人で抱え込まず、必要に応じてパートナーや信頼できる家族にも相談しながら、今後の対応について考えていきましょう。
i妊娠に気づかずピルを服用していた場合の胎児への影響は?
「妊娠に気づかずピルを飲み続けてしまった…」と不安になる方もいるかもしれませんが、妊娠中にピルを服用していても、基本的には胎児への悪影響はないとされています。
これまでの研究や調査においても、妊娠初期にピルを服用していた女性から生まれた赤ちゃんの奇形率は、一般的な確率と変わらないことが報告されています。
ただし、これは「妊娠中も服用して良い」ということではありません。妊娠が判明した時点で速やかにピルの服用を中止し、産婦人科を受診しましょう。受診時には、いつまでピルを飲んでいたかを担当医に率直に伝え、指示に従ってください。
休薬期間に出血が来ないときに考えられる原因
妊娠検査薬で陰性だったにもかかわらず、休薬期間に消退出血が来ないと「本当に妊娠していないの?」と不安になる方もいるでしょう。
実際には、ピルの作用によって出血量が減ったり、出血がみられなくなったりすることは珍しくありません。ただし、飲み忘れなどがあった場合や、出血が長期間みられない場合は注意が必要です。
ピルによる消退出血の減少・消失
超低用量ピルや一部の低用量ピルでは、子宮内膜が薄くなることで消退出血の量が減ったり、出血が起こらない「無月経」に近い状態になったりすることがあります。
これはピルの作用による自然な変化であり、副作用とは異なります。妊娠検査薬で陰性が確認できている場合は、基本的にピルの服用を継続できます。
ストレスや飲み忘れによる周期の乱れ
ピルの飲み忘れや、強いストレス、急激な体重変動などはホルモンバランスに影響し、消退出血のタイミングがずれる原因になることがあります。
特に飲み忘れがあった場合は、妊娠の可能性を確認するため、次のシートを始める前に妊娠検査薬を使用すると安心です。
i産婦人科を受診する目安
妊娠検査薬が陰性であっても、2シート(約2か月)連続で消退出血がみられない場合は、産婦人科を受診して原因を確認しましょう。
多くはピルによる影響ですが、まれに卵巣機能の問題やほかの婦人科疾患が関係している可能性もあります。長期間出血がない場合は、自己判断せず医師へ相談することが大切です。
ミニピル服用中の妊娠検査薬の使い方
ミニピル(プロゲスチン単剤ピル)は、低用量ピルとは異なる成分や服用方法のピルです。そのため、「服用中でも妊娠検査薬は正しく反応するのか」「いつ検査すればよいのか」と疑問に感じる方もいるでしょう。
ミニピルを服用していても、妊娠検査薬の判定に影響することはありません。妊娠検査薬は、妊娠時に分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)に反応しますが、ミニピルに含まれるプロゲスチンとは異なるホルモンです。
また、ミニピルは休薬せず毎日服用するため、消退出血も不規則になりやすい特徴があります。そのため、検査のタイミングは生理予定日ではなく、妊娠の可能性がある性交渉からの日数を基準にしましょう。妊娠検査薬は、性交渉から3週間後を目安に使用すると正確に確認しやすくなります。
ピル服用中に妊娠する主な原因
ピルは正しく服用すれば99%以上の高い避妊効果が期待できますが、飲み方や体調の変化によって効果が低下し、妊娠に至ってしまうケースがあります。主な原因として、次の4つが挙げられます。
ピルの飲み忘れなどで正しく服用していなかった
ピルは毎日決まった時間に服用することで、体内のホルモン濃度を一定に保ち避妊効果を発揮します。そのため、服用を忘れてしまったり時間が大きくズレたりすると、排卵が抑えられなくなり妊娠リスクが高まります。
また、時期によって実薬のホルモン量が異なる「3相性ピル」の場合、飲む順番や偽薬(プラセボ)の飲むタイミングを誤ることで、十分な避妊効果が得られなくなる場合があるため、注意が必要です。
飲み始めの時期に避妊対策をしていなかった
ピルの服用を開始してすぐの時期は、まだ排卵を抑える効果が十分に整っていない可能性があります。
初回の服用を開始(生理初日〜5日目以内)してから7日間連続で実薬を服用するまでは、排卵が完全に抑制されないケースがあります。この「飲み始めの7日間」にコンドームなどの別の避妊法を併用せずに性交渉を行った場合、避妊効果が得られておらず受精・着床に至ってしまうリスクがあります。
嘔吐や下痢によって成分が十分吸収されなかった
ピルを服用してから3時間以内に嘔吐してしまった場合や、激しい下痢症状が続いている場合は、有効成分が消化器官から体内に吸収されないまま排出されてしまうことがあります。
嘔吐や下痢が続いている期間は「ピルを飲み忘れた状態」と同じになってしまうため、一時的に避妊効果が大幅に低下します。症状が治まったあとに追加でもう1錠服用するなどの対応を行わなかった場合、妊娠のリスクが高まります。
飲み合わせによってピルの効果が低下した
特定の医薬品やサプリメントをピルと一緒に服用すると、ピルの成分が体内ですばやく分解・代謝されてしまい、血中濃度が下がり避妊効果が弱まることがあります。

これらの薬やサプリメントを併用してしまった結果、避妊効果が落ちて妊娠に至るケースがあります。
ピル服用中に妊娠した可能性があるときのサイン
低用量ピルを服用中でも、まれに妊娠することがあります。妊娠した場合は、次のような症状がみられることがあります。
- 休薬期間(偽薬期間)になっても出血が起こらない
- 生理の時期ではないのに不正出血がみられる
- 吐き気や胸の張り、強い倦怠感など、つわりに似た症状がある
- 頻尿や体のむくみを感じる
ただし、これらの症状はピルを飲み始めた時期の副作用でも起こることがあります。そのため、症状だけで妊娠かどうかを判断することはできません。飲み忘れなどの心当たりがあり、症状が続く場合は妊娠検査薬で確認し、必要に応じて産婦人科を受診しましょう。
ピル服用中に妊娠リスクを減らすポイント
低用量ピルは正しく服用することで高い避妊効果が期待できますが、日ごろの使い方や対策を意識することで、妊娠リスクをさらに減らすことができます。
コンドームを併用する
ピルを服用していても、性交渉の際はコンドームを併用しましょう。
低用量ピルには高い避妊効果がありますが、クラミジアや淋菌、HIVなどの性感染症を予防する効果はありません。コンドームを併用することで、妊娠予防だけでなく性感染症の予防にもつながります。
また、飲み忘れなどによってピルの効果が十分に発揮されなかった場合でも、妊娠リスクをさらに抑えられる点がメリットです。
飲み忘れを防ぐ工夫をする
ピルの避妊効果を維持するためには、毎日決まった時間に継続して服用することが大切です。
外出先でも服用できるよう持ち歩いたり、スマートフォンのアラームを設定したりすると、飲み忘れの予防につながります。自分の生活リズムに合った方法を取り入れ、無理なく続けられる工夫を見つけましょう。
避妊に失敗したときはアフターピルを検討する
ピルの飲み忘れがあった状態で性交渉をした場合や、コンドームが破れてしまった場合などは、アフターピルによる緊急避妊を検討しましょう。
アフターピルは、性交渉後に服用することで妊娠の可能性を下げる薬です。ただし、日常的な避妊方法の代わりではなく、緊急時に使用するものです。
避妊に失敗した可能性がある場合は、できるだけ早く医療機関へ相談しましょう。
ピル服用中の妊娠検査薬についてよくある質問
ここでは、ピル服用中の妊娠検査薬の使い方に関する質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
休薬期間の4日目に妊娠検査薬を使ってもいい?
性交渉から3週間以上経っていれば、休薬期間の4日目でも使用して問題ありません。妊娠検査薬は休薬期間かどうかではなく「性交渉からの日数」で判定精度が決まります。3週間に満たない場合は時期が早すぎて正しく判定できない可能性があるため、3週間を過ぎてから検査しましょう。
妊娠検査薬を使う前に、ピルの服用を一時的にやめたほうがいい?
ピルの成分が判定結果を狂わせることはないため、妊娠検査薬を使うためにピルを休薬・中断する必要はありません。
自己判断でピルの服用をストップしてしまうと、かえってホルモンバランスが乱れて不正出血が起きたり、避妊効果が途切れたりする原因になるためそのまま服用してください。
性交渉から2週間目に検査して陰性だった。信用していい?
性交渉から2週間での陰性結果は、まだ確定ではありません。
妊娠していてもhCGホルモンの分泌量が足りず、正しく反応していない「偽陰性」の可能性があるためです。ピル服用中であっても正確な判定を得るためには、必ず妊娠の可能性がある性交渉から3週間以上過ぎてから再検査を行ってください。
まとめ
ピルを服用中でも、妊娠検査薬は正しく使用できます。妊娠検査薬が反応するhCGと、ピルに含まれるホルモン成分は異なるため、ピルが検査結果に影響することはありません。
検査をする場合は、妊娠の可能性がある性交渉から3週間後を目安にしましょう。陽性反応が出た場合はピルの服用を中止し、できるだけ早く産婦人科を受診してください。
また、休薬期間に出血がない場合でも、妊娠検査薬が陰性であれば多くはピルの作用によるものです。ただし、2シート連続で消退出血がない場合は、念のため医師へ相談しましょう。
メデリのオンライン診療では、ピルに関する不安や疑問を産婦人科医に相談できます。気になることがある場合は、医師へ相談してみましょう。
ピルをはじめるならメデリピル

産婦人科医が100%診療
専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。
再診料がずっと無料だから何度でも医師に相談できる
ピル飲み始めの不安や疑問、副作用などについて気軽に相談できます。
副作用について心配な方は副作用緩和薬も同時に処方可能です。希望する場合は診療時に医師へお伝えください。
低用量ピルなら初月ピル代無料
低用量ピルの定期便プランなら5種類のピルが初月無料※対象!
まずは試してみたい方にもおすすめです。
※低用量ピルは、3シート目お受け取りまで解約は不可となります(種類変更はいつでも可能です)
月経移動ピル・アフターピルなら送料無料
生理日を移動する際の中用量ピルや、アフターピルは送料無料!
また、低用量ピルと同時処方で診療代も無料になります。
最短当日発送だから、お薬をすぐに服用したい方も利用しやすい◎
東京23区内にお住まいであれば「当日お届けプラン」※もお選びいただけます。
希望する方は診療時に医師へお伝えください。
※別途送料3,850円(税込)、診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります
※お住まいの地域によってはお届けまでに数日かかる場合があります
予約から診療までオンラインで完結
公式LINEから24時間いつでも診療予約OK!スマホから診療・処方後は自宅までピルをお届けするため、忙しい方にもおすすめです。
※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
※医師の診療は必須となり、薬が処方された場合に発送いたします
監修者
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在は六本木レディースクリニック非常勤。
2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。
不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信
予約に進む
