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アフターピル失敗談と妊娠の原因とは?正しい服用法と注意点について解説
避妊方法はどのようなものがあるのか、正しく理解し、緊急時に正しい選択ができるように準備しておくことが大切です。今回は緊急時に一時的に服用するアフターピル(緊急避妊薬)について学んでいきましょう。避妊効果は100%ではありませんが、48時間以内に服用すると85%の妊娠阻止率が認められています。この記事では、アフターピルを服用したのに避妊に失敗してしまった場合に考えられる原因や失敗しないための確認事項、失敗を疑うべき妊娠の初期症状とアフターピルの副作用の違いなどについても解説しています。自身の体を守るためにも、正しい知識を付けるためにチェックしていきましょう。
もくじ
アフターピル服用の失敗で考えられる原因5つ
アフターピルの失敗談を聞いているとさまざまな理由があるようですが、今回はアフターピルを服用しても避妊に失敗してしまった原因についてご紹介します。
服用のタイミング
アフターピルの失敗談として1番多いのが、服用するタイミングが遅れてしまったことです。アフターピルはお薬の種類にもよりますが、避妊に失敗してから72時間もしくは120時間以内の服用が必要です。服用のタイミングは、早ければ早いほど効果が高くなります。早急な服用ができなかった場合、避妊に失敗してしまうというケースがあります。この時間を過ぎてしまったことによって避妊に失敗してしまったという失敗談があります。
※参考:「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成28年度改訂版)」(日本産科婦人科学会 編)
併用を避けるべき薬やサプリメントの服用
アフターピル(緊急避妊薬)の効果は併用する薬やサプリメントの影響を受けることがあります。また内服中のお薬によって、アフターピル(緊急避妊薬)を処方できない場合もあります。日常的にサプリメントやお薬を服用している場合、併用できるかどうかは必ず医師に相談しましょう。
《アフターピルの効果に影響する薬・サプリメント一覧》
・抗けいれん剤 フェノバルビタール・フェニトイン・プリミドン・カルバマゼピン
・HIV プロテアーゼ阻害剤 リトナビル
・非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 エファビレンツ
・リファブチン
・リファンピシン
・セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)
このほか血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)は、アフターピルの服用によって効果が変わることが認められています。
服用から3時間以内に嘔吐してしまった場合
アフターピルには以下のような副作用が確認されております。
・吐き気
・嘔吐
・頭痛
・だるさ
・眠気
・食欲不振
・気分障害
これらの副作用には個人差があります。
アフターピルは低用量ピルに比べて、副作用が強いイメージがあるかもしれません。症状が出た場合でも、24時間以内に治まることがほとんどです。服用後に嘔吐をしてしまった場合は、お薬が十分に吸収されていない可能性がありますので、注意が必要です。服用から3時間以内に嘔吐してしまった場合は医師に相談し、もう一錠追加で服用するなど、適切に対応して下さい。吐き気の症状が出やすい体質の場合は、吐き気止めも併用して下さい。
服用後の性行為
アフターピルの服用後は避妊効果がないため、次の生理までは性行為を控えるかコンドームなどで避妊をするようにしましょう。
通販で輸入したアフターピルを服用した
通販サイトで自己輸入(医師からの処方無し)したアフターピルは、避妊に有効な成分が本当に含まれているのかわかりません。また、有効成分が含まれていないだけならまだしも、有害成分が含まれていた場合、健康被害につながる可能性も考えられます。避妊に失敗した場合、焦ってしまうとは思いますが、アフターピル含むピルは日本において医師の処方が必要な薬です。必ず、病院やオンライン診療サービスなどの医療機関を受診して医師から処方を受けるようにしてください。
アフターピルの服用後に失敗しないために確認したいこと
アフターピルを服用した後でも、本当に避妊ができているのか心配になる方もいらっしゃると思います。避妊が成功したかどうかを確認する方法を解説していきます。
消退出血の有無
アフターピルは服用後、だいたい3日〜3週間後に「消退出血」がみられます。消退出血とは子宮内膜が剥がれ落ち、血液などと一緒に体外に出てくることをいいます。消退出血がおこった場合は、避妊が成功したというサインと言えます。生理予定日の1週間前後に消退出血が起こるケースが多くみられます。ただし出血による判断はとても難しいので注意が必要です。たとえ出血があったとしても、状況や見た目、症状から判断するのは難しいことがあります。
もし出血があり心配な場合は、婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬の使用による確認
上記のような消退出血が見られない場合や、判断が難しい場合は、市販の妊娠検査薬を使って調べましょう。妊娠検査薬の使用目安はアフターピルの服用から3週間後です。服用後3週間を目安に出血がないと、妊娠の可能性があることも考えておきましょう。
失敗を疑うべき妊娠の初期症状とは?
アフターピルを服用後も、避妊に失敗したかもしれないと不安を感じる方は少なくありません。その不安をさらに掻き立てるのが、妊娠初期症状と似たアフターピルの副作用です。両者の違いを把握し、冷静に対処することが重要です。アフターピルの主な副作用には、吐き気や頭痛、倦怠感、胸の張り、不正出血などがあります。これらの症状は一過性で、服用後数日から1週間程度で落ち着くのが一般的です。一方、妊娠初期症状は受精卵が子宮に着床する頃から現れ、一過性ではなく継続して現れるのが特徴です。分かりやすいサインとして、アフターピル服用後には通常3週間以内に消退出血と呼ばれる出血がありますが、生理予定日を過ぎても出血がない場合は、妊娠している可能性があります。しかし、そもそも出血が見られない場合や、着床出血を生理と勘違いしてしまう場合もあるため、出血量や服用後の期間にも注意が必要です。
アフターピルを正しく服用しても失敗してしまう場合
アフターピルは100%避妊ができるお薬ではありません。服用までに時間を要した場合は、成功率が低下していきます。それに伴い避妊に失敗してしまうケースがあります。ここでは正しく服用した場合でも失敗してしまったケースをみていきましょう。
BMI25以上の場合
BMIが25以上の方は、アフターピルの効果が低いという臨床結果がでています。
正常BMI18.5~25未満で妊娠率が1.23%に対して、BMI25~30未満で1.29%、BMI30以上の場合は2.57%となります。
・BMIの計算式
BMI = 体重 kg ÷ (身長 m)2
アフターピルを服用した場合でも、肥満傾向にある女性は効果が多少下がってしまうため、正しく服用したとしても妊娠してしまうケースが考えられます。
アフターピルと併用を避けたほうがいい薬・健康食品を飲んでいた
《アフターピルの効果に影響する薬・サプリメント一覧》に記載があるような、アフターピルの併用を避けるべき薬やサプリメントの服用をしてしまった場合は、効果を下げてしまう恐れがあります。
また服用の際は、グレープフルーツジュースやアルコールで飲むのは避けて下さい。これらは、アフターピルの避妊効果を下げたり、逆に強めてしまう可能性があります。アフターピルは通常のお薬同様、水や白湯で飲むようにしましょう。
すでに排卵が起こった後に服用した場合
アフターピルの主な効果は、排卵を遅らせることで妊娠を阻止することです。性交渉があっても、精子の寿命よりも排卵日が数日遅れれば、受精の機会が失われ、妊娠を防ぐことができます。しかし、服用した時点ですでに排卵が起こっていた場合、このような効果は期待できない可能性があります。アフターピルには、排卵後の受精や着床を阻害する効果も期待されますが、排卵を遅らせる方法に比べて避妊効果は低くなります。そのため、排卵後の服用では避妊の失敗につながる可能性が高まります。ご自身の正確な排卵日を把握することは難しいため、アフターピルの服用後も不安が残る場合は、早めに専門医師の診療を受けましょう。医師に相談することで、今後の避妊についても適切なアドバイスを得ることができます。
薬の吸収や代謝に影響する特異な体質や病気がある
アフターピルは、体内で吸収・代謝されて、避妊効果を発揮します。しかし、生まれつきの体質や持病によって、薬の吸収や代謝が妨げられるケースがあります。たとえば、吸収不良を引き起こす消化器系の疾患がある場合、服用しても薬の成分が十分に体内に吸収されず、避妊に失敗する可能性があります。また、一緒に飲むことでアフターピルの効果を弱めてしまう薬もあります。このように、個人の体質や持病がアフターピルの効果に影響を与えることがあるため、アフターピルの服用を考える際は、必ず医師にご自身の持病について正確に伝えましょう。ご自身の体質や持病に心当たりがある場合は、必ず医師に相談し、適切な方法で避妊を行うことが重要です。
まとめ
アフターピルは、確実に避妊に成功できるとは限りませんが、正しく服用すれば高い避妊効果を得られるお薬です。避妊効果のある期間内に服用できなかったり、持病や体質が原因の望まない妊娠を避けるために、専門医師に早めに処方してもらうように行動しましょう。早急に緊急避妊を行うことで、その後の心身の負担や費用面の負担が少なくなります。対面での受診に抵抗がある場合はオンライン診療を活用しましょう。また、日常的に確実な避妊を望む場合は低用量ピルを服用するのもおすすめです。低用量ピルは避妊だけでなく、生理周期の安定や、生理痛の緩和といった多くのメリットがあります。自分自身の体を大切にできるような選択肢を持っておくことが大切です。
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