ピルのジェネリックと先発品の違いはなに?安全性は同じ?なぜ勧められる?などの疑問を解説

ピル
更新日:2025.04.23
ピルのジェネリックと先発品の違いはなに?安全性は同じ?なぜ勧められる?などの疑問を解説

薬を処方してもらうとき、ジェネリックを希望するかと聞かれた経験はありますか?
なぜ、ジェネリックを勧められるのかなど気になりますよね。
また、女性にとってさまざまな嬉しい効果のあるピルですが、ピルの場合はジェネリックと先発品の違いはあるのか、効果や安全性は同じなのかなどについて解説していきます。

ピルのジェネリックと先発品の違いは?

ピルにおいて、ジェネリック医薬品(後発品)は新薬(先発品)と同じ有効成分が使われているため、効果や安全性においての違いはありません。
ピルの場合は、以下がジェネリックになります。

種別 後発品のピル 先発品のピル
低用量ピル/超低用量ピル(LEP) フリウェルLD/ULD ルナベルLD/ULD
低用量ピル(OC) ラベルフィーユ アンジュ、トリキュラー
低用量ピル(OC) ファボワール マーベロン
超低用量ピル(LEP) ドロエチ ヤーズ

なぜジェネリックを勧められる?

医師や薬剤師がジェネリックを勧めるのには理由があります。
ジェネリックは、新薬を参考に作られた医薬品のため研究費用などのコストカットができ、新薬よりもジェネリックの方が価格を低くすることができるのです。
薬代を減らすことで、服用者の金銭的負担も減らすことができ、保険適用の薬の場合は高騰している日本の医療費を抑制するなど、一石二鳥です。
そのため、ジェネリックを勧められることがあります。

ジェネリックピルの種類ごとの効果や副作用

ここでは、ジェネリックにあたるピルを服用しようと検討している方に、種類ごとの効果や副作用について紹介していきます。

フリウェルLD/ULD

フリウェルLD/ULD
フリウェルはルナベルのジェネリックで、低用量タイプと超低用量タイプが存在します。
どちらもLEP製剤と呼ばれる治療目的で使用されるピルで、黄体ホルモンのノルエチステロンと卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールが有効成分となっています。
主に月経困難症の治療に用いられることが多く、避妊目的での使用はできません。
不正出血や頭痛、吐き気、下腹部痛などの副作用が出る可能性があります。

ラベルフィーユ

ラベルフィーユ
ラベルフィーユは、アンジュ・トリキュラーのジェネリックです。
黄体ホルモンのレボノルゲストレルと卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールが有効成分となっています。
ホルモン量が3段階に分かれている3相性ピルで、体内で起こるホルモンの変化に近い状態を作ることができます。そのため、不正出血が起きにくいのが特徴です。
避妊目的で使用され、眠気や吐き気、頭痛などの副作用が出ることがあります。

ファボワール

ファボワール
ファボワールはマーベロンのジェネリックです。
黄体ホルモンのデソゲストレルと卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールが有効成分となっています。
ホルモン量がすべて一定の1相性ピルで、避妊目的で使用されます。
また、主成分であるデソゲストレルは、男性ホルモンを抑制する効果があるため、ニキビや肌荒れの予防や改善が期待できるのが特徴です。
頭痛や吐き気、不正出血などの副作用が出ることがあります。

ドロエチ

ドロエチ
ドロエチは、ヤーズのジェネリックです。
超低用量ピル(LEP製剤)に該当し、黄体ホルモンのドロスピレノンと卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールが有効成分となっています。
月経困難症の治療薬として認可が下りているため、避妊目的での使用はできません。
金銭面での懸念でヤーズの服用ができずにいる方におすすめです。

ジェネリックピルのよくある質問

ピルのジェネリックにおいて、よくある質問に回答していきます。

ドロエチは太る?

結論、ドロエチを飲んでも長期的に太るということはありません。
ドロエチに限らず、ピルを服用することで、体内のホルモン量が変化します。
それによって、飲み始めの体がピルに慣れていない時期は副作用が出やすい傾向にあります。
副作用では、浮腫みや1〜5%未満で体重増加が起こることがあるとドロエチの添付文書に記載がありますが、服用を継続することで次第に改善されていくため、3か月は様子を見てみましょう。

※参照:ドロエチ配合錠「あすか」添付文書2022年6月 (第2版)

超低用量ピルに避妊効果はある?

超低用量ピルは、海外では避妊薬として使用されているケースもあります。
しかし、日本では避妊効果に関する試験が行われておらず、避妊目的での使用は認められていません。
そのため、避妊目的として使用したい場合には、低用量ピル(OC)を処方してもらいましょう。

保険が適用されるジェネリックは?

また、ピルは保険が適用されるものと、そうでないものに分かれます。
保険が適用されるジェネリックピルは以下の通りです。

・フリウェルLD/ULD
・ドロエチ

ただし、病院を受診して、月経困難症や子宮内膜症等の診断を受けた上で処方された場合に限ります。
一般的なオンライン診療サービスでは、自由診療扱いとなり保険が適用されない場合があります。

※オンラインピル診療・処方サービス「メデリピル」では、フリウェルLDの取り扱いはなく、ほかすべて自由診療となります

ジェネリックでも効果は同じ!状況に応じて選ぼう

ここでは、ピルにおけるジェネリックと先発品(新薬)の違いや種類について解説してきました。
ジェネリックとはいえ、効果に違いはなく、コストを抑えてピルを服用することができます。
金銭面でピルの服用を諦めていた方には、ジェネリックピルという選択肢もあります。
ピルの種類変更や、これからピルの服用を希望する方は、まずは医師に相談してみてくださいね。

オンラインピル診療・処方サービス「メデリピル」では、ジェネリックピルの取り扱いもあります。
仕事や学校の都合で、病院に行きづらいといった方にはスキマ時間でピル処方を受けられるメデリピルがおすすめです。

ピルをはじめるならメデリピル

産婦人科医に相談できるオンラインピル処方

産婦人科医が100%診療

専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。

再診料がずっと無料だから何度でも医師に相談できる

ピル飲み始めの不安や疑問、副作用などについて気軽に相談できます。
副作用について心配な方は副作用緩和薬も同時に処方可能です。希望する場合は診療時に医師へお伝えください。

低用量ピルなら初月ピル代無料

低用量ピルの定期便プランなら5種類のピルが初月無料※対象!
まずは試してみたい方にもおすすめです。
※低用量ピルは、3シート目お受け取りまで解約は不可となります(種類変更はいつでも可能です)

月経移動ピル・アフターピルなら送料無料

生理日を移動する際の中用量ピルや、アフターピルは送料無料!
また、低用量ピルと同時処方で診療代も無料になります。
最短当日発送だから、お薬をすぐに服用したい方も利用しやすい◎
東京23区内にお住まいであれば「当日お届けプラン」※もお選びいただけます。
希望する方は診療時に医師へお伝えください。
※別途送料3,850円(税込)、診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります
※お住まいの地域によってはお届けまでに数日かかる場合があります

予約から診療までオンラインで完結

公式LINEから24時間いつでも診療予約OK!スマホから診療・処方後は自宅までピルをお届けするため、忙しい方にもおすすめです。

※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
※医師の診療は必須となり、薬が処方された場合に発送いたします

監修者

成城松村クリニック院長
松村 圭子
1995年広島大学医学部卒。広島大学医学部産婦人科学教室へ入局し、2010年に成城松村クリニックを開院。 2021年より、メデリピルのサービスやmederi magazineの監修を担当。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

気になるキーワードで
検索しよう!
検索

カテゴリ一覧

生理

生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。

記事一覧をみる

ピル

ピルは世界で1億人以上の女性が服用している女性ホルモンを含む医薬品です。
ピルの種類や効果、副作用について詳しくご紹介。

記事一覧をみる

インタビュー

mederiのサービスに携わっているメンバーや有識者の方々が、よりユーザー様と近い距離から「mederiならでは」の情報をお届け。

記事一覧をみる

漫画

こんな経験”あるある!”と思わず頷いてしまう?mederiユーザーからの体験談に基づいた、mederiオリジナル漫画シリーズです。生理やピル・女性の健康に関して、楽しく学んでみましょう!

記事一覧をみる

占い

「ご自愛」をコンセプトに、毎月の運勢を12星座別に占うコンテンツ。ご自身の心を高める「ご自愛アイテム」もお伝えしています。

記事一覧をみる

出張授業

mederi出張授業のレポート記事をお届け。
生理のしくみやからだについての理解を深め、男女ともに正しい性の知識を提供しています。

記事一覧をみる
  1. オンラインでピルの診療・処方・相談|メデリピル
  2. mederi WEBマガジン
  3. ピルに関する記事一覧
  4. ピルのジェネリックと先発品の違いはなに?安全性は同じ?なぜ勧められる?などの疑問を解説