ピルの避妊効果は?失敗しないために知っておきたい、種類や副作用についても解説

ピル
更新日:2025.01.23
ピルの避妊効果は?失敗しないために知っておきたい、種類や副作用についても解説

ピルの中でも低用量ピルは、毎日規則正しく服用することで高い避妊効果を得ることができ、女性が主体的にできる避妊方法の1つともいえます。
ここでは、低用量ピルでの避妊方法以外に得られる効果や副作用、ピルの種類について解説していきます。

【基本】ピルの効果とは?

ピルは経口避妊薬として開発されたお薬です。そのため、Oral Contraceptiveの略称である『OC』と呼ばれる低用量ピルが、一般的に言われている「ピル」を指します。
そこから、ホルモンの量や種類によって避妊だけではなく、さまざまな効果が見込めることから、low dose estrogen-progestinの略称である『LEP』と呼ばれる治療目的のピルが生まれました。

ピルで避妊効果が得られる仕組み

ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類が配合されており、この2つのホルモンの作用により避妊効果が得られます。

ピルを服用することで、脳から子宮と卵巣へ指令が入ることで、排卵が抑制され、また、子宮内膜の菲薄化や子宮頸管粘液を変化させることで、避妊効果が得られます。
肝心の効果がいつ出るのかというところですが、結論として生理5日目までに服用を開始することで服用初日から避妊効果を得ることができます。

【避妊目的】ピルの種類

避妊目的で服用するピルには、先ほど紹介した「低用量ピル(OC)」に加え、緊急避妊薬として使用する「アフターピル」があります。
低用量ピルは、毎日規則正しく服用することで継続的に避妊効果を得ることができるピルですが、一方でアフターピルは、1回で一時的な避妊効果を発揮します。

低用量ピル(OC)

低用量ピルは先ほども紹介した通り、経口避妊薬として開発された薬で、毎日同じ時刻に1錠ずつ服用することで避妊効果が期待できます。
ピルの種類によっては、経血量の減少やPMSの改善なども副効用として期待できます。
避妊効果のある低用量ピルとして、下記の種類が挙げられます。

□トリキュラー
□アンジュ
□ラベルフィーユ(トリキュラー・アンジュのジェネリック医薬品)
□マーベロン
□ファボワール

緊急避妊ピル(アフターピル)

アフターピルは、避妊に失敗した際に妊娠を防ぐためのピルであり、多くのホルモン量を配合することによって1回の服用で一時的な避妊効果が得られます。
低用量ピルとの違いは、配合されているホルモン量だけでなく、「性交渉後に服用するピル」ということです。
72時間以内の服用が推奨されておりますが、早期に服用することでより高い効果を期待できます。ただし、低用量ピルに比べて妊娠阻止率が低く、吐き気や頭痛などの副作用も出る可能性もあることから普段は低用量ピルと避妊具で、より確実に避妊を行い、緊急時の避妊方法として活用するのがよいでしょう。

ピルを飲むことによる避妊以外のメリット

低用量ピルは経口避妊薬として開発されましたが、避妊以外の効果も期待できることがわかり、現代では生理トラブルの改善のために服用している方もたくさんいます。
主にどのような効果を得ることができるのかを紹介していきます。

生理痛やPMSの軽減

生理というのは、子宮内膜が血液とともに体外に排出されることを指します。
ピルを服用していない場合、女性の体は妊娠に備えて子宮内膜が厚くなりますが、妊娠が成立しなかった場合、その子宮内膜が剥がれます。その際にプロスタグランジンというホルモンが経血を押し出すために子宮が収縮することで起こることが「生理痛」です。
ピルを服用することで、子宮内膜が厚くならないため生理痛の軽減が期待できます。
また、生理前になると精神的・身体的に不調が現れるPMS(月経前症候群)は、明確な原因は解明されていないものの、ホルモンバランスが不安定になると症状が誘発される可能性があるといわれています。
これらの症状もピルを服用することでホルモンバランスが安定し、PMS症状の改善が見込めます。

生理不順の改善

生理周期のサイクルが崩れてストレスになっている方にも、低用量ピルはおすすめです。
ピルを服用することで、偽薬期間というホルモンが入っていない期間で、生理(消退出血)を誘発するため、規則正しく生理を起こすことができます。
そのため、きちんと服用できていれば生理周期が安定するため、予定も立てやすくなるでしょう。

卵巣がんや子宮体がんの予防

卵巣がんは、排卵を繰り返すことで卵巣が傷ついてしまい、その修復過程で起こる疾患です。低用量ピルを服用することで、排卵を抑制し、経血量を減らすことで発症リスクが低下するといわれています。
また、40代以降に排卵が不安定になり、子宮内膜が厚くなったままキープされることで起こる子宮体がんも、低用量ピルの継続的な服用により子宮内膜を薄く保つことで、発症リスクを50%減少できることが分かっています。

にきびや多毛症の軽減

生理前になると、黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加し、この黄体ホルモンには皮脂の分泌を促す働きがあることから、にきびができやすくなるといわれています。
しかし、低用量ピルにはホルモンバランスを一定に保つ効果があることから皮脂の過剰分泌を防ぐことができます。また、ピルの種類によっては、抗アンドロゲン作用といって男性ホルモンの値を下げることもできるため、薄毛にも効果的とされています。

ピルの主な副作用

低用量ピルには、さまざまなメリットがあることがわかりましたね。
しかし、ピルといえど薬のため、少なからず副作用が出る可能性があるため知っておくと安心です。ここでは、どのような副作用がでるのかを紹介していきます。

不快症状(マイナートラブル)

ピルを飲み始めた頃は、吐き気や眠気、頭痛、倦怠感、不正出血などのマイナートラブルと呼ばれる症状が出やすいです。
これらは、ピルに含まれる女性ホルモンが体内に入ることで、体内のホルモンバランスに変化が起きることから症状が出ます。
低用量ピルを3か月程度飲み続けることで、次第に症状は改善されていくため、飲み続けることが大切です。

血栓症

低用量ピルの副作用の中でも最も重篤といわれている血栓症は、血液内に血の塊である血栓ができることで血液がつまり、多彩な症状を及ぼします。非常に稀ですが、症状が悪化した場合は命にかかわることもあります。
特に、加齢(40歳以上)やBMIが30以上の肥満体型であること、喫煙習慣のある方がピルを服用すると血栓症になりやすいといわれているため、ピル処方時には医師の判断を仰ぐようにしてください。

むくみ、乳房の張り

低用量ピルに含まれる黄体ホルモン(プロゲステロン)には、水分を溜め込む働きがあるため、一時的にむくみを感じることもありますが、次第に改善されていくため、様子を見るようにしましょう。
また、ピル服用中は脳下垂体が妊娠中と勘違いすることから乳房が張ることもあります。
こちらも、服用を継続することで改善されていくため、まずは飲み続けるようにしてください。

避妊のためのピルの気になるQ&A

避妊目的でピルの服用を考えている場合に気になる疑問を以下で回答していきます。

ピルを飲んで避妊効果はいつからあらわれる?

生理5日目までに服用を開始することで服用初日から避妊効果を得ることができます。
また、ピルを規則正しく服用した場合の妊娠する確率は0.3%(100人の女性が1年間服用した場合、0.3人が妊娠する)といわれています。

ピルを飲んだら必ず効果がある?効果がないこともある?

ピルは規則正しく服用することで、避妊効果を得ることができますが、飲み忘れや服用後3時間以内に吐いてしまった場合には、十分な効果を得られない可能性があります。

保険適用の低用量ピルでも避妊効果がある?

前述でも説明した通り、低用量ピルには避妊目的で服用するOCと治療目的で服用するLEPの2種類が存在します。
保険適用の対象であるLEPにも、一定の避妊効果はあるものの、避妊目的としての服用は認められていないため、あくまで月経困難症や子宮内膜症の治療としての服用になります。

ピルは通販・個人輸入での購入でも大丈夫?

日本においてピルは、医師の処方が必要な薬です。そのため、医療機関やオンライン診療サービスなどで処方してもらうことが一般的です。
しかし、海外の通販サイトなどでは医師の処方無しで購入することができる場合もありますが、模造品であったり成分が不透明なため、本来の効果を得ることができず、体に悪影響を及ぼす可能性もあるので利用しないようにしましょう。

正しく服用してピルの高い避妊効果を得よう

本記事では、主に低用量ピル(OC)における避妊効果を紹介してきました。
正しく服用することで高い避妊効果が期待できる低用量ピルですが、副作用などの症状も出る可能性があるため、不安な方はピル処方時に医師に相談することで病院によっては副作用緩和薬を同時に処方してもらうことができる場合もあります。
避妊以外のメリットも理解して、毎月の生理のお悩みを低用量ピルで解消しましょう。
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※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います

監修者

産婦人科専門医・がん治療認定医
郡 詩織
産婦人科専門医・がん治療認定医を取得。大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。 現在はmederiドクターとして、日々のオンライン診療や監修、セミナーやイベントに登壇。
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