生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
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レボノルゲストレルとは? 効果や服用上の注意点、ノルレボとの違いについて解説
レボノルゲストレルは避妊に失敗した時に、緊急避妊を目的として飲むアフターピル(緊急避妊薬)のことです。性行為後、決まった時間内に服用することで避妊効果が期待できます。妊娠を防ぐためには、性交後できるだけ早いタイミングで服用することが大切です。このページではレボノルゲストレルの効果や副作用、飲み方、ノルレボ錠との違いなどを解説します。緊急の場合は参考にしてみてください。
もくじ
レボノルゲストレルはアフターピルの一種
アフターピルとは、避妊できなかった性交または避妊が十分でなかった性行為があった際に、決まった時間内に内服することで避妊効果が期待できる薬です。
レボノルゲストレルは、日本初のアフターピル(緊急避妊薬)としてWHOから緊急避妊における必須薬と指定されています。有効成分は「レボノルゲストレル」という黄体ホルモンです。性交渉で避妊が失敗した時や避妊が出来なかった際などに、予期しない妊娠を避けるために使用されるお薬です。レボノルゲストレルは性交渉の後、72時間以内に服用することで緊急避妊が行えます。
レボノルゲストレルでの緊急避妊が必要な場合
以下のようなケースが起きた場合に緊急避妊の薬として服用してください。
・性行為の際に避妊をしなかった
・性行為の際にコンドームが破れた、外れた
・低用量ピルを飲み忘れた、またはピルを服用してすぐに嘔吐した
レボノルゲストレルはいつまでに服用すべき?
レボノルゲストレルの服用は、性行為から72時間以内に1錠を服用します。効果を高めるために規定量以上の服用は避けてください。性行為後はできる限り早く飲むとより高い避妊効果が期待できます。水かぬるま湯と一緒に飲むようにしましょう。
レボノルゲストレルに期待できる効果(メリット)
レボノルゲストレルは高い確率で、妊娠を回避することができるといわれています。この章ではどのような要因で、妊娠を防ぐことができるかみていきましょう。
レボノルゲストレルの性交後72時間以内の服用で98%の避妊効果
レボノルゲストレルは以下の2つの効果から、高い避妊が期待できるといわれています。
・排卵の抑制
・子宮内膜の増殖防止
レボノルゲストレルは主に排卵を抑制し、受精卵を作らせないように作用します。また排卵・受精した後に服用した場合でも、子宮内膜の増殖を防止することで着床しづらくして妊娠を防ぐことができます。これにより、性交後72時間以内の服用の場合で98%と高確率で妊娠を防ぐことができるといわれています。またレボノルゲストレルの妊娠阻止率は、性交後72時間以内の服用の場合で84%と言われています。「妊娠阻止率」とは生理周期から妊娠しやすい時期の服用で妊娠しなかった割合のことを指します。このように高い避妊率は期待できるものの、100%の確率で避妊できるというわけではないので注意が必要です。
レボノルゲストレルのデメリット
レボノルゲストレルは服用してから数時間で副作用が起こることがあります。副作用は、24時間以内に消失するといわれていますが、個人差があり、長い人でも3日で症状が消失するのが一般的です。時間の経過とともに症状は軽くなり、長引くことはありませんが、どのような副作用が出るのかみていきましょう。
レボノルゲストレルのデメリット:副作用が起きる可能性がある
レボノルゲストレルの添付文書には、以下の副作用があると記載されています。
・不正出血
・吐き気
・眠気
・頭痛
・めまい
・貧血
・乳房の張り
副作用の中でも、特に不正出血や吐き気、頭痛などが多く見られます。これらの症状は一時的なもので、時間とともに症状はおさまっていきます。レボノルゲストレルは重篤な副作用は報告されていません。消退出血や不正出血が副作用として多く報告されています。この副作用はホルモン環境が一時的に変化したことによるものと考えられています。
レボノルゲストレルの服用による副作用はいつまで続く?
レボノルゲストレルの副作用は薬を飲んでから数時間後に起こることがほとんどです。
ただし、ずっと続くものではなく24時間以内に副作用は消失します。
個人差はありますが長い場合でも3日程といわれています。
時間が経てば経つほど症状は軽快になっていくので不安になりすぎなくても大丈夫です。
レボノルゲストレルのデメリット:禁忌や服用出来ない人がいる
レボノルゲストレルは、以下の方は服用してはいけません。
・本剤の成分に対し過敏症(アレルギー)の既往歴のある女性
・重篤な肝障害のある患者
・代謝機能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が悪化することがある。
・妊婦 妊娠中
レボノルゲストレル服用後の疑問
レボノルゲストレル服用後、生理はいつくる?
レボノルゲストレルはアフターピルなので、避妊に成功した場合は服用から早い方で3日、遅くても3週間以内に出血が起こります。これを”消退出血”と呼びます。
消退出血は通常の生理周期とは別の時期に起き、通常の生理と比べて出血量も少なく期間も短いのが特徴です。
3週間以内に消退出血または通常の生理が起これば避妊に成功したといえます。
もし来ていない場合は、避妊に失敗した可能性があるので病院を受診しましょう。
ただし、すぐに病院を受診できない場合は市販の妊娠検査薬を使用することを推奨します。
レボノルゲストレル服用後の食事や飲酒の注意点は?
服用後に食事を摂ることは問題ありません。ただし、服用後3時間以内に下痢や嘔吐をして薬を吐き出してしまうと効果を得られなくなってしまいます。
お酒に含まれるアルコールが、レボノルゲストレルのもつ有効成分に影響を与えることはありませんが、アルコールとレボノルゲストレルの成分は、肝臓で分解され体に吸収されるのでレボノルゲストレルの服用と近い時間にお酒を飲むことで、ピルの吸収がアルコールによって阻害される可能性があるので注意しましょう。
また、お酒を飲むことで副作用を引き起こす可能性も高くなるので、可能であればレボノルゲストレルに限らず、アフターピルの服用後は24時間は安静にして、飲酒を控えることが推奨されています。
レボノルゲストレルとヤッペ法の違い
ヤッペ法とは、2種類のホルモン製剤(中用量ピル)を服用し避妊効果を得る方法です。
ヤッペ法は、吐き気や嘔吐など副作用の発現の頻度が多く、避妊成功率が低い(72時間以内の服用で31%)、服用の手間がかかる(時間をおいて2回服用)などのデメリットがありました。レボノルゲストレルが開発されるまでは、主に緊急避妊法としてヤッペ法が用いられていました。
レボノルゲストレルは、避妊成功率が高く、服用も1回で済むため副作用が少ないといったメリットがあるため、現在最も使用されているアフターピル(緊急避妊薬)です。
従来の緊急避妊法(ヤッペ法)に比べ、避妊率の高さや副作用の軽減、服用の手間を抑えるなどの利点があるため、現在最も使用されているアフターピル(緊急避妊薬)です。
レボノルゲストレルとノルレボの違い
レボノルゲストレルを有効成分とするアフターピルに「ノルレボ」があります。ノルレボ錠は、先発品のお薬です。それに対してレボノルゲストレル錠は富士製薬が2019年に発表した後発品(ジェネリック医薬品)のお薬です。レボノルゲストレル錠とノルレボ錠の効果や副作用に特に違いはありません。違う点としては、ジェネリック医薬品にあたるレボノルゲストレル錠の方が価格が安い点です。
レボノルゲストレルの処方はオンライン完結のメデリピルで
オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」ではアフターピルの取り扱いもあります。
メデリピルは、ピルが初めての方にも安心して利用していただける体制が整っています。
診療と処方を担当するのは、現役の産婦人科医のみで、診療時間も夜23時まで対応しているので、病院が開いていない時間にもアフターピルを処方してもらえます。
診療は音声通話かビデオ通話を選べるので、カメラオフでも診療を受けることができます。
アフターピルは、送料無料・最短当日発送でお届けします。東京23区内にお住まいであれば、別途送料3,850円(税込)で、処方されたその日にお届けする「当日お届けプラン」を利用することが可能です。(受付時間に限りがあります)
また、副作用が不安な方には吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方してもらえます。
今後も継続的に避妊していきたいという方には、低用量ピルも一緒に処方してもらうことができます。また、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が無料となります。
病院に行けなくとも、メデリピルのようなオンラインでのピル診療・処方サービスを利用するのもひとつの手段です。
こういった選択肢があることも知っておくと、いざという時に安心ですね。
LINEから診療予約ができる
メデリピルでは、LINEを使って診療予約や医師への相談、服薬管理などが完結します。
診療予約は24時間いつでも自分のタイミングで予約することができます。
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最短当日発送・送料無料
メデリピルでは、診療・処方が完了した時間にもよりますが、最短で当日発送されます。
届く日数はお住まいの地域によって変わるためご了承ください。
また、アフターピルの場合は送料無料になります。※1
※1 当日お届けプランは対象外です
東京23区内限定の当日お届けプラン
メデリピルでアフターピルを処方された場合、東京23区内にお住まいの方であれば、処方当日中に自宅に届く「当日お届けプラン」もお選びいただけます。
また、別途送料3,850円(税込)がかかります。ご希望の方は診療時に医師にお申し付けください。(診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります)
低用量ピルと同時処方で診療代0円
メデリピルでは、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が0円になります。
今後も継続的に避妊をしていきたいという方は、これを機に低用量ピルの服用をはじめることをおすすめします。
副作用緩和薬も処方可能
メデリピルでは、アフターピルの副作用が心配…。3時間以内に吐いてしまったらどうしよう…。という方には、処方時に吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方しています。
ご希望の方は、処方時に医師にお申し付けください。
メデリピルでは、アフターピルだけでなくピルが初めての方にも安心していただけるサポート体制が整っています。
安心してピルをはじめるならメデリピルがおすすめです。
まとめ
避妊について、正しい知識を身につけ、万が一の時に迅速な行動が取れるようにしておくことは大切です。緊急の場合は診療を受けて、早めに服用するようにしましょう。継続的に妊娠を希望しないのであれば、経口避妊薬である低用量ピルを服用しておくのも選択肢の一つかもしれません。
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