生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
アフターピルは72時間以内に飲むべき?それ以降に飲んでも効果はある?
避妊に失敗した際、望まない妊娠を防ぐために服用するアフターピルですが、72時間以上経過したあとに飲んでも避妊効果はあるのでしょうか?また、きちんと避妊できているかを確認するにはどのような方法があるのでしょうか?この記事では、アフターピルを飲む時間と避妊の関係性のほか、正しい飲み方や注意点などについても解説していきます。
もくじ
アフターピルとは
アフターピルとは、避妊に失敗した際に望まない妊娠を防ぐために服用する緊急避妊薬です。日本で承認が下りているのはノルレボ錠というアフターピルで、ノルレボ錠のジェネリック医薬品にあたるのがレボノルゲストレル錠になります。
アフターピルを服用する場面
アフターピルを服用する場面としては、以下が想定されます。
・避妊をせずに性交渉を行ったとき
・コンドームを使用したものの破れたり外れたりしていたとき
・性被害にあったとき など
アフターピルで避妊できる仕組み
アフターピルには、多量の女性ホルモンが含まれています。それによって排卵と子宮内膜の増殖が抑制されて、受精や着床が起こりづらくなるため、避妊ができるとされています。
アフターピルを飲む時間によって避妊率は変わる?
アフターピルを飲んだ際の避妊率は、避妊失敗から、72時間以内に飲んだ場合で84%※とされています。
72時間以降は、時間が経つとともに避妊率は少しずつ下がっていくため、一般的には避妊失敗から72時間以内に飲むことが望ましいとされています。
※参照:「緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成 28 年度改訂版)」
72時間以降に飲んでも避妊できる?
ひとつ前の説明にあったように、避妊失敗から72時間~120時間以内にアフターピルを飲んだ場合の避妊率は63%※です。避妊率が100%でない以上、アフターピルを飲んだとしても妊娠する可能性はあります。望まない妊娠を防ぐためには、避妊に失敗したあとなるべく早いタイミングでアフターピルを服用することが重要です。
※参照:「緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成 28 年度改訂版)」
アフターピルで避妊できたか確かめる方法
アフターピルを飲んで避妊ができているかを確かめるには、消退出血で確認する方法、生理で確認する方法、妊娠検査薬を使う方法の3種類があります。以下でそれぞれ解説します。
消退出血で確認する方法
避妊に成功すると、生理のときと同じように子宮内膜が剥がれ落ちます。そのため、アフターピルの服用後は3日〜3週間以内に消退出血という生理のような出血が2〜3日ほど続きます。ただし、この出血が避妊成功を示す消退出血ではなく、妊娠初期に見られる不正出血である可能性も考えられるため、不安な場合はこのあと紹介する妊娠検査薬を使う方法も試してみましょう。
生理で確認する方法
排卵後のタイミングでアフターピルを飲んだ場合、服用後の消退出血が見られない場合もあります。しかし消退出血がない場合でも、次の生理がきちんと来れば避妊に成功していると考えられます。アフターピルの影響で生理予定日が最大1週間ほどずれる場合もありますが、出血量や出血日数がいつもの生理と同じ程度であれば、妊娠していないと考えて問題ないでしょう。
ただし出血量があまりに少なかったり、ピンクや茶色のおりものが見られたりする場合は、着床出血が起きている可能性も考えられます。また、生理予定日から1週間以上経過しても生理が来ない場合も妊娠している可能性があるため、医師に相談するようにしましょう。
妊娠検査薬を使う方法
上記のような消退出血や生理が見られない場合、妊娠している可能性が考えられます。このような場合には妊娠検査薬を使って検査してみましょう。ただし、検査をするタイミングが早すぎると、正しい結果が出ないこともあります。妊娠検査薬は、生理開始予定日から1週間経過した頃に使うことで正しい結果が出るとされています。また、早期妊娠検査薬であれば生理開始予定日の3〜4日前から陽性・陰性を確認できます。検査後もなお不安が残る場合は、病院を受診して医師に相談してみてくださいね。
アフターピルを飲むときの注意点
アフターピルを飲む際には、いくつか注意すべき点があります。避妊率を下げないためにも、以下の3つの点に注意するようにしましょう。
なるべく早く飲む
避妊率を上げるためには、避妊に失敗してからなるべく早いタイミングでアフターピルを飲むことが重要です。アフターピルの処方には医師の診療が必要となりますが、休診日などで病院が開いていない場合でも、オンライン処方サービスを利用すればアフターピルを処方してもらうことができます。
水で飲む
アフターピルを水以外のコーヒー・ジュース・お酒などで飲むと、ピルの避妊効果が低下したり、ピルの吸収が妨げられたりする可能性があります。アフターピル服用時は、必ず水で飲むようにしましょう。
決められた錠数だけ飲む
アフターピルを飲んでも、もしかしたら妊娠しているのではないかと不安に感じますよね。しかし、そのような場合でも、アフターピルを追加でもう1錠飲まないようにしましょう。アフターピルには多量の女性ホルモンが含まれているため、1錠飲むだけで十分な避妊効果があります。何錠も飲むと強い副作用が起こってしまう可能性があるため、用量は守るようにしましょう。
アフターピルを飲んだあとの注意点
アフターピル服用後も、避妊の成功がわかるまでは十分な注意が必要です。服用後は、以下の2点に気をつけるようにしましょう。
副作用を理解しておく
アフターピルは多量の女性ホルモンを含む薬であるため、服用後に副作用が見られることがあります。具体的な症状としては、吐き気・めまい・腹痛・眠気などです。これらの副作用は服用後24時間経つと消えることがほとんどであるため、服用後しばらくの間は安静に過ごすようにしましょう。
3時間以内に吐いた場合は医師に相談する
アフターピルの服用後3時間以内に吐いてしまった場合は、ピルの成分がきちんと吸収されていない可能性が考えられるため、追加でもう1錠飲まなければいけない場合があります。3時間以内に吐いてしまった際は速やかに、アフターピルを処方してもらった病院や医師に相談するようにしましょう。
服用後も避妊は続ける
アフターピルを飲んだとしても、その後に性交渉を行うとそれがきっかけで妊娠することがあります。「アフターピルを飲んだから妊娠しない」とは考えずに、アフターピル服用後は消退出血が見られるまでは性交渉を控えるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、アフターピルを避妊失敗から72時間以降に飲んだ場合の避妊率や、アフターピルの正しい飲み方などについて解説しました。アフターピルは飲むタイミングが早いほど避妊率が高くなります。ただし避妊率は100%ではないため、服用後の消退出血や妊娠検査薬の結果を基に、避妊に成功しているかを判断してください。検査結果が陽性であったり、アフターピル服用後に吐いてしまったりした場合は、すぐ医師に相談するようにしましょう。
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今後も継続的に避妊していきたいという方には、低用量ピルも一緒に処方してもらうことができます。また、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が無料となります。
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