20代のピル服用率は何%?日本と世界の服用率は?数字で見る日本のピル事情

ピル
更新日:2024.08.09

日本でどれくらいの女性がピルを服用しているかご存知ですか?生理や避妊などプライベートな話題も関係するため、周囲にピルを飲んでいるのか聞きづらいと感じる方も多いかもしれません。現在ピルを飲み始めるか悩んでいる方は、ぜひこの記事を読んでピルについての知識を深めてみてくださいね。

ピルとは?

ピルは、卵胞ホルモン「エストロゲン」と黄体ホルモン「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンが配合された経口避妊薬です。避妊効果のみならず、副効用として生理痛軽減や肌荒れ改善、生理不順改善などの効果もあります。ホルモン配合量や用途によって超低用量ピル・低用量ピル・中用量ピル・アフターピルの4種類に分かれており、長期的な避妊や生理痛軽減などの目的では低用量ピルを服用する場合が多いです。

日本の20代女性のピル服用率は?

2021年度に都心で働く女性を対象に行われた調査では、20代女性のうち31%がピルを服用しているという結果になり、30代の12%、40代の3%に比べて最も高い服用率でした。また、都心で働く女性全体で見るとピルの服用率は15%で、2019年に国連が発表した2.9%(日本国内での服用率)の約5倍となっています。
20代の若い頃は、生理痛の原因となる「プロスタグランジン」という物質が多く分泌され生理痛に悩まされやすいと言われているため、それが理由で20代の服用率が高いということも考えられます。

出典:「まるのうち保健室 働く女性ウェルネス白書2022」(三菱地所・神奈川県立保健福祉大学・ファムメディコ)

世界でのピルの服用率は?

2019年の国連統計によれば、世界における、避妊目的でのピルの服用率は8%で、実に1億人以上の女性がピルを飲んでいるとされています。一方で日本でのピル服用率は2.9%となっており、カナダの28.5%やフランスの33.1%などに比べると、かなり低いことがわかります。

【代表的な先進国でのピル服用率】
日本…2.9%
アメリカ…13.7%
イタリア…19.1%
イギリス…26.1%
カナダ…28.5%
ドイツ…31.7%
フランス…33.1%

出典:「Contraceptive Use by Method 2019」(United Nations)

日本のピル服用率が低い原因

2019年時点での日本におけるピル服用率は2.9%でしたが、日本でピルの服用率が低い原因は一体何なのでしょうか?理由の一部としては、以下のようなものが考えられます。

ピルについて知る機会がない

これまで学校などで、生理や妊娠の仕組みについて学習したことはあっても、ピルについて詳しく学習したことはないという方が多いのではないでしょうか?普段からなかなかピルについて知る機会がないと、ピルの効果や使い方がわからないですよね。

ピルを飲むのが怖い

一つ前の理由とも関連しますが、ピルについてあまり知らない状態だと、ピルを飲むのが怖いと感じることがあるかもしれません。ピルには避妊や生理痛軽減などの効果があり、普段の生活をより快適に送れるようになる可能性があるお薬です。生理痛などでお悩みの方は、ぜひこれを機に服用を検討してみても良いでしょう。

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ピルのメリットについて正しく知ろう

まだ日本では服用率が低いピルですが、ピルを飲むことには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?以下で、代表的なものについて1つずつ見ていきましょう。

一定の避妊率がある

ピルは、正しく服用すれば99.7%の避妊効果を持ちます。コンドームの避妊率が約85%であることを踏まえると、より高確率で避妊できる可能性があると考えられます。ただし、ピルに性感染症予防効果はないため、ピルとコンドームを併用するのが推奨されています。

生理痛や月経困難症改善に効果がある

生理痛は、分厚くなった子宮内膜が生理で剥がれ落ちる際に、経血を体外に排出しようとして子宮が収縮するために起こります。そしてピルには、子宮内膜を薄く保つ効果があるため、子宮の収縮が抑えられて生理痛の改善が期待できます。また、生理痛の影響で日常生活に支障が出ている場合にはそれを月経困難症と呼びますが、月経困難症もピルの服用によって改善できる可能性があります。

肌荒れが改善する

ピルには女性ホルモンが含まれているため、ピルを飲むとホルモンバランスが安定します。また、ニキビの原因となる男性ホルモンも減少するため、肌荒れの改善が期待できます。

ピルはどこで買える?

避妊、生理痛軽減、肌荒れ改善、生理周期の安定など様々な効果があるピルですが、薬局などで市販薬としては販売されていません。ピルは、病院かオンライン処方サービスで処方を受けることが可能です。

病院で処方してもらう場合

病院では、対面で医師の診療を受けることができるため、安心感があります。ピルの処方を希望する場合、産婦人科を受診してピルがほしい旨を伝えましょう。問診や医師の診療を受けて、健康上のリスクがないかを確認してから処方してもらいます。

オンライン処方サービスで処方してもらう場合

オンライン処方サービスは、自宅で医師の診療と処方を受けられるため、病院に行く時間が取れないときなどにおすすめです。スマホで診療予約から処方まで完結できる上、引越しや転勤などで住む場所が変わってもずっと同じサービスを使い続けられるというメリットがあります。
なお、オンライン処方サービスを利用している場合でも、ピル服用中は病院で定期検診を受けることが必要です。一度も病院に行かなくて良いということではありませんのでご注意ください。

通販サイトでのピル購入は避けよう

海外通販サイトなどを見ると、ピルを医師の処方なしで購入できるケースがあります。しかしこのようにして購入したピルには、本来のピルの成分が含まれていない可能性があるため、購入は控えましょう。ピル購入時には、必ず病院かオンライン処方サービスにて医師からの処方を受けるようにしてください。

まとめ

今回の記事では、世界と比較した日本のピル服用率や、20代のピル服用率などについて見てきました。ピルを飲んでみたいけれど、周囲でどれくらいの人がピルを飲んでいるのかわからない、ということもあるかもしれません。ピルは避妊や生理痛軽減などの面で効果があるため、現在悩んでいる方は服用を検討してみるのもおすすめです。

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監修者

産婦人科専門医、がん治療認定医、mederiドクター
mederiドクター
産婦人科専門医、がん治療認定医 女性のヘルスケアアドバイザー(女性医学会認定)、F U S E certificated personnel(米国内視鏡外科学会認定)、JOHBOC研修終了(日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構) 大学病院に入局し高度周産期センター、婦人科腫瘍専門施設で研修・修練後、総合病院で良性疾患の腹腔鏡手術や、不妊治療、女性内分泌・更年期障害など幅広く女性診療を行う。米国への留学を経て、現在はmederiドクターとして、メデリピルのオンライン診療や体調相談を担当している現役産婦人科医。

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