アフターピルにお酒は影響する?飲酒時の対処法や服用の注意点
避妊が失敗したときの緊急避妊薬であるアフターピルは、性行為後にできる唯一の避妊手段です。早い段階で服用することで高い避妊効果を発揮しますが、お酒と一緒に飲んでしまうことで避妊効果を下げる可能性があります。この記事では、お酒がアフターピルの効果に与える影響を解説しています。
もくじ
アフターピルとは?
アフターピルとは、妊娠を望まないのにもかかわらず避妊に失敗してしまった場合、緊急で服用するお薬です。
そのため、緊急避妊薬とも呼ばれています。
ここでは、アフターピルの具体的な効果と服用方法について解説していきます。
アフターピルの効果
アフターピルは、性行為後に避妊効果を得るための唯一の手段です。
女性ホルモンの一つである、レボノルゲストレルという黄体ホルモンを主成分としており、黄体ホルモンの働きによって、卵子の排出と受精卵の着床を阻害する働きがあります。
妊娠が成立する前提として、子宮内に精子と卵子が存在する必要があります。
排卵を抑制することで、精子が卵子と出会って受精卵となることがありません。
アフターピルを排卵前に服用できた場合は、排卵が起こらないため受精そのものが妨げられ、妊娠の可能性がほとんどなくなります。
仮に排卵後にアフターピルを服用した場合でも、アフターピルには子宮内膜への受精卵の着床を防ぐ効果もあります。
低用量ピルなどを服用していなければ、毎月の排卵に合わせて子宮内膜は厚くなり着床に備えます。
しかしアフターピルを服用すると子宮内膜の成長が阻害され、受精卵ができたとしても着床できずに妊娠が成立しません。
このようにアフターピルは、排卵の抑制と着床の阻害の2つの効果によって避妊を行います。
服用のタイミング・注意点
アフターピルは性行為後に、可能な限り早く服用することで避妊効果を高められます。
具体的には24時間以内に服用することで80〜90%ほどの避妊効果が得られ、その後は時間経過とともに避妊成功率は下がっていきます。
ノルレボ錠の場合だと、性行為後72時間以内で84%※の確率で避妊の確率が推移します。
72時間を過ぎると避妊効果はかなり落ちますが、5日以内に服用することである程度効果が期待できるエラ錠というアフターピルもあります。
しかし、5日以降に十分な効果を発揮するアフターピルはありません。
またアフターピルには副作用があるため以前は全国の薬局では購入できませんでしたが、2023年11月28日から全国145か所の薬局で試験販売が開始されました。購入できるのは16歳以上に限られ、16歳以上18歳未満の人は保護者の同意が必要になります。また、16歳未満の人に対しては薬局が産婦人科医などを紹介される仕組みです。
また、アフターピルの副作用には、吐き気や頭痛、腹痛、倦怠感、疲労感などが現れることがあります。
ここで注意したいのは、服用後3時間以内に嘔吐をすると薬の成分も一緒に排出され、十分な効果を得られなくなってしまうことです。
万が一嘔吐が起こった場合は、もう一度医師の診察を受ける必要があります。
※参照:「緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成 28 年度改訂版)」
お酒はアフターピルの効果に影響を与える?
アフターピルには、副作用以外にも注意したいことがあります。
その一つとして、飲酒による薬の効果への影響があげられます。
最低でもアフターピルを服用する前後2時間は、アルコールの摂取を控える必要があります。その理由について、詳しく解説します。
お酒の摂取とピルの吸収
お酒に含まれるアルコールが、アフターピルのもつ有効成分に影響を与えることはありません。
しかしアルコールとアフターピルの成分は、肝臓によって分解され体に吸収されます。
そのためアフターピルの服用と近い時間にお酒を飲むことで、ピルの吸収がアルコールによって阻害される可能性があります。
アフターピルは早めに服用して体に吸収されることで避妊効果を得られ、時間経過とともにその効果は落ちていきます。
同時に飲酒をすることで肝臓の吸収効率に影響を与え、吸収が遅くなることで避妊効果に影響することも考えられます。
また同じ理由で、カフェインを摂取するとピルの吸収に影響を与えることもわかっています。
そのためアフターピルの服用前後2時間は、アルコールやカフェインの摂取は避けることが望ましいです。
飲酒時の副作用とリスク
お酒を飲むことで、アフターピルの副作用を高める可能性があります。
先にもお話ししたとおり、アフターピルを服用したあとは副作用が強く出ることがあります。
お酒に含まれるアルコールによってさらにそのリスクが高まり、嘔吐や下痢を引き起こすとアフターピルの成分が排出されてしまいます。
避妊効果を得られなくなってしまうため、最低2時間は時間を開けてお酒を飲むようにしましょう。
ただし頭痛や倦怠感、そのほかの副作用を強くすることも考えられるため、可能であればアフターピルの服用後は24時間は安静にして、飲酒を控えることが推奨されています。
アフターピルを飲酒時に服用する時の注意点
アフターピルが手元に届いたとき、すでに飲酒してしまっているケースもあるかもしれません。
しかもアフターピルの時間制限が迫っている場合、なるべく早く薬を飲みたい気持ちもあるでしょう。
すでにお酒を飲んでしまっている場合でやむを得ず服用するときは、副作用を起こさないように注意をはらう必要があります。
最も注意したいのは、嘔吐の副作用です。
嘔吐してしまうとアフターピルの避妊効果を十分に得られない可能性が高く、もう一度処方してもらうのにも時間がかかります。
そのため服用してからは飲酒を中止し、吐き気を抑えるために涼しいところで安静に過ごしましょう。
アフターピルとお酒に関するQ&A
アフターピルとお酒に関するよくある質問をまとめました。
アフターピルを飲んだら、いつまで禁酒するべきですか?
最低でも、アフターピルを服用する前後2時間以上は間隔をあけて飲酒を行います。
かといって2時間を過ぎたらいくら飲んでも大丈夫というわけではなく、アルコールが肝臓に負担をかけ、アフターピルの成分の吸収を妨げる可能性があります。またアフターピルはホルモンバランスに影響を与えるため、飲酒によって副作用が高まることも考えられます。アフターピルにかかわらず、薬を飲んだあとは基本的には24時間飲酒を控えるようにしましょう。やむを得ず飲酒する場合は、控えめな量を心がけましょう。
アフターピルを飲んだのに妊娠した場合、お酒が原因ですか?
アフターピルの避妊率は100%ではありません。レボノルゲストレル法の場合、性行為から72時間以内の服用で84%※の避妊効果が得られ、時間経過とともに避妊できる確率は低下していきます。
そのためアフターピルを服用したのち、アルコールの摂取の有無にかかわらず、妊娠するリスクは存在します。
もちろん、お酒を飲んでしまうことで避妊効果が低下する可能性も十分に考えられます。アフターピルの服用後は、できれば24時間は飲酒を控え安静にしておきましょう。
※参照:「緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成 28 年度改訂版)」
お酒を飲んだことを産婦人科医に伝えるべきですか?
お酒を飲んだあと避妊に失敗して、そのまま産婦人科に駆け込むこともあるかもしれません。その際は、飲酒した旨を産婦人科医に伝えましょう。
通常、飲酒で処方を断られるケースは少ないですが、肝臓の機能に障害がある人はアフターピルの処方を受けられないことがあります。
お酒を飲んでいる場合は服用後の副作用のリスクが高まるため、必ず処方を受ける前に報告しましょう。効果を高めるための対処方法や、注意点の指導が受けられます。
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また、副作用が不安な方には吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方してもらえます。
今後も継続的に避妊していきたいという方には、低用量ピルも一緒に処方してもらうことができます。また、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が無料となります。
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