アフターピルは72時間以内に飲むべき?それ以降に飲んでも効果はある?

ピル
更新日:2024.12.23
アフターピルは72時間以内に飲むべき?それ以降に飲んでも効果はある?

避妊に失敗した際、望まない妊娠を防ぐために服用するアフターピルですが、72時間以上経過したあとに飲んでも避妊効果はあるのでしょうか?また、きちんと避妊できているかを確認するにはどのような方法があるのでしょうか?この記事では、アフターピルを飲む時間と避妊の関係性のほか、正しい飲み方や注意点などについても解説していきます。

アフターピルとは

アフターピルとは、避妊に失敗した際に望まない妊娠を防ぐために服用する緊急避妊薬です。日本で承認が下りているのはノルレボ錠というアフターピルで、ノルレボ錠のジェネリック医薬品にあたるのがレボノルゲストレル錠になります。

アフターピルを服用する場面

アフターピルを服用する場面としては、以下が想定されます。

・避妊をせずに性交渉を行ったとき
・コンドームを使用したものの破れたり外れたりしていたとき
・性被害にあったとき など

アフターピルで避妊できる仕組み

アフターピルには、多量の女性ホルモンが含まれています。それによって排卵と子宮内膜の増殖が抑制されて、受精や着床が起こりづらくなるため、避妊ができるとされています。

アフターピルを飲む時間によって避妊率は変わる?

アフターピルを飲んだ際の避妊率は、避妊失敗から、72時間以内に飲んだ場合で84%※とされています。
72時間以降は、時間が経つとともに避妊率は少しずつ下がっていくため、一般的には避妊失敗から72時間以内に飲むことが望ましいとされています。

※参照:「緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成 28 年度改訂版)

72時間以降に飲んでも避妊できる?

ひとつ前の説明にあったように、避妊失敗から72時間~120時間以内にアフターピルを飲んだ場合の避妊率は63%※です。避妊率が100%でない以上、アフターピルを飲んだとしても妊娠する可能性はあります。望まない妊娠を防ぐためには、避妊に失敗したあとなるべく早いタイミングでアフターピルを服用することが重要です。

※参照:「緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成 28 年度改訂版)

アフターピルで避妊できたか確かめる方法

アフターピルを飲んで避妊ができているかを確かめるには、消退出血で確認する方法、生理で確認する方法、妊娠検査薬を使う方法の3種類があります。以下でそれぞれ解説します。

消退出血で確認する方法

避妊に成功すると、生理のときと同じように子宮内膜が剥がれ落ちます。そのため、アフターピルの服用後は3日〜3週間以内に消退出血という生理のような出血が2〜3日ほど続きます。ただし、この出血が避妊成功を示す消退出血ではなく、妊娠初期に見られる不正出血である可能性も考えられるため、不安な場合はこのあと紹介する妊娠検査薬を使う方法も試してみましょう。

生理で確認する方法

排卵後のタイミングでアフターピルを飲んだ場合、服用後の消退出血が見られない場合もあります。しかし消退出血がない場合でも、次の生理がきちんと来れば避妊に成功していると考えられます。アフターピルの影響で生理予定日が最大1週間ほどずれる場合もありますが、出血量や出血日数がいつもの生理と同じ程度であれば、妊娠していないと考えて問題ないでしょう。
ただし出血量があまりに少なかったり、ピンクや茶色のおりものが見られたりする場合は、着床出血が起きている可能性も考えられます。また、生理予定日から1週間以上経過しても生理が来ない場合も妊娠している可能性があるため、医師に相談するようにしましょう。

妊娠検査薬を使う方法

上記のような消退出血や生理が見られない場合、妊娠している可能性が考えられます。このような場合には妊娠検査薬を使って検査してみましょう。ただし、検査をするタイミングが早すぎると、正しい結果が出ないこともあります。妊娠検査薬は、生理開始予定日から1週間経過した頃に使うことで正しい結果が出るとされています。また、早期妊娠検査薬であれば生理開始予定日の3〜4日前から陽性・陰性を確認できます。検査後もなお不安が残る場合は、病院を受診して医師に相談してみてくださいね。

アフターピルを飲むときの注意点

アフターピルを飲む際には、いくつか注意すべき点があります。避妊率を下げないためにも、以下の3つの点に注意するようにしましょう。

なるべく早く飲む

避妊率を上げるためには、避妊に失敗してからなるべく早いタイミングでアフターピルを飲むことが重要です。アフターピルの処方には医師の診療が必要となりますが、休診日などで病院が開いていない場合でも、オンライン処方サービスを利用すればアフターピルを処方してもらうことができます。

水で飲む

アフターピルを水以外のコーヒー・ジュース・お酒などで飲むと、ピルの避妊効果が低下したり、ピルの吸収が妨げられたりする可能性があります。アフターピル服用時は、必ず水で飲むようにしましょう。

決められた錠数だけ飲む

アフターピルを飲んでも、もしかしたら妊娠しているのではないかと不安に感じますよね。しかし、そのような場合でも、アフターピルを追加でもう1錠飲まないようにしましょう。アフターピルには多量の女性ホルモンが含まれているため、1錠飲むだけで十分な避妊効果があります。何錠も飲むと強い副作用が起こってしまう可能性があるため、用量は守るようにしましょう。

アフターピルを飲んだあとの注意点

アフターピル服用後も、避妊の成功がわかるまでは十分な注意が必要です。服用後は、以下の2点に気をつけるようにしましょう。

副作用を理解しておく

アフターピルは多量の女性ホルモンを含む薬であるため、服用後に副作用が見られることがあります。具体的な症状としては、吐き気・めまい・腹痛・眠気などです。これらの副作用は服用後24時間経つと消えることがほとんどであるため、服用後しばらくの間は安静に過ごすようにしましょう。

3時間以内に吐いた場合は医師に相談する

アフターピルの服用後3時間以内に吐いてしまった場合は、ピルの成分がきちんと吸収されていない可能性が考えられるため、追加でもう1錠飲まなければいけない場合があります。3時間以内に吐いてしまった際は速やかに、アフターピルを処方してもらった病院や医師に相談するようにしましょう。

服用後も避妊は続ける

アフターピルを飲んだとしても、その後に性交渉を行うとそれがきっかけで妊娠することがあります。「アフターピルを飲んだから妊娠しない」とは考えずに、アフターピル服用後は消退出血が見られるまでは性交渉を控えるようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、アフターピルを避妊失敗から72時間以降に飲んだ場合の避妊率や、アフターピルの正しい飲み方などについて解説しました。アフターピルは飲むタイミングが早いほど避妊率が高くなります。ただし避妊率は100%ではないため、服用後の消退出血や妊娠検査薬の結果を基に、避妊に成功しているかを判断してください。検査結果が陽性であったり、アフターピル服用後に吐いてしまったりした場合は、すぐ医師に相談するようにしましょう。

アフターピルの処方ならメデリピル

オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」ではアフターピルの取り扱いもあります。
メデリピルは、ピルが初めての方にも安心して利用していただける体制が整っています。

診療と処方を担当するのは、現役の産婦人科医のみで、診療時間も夜23時まで対応しているので、病院が開いていない時間にもアフターピルを処方してもらえます。
診療は音声通話かビデオ通話を選べるので、カメラオフでも診療を受けることができます。
アフターピルは、送料無料・最短当日発送でお届けします。東京23区内にお住まいであれば、別途送料3,850円(税込)で、処方されたその日にお届けする「当日お届けプラン」を利用することが可能です。(受付時間に限りがあります)
また、副作用が不安な方には吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方してもらえます。
今後も継続的に避妊していきたいという方には、低用量ピルも一緒に処方してもらうことができます。また、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が無料となります。
病院に行けなくとも、メデリピルのようなオンラインでのピル診療・処方サービスを利用するのもひとつの手段です。
こういった選択肢があることも知っておくと、いざという時に安心ですね。

LINEから診療予約ができる

メデリピルでは、LINEを使って診療予約や医師への相談、服薬管理などが完結します。
診療予約は24時間いつでも自分のタイミングで予約することができます。
まずはメデリピル公式LINEのお友達登録からはじめましょう♡

最短当日発送・送料無料

メデリピルでは、診療・処方が完了した時間にもよりますが、最短で当日発送されます。
届く日数はお住まいの地域によって変わるためご了承ください。
また、アフターピルの場合は送料無料になります。※1

※1 当日お届けプランは対象外です

東京23区内限定の当日お届けプラン

メデリピルでアフターピルを処方された場合、東京23区内にお住まいの方であれば、処方当日中に自宅に届く「当日お届けプラン」もお選びいただけます。
また、別途送料3,850円(税込)がかかります。ご希望の方は診療時に医師にお申し付けください。(診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります)

低用量ピルと同時処方で診療代0円

メデリピルでは、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が0円になります。
今後も継続的に避妊をしていきたいという方は、これを機に低用量ピルの服用をはじめることをおすすめします。

副作用緩和薬も処方可能

メデリピルでは、アフターピルの副作用が心配…。3時間以内に吐いてしまったらどうしよう…。という方には、処方時に吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方しています。
ご希望の方は、処方時に医師にお申し付けください。

メデリピルでは、アフターピルだけでなくピルが初めての方にも安心していただけるサポート体制が整っています。
安心してピルをはじめるならメデリピルがおすすめです。

監修者

産婦人科専門医・がん治療認定医
郡 詩織
産婦人科専門医・がん治療認定医を取得。大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。 現在はmederiドクターとして、日々のオンライン診療や監修、セミナーやイベントに登壇。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

気になるキーワードで
検索しよう!
検索

カテゴリ一覧

生理

生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。

記事一覧をみる

ピル

ピルは世界で1億人以上の女性が服用している女性ホルモンを含む医薬品です。
ピルの種類や効果、副作用について詳しくご紹介。

記事一覧をみる

インタビュー

mederiのサービスに携わっているメンバーや有識者の方々が、よりユーザー様と近い距離から「mederiならでは」の情報をお届け。

記事一覧をみる

漫画

こんな経験”あるある!”と思わず頷いてしまう?mederiユーザーからの体験談に基づいた、mederiオリジナル漫画シリーズです。生理やピル・女性の健康に関して、楽しく学んでみましょう!

記事一覧をみる

占い

「ご自愛」をコンセプトに、毎月の運勢を12星座別に占うコンテンツ。ご自身の心を高める「ご自愛アイテム」もお伝えしています。

記事一覧をみる

出張授業

mederi出張授業のレポート記事をお届け。
生理のしくみやからだについての理解を深め、男女ともに正しい性の知識を提供しています。

記事一覧をみる
  1. オンラインでピルの診療・処方・相談|メデリピル
  2. mederi WEBマガジン
  3. ピルに関する記事一覧
  4. アフターピルは72時間以内に飲むべき?それ以降に飲んでも効果はある?