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ピル服用中の妊娠率はどのくらい?避妊効果と飲み忘れによる妊娠リスクを徹底解説
ピルを正しく服用すれば非常に高い避妊効果が得られる一方、飲み忘れや体調不良、薬との飲み合わせなど、思わぬところで妊娠する可能性(避妊効果)が変わる場合もあります。理想的な服用をした場合の実際の妊娠率はどれくらいなのか、また、ご自身の妊娠率(リスク)が高まる状況はどのようなものか、気になる方も多いでしょう。
ここでは、服用状況別の妊娠率や、ピルを飲み忘れてしまったときの対処法、妊娠率が上がる理由についてわかりやすく解説します。「ピル服用中に妊娠することはある?」「ピルを長期間飲み続けると将来の妊娠に影響する?」といった、ピルと妊娠に関する質問にもお答えしているので、ぜひ最後までご一読ください。
もくじ
ピル服用中の妊娠率はどのくらい?
ピルは正しく服用することで高い避妊効果を得られる薬ですが、「実際の妊娠率はどれくらいなのか?」と気になる方も多いと思います。ピルの効果は、毎日決まった時間に飲めているかどうかで大きく変わります。
ここでは、飲み忘れがない場合と、飲み忘れてしまった場合の妊娠率の違いを見ていきましょう。
ピルを飲み忘れていないときの妊娠率
毎日忘れることなく飲み続けていれば、1年間で100人のうち約0.3人という極めて低い数値まで、妊娠確率を抑えることができます(これは「パール指数」という指標で示されます)。
ただし、ピルを正しく服用していたとしても、妊娠確率をゼロにすることはできません。ピルを飲み忘れることなく服用していれば高い確率で妊娠を避けられますが、絶対ではないということを心に留めておきましょう。
ピルを飲み忘れてしまったときの妊娠率
ピルは飲み忘れがあると、十分な効果を発揮することができません。
正しく服用した場合の妊娠確率が約0.3人であるのに対して、飲み忘れがあった場合の妊娠確率は約8人/年にまで上昇します。避妊効果が下がるため、毎日飲み忘れのないようにすることが大切です。
ピルを飲み忘れたときの対処法
万が一ピルを飲み忘れてしまったときはどうしたらいいのでしょうか?ここではピルを飲み忘れてしまったときの対処法について期間別に詳しく紹介します。
1日飲み忘れ:翌日の服用時刻前に気付いたとき
飲み忘れた時点から1日経過していなければ、気づいたタイミングで飲み忘れた分の1錠を飲みましょう。その後は通常通りの服用を続けて問題ありません。
1日飲み忘れ:翌日の服用時刻に気付いたとき
飲み忘れに気づいたのが24時間後だった場合には、前日に飲み忘れた分の1錠と当日分1錠を合わせて2錠を飲みましょう。翌日からは通常通りの服用を続けます。
2日以上の飲み忘れ
2日以上続けてピルを飲み忘れてしまった場合は、気づいたタイミングで1錠を飲みましょう。その後は通常通りの服用を続けます。
飲み忘れた錠数に関わらず、1日に2錠を超えて服用することはできません。このように対処したとしても、ピルの飲み忘れがあったことで避妊効果が下がる可能性があるため、飲み忘れの前後に性交渉があった場合は注意が必要です。
妊娠の可能性は、ピルの飲み忘れが何週目であったかによって大きく変わります。ここからは、2日以上続けてピルを飲み忘れた場合の妊娠の可能性について、週別に詳しくみていきましょう。
第1週に飲み忘れ
ピルの服薬期間の第1週目に2日以上の飲み忘れがあった場合、避妊効果が低下する可能性があります。これは、ピルを服用していない期間が休薬期間を含め7日を超えると排卵が起こる可能性が高まるためです。
飲み忘れた直前の5日以内に性交渉があった場合には、緊急避妊薬(アフターピル)の使用を検討してください。
第2週に飲み忘れ
飲み忘れが起きる直前の7日間に連続して正しく服用できているのであれば、ただちに避妊効果に影響が出ることはありません。
ただし7日連続して服用できていなければ、十分な避妊効果が得られていない可能性もあります。
第3週に飲み忘れ
第3週に飲み忘れが合った場合も、第2週と同様に飲み忘れが起きる直前の7日間に連続して正しく服用できているのであれば、ただちに避妊効果に影響がでることはありません。
第3週目に飲み忘れがあった場合は次の週の休薬期間を設けずに、現在のシートの実薬を飲み終わったら次のシートに移りましょう。
ここまで、飲み忘れた場合の対処法についてご紹介しましたが、少しでも不安がある場合や、体調に変化が表れた場合はすぐに医師へ相談してください。
メデリピルでは、低用量ピルを服用されている方に向けて、無料でLINEでの医師相談を受け付けています。万が一、飲み忘れて不安になったときでも、オンラインで気軽に相談できるため、すぐに専門的なサポートが受けられて安心です。ひとりで悩まず、いつでも頼ってくださいね。
ピル服用中に飲み忘れ以外で妊娠確率が上がる理由
ピルは正しく飲み続けることで高い避妊効果を得られますが、実は飲み忘れ以外にも避妊効果が下がってしまう要因はいくつか存在します。ここでは、特に注意しておきたいポイントを見ていきましょう。
7日間連続で服用する前に性交渉があった
7日間連続で服用する前に性交渉があった場合、妊娠する可能性が高まります。
ピルを飲み始めた際、避妊効果が十分に発揮されるのは、薬を7日間連続で飲んだ後です。生理5日目以内に服用を開始した場合は初日から効果があるとされていますが、それ以外の時期に開始した場合は、7日間の連続服用が完了するまでホルモンレベルが安定せず、避妊効果は不完全です。
たとえば、ピル服用を開始して3日目に性交渉があった場合、通常の高い避妊効果はまだ期待できません。初めてピルを使用する場合や、服用を中断した後に再開する場合も同様に、この最初の7日間は性交渉を控えるか、いつも以上にコンドームなどの別の避妊法の併用を徹底しましょう。
飲み合わせの悪い薬の併用
併用することでピルの効果を弱めたり、避妊効果に影響が出る可能性のある薬があるため注意しましょう。一緒に飲むことでピルの効果を弱める薬としては
- ・セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)が含まれるサプリメント
- ・抗生物質
- ・抗てんかん薬
- ・抗HIV薬
- ・抗結核薬
- ・精神刺激薬 などが挙げられます。
反対に、「アセトアミノフェンなどの解熱剤」「フルコナゾールなどの抗真菌薬」などの、ピルの効果を強めてしまう薬も存在します。他にも、ピルと併用することで、お互いの薬の効果が減ったり増えたりする薬が多くあるため、ピルと併用して他の薬を飲む際には、必ず事前に医師や薬剤師に申告し、指示を仰ぎましょう。
薬を自己判断で併用すると、避妊効果に影響が出るだけでなく、副作用が強く出るなど体に悪影響が出る可能性があるため、注意が必要です。
嘔吐や下痢が続いた
ピル服用後に嘔吐や下痢が続くと、薬の有効成分が十分に吸収されず、妊娠確率が上がる原因となります。
特に服用後3時間以内に水っぽい下痢や嘔吐があった場合、ピルの成分が吸収されずに排出されている可能性があるため、追加で1錠飲む対応が必要です。
服用から4時間以上経っていれば、成分は吸収されているため問題ありません。しかし、嘔吐や下痢が起こり避妊効果に不安がある場合は、症状が落ち着いた後も、連続服用7日目まで性交渉を避けるか、いつも以上にコンドームなどの別の避妊法の併用を徹底してください。大量の水分が排出されているので、水分補給も忘れずにしっかり行いましょう。
ピル服用中もコンドームを着用する
低用量ピルを服用中であっても、コンドームは必ず併用しましょう。ピルは正しく服用すれば非常に高い避妊効果がありますが、それでも妊娠の可能性が「ゼロ」になるわけではありません。飲み忘れや体調によるホルモン変動などで効果が下がる場合もあり、完全に避妊を保証できるものではないため、コンドームの併用は欠かせません。
また、ピルには性感染症を防ぐ働きが一切ないため、コンドームなしの性交渉ではクラミジアや梅毒、HIVなどの感染リスクが高まります。これらの感染症が原因で不妊症になるリスクもあるため、将来妊娠を考えている人は特に注意しましょう。
コンドームは妊娠予防だけでなく、性感染症対策としても非常に重要な役割を持つアイテムです。お互いを守るためにピルとコンドームの併用を心がけましょう。
ピルは正しく飲むことが大切
ピルの避妊効果をしっかり発揮させるためには、正しく服用することが大切です。理論上は99.7%という非常に高い避妊効果が期待できますが、これは飲み忘れが一切なく、決められた服用方法を守った場合の数値です。日常生活では、飲み忘れや服用時間のずれ、他の薬との併用などによって効果が低下し、避妊率が91~95%程度まで下がることもあります。
そのため、ピルは毎日同じ時間に飲むことを習慣化し、スマホのアラームを活用するなど工夫をしながら継続しましょう。
また、ピルは種類ごとに服用パターンが異なるため、自分が飲んでいる薬のルールを正しく理解しておくことも重要です。服用方法に不安があるときは、迷わず医師や薬剤師に相談しましょう。
ピル服用をしても将来妊娠しにくくなることはない
ピルはホルモンの力で排卵を一時的に止める薬ですが、将来、妊娠しにくくなることはありません。
ピルを飲むと、脳は「妊娠が成立している」と錯覚し、排卵の指令をストップさせます。これにより一時的に妊娠しない状態を作りますが、薬の服用をやめれば、排卵は再び起こります。卵巣や卵子の性質自体が変わるわけではないため、どれだけ長期間服用しても、将来の妊娠に悪影響を与えることはありません。
むしろ、ピルを飲んでいる間は卵巣が休止状態になるため、卵巣の健康状態を維持する効果が期待でき、卵巣がんのリスクを低減させることにも繋がります。
ピル服用中に妊娠希望になった場合
ピルを飲んでいる方が妊娠を希望する場合、服用を中止すれば、ほとんどの場合すぐに排卵が再開します。ピルが体内のホルモンバランスをリセットするため、服用中止後1〜3か月で自然に生理周期が戻ることが多いです。
しかし、なかなか排卵が再開せず生理が来なかったり、周期が不安定になることもあります。ほとんどの人が半年以内に正常な周期に戻るといわれていますが、不安な場合は自己判断せずに医師に相談しましょう。
また、万が一ピル服用中に妊娠が判明した場合でも、胎児に薬の影響はないことが報告されています。
ピルと妊娠率に関するよくある疑問
ここでは、ピルの服用と妊娠についての疑問にお答えします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
Q.ピルの服用を始めたら、初日から避妊効果がある?
服用を開始したタイミングによります。
ピルは原則として生理初日(1日目)から服用を開始し、この場合は服用初日から避妊効果を得ることができます。もし出血が少量で判断が難しい場合は、まとまった出血を待ってから、遅くとも生理5日目までに服用を開始しましょう。
しかし、生理開始から2~5日以内に飲み始めた場合は注意が必要です。ホルモンレベルが安定するまでに時間がかかるため、一般的に7日間連続で服用した後から避妊効果が得られます。そのため、この最初の1週間はいつも以上にコンドームなど他の避妊方法の併用を徹底してくださいね。
Q.ピル服用中に妊娠することもある?そのとき胎児はどうなるの?
ピルを正しく服用していても、妊娠の可能性は極めて低いですがゼロではありません。
もし、吐き気や嘔吐、乳房の張り、生理予定日を2週間過ぎても出血がないなどのサインがある場合は、まず市販の妊娠検査薬を使ってみてください。
万が一、妊娠が判明した場合は、すぐに服用を中止し、速やかに婦人科を受診しましょう。
ピルが胎児に先天異常のリスクを増加させるという報告は確認されていませんが、妊娠がわかった時点からは、必ず医師の専門的な診断と指導を受けることが大切です。
Q.ピルを長期間服用したら、将来の妊娠率に影響する?
ピルを長期間服用しても、将来の妊娠率に悪影響はありません。
ピルは妊娠する機能を失わせるわけではなく、服用をやめれば排卵が再開します。多くの人が服用中止後1〜3か月で生理周期が戻り、半年以内にはほとんどの人が正常な周期に戻るといわれています。妊娠ができなくなるわけではないので、安心して正しく服用しましょう。
Q.ピルの休薬期間は、性交渉では外だしをすれば妊娠率が上がらず安全?
「外だし(膣外射精)」は避妊法として信頼性が非常に低いため、推奨できません。
ピルを正しく服用していれば、休薬期間中も避妊効果は維持されていますが、外出しをしても安全性が増すわけではありません。
また、ピルには性感染症を防ぐ効果が一切ないため、避妊の有無に関わらずコンドームは常に併用することが大切です。
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