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低用量ピルを飲み忘れた!不正出血は起こる?
低用量ピルの飲み忘れは休薬期間明けに起きやすく、服用習慣がついている方でも珍しくありません。
低用量ピルを飲み忘れた際の対処法はWHOや日本産科婦人科学会などからも公表されており、状況に応じて推奨される対処法は異なります。この記事では、低用量ピルの飲み忘れが判明したときの対処法、不正出血が起きた際の対処法について具体的に解説します。
目次
■ピルを飲み忘れた場合の服用方法
飲み忘れた日数 | 飲み忘れに気づいたときの対応 |
1日(1錠分) | 気づいた時点で飲み忘れた錠剤を服用 残りの錠剤は予定どおりに服用 |
2日(2錠分)以上 | 気づいた時点で飲み忘れた錠剤を服用 残りの錠剤は予定どおりに服用 |
※2錠連続して飲み忘れた場合も同じ服用方法ですが、7錠以上連続して服用するまでコンドームを使用するか、性交を避けるようにします
※1日3錠以上は服用されないようにご注意ください
※Day1スタートピルの28錠タイプにセットされているプラセボは偽薬で薬の成分が入っていないため、飲み忘れても問題ありません
参照:低用量経口避妊薬,低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬ガイドライン2020年度版
・1日飲み忘れた場合
低用量ピルを1日飲み忘れた場合、基本的には気づいた時点で1錠を服用して問題ありません。飲み忘れに気づいたタイミングが翌日の服用時刻前であればすぐに1錠服用し、翌日分も通常どおりのタイミングで服用します。
翌日の服用時刻になって飲み忘れに気づいた場合、前日分と合わせて2錠まとめて服用します。1日に2錠服用しても重大な副作用が起こったという報告はありません。なお、低用量ピル2錠分に含まれているエストロゲン量は中用量ピル1錠分と同量程度とされています。
※プラセボは偽薬で薬の成分が入っていないため、飲み忘れても問題ありません
※低用量ピルの休薬期間前後に飲み忘れがあった場合、服用を再開してから7日間連続で服用するまでの間は避妊効果が低下するリスクがあるので注意
・2日以上飲み忘れた場合
2日以上の飲み忘れに気づいた場合も同様の飲み方となり、基本的には気づいた時点で前日分の1錠を服用して問題ありません。飲み忘れに気づいたタイミングが服用時刻前であればすぐに1錠服用し、服用時刻にも通常どおり服用します。
■2日以上ピルを飲み忘れた場合の避妊の注意点
低用量ピルを飲み忘れた場合、避妊効果への一時的な影響があります。飲み忘れが何日分か、服用開始から何週目なのかによって具体的な影響は異なる点に注意が必要です。WHOによる「OCの飲み忘れに関する指導」によると、飲み忘れが1~2日分の場合は、気づいた時点で直ちに服用するように医師が指導しても問題ないとされています。つまり、2日分までは服用方法を調整することで、飲み忘れによる避妊効果への影響を抑えられるということです。
飲み忘れた週 | 緊急避妊(アフターピル)の必要性 |
1週目 | 飲み忘れの直前5日以内に性交を行った場合には、緊急避妊を検討します。 |
3週目 | 休薬期間を設けず、現在のシートの実薬を終了したらすぐに次のシートを始めます。 |
参照:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン2020年度版
飲み忘れが3日以上ある場合は、飲み始めから何週目に判明したかによって推奨される対応が変わってきます。一般的なケースとして、飲み忘れのタイミングが1週目、2週目、3週目の場合における避妊効果への影響をタイミング別に解説します。
・1週目の場合
1週目は休薬期間明けのタイミングなので、2日以上飲み忘れがあった場合は避妊効果が低下するリスクがあります。休薬期間に卵巣は活動するようになり、1週目の飲み忘れで休薬期間が7日を超える場合は、排卵が起きることがあります。
基本的な避妊対策としては、飲み忘れが判明してから低用量ピルを7錠分以上連続で服用するまでは避妊具を使用する、もしくは性交渉自体を避けるなどが挙げられます。飲み忘れの直前5日以内に性交渉があった場合、緊急避妊薬(アフターピル)の服用を検討しましょう。
・2週目の場合
直前1週間、7錠分の低用量ピルを正しく服用していればアフターピルは必要ないとされています。低用量ピルを7錠分正しく服用している状態であれば、卵巣の活動が適切な形で抑制されていると判断するのが一般的です。つまり、2週目に飲み忘れがあったとしても、直ちに避妊効果への影響が生じるわけではありません。
基本的には直近に服用する予定だった1錠分を早めに服用しましょう。残りの錠剤は通常どおりの用法で問題ありません。ただし、飲み忘れの直前から低用量ピルを1週間継続して服用していない場合、十分な避妊効果が見込めない可能性があります。必要に応じて他の避妊対策を検討するようにしましょう。
・3週目の場合
休薬期間を設けず、現在のシートの実薬を終了したら次のシートに移って問題ないとされています。基本的には1周期当たり7日間の休薬期間が必要ですが、3週目の飲み忘れは例外的に休薬期間を設けません。この飲み方によって、避妊効果への影響を抑える効果が見込めます。
■ピルを飲み忘れて生理がきたらどうするか
低用量ピルを内服していない場合、目安として2日程度続けて飲み忘れがあると生理がくるとされています。出血が起きた場合も上記飲み忘れた場合の対応をとってください。実薬を飲んでいるうちに出血は徐々に落ち着いていくと考えられます。
■ピル飲み忘れと不正出血の関係
低用量ピルを飲み忘れた際には、体内の女性ホルモン量が減少することによって不正出血が生じるリスクがあります。通常は休薬期間やプラセボ期間に生理が起きますが、飲み忘れがあった場合、通常とは異なるタイミングで出血が生じるリスクがあるのです。低用量ピルの飲み忘れが原因で不正出血が起きた際には、基本的には正しい用法で服用を再開することで症状の改善が見込めます。
ただし、服用を再開してから症状が1ヶ月以上治まらない、重度の腹痛があるなどの症状がみられる場合は妊娠もしくは子宮関係の病気などが考えられます。上記の症状がみられた際は、低用量ピルの処方を受けたクリニックに相談しましょう。
■ピルを飲み忘れても落ち着いて対処を
低用量ピルを飲み忘れた場合、飲み忘れがあったのが何日間か、服用開始から何週目かによって適切な対処法が異なります。2錠分まではまとめて飲んでも問題ないとされますが、2日間以上飲み忘れていた場合は避妊効果の低下、不正出血などの問題が起きるリスクが生じます。飲み忘れが判明した際は、服用を再開するタイミング、他の避妊対策の必要性などを適切に判断することが大切です。
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