ピルが合わない?イライラ、うつ症状、ニキビなどの副作用やその対処法

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更新日:2026.01.27
ピルが合わない?イライラ、うつ症状、ニキビなどの副作用やその対処法

ピルの服用を始めてから、気分の落ち込みやイライラ、肌荒れといった不調を感じ、「自分にはピルが合わないのかも」と不安になっていませんか?ピルにはさまざまな副作用があり、人によっては精神的な不調やうつ症状が現れることもあります。
しかし、その多くは一時的なもので、正しい知識と対処法を知っていれば、無理なく付き合っていくことが可能です。
この記事では、ピルの副作用による精神的な症状や、身体的な症状について詳しく紹介します。対処法についても解説しているので、毎日を少しでも快適に過ごすためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「ピルが合わない」と感じる主な精神的症状

低用量ピルを服用すると、副作用として気分の落ち込みやイライラ、不安感、不眠、食欲不振など、精神面の不調が現れることがあります。その割合は約0.1~5%未満と多くはありませんが、低用量ピルを服用してから数日後にこういった抑うつ症状が表れた場合は、薬剤惹起性うつが考えられます。これらの症状は、飲み始めに起こりやすい一時的な副作用で、3か月ほど継続するうちに自然と落ち着くケースが一般的です。ただし、日常生活に支障が出るほどつらい場合は、無理に我慢せず医師に相談しましょう。

落ち込み、うつ症状

OC/LEPガイドライン(2020年度版)」によると、低用量ピルが直接うつ病の原因になるという明確な研究結果はなく、因果関係は完全には解明されていません。しかし、ピルに含まれる「エストロゲン(卵胞ホルモン)」は、幸福感に関わる脳内の神経伝達物質セロトニンに影響を与えると考えられています。
ピルには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンが配合されています。とくにエストロゲンは、神経伝達物質のセロトニンを介して感情の調節に関わるホルモンです。服用によってホルモンバランスが急激に変化すると、セロトニンの分泌バランスが変化したり、ピルに含まれるプロゲステロンの抗アンドロゲン作用や内因性のエストロゲンの低下によって、ひどい気分の落ち込みや、訳もなく涙が出る、やる気が起きないといったうつ症状を引き起こすことがあります。これらは飲み始めの時期に現れやすく、多くは体が慣れることで落ち着きますが、メンタル面の不調が続く場合は我慢せず医師へ相談しましょう。

イライラ、腹立たしい気持ち

ピルの服用によって女性ホルモンのバランスをコントロールする過程で、体が慣れるまでは感情の起伏が激しくなり、「イライラ」や「理由のない腹立たしさ」を感じることがあります。これは、生理前に気持ちが不安定になるPMS(月経前症候群)の症状とよく似ています。
多くの場合、こうしたメンタル面の揺らぎは、服用を続けることでホルモンバランスが安定し、次第に落ち着いていくのが一般的ですが、改善しない場合はピルの種類を変えると良くなることがあります。ピルは長期的に見れば生理前特有のイライラが軽減されるメリットも期待できます。服用初期にどうしてもイライラが抑えられないときは、ピルの副作用である可能性を理解し、自分を責めすぎないことが大切です。なるべく心身を休ませる時間を持ち、リラックスして過ごすよう心がけましょう。

「ピルが合わない」と感じる主な身体的症状

ピルの服用によって現れる副作用は、気分の変化といった精神的なものだけではありません。ここでは、主な身体的症状について見ていきましょう。

不正出血

ピルの副作用のひとつに、不正出血があります。不正出血とは、生理ではないタイミングで出血することであり、低用量ピルをはじめて服用した人の約3割が、経験しているというデータがあります。ピルを服用し出して不正出血を起こすのは、珍しいことではないのです。
副作用による不正出血は、1日から2~3週間続くことがありますが、偽薬や休薬期間の間に自然に止まります。
ただし、ピルの飲み忘れが不正出血を招く原因になることもあるため、毎日決まった時間に服用するよう注意が必要です。もし飲み忘れもなく正しく服用しているのに、出血がいつまでも止まらない場合や不安を感じる場合には、無理をせず医師に相談しましょう。

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吐き気

ピルの副作用で吐き気を伴う場合があります。多くの場合は体が慣れるまでの一時的な症状であり、過度に心配する必要はありません。もし吐き気が気になる場合は、ピルを飲むタイミングを夕食後や就寝前にずらしたり、医師に相談して吐き気止めを併用したりするのもひとつの選択肢です。

ただし、自己判断で大幅に時間をずらすのは避けましょう。 もし時間変更をしたい場合は、処方された薬の説明書の確認や医師への相談を行い、「自分の場合は何時間までのズレなら許容範囲か」をあらかじめ把握しておくと安心です。
なお、ピルを服用し3時間以内に嘔吐してしまった場合は、成分がうまく吸収されていない可能性があります。その際は、低用量ピルを1錠分追加で服用することが推奨されています。

むくみや体重増加

低用量ピルの服用にあたって「太りやすくなるのでは?」「体がむくむのが心配」と不安を感じる方も多いですが、これらは一時的な症状であり、時間の経過とともに落ち着くことがほとんどです
ピルに含まれる「黄体ホルモン(プロゲステロン)」には、水分を体に溜め込んだり、食欲を増進させたりする働きがあります。生理前に食欲が止まらなくなったり、体が重く感じたりするのと似た仕組みで、服用初期に体重が増えることもありますが、これらは脂肪が増える「肥満」とは異なります。実際、服用開始から3か月以内には元の体重に戻ったという調査報告もあり、過度に心配しすぎる必要はありません。

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眠気

飲み始めた時期に現れやすい副作用のひとつが眠気です。副作用による眠気は、約0.1〜5%未満の割合で生じるといわれており、原因はピルに含まれるプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きによるものと考えられています。体が薬に慣れるまでは、いつも以上に十分な睡眠時間を確保しましょう。夜間にまとまった睡眠を取るのが難しい場合は、日中に15〜20分程度の仮眠を取り入れるだけでも、頭がスッキリして過ごしやすくなるのでおすすめです。

乳房の張り

乳房の張りも、ピルを飲み始めた時期に出る副作用のひとつです。これはピルに含まれる黄体ホルモンが乳腺に作用することが原因といわれています。
多くの場合、服用を続けて体が慣れていくうちに自然と軽減していくため、まずは様子を見ましょう。ただし、いつまでも張りが治まらなかったり、不快感が強かったりする場合には、無理をせず処方医へ相談するようにしてください。

ニキビができる

低用量ピルの飲み始めは、一時的なホルモンバランスの変化によって、かえってニキビができたり悪化したりすることがあります。本来ピルはニキビや肌荒れ治療にも用いられますが、体が薬に慣れるまでは肌荒れが起きやすい状態になるためです。
多くの場合、3シート(3か月)ほど服用を続けることでホルモン状態が安定し、次第にニキビも落ち着いていきます。もし3か月を過ぎても改善しない場合は、ピルの種類が合っていない可能性や、他に原因があることも考えられます。自己判断で中止せず、まずは医師に相談してみましょう。

血栓症のリスクがわずかに上がる

低用量ピルを服用すると、副作用として血管内に血の塊ができる「血栓症」のリスクがわずかに高まることが知られています。これはピルに含まれるエストロゲンが血液を固める成分に影響を与えるためですが、発症頻度は年間1万人あたり3〜9人と極めて稀なケースです。
もし、以下のような症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し医療機関を受診してください。

血栓症の兆候の画像

特に注意が必要なのは、激しい運動後や飲酒時などの「脱水状態」にあるときです。体内の水分が不足すると血液が固まりやすくなるため、こまめな水分補給を心がけましょう。

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乳がん・子宮頸がんのリスクがわずかに上がる

低用量ピルの長期服用によって、乳がんや子宮頸がんの発症リスクがわずかに上昇するという報告があります。乳がんについては、ピルに含まれるホルモンが影響を与える可能性が示唆されており、現在乳がんを患っている方は服用できません。家族に乳がんの既往歴がある方も慎重な判断が必要となるため、必ず事前に医師へ伝えましょう。
また、子宮頸がんに関しては、5年以上の長期服用でリスクが高まるとされています。そのため、ピル服用中は年に1度の定期的な婦人科検診を必ずセットで受けるようにしましょう。万が一の場合も早期発見につなげることができ、自分の大切な体を守ることにつながります。

ピルの副作用が現れたときの対処法

ピルの副作用が現れると不安になりますが、その多くは体が慣れる過程で起こる一時的なものです。
ここでは、症状が出た際に少しでも心身を楽にするための具体的な対処法や、受診を検討すべき目安について見ていきましょう。

様子を見る

ピルを服用して情緒不安定な症状が出た場合には、1~3か月ほど様子を見ます。というのも、ピルは3シート(3か月分)飲み続けることで、ホルモンバランスが整い、症状が落ち着いてくることがほとんどだからです。途中でピルの服用を辞めると、出血が急に起こることがありますので、自己判断で服用をやめることは避けてください。
ピルの服用をきっかけに気持ちが沈んでしまい、どうしても辛いときは、一人で抱え込まずに医師へ相談してみましょう。今の状態が薬による一時的なものなのか、それとも薬の種類を変えたほうが良いのかなど、専門的な視点から一緒に判断してくれます。まずは自身の心と体の健やかさを一番に考えて、今後の進め方を相談してみてくださいね。

ピルの変更を検討する

ピルを変更することで、症状が治まることもあります。低用量ピルは種類が多いため、ピルの種類を変えるだけで改善できることがあります。また、ピルの種類を変更するだけなら、病院やクリニックを変える必要もありません。医師に、同じ効果のある別のピルに変更したいと相談するのもひとつの方法です。

超低用量ピル

低用量ピルよりもさらにエストロゲンの配合量を抑えた薬です。ホルモン量が少ない分、飲み始めに起こりやすい吐き気や頭痛、乳房の張りといった副作用を軽減する効果が期待できます。体への負担をより抑えたい方におすすめです。

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黄体ホルモン製剤

エストロゲンを含まず、黄体ホルモンのみを配合した薬です。最大のメリットは、「血栓症」のリスクがほとんどないことです。体質的にエストロゲンが飲めない方や、血栓症のリスクを最小限に抑えたい場合に選ばれます。

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心療内科の受診

ピルを服用し2~3か月が経過し、ピルの種類を変更といった対処をしたにもかかわらずうつ症状が続いている場合は、ピルやホルモンバランスが原因の症状ではない可能性があります。このような場合には、心療内科を受診するようにしましょう。

抗うつ薬との併用に注意

心療内科などでうつ病と診断された場合でも、低用量ピルを服用して症状が悪化することはありません。ただし、双極性障害や産後うつとピルの関係性についてはデータがないため、医師に相談して服用するかどうか決めましょう。
なお、低用量ピルと抗うつ薬を併用する場合には少し注意が必要です。抗うつ薬にもいくつか種類があり、併用注意な薬剤も存在します。併用を希望する場合は必ず、産婦人科医もしくはかかりつけ医に相談するようにしましょう。受診時には服用しているピルの種類を伝えられるようにしておくと良いでしょう。

ピルで生理前・生理中のうつ症状を軽減できる

低用量ピルを服用することで、生理前や生理中のうつ症状を軽減できることがあります。生理前・生理中のうつ症状で悩んでいるなら医師に相談し、低用量ピルを服用することも検討してみるとよいでしょう。

ピルが合わない人に関するよくある疑問

ここでは、ピルとの相性や服用を中断する際のリスクなど、多くの方が迷いやすいポイントをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

ピルが合わない人の特徴はある?

体質によりさまざまですが、特に血栓症のリスクが高い方は慎重な判断が必要です

  • ・35歳以上で1日15本以上喫煙する方
  • ・BMI30以上の方
  • ・前兆を伴う片頭痛がある方 など

また、飲み始めの3か月間は体が慣れていないため、副作用を感じやすい時期といえます。

「ピルが合わないから」と服用をやめた後の生理はどうなる?

服用を中止すると、基本的には以前の生理の状態(痛みや経血量)に戻ります。また、ピルで抑えていた子宮内膜症などの病気が進行したり、肌荒れが再発したりする可能性もあります。避妊効果も失われるため、他の避妊方法を検討しましょう。
なお、自己判断での中止と再開の繰り返しは血栓症リスクを高めるため、必ず医師に相談してください。

精神的な副作用(うつ状態)は婦人科ではなく心療内科に行くべき?

判断が難しいところですが、気分の落ち込みがピルの服用や生理周期と連動しているなら、まずは処方医に相談して種類を変えるなどの対策が有効です
一方で、生理の期間に関わらず常に強い気分の落ち込みや不安感がある場合は、別の原因も考えられるため、心療内科への受診がおすすめです。PMSの多くは低用量ピルの服用の継続で症状が落ち着きますが、日常生活に支障があるなら無理は禁物です。

まとめ

ピルを飲み始めてから感じる気分の変化や身体的な不調は、多くの場合、体が新しいホルモンバランスに慣れるまでの一時的なものです。まずは3シート(3か月)を目安に様子を見つつ、今回ご紹介した対処法を試してみてください。
ただし、一番大切なのは決して一人で抱え込まないことです。「合わない」と感じる症状が続く場合や、日常生活がつらい場合は、自己判断で服用を中止せず、必ず医師に相談しましょう。独断での断薬や服用・中止の繰り返しは、血栓症のリスクを高めたり、生理のトラブルを悪化させたりする原因になります。
薬の種類を変えることで解決できるケースも多いため、専門家のアドバイスを受けながら、あなたにとって一番心地よく過ごせる選択をしていきましょうね。

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監修者

淀川キリスト教病院 医長
柴田 綾子
2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し、2013年より淀川キリスト教病院で産婦人科診療を行う。 2022年よりmederi株式会社において、mederi主催のセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの記事監修を担当などを担当。

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