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避妊目的で飲むピルの避妊率・仕組み・副作用とは?言いづらい時は?
自分の体や将来を守るための選択肢として、ピル(経口避妊薬)の服用を検討する人が増えています。しかし、「避妊目的であることをパートナーや親に言いづらい」「病院の受付で伝えるのが恥ずかしい」と一人で悩んでしまう方も少なくありません。
この記事では、ピルの避妊のしくみや効果、知っておくべき副作用や血栓症のリスクについて分かりやすく解説します。さらに、周囲に言いづらいと感じたときの具体的な対処法や、プライバシーを守りながら購入できるオンライン診療の活用方法まで紹介します。
もくじ
避妊目的でピルを飲むことは恥ずかしいことではない
低用量ピルは、避妊目的はもちろん、重い生理痛の軽減や生理周期のコントロールなど、さまざまな目的で多くの方に服用されている薬です 。しかし、「避妊のために飲んでいることをパートナーや周囲に言いづらい」と感じる方もいるかもしれません。まずは、ピルを服用することの意味や正しい考え方について解説します。
避妊目的でピルを服用する人は多い
ピルは、女性自身が自分の体や将来のライフプランを守るための避妊方法の1つです 。日本だけでなく世界中で広く使用されており、WHO(世界保健機関)でも有効な避妊方法として紹介されています。
避妊について考え、ピルを服用することは決して特別なことや恥ずかしいことではありません。望まない妊娠を防ぐことはもちろん、自分の体や将来の選択を守るための大切な行動です。
また、低用量ピルには避妊だけでなく、生理痛や月経不順の改善、PMS(月経前症候群)の症状緩和などが期待できる種類もあります。避妊と体調管理の両方を目的として服用している方も少なくありません。
ピルの服用を言いづらいときの伝え方
「避妊目的でピルを飲んでいる」と伝えることに抵抗を感じる方もいるかもしれません。ですが、ピルを服用するかどうかは、自分の身体や将来のことを考えて決める大切な選択です。
伝えるときは、「避妊だけが目的ではなく、生理痛やPMSの改善、生理周期の調整など体調管理のためにも役立つ薬なんだよ」と説明すると、理解してもらいやすい場合があります 。
無理に詳しく説明する必要はありませんが、不安や疑問があるときはパートナーと話し合い、お互いに納得したうえで避妊方法を選ぶことが大切です。
避妊目的で使用するピルの種類と避妊率
避妊を目的として使用されるピルには、毎日服用する「低用量ピル(OC)」と、避妊に失敗したあとに服用する「アフターピル(緊急避妊薬)」があります。それぞれ飲むタイミングや役割が異なります。
低用量ピル
低用量ピル(OC)は、毎日決まった時間に服用することで高い避妊効果が期待できる薬です 。排卵を抑え、子宮内膜を着床しにくい状態にし、精子が子宮内へ入りにくくすることで妊娠を防ぎます。
正しく服用した場合の避妊率は99%以上(※)とされており、避妊方法として世界的にも広く用いられています。
一方、生理痛や子宮内膜症などの治療に使われるLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)も、薬のしくみはOCとほぼ同じで避妊効果は期待できますが、日本では治療目的の薬として処方されるため、避妊目的での保険適用はありません。
※一般的なデータであり、効果を保証するものではありません。
緊急避妊薬(アフターピル)
アフターピルは、避妊に失敗した性交渉のあとに緊急で服用する薬です。毎日飲む低用量ピルとは異なり、緊急時のみ使用します 。
レボノルゲストレル製剤では、24時間以内の服用で約95%、72時間以内で約84%の妊娠阻止率が期待できます。時間が経つほど効果は低下するため、避妊に失敗した場合はできるだけ早く服用することが大切です。
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※「妊娠阻止率」とは、排卵日付近など妊娠リスクが高い時期の性交渉において、アフターピルで妊娠を防ぐことができた割合のことです。
※参照:「緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成 28 年度改訂版)」(日本産科婦人科学会)
低用量ピルの避妊効果と正しい服用方法
低用量ピルは、正しく服用を続けることで高い避妊効果が期待できます 。ここでは、低用量ピルが妊娠を防ぐしくみと、効果を十分に得るために知っておきたいポイントを解説します。
低用量ピルで妊娠を防ぐしくみ
低用量ピルには、「エストロゲン」と「プロゲスチン」という2つの女性ホルモンが含まれています 。毎日決まった時間に服用することで、主に2つの大きな働きによって妊娠を防ぎます。
まず1つ目は、「排卵そのものを抑える働き」です。ピルを飲むことで体内のホルモン量が一定に保たれると、脳が「ホルモンは足りている」と判断し、卵巣へ排卵の指令を出さなくなります。受精のもととなる卵子が排出されないため、妊娠が起こらなくなります。
2つ目は、「精子の侵入を防ぐ働き」です。ピルに含まれるホルモンの働きによって、子宮の入り口にある粘液の性質が変化し、ねばり気が強くなります。これにより、精子が子宮の中へ入り込みにくくなり、卵子のもとへ進むのを物理的に防ぎます。
避妊効果を得るための正しい服用方法
低用量ピルは、毎日1錠を決まった時間に服用することで高い避妊効果が期待できます 。飲む時間を毎日一定にすることで、体内のホルモン量が安定し、避妊効果を維持しやすくなります。
飲み忘れがあると、ホルモンの働きが十分に保たれず、避妊効果が低下する可能性があります。万が一飲み忘れてしまった場合は、気づいたタイミングや飲み忘れた錠数によって対応が異なるため、自己判断せず添付文書や医師の指示を確認しましょう。
また、低用量ピルは避妊効果がありますが、性感染症を防ぐことはできません。性感染症予防も必要な場合は、コンドームを併用することが大切です。
ピル以外の避妊方法と効果の違いは?
低用量ピル以外にも、避妊にはさまざまな方法があります。それぞれ避妊効果や使い方、メリットが異なるため、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
コンドーム
コンドームは、男性器に装着して精子が腟内に入るのを防ぐ避妊方法です 。ドラッグストアやコンビニなどで購入でき、手軽に使用できる点が特徴です。
正しく使用した場合の避妊率は約98%ですが、一般的な使用では装着ミスや途中で外れるなどの理由から、避妊効果は低下するとされています。また、コンドームは性感染症を予防できる数少ない避妊方法の1つです。
IUD・IUS
IUD(子宮内避妊具)やIUS(子宮内避妊システム)は、医師が子宮内に装着する避妊方法です 。一度装着すると数年間効果が続き、避妊効果も非常に高いことが特徴です。
避妊手術
避妊手術は、将来的に妊娠を希望しない場合に選択される方法です 。高い避妊効果がありますが、手術後に妊娠を希望しても必ず元の状態に戻せるとは限らないため、慎重に検討する必要があります。
アフターピル
アフターピルは、避妊に失敗してしまった場合に服用する緊急避妊薬です 。性交渉後に妊娠の可能性を下げるために使用しますが、日常的な避妊方法として使うものではありません。
服用するタイミングが早いほど効果が高くなるため、避妊に失敗した場合はできるだけ早く医療機関へ相談することが大切です。
i低用量ピルは女性自身で選択できる避妊方法
低用量ピルは、毎日服用することで女性自身が主体となって避妊できる方法です。正しく服用を続けることで高い避妊効果が期待でき、生理痛の軽減やPMS(月経前症候群)の改善など、避妊以外のメリットもあります。
近年ではオンライン診療サービスも普及しており、自宅から医師の診療を受けてピルを処方してもらうことも可能です。自分に合った避妊方法の1つとして検討してみても良いでしょう。

ピルの副効果
ピルには、避妊以外にもさまざまな効果があります。どのような効果が期待できるのか、見ていきましょう。
PMS(月経前症候群)の症状を抑える効果
低用量ピルには、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が含まれています 。
それにより、脳が排卵の指令を出さなくなり、ホルモンの量は増減することなくほぼ一定を保ちます。
排卵がないと、むくみや便秘、肌荒れといったPMSの症状の原因となるプロゲステロンの量が上昇しないため、PMSの症状の緩和につながるのです。
生理痛・生理不順の改善
ピルを服用すると、プロスタグランジンの分泌が減少します 。これにより、子宮が収縮して痛むのを抑制する効果があります。
またピルには子宮内膜の増殖を抑える働きもあるため、生理の周期を調節し、経血量が減少する効果も期待できます。
月経困難症・子宮内膜症の改善
低用量ピルは、月経困難症・子宮内膜症の改善にも効果が期待できます 。
月経困難症においては、ピルを服用することで生理周期の安定、痛みや月経量を減らす効果があります。また、子宮内膜症の進行を抑える効果もあるといわれています。
ニキビ・肌荒れの改善
ピルの種類によっては、皮脂の分泌に関わる男性ホルモンの働きを抑える作用があり、ニキビや肌荒れの改善が期待できる場合があります 。
ただし、すべてのピルで同じ効果が得られるわけではなく、肌への影響はピルの種類や体質によって異なります。
生理日の移動
ピルを服用することで生理周期を整えるだけでなく、生理周期を調節できるのもメリットです 。1シート以上服用していれば生理日の調整をすることが可能です。
低用量ピルの多くは1シート28日周期となっており、休薬/偽薬期間に出血が起こるしくみです。
よって、生理日を遅らせる、早めるといったことができ、大事な日に生理にならないように調整できます。
ピルの副作用と知っておくべきリスク
ピルには避妊や生理トラブルを和らげる多くのメリットがある一方で、服用に伴う副作用や注意すべきリスクも存在します 。安全に使い続けるために、体の変化や初期症状への対応を知っておきましょう。
血栓症のリスク
ピルの副作用として最も深刻なものは、血栓症です 。ピルに含まれているエストロゲンという卵胞ホルモンには血液凝固作用があるため、ピル服用者は服用していない方に比べて血栓症の発症リスクがわずかに高くなるとされています。

突然、手足の痺れや激しい頭痛、胸の痛みなどが見られた場合は、血栓症の初期症状である可能性が高いため、一度ピルの服用を中止して病院を受診するようにしてください。
そのほかの副作用
血栓症のほかには、頭痛、吐き気、腹痛、乳房の張り、体のだるさ、不正出血といった症状が出ることがあります 。

これらの副作用は、薬を飲み始めてから体がホルモンバランスの変化に慣れるまでの最初の1〜3か月ごろに集中して起こりやすいのが特徴です。基本的には服用を続けるうちに自然と治まりますが、3か月以上経っても症状が改善しない場合は、薬の種類が合っていないことや別の原因も考えられるため、無理をせず処方を受けた医師へ相談しましょう。
「避妊目的」と言いづらいときはオンライン診療がおすすめ
産婦人科の受付や対面診察で「避妊目的でピルがほしい」と伝えることに、抵抗や恥ずかしさを感じる方も珍しくありません。そんなときにおすすめなのが、 スマホやPCで受診できるオンライン診療サービスです 。
たとえば「メデリピル」などのオンライン診療なら、自宅など好きな場所から産婦人科医による診察を受けられます。病院の待合室で知り合いに会う心配や長時間の待ち時間もなく、対面では話しづらいお悩みもリラックスして相談できます。
また、薬は中身がわからないようプライバシーに配慮した梱包で自宅ポストへ届くため、家族や同居人に知られるリスクを減らせるのも嬉しいポイントです。
まとめ
避妊目的でピルを服用することは、決して特別なことでも恥ずかしいことでもありません。自分の体や将来を自分自身で守るための、前向きでとても大切なお手入れの1つです。
周囲の目が気になったり「避妊目的」と言いづらかったりして受診を躊躇しているなら、一人で抱え込まずにオンライン診療などの便利な選択肢を賢く頼ってみてください。正しくピルを服用し、自分の体を一番に考えた心地よい選択をしていきましょう。
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監修者
大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。産婦人科専門医・抗加齢学会専門医を取得。
2021年よりメデリピルにおいてオンライン診療によるピル処方や、mederiが主催するセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの監修を担当など幅広く活動。
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