生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
ピルのジェネリックと先発品の違いとは?効果・値段・種類一覧を解説
診療で「ジェネリックにしますか?」と聞かれて、迷ったことはありませんか?
毎月の薬代を抑えられるのは嬉しい一方で、「効きめが弱かったりしない?」「先発品と何が違うの?」と不安になってしまう方も少なくありません。しかし結論から言うと、ピルのジェネリックは先発品と有効成分も効果もまったく同じです。
この記事では、先発品との違いをはじめ、自分に合うジェネリックピルの種類や値段、保険が適用される条件まで分かりやすく解説します。
もくじ
ピルのジェネリック(後発品)と先発品の違いとは?
ピルのジェネリック(後発品)は、先発品と同じ有効成分を同じ量含む薬です。効果や安全性で差がつくものではなく、違いが出るのは主に価格や添加物、販売名の部分になります。
ここでは、具体的な違いを3つのポイントに分けて見ていきましょう。
有効成分・効果・安全性は先発品とまったく同じ
ピルにおいて、ジェネリック医薬品(後発品)は新薬(先発品)と同じ有効成分が使われているため、効果や安全性においての違いはありません。国が「体内への吸収され方が先発品と同等である」と認める厳しい試験(生物学的同等性試験)をクリアして承認されているため、効きめが薄かったり、安全性が低かったりすることは一切ありません。
異なるのは価格・添加物・製造会社・薬の名前
先発品とジェネリック医薬品では、有効成分や効果は基本的に同じですが、価格や添加物、薬の名前、製造販売元などが異なります。
価格:開発・研究コストが抑えられるため、先発品より比較的安価
添加物・見た目:錠剤の色や形、コーティング、PTPシートのデザインなどがメーカーごとに異なる
薬の名前:「ドロエチ」や「ファボワール」など、成分やメーカーにちなんだ販売名を使用
製造販売元:先発品とは異なる製薬会社が製造・販売する場合がある
なお、添加物や見た目が異なっていても、有効成分の種類や含量は同じです。 特定の添加物にアレルギーがある場合は、診療時に医師へ伝えておくと安心です。
先発品とほぼ同じAG(オーソライズドジェネリック)もある
ジェネリック医薬品のなかには、AG(オーソライズドジェネリック)と呼ばれるタイプがあります。AGは、先発品メーカーから許可を得て、先発品と同じ有効成分・分量・製法などで作られるジェネリックです。
一般的なジェネリックでは、添加物や製法などが先発品と異なる場合があります。一方、AGは先発品との違いが少ないことが特徴です。
後述する超低用量ピルの「ドロエチフレックス」はAGにあたり、先発品との違いをできるだけ抑えて作られています。
ジェネリックピルの種類と先発品一覧
ここでは、どのジェネリックが自分の飲んでいる(または希望する)先発品にあたるのか、目的別にまとめました。
| 種別 | ジェネリック(後発品) | 先発品 |
|---|---|---|
| 低用量ピル (OC・避妊目的) |
ラベルフィーユ | アンジュ、トリキュラー錠 |
| 低用量ピル (OC・避妊目的) |
ファボワール錠 | マーベロン |
| 低用量ピル (LEP・治療目的) |
フリウェル配合錠LD | ルナベル配合錠LD |
| 超低用量ピル (LEP・治療目的) |
フリウェル配合錠ULD | ルナベル配合錠ULD |
| 超低用量ピル (LEP・治療目的) |
ドロエチ配合錠 | ヤーズ配合錠 |
| 超低用量ピル (LEP・治療目的) |
ドロエチフレックス配合錠 | ヤーズフレックス配合錠 |
| アフターピル (緊急避妊薬) |
レボノルゲストレル錠 | ノルレボ錠 |
OC(経口避妊薬)は、主に避妊を目的として使用するピルです。一方、LEP(低用量エストロゲン・プロゲスタゲン配合剤)は、月経困難症などの治療を目的として使用され、保険が適用される場合があります。
このように、同じ「ピル」でも使用する目的によって種類や保険適用の扱いが異なります。ジェネリックを選ぶときは、薬の名前だけでなく「何のために服用するピルなのか」も確認しておくとスムーズです。
※ルナベル配合錠LD、フリウェル配合錠LDはメデリピルでは取り扱っておりません。
主なジェネリックピルの特徴・効果・副作用
ここでは、ジェネリックピルの服用を検討している方に向けて、種類ごとの効果や副作用を解説します。
フリウェルLD/ULD

フリウェル配合錠は、月経困難症などの治療を目的として使用するLEP製剤です。ルナベル配合錠のジェネリックで、「LD」と「ULD」の2種類があります。ULDはLDよりエストロゲン量を抑えた製剤です。
月経困難症に伴う生理痛などの症状を和らげるために使用されます。避妊を目的とした薬ではないため、避妊目的で服用する場合は医師に相談しましょう。
主な副作用:不正出血、頭痛、悪心・吐き気、腹痛など
ラベルフィーユ

ラベルフィーユは、避妊を目的として使用する低用量ピル(OC:経口避妊薬 )です。ホルモン量が3段階に分かれた「3相性」の製剤で、飲む時期によってホルモン量が変化します。
避妊効果に加えて、ピルによって生理周期を整えたり、経血量を減らしたりする効果も期待できます。
主な副作用:吐き気、頭痛、乳房の張り、不正出血など
ファボワール錠

ファボワール錠は、避妊を目的として使用する低用量ピル(OC)です。すべての実薬に同じ量のホルモンが含まれる「1相性」の製剤です。
含まれているデソゲストレルには男性ホルモン作用を抑える特徴があり、避妊に加えて、ニキビなどの改善が期待されることもあります。
主な副作用:吐き気、頭痛、不正出血、乳房の張りなど
ドロエチ配合錠

ドロエチ配合錠は、月経困難症などの治療を目的として使用する超低用量ピル(LEP)です。ヤーズ配合錠と同じ有効成分を含みます。
基本的には、実薬24日間と休薬または偽薬4日間を組み合わせた28日周期で服用します。生理痛などの月経困難症の症状を和らげることが期待できます。
主な副作用:不正出血、悪心・吐き気、乳房の張り、頭痛など
※避妊を目的とした薬ではありません。
ドロエチフレックス配合錠

ドロエチフレックス配合錠は、2026年8月17日に発売されたヤーズフレックス配合錠のAG(オーソライズド・ジェネリック)です。ヤーズフレックスと同じ有効成分・分量を含み、先発品との違いが少ないことが特徴です。
ヤーズフレックス配合錠と同様に、最長120日間連続して服用できるタイプで、服用方法によって生理の回数を減らすことができます。
「ヤーズフレックスを飲んでいるけれど、ジェネリックに変えても大丈夫?」という方は、費用だけでなく、服用方法や現在の症状も含めて医師に相談するとよいでしょう。
主な副作用:不正出血、悪心・吐き気、頭痛、乳房の張りなど
※避妊を目的とした薬ではありません。
レボノルゲストレル錠

レボノルゲストレル錠は、避妊に失敗したときなどに使用する緊急避妊薬(アフターピル)です。
ノルレボ錠のジェネリックで、普段から服用する低用量ピルや超低用量ピルとは使用目的が異なります。性交渉後できるだけ早く服用することが重要で、レボノルゲストレル製剤は基本的に性交渉後72時間以内の服用が目安です。
主な副作用:悪心・吐き気、頭痛、腹痛、不正出血など
ジェネリックピルの値段と保険適用の仕組み
ジェネリックは先発品より薬価が低く設定されているものが多く、薬代を抑えられることがあります。ただし、避妊目的のOCと治療目的のLEPでは、費用の仕組みが異なります。
避妊目的の低用量ピル(OC)は自由診療
避妊を目的とした低用量ピル(OC)は、基本的に保険が適用されない自由診療です。そのため、薬の価格や診療費は医療機関によって異なります。
ジェネリックのラベルフィーユやファボワールを選んだ場合も、受診する医療機関によって料金は変わります。薬代のほかに診療代や送料などがかかる場合もあるため、最終的にいくらかかるのかを確認しておきましょう。
治療目的のLEPは保険適用になる場合がある
月経困難症や子宮内膜症などの治療を目的として医師から処方されるLEPは、保険が適用される場合があります。保険診療では、薬代の自己負担は年齢や所得などによって異なりますが、一般的な現役世代の3割負担の場合、薬価の3割が薬代の目安になります。
ただし、「ジェネリックだから保険が使える」というわけではありません。治療を目的として医師の診察を受け、保険診療として処方された場合に保険が適用されます。
また、オンライン診療では自由診療として処方される場合もあるため、受診前に料金や保険適用の扱いを確認しましょう。
病院や薬局でジェネリックを勧められる理由
医師や薬剤師がジェネリック(後発品)を提案するのには、患者さんと社会全体の双方にとって明確な理由があります。
先発品より開発費がかからず薬代を安く提供できるから
新薬(先発品)の開発には数百億円以上のコストと長い年月がかかりますが、ジェネリックはすでに効果や安全性が確かめられた成分をもとに作られます。研究開発費などの大幅なコストカットができるため、効きめはそのままに薬代を安く設定して処方できるのが大きな理由です。
継続して飲む方の金銭的負担を減らせるから
毎月の薬代が安くなることで、ピルを長期間服用する方の金銭的なストレスを直接和らげることができます。費用が理由で服用を諦めたり中断したりするのを防ぎ、安心して治療や予防を続けてもらうためにジェネリックが勧められます。
国全体の医療費増加を抑える取り組み(国策)だから
ジェネリックは先発品より薬価が安く設定されているものが多いため、保険診療でジェネリックを選ぶと、患者さんだけでなく健康保険から支払われる薬代も抑えられます。
一人ひとりの薬代を抑えることが積み重なることで、国全体の医療費の抑制にもつながるのです。そのため、医療費の負担を抑える方法の1つとして、ジェネリックの利用が推奨されています。
まとめ
ピルのジェネリック(後発品)は、先発品と同じ有効成分・同じ量を含み、同等の効果が期待できる薬です。「安いから効き目が弱い」というわけではありません。主な違いは、価格や添加物、薬の名前などです。
避妊目的のOCにはラベルフィーユやファボワール、月経困難症などの治療に使うLEPにはフリウェルやドロエチ、ドロエチフレックスなどがあります。LEPは治療目的で処方される場合、保険適用となることがあります。
また、2026年8月には、ヤーズフレックスに対応するAG「ドロエチフレックス」が登場しました。ヤーズフレックスと同様、医師の指示により最長120日間連続して服用できます。ジェネリックへの変更を考えている場合は、目的や体質に合うかを医師や薬剤師に相談して選びましょう。
ピルのジェネリックに関するよくある質問
ここでは、ピルのジェネリックについて、よく寄せられる質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
ジェネリックのピルは「効かない」「効果が薄い」って本当?
結論から言うと、ジェネリックだからといって効きめが弱くなることはありません。
先発品と同じ有効成分が同じ量含まれており、体内での吸収速度や効果が同等であることを国の厳しい試験で確認して承認されています。避妊や治療における効果は先発品と全く同じなので、安心して服用してください。
ヤスミンのジェネリックって日本にあるの?
ヤスミン自体が日本国内で未承認の薬のため、国内にジェネリックはありません。
なお、ヤスミンの主成分(ドロスピレノン)を含む国内承認薬には「ヤーズ」や「ドロエチ」などがあります。個人輸入等の未承認薬は副作用救済制度の対象外となるため、気になる方は産婦人科医に相談してみましょう。
※ヤスミンはメデリピルでは取り扱っておりません。
ドロエチを飲むと太るって本当?
ドロエチを服用することで、長期的に太るということは基本的にありません。
飲み始めの時期はホルモンバランスの変化により、一時的に体内に水分を溜め込みやすくなって「むくみ」を感じることがあります。多くは3か月ほど服用を継続することで体が慣れ、徐々に改善していくため、焦らず様子を観察しましょう。
超低用量ピル(ドロエチなど)に避妊効果はある?
日本国内において、超低用量ピルを避妊目的で使用することは認められていません。
海外では避妊薬として使われるケースもありますが、日本では月経困難症などの「治療薬」として承認されているためです。避妊効果を希望される場合は、低用量ピル(OC)を処方してもらいましょう。
ドロエチとドロエチフレックスって何が違うの?
もとになっている先発品と、飲み方のルールが異なる別の薬です。
ドロエチはヤーズのジェネリックで、28日周期(休薬4日)で服用します。一方のドロエチフレックスはヤーズフレックスのAG(オーソライズドジェネリック)で、最長120日間の連続服用が可能です。生活リズムに合わせて医師と相談して選びましょう。
先発品からジェネリックに変えるときはいつがいいの?
現在飲んでいるシートをすべて飲み終えて、次のシートに入るタイミングで切り替えます。
シートの途中で切り替えるとホルモンバランスが乱れ、不正出血や避妊効果の低下につながる恐れがあります。切り替えを希望する場合は、現在のシートが終わる前に処方を受けた医師へ相談しておくとスムーズです。
ピルをはじめるならメデリピル

産婦人科医が100%診療
専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。
再診料がずっと無料だから何度でも医師に相談できる
ピル飲み始めの不安や疑問、副作用などについて気軽に相談できます。
副作用について心配な方は副作用緩和薬も同時に処方可能です。希望する場合は診療時に医師へお伝えください。
低用量ピルなら初月ピル代無料
低用量ピルの定期便プランなら5種類のピルが初月無料※対象!
まずは試してみたい方にもおすすめです。
※低用量ピルは、3シート目お受け取りまで解約は不可となります(種類変更はいつでも可能です)
月経移動ピル・アフターピルなら送料無料
生理日を移動する際の中用量ピルや、アフターピルは送料無料!
また、低用量ピルと同時処方で診療代も無料になります。
最短当日発送だから、お薬をすぐに服用したい方も利用しやすい◎
東京23区内にお住まいであれば「当日お届けプラン」※もお選びいただけます。
希望する方は診療時に医師へお伝えください。
※別途送料3,850円(税込)、診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります
※お住まいの地域によってはお届けまでに数日かかる場合があります
予約から診療までオンラインで完結
公式LINEから24時間いつでも診療予約OK!スマホから診療・処方後は自宅までピルをお届けするため、忙しい方にもおすすめです。
※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
※医師の診療は必須となり、薬が処方された場合に発送いたします
監修者
日本医科大学武蔵小杉病院 助教
2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。
大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。
日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。
2026年1月に医学博士取得。
2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。
予約に進む

