ピルは通販で購入できる?通販可能なピルと注意点について解説

ピル
更新日:2024.10.07

 

低用量ピルを入手するために、病院を受診しないで通販を利用している人もいるかもしれません。しかし通販で購入するピルには、注意点やリスクがあるのをご存じでしょうか。この記事では通販で低用量ピルを手に入れることのリスクと、正しいピルの選び方についてご紹介します。

ピルは通販で購入できる?

日本でピルは医師からの処方を受けることが必要な医薬品です。
ただ、海外の通販サイトでは医師の処方なしでピルを購入できるサイトもありますが個人輸入となるため、安全性や効果の保証はありません。
医薬品ではない偽物の薬や不純物などが混入している可能性があり、重篤な副作用や健康被害など、さまざまなリスクが伴うのです。
さらに、個人輸入でピルを服用した場合に起こった健康被害については国の医薬品副作用被害救済制度の対象外になりますので注意しましょう。

低用量ピルは通販でも購入できる

また、低用量ピルは、処方箋を持っていない状態で薬局からは購入できません。しかし日本では、低用量ピルをインターネット通販で購入できるサイトが実在しています。
自己判断や医師からの処方なしでの通販利用は、トラブルや健康に悪影響を及ぼす可能性があります。産婦人科医の適切な診療を受けることが大切であり、個人輸入は利用しないように徹底しましょう。

通販での低用量ピル購入は危険?

低用量ピルを通販で購入することは、非常に手軽で楽に感じるでしょう。実際に低用量ピルの通販サイトを見てみると価格も安く、さらには「処方箋不要」と記載されていることもあります。しかし通販での購入にはさまざまなリスクが潜んでいることもあり、知らずに購入することで、体の異常が起きたりトラブルに巻き込まれたりする可能性もあります。通販を利用する前に、代表的な3つのリスクを理解しておきましょう。

  • 個人輸入のリスク
  • 薬の破損
  • 安全性

個人輸入のリスク

通販で低用量ピルを購入する場合、海外からの個人輸入、または個人輸入の代行業者を利用することになります。個人輸入を行う際は事前に「薬監証明」を厚生労働省に提出し、危険な薬でないことを証明する必要があります。その手間を解消するのが輸入代行業者です。しかし基本的に輸入代行業者は輸入を代行しているだけであり、薬の成分や効果についての責任は負いません。なかには偽物や危険な薬物が含まれていることもあり、健康に被害をもたらす可能性があります。

薬の破損

個人輸入においては、購入した低用量ピルが運送中に破損することもありえます。低用量ピルを始めとした薬は、破損すると効果が得られません。そもそもどのような管理がされているかも不明です。運送前から破損していた可能性もあり、安心安全な買い物とはいえません。手頃な価格につられて購入したものの、届いた低用量ピルが破損していて、飲んでも避妊効果を得られない可能性があるのです。

安全性

低用量ピルの個人輸入において、安全性は最大の懸念事項です。日本とは違う基準で作られた薬や偽薬が数多く存在し、健康被害を訴える人も多くいます。実際にアジア圏では偽薬を購入してしまう可能性は約30%にものぼると厚生労働省の調査で明らかになっており、通販での購入においてもその可能性は十分に考えられます。また日本には医薬品によって起こった副作用などの健康被害を保証する「医薬品副作用被害救済制度」が存在しますが、偽薬による健康被害は適用外です。

低用量ピルの購入は医師の処方がおすすめ

低用量ピルをオンライン通販で購入する際には、かならず医師の診療を受けることを推奨します。医師の診断を受け処方箋を得ることは、健康と安全を守るための基本です。また産婦人科医は、女性の体の仕組みや健康状態を詳しく調べるスペシャリストです。

低用量ピルにはいくつも種類があり、ひとりひとりの体質や事情によって適切なものが異なります。そのなかから医師がピルを選定し、適切な用量を決定することで、避妊や生理痛を抑える効果と健康の維持ができるのです。また、低用量ピルには副作用が存在します。医師は副作用のリスクを考慮し、患者に適切なアドバイスを行う役目を担っています。ピルを服用することで、持病や他の薬との相互作用によって大きなリスクにつながることがあるからです。

個人輸入での通販では医師の診療を受けられないため、何かあっても全て自己責任となります。たとえずっと飲んでいる低用量ピルであっても、処方のたびに医師の診療を受け、安心して低用量ピルを使用しましょう。

近年ではオンラインで医師の診断を受けられるサービスも増えており、スマホとインターネット環境があれば、適切な処方を受けることができます。健康と安全を最優先に考え、低用量ピルの購入に際しては必ず医師の処方を受けましょう。医師との相談を通じて、適切な避妊方法、生理トラブルの緩和と健康管理を行いましょう。

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ピル初心者の方でも安心して服用いただけるよう、低用量ピルは初月無料でお届けします。
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まとめ

通販で低用量ピルを手に入れることの注意点やリスク、安全に手に入れる方法について解説しました。一般的な通販では個人輸入か運輸代理業者を利用することになりますが、診療を受けられないため、何かあっても自己責任でリスクが非常に大きくなります。
安全に低用量ピルを手に入れるなら、オンライン診療を行っているサービスを利用しましょう。通販とは異なり、専門医の診療のもとで処方されるので、安心して服用することができます。

監修者

産婦人科専門医・がん治療認定医
郡 詩織
産婦人科専門医・がん治療認定医を取得。大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。 現在はmederiドクターとして、日々のオンライン診療や監修、セミナーやイベントに登壇。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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