生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
ピルの受診タイミングはいつ?目的別の目安や初診の流れを解説
ピルを飲んでみたいけれど、いつ産婦人科に行けば良いのか分からず、受診をためらっていませんか?ピルの受診タイミングは、飲み始めたい時期や目的によって変わり、生理中でも受診できます。この記事では、初めてピルをもらうときの受診タイミングから、2シート目を受け取る時期、飲み始めたあとの再診の目安までを紹介します。自分に合ったタイミングを見つける参考にしてみてください。
もくじ
ピルの受診タイミングは飲み始めたい時期と目的で決まる
受診自体は生理周期のどのタイミングでも受けられますが、飲み始めたい時期から逆算すると、目安が見えてきます。低用量ピルなら、生理が始まる少し前から生理開始5日目までの間に受診しておくと、届いてすぐに飲み始められます。ここでは、ピルの種類や目的ごとに受診タイミングの目安を紹介します。
| 目的・状況 | 受診タイミングの目安 |
|---|---|
| 低用量ピルを飲み始めたい | 生理が始まる前〜生理開始5日目まで |
| 超低用量ピルで生理の症状を治療したい | 症状が気になるとき |
| 生理日を早めたい | ずらしたい生理の1つ前の生理開始の5日目まで |
| 生理日を遅らせたい | ずらしたい生理予定日の5〜7日前まで |
| 避妊に失敗したかもしれない | 性交渉のあとできるだけ早く(72時間以内が理想) |
| 2シート目を受け取りたい | 休薬期間・偽薬期間に入る前 |
| 服用中の再診 | 服用開始1か月後、3か月後、以降は3か月ごと(クリニックによって異なります) |
低用量ピル・超低用量ピルの初診は生理開始5日目までが目安
低用量ピルを避妊目的で使用する場合は、生理が始まってから5日目までに飲み始めると、服用初日から効果が期待できるとされています。そのため初診は、生理が始まる前の週から生理5日目までの間に受診しておくと、適切なタイミングから飲み始められます。生理5日目よりあとに飲み始めた場合は、7日間続けて服用したあとに避妊効果が期待できるとされています。したがって、確実性を求める場合は、実薬を7日間続けて飲んだあとからと考えておくと安心です。
月経困難症といった治療目的で低用量ピルを使用する場合も、基本的には生理の第1日目〜5日目までに飲み始めるのが一般的です。
超低用量ピルは月経困難症や子宮内膜症の治療に使われるピルで、避妊薬としては承認されていません。飲み始めるタイミングは薬の種類や医師の指示によって変わるため、受診時期にこだわり過ぎず、症状がつらいと感じたときに相談することをおすすめします。
中用量ピルは生理日を早めるか遅らせるかで受診時期が変わる
中用量ピルで生理日を移動したい場合は、ずらしたい生理予定日から逆算して受診します。
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生理を早めたいときはずらしたい生理の1つ前の生理が始まってから5日目までに、遅らせたいときは生理予定日の5〜7日前までに受診しておきましょう。
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早める場合は10日間ほど服用し、飲むのをやめてから2〜5日後に生理が来ます。遅らせる場合は、生理を避けたい日まで1日1錠を毎日同じ時間に飲み続けます。ずらしたい生理予定日がはっきりしないと飲み始めるタイミングが定まらず、思ったように移動できないこともあるため、直近の生理周期を記録しておきましょう。
アフターピルは性交渉のあとできるだけ早く受診する
避妊に失敗したかもしれないときに服用するアフターピルは、時間が経つほど妊娠を阻止できる割合が下がるとされています。

アフターピルの相談は、性交渉のあとできるだけ早く、遅くとも72時間以内の受診を目安にしてください。ただし、ピルの種類によっては120時間以内であれば高い避妊効果が期待できるものもあるため、「72時間を過ぎてしまったから今から受診しても意味ないかも…」と諦めず、産婦人科に確認してみましょう。
なお、産婦人科によっては予約が埋まっていることもあるため、予約や受付のときにアフターピルの相談であることを伝えておくと、優先して対応してもらえる場合があります。夜間や休日で受診先が見つからないときは、オンライン診療も選択肢の1つです。

生理中でもピルの処方は受けられる
ピルを飲み始めたいと思ったタイミングが、ちょうど生理と重なってしまった場合でも、産婦人科でピルの処方を受けられます。生理中だからこそ相談しやすいこともあるので、つらいのを我慢して生理が終わるのを待つのではなく、都合の良いタイミングで受診してくださいね。
生理中は症状を医師に伝えやすい
生理痛が重いときや経血の量が多いときであっても、産婦人科を受診することは可能です。また、月経困難症や過多月経などの症状は、生理中で実際に出血があるときの方が症状を具体的に医師に伝えやすいとも考えられます。
これらの生理の悩みを相談する場合、生理期間中であっても産婦人科を受診しても問題ありません。症状がつらいときこそ我慢せず、医師に相談するようにしましょう。
生理中でも内診が行われることはある
不正出血や生理痛がひどい場合は、生理中であっても子宮筋腫や器質的月経困難症などの病気が原因である可能性があるため、内診やエコー検査で卵巣や子宮の状態を確認することがあります。
内診が必要になったときのために、上下が分かれている服など着脱しやすい服装で受診しておくと安心です。なお、病気の可能性が考えられる症状がなければ、ピルの処方に内診が行われないこともあります。
生理中に受診するときに準備しておきたいこと
生理中に受診するときは、最後の生理が始まった日と生理周期をメモしておくと、診療がスムーズに進みます。問診では生理が始まった日や周期を聞かれることが多く、その場で思い出せないこともあるため、あらかじめメモを用意しておくと安心です。
ほかにも、生理用ナプキンの替えと保険証、生理周期のメモの3つを用意しておけば、生理中でも落ち着いて受診できます。なお、月経困難症などの治療が目的の場合は保険が適用されることがあるため、保険証は忘れずに持っていきましょう。
初診で検査なしにピルだけもらうことは難しい
初めて受診する産婦人科では、問診や検査を受けずにピルだけを受け取ることは難しいと考えておきましょう。ここでは、処方までに必要になる検査と、2回目以降の受け取り方を紹介します。
ピルの処方前に必要になる問診と検査
ピルの処方を受けるには、基本的に問診と血圧、体重の測定などが必要になります。
問診では、以下のような質問がされます。
- ・現在の健康状態
- ・過去の病歴
- ・アレルギーの有無
- ・生理周期
- ・妊娠の可能性
- ・飲酒や喫煙などの生活習慣
- ・ほかに服用している薬について
BMIが35以上の方、35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方、前兆のある片頭痛がある方などは、血栓症のリスクが高まるため服用できない場合があります。
また、血圧が高く体重に異常がある場合や、年齢、既往歴などによっては、ピルの服用ができないケースがあります。服用できるかどうかは、最終的に医師が診療のうえで判断します。
2回目以降はピルだけ処方を受けられる場合もある
同じ産婦人科に通っていてピルを服用後に体調に変化がなければ、2回目以降は問診だけでピルを受け取れることもあります。ただし対応は医療機関によって異なり、一定の期間ごとに検査を求められることもあります。
通院の時間が取りにくい場合は、オンライン診療で医師の診療を受けたうえで処方してもらう方法もあります。
産婦人科でピルが処方されるまでの流れ
受診してから受け取るまでは、問診票の記入、医師による検査と診療、支払いと受け取りの3つのステップで進みます。

ピルは避妊を目的とする場合は保険適用外ですが、月経困難症などの病気の治療では保険適用となる可能性があります。保険証を忘れずに持っていきましょう。
問診票の記入
産婦人科でピルの処方を受ける際には、まず問診票の記入が必要になります。
現在の健康状態や月経のサイクル、飲酒や喫煙、運動などの生活習慣に関する情報、過去の病歴やピルの服用経験、緊急避妊薬が必要な場合はその経緯などが確認されることがあります。
問診票に記載したのちに、体重と血圧を測定します。このときの血圧とBMIの値、そして問診で禁忌項目がある場合は、ピルを服用することで血栓症となるリスクが高まるため、医師の判断によってはピルが処方されない可能性もあります。
またそのほかに服用している薬がある場合は、ピルを服用しても望む効果が得られない場合があります。いずれのケースにおいても、診療の段階で医師の判断を仰ぐ必要があります。
医師による診療
診療では医師と対面し、問診票の内容について確認を行います。
ピルの副作用として最も危険なものは、血栓症のリスクが増加することです。ピルの内服以外にリスクのない方であれば、血栓症のリスクの増加はわずかですが、血圧や体重、喫煙習慣などによっては、さらにリスクが高まる可能性があります。
また、肝機能が低下している場合も処方されないケースがあります。
これらの理由で血栓症のリスクが高いと判断された場合には、血液検査も必要になります。また子宮頸がんなどが見つかった場合は、処方ができないことがあります。
そのほかに副作用などの説明を受け、問題がなければピルの処方が行われます。
また原因の分からない不正出血がある場合や、月経困難症の場合、性感染症の検査を必要とする場合は内診を行う可能性もあるため、着脱しやすい服装で受診しましょう。
支払いとピルの受け取り
診療代とピルの料金を支払い、ピルを受け取ります。
低用量ピルなど長期にわたる服用が必要な薬の場合は、医師の判断によっては一定期間分の薬が一緒に処方されることや、再診時に検査を受けずに処方を受けられる病院もあります。
産婦人科で処方してもらえるピルの種類
ここでは、産婦人科で処方してもらえるピルの種類について解説していきます。
いずれのピルにも女性ホルモンが含まれており、ホルモンの作用によって効果を発揮します。ホルモンの種類や含まれている量によって、ピルの種類も異なります。

どのピルを選ぶかによって、飲み始めるタイミングと受診の目安も変わってきます。なお、どのピルを使うかは、症状や目的に合わせて医師が診療のうえで判断します。
低用量ピル
エストロゲン(卵胞ホルモン)の含有量が0.05mg未満で、避妊や月経痛の改善などに用いられるピルです。
そのほかにもPMSやPMDDの緩和、子宮筋腫・子宮内膜症の治療、月経困難症など女性特有のトラブル改善が期待されます。
28日を1周期として、21日間毎日有効成分を含んだ錠剤を服用します。残りの7日間は休薬期間、もしくは有効成分を含まない偽薬(プラセボ)を服用します。
中用量ピルやアフターピルと比較して含まれるホルモン量が少ないため、副作用が出にくいのが特徴です。低用量ピルの中にもいくつか種類があり、肌荒れや多毛症の改善などの効果が期待できるものもあります。
超低用量ピル
超低用量ピルは、低用量ピルよりもエストロゲン含有量の少ない種類のピルです。
エストロゲン(卵胞ホルモン)の含有量が0.03mg未満で、主に月経困難症や子宮内膜症の治療薬として使われるため、病院を受診した場合は保険が適用されることがあります。
また、副作用の現れ方には個人差はありますが、超低用量ピルは低用量ピルよりも副作用が出現しにくいといわれています。
なお、超低用量ピルのヤーズフレックスは最大120日の連続服用が可能になります。月経困難症では連続服用が推奨されているので、超低用量ピルも検討してみてください。
飲み方は2通りあるため、医療機関で指示された服用方法に従って服用しましょう。
中用量ピル
中用量ピルは、エストロゲン(卵胞ホルモン)の含有量が0.05mg以上と、低用量ピルより多いピルです。
生理日を移動したいときや、不正出血・無月経の治療に使われることが多く、短い期間だけ服用するのが基本になります。
効果が強く出る分、吐き気などの副作用が起こりやすいとされているため、長く続けて飲む使い方には向いていません。
ミニピル
ミニピルは超低用量ピルと混同されることがありますが、全く別のものです。
ミニピルは避妊目的で使用する黄体ホルモンの製剤を指します。ミニピルによる主な効果は、避妊と子宮内膜症の改善です。
エストロゲンを含まないため、エストロゲンに対する体質的な問題がある方で、服用の必要がある場合に処方されます。そのほか年齢や体質によって低用量ピルが服用できない場合にも、代替案としてミニピルが処方されることがあります。
アフターピル
アフターピルは避妊に失敗したとき、望まない妊娠を防ぐために使用される緊急避妊薬で、性交渉のあとにできる避妊手段の1つです。
日本では、レボノルゲストレルを成分とする緊急避妊薬を、性交渉から72時間以内に飲む方法が一般的とされています。
妊娠阻止率(※)は服用までの時間が短いほど高くなるとされているため、できるだけ早く受診することが大切です。飲むタイミングが遅くなるほど期待できる効果は下がるとされているので、迷ったときはまず産婦人科やオンライン診療に相談してみてくださいね。
※妊娠阻止率とは、妊娠の可能性がある性交渉のあとにアフターピルを服用することで、どれだけ妊娠を防げたかを示す割合です。
ピルの2シート目をもらいに行くタイミングと飲み始めるタイミング
ピルは飲み終わってから受け取りに行くと、飲み始めが遅れて生理周期が乱れてしまうことがあります。2シート目は、休薬期間や偽薬期間に入る前に手元にある状態にしておきましょう。受け取るタイミングと飲み始めるタイミングを分けて考えると、迷いにくくなります。
| ピルのタイプ | 2シート目をもらうタイミング | 2シート目を飲み始めるタイミング |
|---|---|---|
| 21錠タイプ | 21錠目を飲み終える数日前まで(7日間の休薬期間に入る前) | 7日間の休薬期間が明けた翌日 |
| 28錠タイプ | プラセボ(偽薬)を飲み始めたあたり | 1シートを飲み終えた翌日から |
21錠タイプは休薬期間に入る前に受け取る
21錠タイプの場合は、1シート分すべてを飲み終わる前に新しいシートをもらいに行くのがおすすめです。21錠飲み終えた後は7日間の休薬期間に入るため、この期間に生理が始まることが多いです。
休薬期間が終わった翌日から次のシートを飲み始めるため、遅くとも21錠目を飲み終える数日前までに受診しておくと安心です。
28錠タイプは偽薬期間に入る前に受け取る
28錠タイプの場合は、22日目からプラセボ(偽薬)を飲み始めたあたりで新しいシートをもらいに行くのがおすすめです。この偽薬期間は7日間続き、その後また新しいシートの実薬から飲み始めるため、それまでには2シート目が手元にある状態にしましょう。
2シート目を飲み始めるのは休薬期間・偽薬期間の翌日から
受け取るタイミングとは別に、飲み始める日はシートのタイプによって変わります。21錠タイプは休薬期間が明けた翌日から、28錠タイプは1シートを飲み終えた翌日から、2シート目を飲み始めます。
まず21錠タイプの場合は、1シートに入っている錠剤を全て飲み終えたら、その1週間後に新しく2シート目の1錠目から飲み始めます。この間の1週間は「休薬期間」と呼ばれるもので、この間に生理が来ます。1週間薬を飲まない期間が空くため、休薬期間後にピルの服用再開を忘れないよう注意しましょう。
28錠タイプの場合は、1シートに入っている錠剤を全て飲み終えたらすぐ次の日から2シート目のピルを飲み始めます。28錠タイプでは、最後の7錠はプラセボ(偽薬)になっています。この偽薬を飲んでいる間(偽薬期間)は21錠タイプにおける休薬期間と同じ状態になり、この間に生理が来ます。21錠タイプで休薬期間明けにピルを飲み忘れるのが不安な方には、こちらの28錠タイプがおすすめです。
もらいに行くタイミングはオンライン処方と通院で変わらない
ピルの2シート目をもらいに行くタイミングは、オンライン処方と通院で特に違いはありません。ただし、通院の場合は、営業時間に注意が必要です。仕事の都合などで平日や日中に病院に行く時間が取れない方は、ピルが切れてしまうことがないよう、あらかじめ余裕を持ったスケジュールでピルの2シート目をもらいに行くようにしましょう。
オンライン診療の場合は、診療から手元に届くまでの配送日数も見込んで、早めに予約しておくようにしましょう。
ピルの服用中に必要な再診のタイミング
ピルは飲み始めたあとも、体調に変化がないかを確認するために定期的な受診が必要です。再診は服用開始から1か月後、3か月後を目安に受け、そのあとは3か月ごとが1つの目安になります。
服用開始後の定期的な検診の目安
ピルの服用中は、定期的な検診も大切です。クリニックによりますが、服用を開始してから1か月後、3か月後、6か月後に行い、以降は3か月おきに検診していきます。
再診では体重と血圧の測定を行い、問診ではピルの服用を始めてから副作用が出たかどうか、血栓症の前兆となる症状がないかなどが確認されます。
血栓症を疑う症状が出た場合はピルの服用が中止される可能性がありますが、問題なければそのまま服用を継続します。受診の間隔は医療機関や体調によって変わることもあるため、次の受診時期は医師に確認しておきましょう。
1年に1回受けておきたい検査
定期的な再診とは別に、1年に1回を目安に受けておきたい検査もあります。
また、一般的には1年ごとの乳がん検診(月1回の自己検診とその報告でも代用可)、子宮頸部細胞診(子宮頸がん検診)が推奨されています。ピルの服用は一部のがんのリスクを下げることが分かっていますが、一方で子宮頸がんなどのリスクが高まることも報告されています。
子宮頸がんは自覚症状が現れるのが遅く、早期の発見と治療が難しいがんです。予防するためには、定期的に検診しておくことが大切です。
同時に、性感染症の検査も行うことで早めの治療が可能です。
定期検診を待たずに受診したい症状
次の再診を待たずに、早めに受診したほうが良い症状もあります。

これらは血栓症を疑うサインとして知られています。気になる症状があるときは自己判断せず、処方を受けた医療機関に相談しましょう。
産婦人科で処方されるピルの費用相場
ピルの処方を受ける際には、必要な費用の相場も気になるポイントです。ピルの使用が月経困難症などの病気の治療を目的とするためであれば、保険適用となる可能性があります。
一方、避妊を目的とする場合は保険適用外となるため、それぞれ費用の相場は変わってきます。
またここで紹介するピルの費用以外にも、初診料が必要なため注意してください。
保険が適用される場合
女性に起こる病気の治療が目的の場合は、主に低用量ピルが処方されます。
低用量ピルが保険適用内となった場合の費用相場は、1シートあたり500〜2,500円ほど(ジェネリック医薬品を含む)です。なお、別途、初診料・再診料や検査費用がかかります。
以下のケースの場合、保険適用となる可能性があります。
- ・子宮内膜症や子宮筋腫の治療
- ・腹痛や頭痛などの症状を伴う月経困難症の治療
- ・生理前に起こるPMS(月経前症候群)などの治療
自費での診療の場合
ピルの服用が避妊を目的とする場合、保険適用外となり自由診療となります。
また低用量ピルと、アフターピルではその相場も異なります。
低用量ピルは28日間の1シートで2,000〜3,000円台がおおよその相場です。月経困難症などの治療目的で処方を受ける際の費用と比較すると、やや高めの価格設定となります。
なお、アフターピルは成分や種類によって幅がありますが、7,000〜20,000円台がおおよその相場です。
このように価格に幅があるのは、先発品とジェネリック医薬品(後発品)で価格が異なるほか、薬の種類そのものにも違いがあるためです。また自由診療の場合は、医療機関によって自由に料金を設定できるため、同じ薬であっても処方を受けるクリニックによって価格が変わります。
目安として、メデリピルのオンライン診療で処方を受ける場合の料金は、低用量ピルの料金ページと超低用量ピルの料金ページで確認してみてください。
まとめ
ピルの受診タイミングは受診目的によって異なり、低用量ピルの初診は生理前〜生理5日目まで、中用量ピルでの生理日移動はずらしたい生理前が目安となります。また、アフターピルは性交渉後できるだけ早い受診が推奨されます。
生理中でも産婦人科は受診でき、内診が必ず行われるかは生理痛や不正出血などの症状を伴うかによって異なります。服用を検討している方は「生理が終わるまで我慢しよう…」と思わずに、都合のつくタイミングで相談しましょう。
2シート目を受ける際は休薬期間や偽薬期間に入る前の手配が必要です。飲み始めたあとは1か月後、3か月後、6か月後、以降は3か月ごとの再診が目安となります。ただし、気になる症状があるときは、次の受診を待たずに相談してください。
ピルの受診タイミングに関するよくある質問
産婦人科でピルの処方を受けるときに、よく寄せられる質問に回答します。
予約なしで当日いきなり行っても大丈夫?
産婦人科によっては予約制のところもあるため、受診する前に電話や公式サイトで確認しておくと安心です。予約なしでも受け付けている医療機関はありますが、待ち時間が長くなることがあります。避妊に失敗したかもしれず、アフターピルの相談をしたいときは、時間の制限があることを予約時や受付で伝えておくと、優先して対応してもらえる場合があります。
生理不順だけど、受診するタイミングってどう決めたら良い?
生理周期が読みにくいときは、受診のタイミングを待たずに相談して大丈夫です。生理不順の場合、出血が生理によるものか不正出血かの判断が難しいこともあり、飲み始める日は医師が診療のうえで決めていきます。周期の傾向を伝えるために、直近3か月ほどの出血があった日をメモしておきましょう。生理不順そのものが体からのサインということもあるため、気になるときは産婦人科で相談してみてください。
ピルは通販で買っても良いの?
ピルは医師の処方が必要な医薬品のため、自己判断で通販サイトから購入するのは避けましょう。
ピルを服用する上で、BMIや体質、過去の疾患などさまざまな条件が満たされているかを確認しないと、副作用に悩まされたり、血栓症になってしまう可能性が高くなります。
病院を受診して医師の診療を受けた上で処方してもらうか、オンライン診療・処方サービスを利用しましょう。ただし、オンライン診療・処方サービスでも定期的な病院への受診は必要です。
海外から個人輸入した医薬品は、以下のようなリスクがあるため避けてください。

未成年でもピルの処方を受けられるの?
未成年でもピルの処方を受けることは可能です。ただし、未成年だけで受診しても処方を受けられるかどうかは、病院によって異なります。
基本的には保護者の同伴や同意書が必要な医療機関も多いため、事前の確認が必要です。これは、ピルの効果や副作用などを、保護者にも理解してもらう必要があるためです。
受診を予定している産婦人科に、事前に問い合わせてみましょう。
診療にかかる時間ってどれくらい?
産婦人科での対面診療は、一人ひとりの丁寧な診察や急患の対応なども入るため、どうしても日によって待ち時間が発生しやすくなります。一方、オンライン診療であれば待ち時間がなく、問診から診療完了まで15分程度でスムーズに済ませることができます。スケジュールが読みやすいため、忙しい方にも便利な選択肢です。
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監修者
日本医科大学武蔵小杉病院 助教
2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。
大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。
日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。
2026年1月に医学博士取得。
2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。
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