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ピルの不正出血が茶色いのはなぜ?いつまで続くかや受診の目安を解説
ピルを飲んでいて、下着に茶色い出血やおりものがついていて驚いたことはありませんか?「副作用なのかな」「このまま飲み続けて大丈夫?」と不安になることもあるかもしれません。
ピル服用中の茶色い不正出血は、飲み始めの時期によく見られる変化の1つです。
この記事では、茶色い不正出血が起こる理由から、様子を見てよい期間の目安、正しい対処法、早めに受診すべき注意症状までを分かりやすく解説します。
もくじ
ピル服用中の茶色い不正出血はなぜ起こる?
ピル服用中に出る茶色い出血やおりものは、体に溜まっていた少量の血液が時間をかけて外に出てきたものです。飲み始めの時期によく見られる症状で、服用を続けるうちに自然と落ち着いていくことがあります。まずは茶色く見える理由や起こりやすい時期を確認してみましょう。
血液が時間とともに酸化して茶色く変化するため
出血したばかりの血液は赤色ですが、時間が経つと酸化して茶色や黒っぽい色に変化します。
ピル服用中の不正出血は量が少ないことが多く、すぐに体外へ排出されない場合があります。そのため、時間が経ってから出てくるころには茶色くなり、おりものと混ざって「茶色いおりもの」として見えることもあります。
飲み始めはホルモン環境が変化し、不正出血が起こりやすいため
ピルを飲み始めて最初の数シート、特に1〜3か月ほどは、不正出血が起こりやすい時期です。
ピルによって体内のホルモン環境が変化するため、体が慣れるまでの間は出血が起こったり、止まったりすることがあります。多くの場合、服用を続けるうちに落ち着いていきます。
※参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「マーベロン21、マーベロン28 添付文書」
ピルによって子宮内膜が安定するまで、少量の出血が起こるため
ピルを飲み始めると、ホルモンの働きによって子宮内膜の状態が変化します。体がピルのホルモン環境に慣れるまでの間は、子宮内膜が安定せず、少量の出血が起こることがあります。
出血量が少ない場合は、血液が時間をかけて体外に出ることで茶色く変化し、おりものと混ざって「茶色いおりもの」のように見えることがあります。
- ・下着にうっすらつく程度
- ・おりものシートでカバーできる程度
このような少量の不正出血は、ピルを飲み始めた時期に見られることがあります。
ピル服用中に茶色い不正出血が起こる主な原因
ピル服用中の茶色い不正出血は、ピルによるホルモン環境の変化が主な原因です。ただし、飲み忘れや体調の変化、ピルの種類などが影響して起こることもあります。また、まれに婦人科の病気や性感染症が原因の場合もあります。
ピルによるホルモン環境の変化に体が慣れていないため
低用量ピルを飲み始めると、排卵が抑えられ、子宮内膜が厚くなりにくい状態になります。それまでとは異なるホルモン環境に体が慣れるまでの間は、子宮内膜の一部が少しずつ剥がれて、不正出血が起こることがあります。
特に飲み始めの1〜3か月は起こりやすい時期です。服用を続けるうちに体がホルモン環境に慣れ、出血が落ち着いていくことが多いでしょう。
ピルの飲み忘れや服用時間のずれ
ピルを飲み忘れたり、服用間隔が大きく空いたりすると、体内のホルモン量が変化して不正出血が起こることがあります。1錠の飲み忘れでも出血が起こる場合があり、複数日続けて飲み忘れるとさらに出血しやすくなります。飲み忘れに気づいたときは、自己判断で対応せず、薬の種類に応じた対処法を確認しましょう。
嘔吐や下痢によってピルの成分が十分に吸収されていない
服用後に嘔吐したり、激しい下痢が続いたりすると、ピルの成分が十分に吸収されず、飲み忘れたときと同じようにホルモン量が変化して出血につながることがあります。
特に服用後すぐの嘔吐や、激しい下痢が続いている場合は注意が必要です。避妊効果にも影響する可能性があるため、対応に迷ったときは医師や薬剤師に相談しましょう。
ストレスや睡眠不足などで体調が変化するため
ピルを正しく服用していても、強いストレスや睡眠不足など、体調の変化をきっかけに不正出血が起こることがあります。
ただし、ピル服用中の不正出血をすべてストレスや生活習慣だけで説明できるわけではありません。出血が続く場合は、ほかの原因がないか確認することも大切です。
ピルの種類によって不正出血の起こりやすさが異なるため
ピルは、含まれるホルモンの種類や量によって、子宮内膜への作用が異なります。そのため、ピルの種類によって不正出血の起こりやすさに違いがみられることがあります。
また、同じ種類のピルを服用していても、体質によって出血の出方が異なる場合があります。服用を続けても不正出血が気になるときは、ピルの種類を変更することで改善が期待できる場合もあるため、医師に相談してみましょう。
婦人科の病気や性感染症が隠れている場合があるため
ピルを飲み始めた時期ではないのに突然出血した場合や、出血が長く続く場合は、ピル以外の原因が隠れている可能性もあります。不正出血の原因になる病気には、次のようなものがあります。
- ・子宮頸管ポリープ
- ・子宮筋腫
- ・子宮頸がん、子宮体がん
- ・クラミジアや淋菌などの性感染症
性感染症は自覚症状がないまま感染していることもあります。ピルには性感染症を予防する効果はないため、感染予防にはコンドームの使用が大切です。出血が長く続く場合や、ピルを続けても繰り返す場合は、婦人科を受診して原因を確認しましょう。
ピルの茶色い不正出血が続く期間の目安
ピルによる茶色い不正出血は、飲み始めの1〜3か月ほどに起こりやすく、服用を続けるうちに落ち着いていくことが多いです。ただし、長く続いたり何度も繰り返したりする場合は、ピル以外の原因が隠れている可能性もあります。
飲み始めの不正出血は2〜3か月ほどで落ち着くことがある
ピルを飲み始めたばかりの時期は、体が新しいホルモン環境に慣れていないため、不正出血が起こりやすくなります。最初の2〜3シートは、出血が起こったり止まったりすることもあります。
多くの場合、服用を続けるうちに出血は少しずつ落ち着いていきます。出血があっても自己判断で服用を中止せず、毎日決まった時間に飲み続けることが大切です。3か月ほど服用しても出血が落ち着かない場合は、今のピルが合っているか医師に相談してみましょう。
少量の茶色い出血が長く続く・何度も繰り返す場合は医師に相談する
飲み始めの時期であれば、少量の出血が数日〜1週間ほど続くこともあります。ただし、出血が長引いたり、毎シートのように繰り返したりする場合は、一度医師に相談しましょう。
特に2週間以上続く場合や、出血量が増えてきた場合は、ピル以外の原因が隠れている可能性もあります。出血が始まった日や続いた日数を記録しておくと、受診時に症状を伝えやすくなります。
ピルを長く服用していて急に出血した場合は早めに相談する
ピルを長く服用していて、これまでなかった不正出血が急に始まった場合は、飲み忘れや嘔吐・下痢などがなかったか確認しましょう。
思い当たる原因がない場合は、婦人科の病気や性感染症、妊娠などが関係している可能性もあります。出血が続く場合は、婦人科を受診して原因を確認しましょう。
茶色い不正出血の状態でチェックしたいポイント
茶色い不正出血が出たときは、出血の色や量、塊の有無、おりものの変化などを確認することが大切です。飲み始めに見られる一時的な変化もありますが、いつもと違う症状がある場合は、医師に相談しましょう。
出血の色や量が変化していないか
茶色い出血が赤い出血に変わる場合は、新しい出血が起きている可能性があります。ピルを飲み始めた時期や飲み忘れのあとには、茶色い出血から少量の赤い出血に変わることもあります。
少量で数日ほどで落ち着く場合は、一時的な不正出血の可能性があります。一方で、鮮やかな赤い出血が生理のように多く続く、何日も出血が止まらないといった場合は、ピル以外の原因が隠れている可能性もあるため、医師に相談しましょう。
血の塊が混じっていないか
茶色い出血に血の塊が混じる場合は、出血量が多くなっている可能性があります。出血量が多いと、血液が固まってレバーのような塊として出てくることがあります。
小さな塊が一時的に出る程度であれば、生理や消退出血でも見られることがあります。ただし、大きな塊が何度も出る、ナプキンがすぐにいっぱいになるなどの場合は、婦人科の病気が隠れている可能性もあるため、婦人科を受診しましょう。
おりものの臭いや色、かゆみがないか
茶色い出血に加えて、いつもと違う臭いやかゆみ、おりものの色の変化がある場合は、腟炎や性感染症などが原因の可能性があります。
古い血液が混じった茶色いおりものは、通常、強い臭いを伴うとの報告はありません。魚のような臭いがする、黄色・緑色・灰色っぽいおりものが出る、ポロポロとしたおりものが出るなどの変化がある場合は、感染症が関係していることがあります。

強い下腹部痛や発熱がないか
茶色い不正出血に加えて激しい下腹部痛や発熱がある場合は、単なるピルの副作用ではなく、骨盤内炎症性疾患や性感染症の悪化、子宮内膜症といった病気が隠れているおそれがあります。市販の鎮痛薬が効かないほど強い痛みがある場合や、37.5度以上の発熱を伴う場合は放置せず、早急に婦人科を受診してください。
ピル服用中に茶色い不正出血が出たときの対処法
茶色い不正出血が出たときは自己判断でピルをやめず、毎日同じ時間に飲み続けることが基本です。出血の様子を記録しておき、気になるときは医師に相談しましょう。
自己判断で服用をやめずに毎日同じ時間に飲み続ける
茶色い不正出血があっても、自己判断でピルの服用を中止するのは避けましょう。途中で服用をやめるとホルモンの状態が変化し、出血が増えたり、避妊効果に影響したりする可能性があります。
ピルを飲み始めた時期の不正出血は、服用を続けるうちに落ち着いていくことが多いです。飲み忘れを防ぐために、スマートフォンのアラームを設定するなどの工夫をして、毎日決まった時間に服用しましょう。
飲み忘れたときは、薬の種類や日数に応じて対処する
ピルを飲み忘れると、体内のホルモン量が変化して不正出血が起こることがあります。飲み忘れに気づいたら、ピルの種類や飲み忘れた日数に応じた方法で対処することが大切です。
対応方法はピルの種類や服用目的によって異なるため、自己判断せず、処方時に案内された方法を確認しましょう。対応に迷った場合や、複数日続けて飲み忘れた場合は、早めに処方を受けた医師へ相談してください。
出血の時期や量、色を記録しておく
出血が始まった日や量、色の変化を記録しておくと、医師に相談するときに症状を伝えやすくなります。次の項目をメモしておきましょう。
- ・出血が始まった日と止まった日
- ・出血の量(おりものシートで足りる、ナプキンが必要など)
- ・色の変化(茶色、赤色など)
- ・飲み忘れや嘔吐、下痢の有無
- ・腹痛や臭いなど、ほかの症状の有無
ピルのシートに印をつけたり、スマートフォンのアプリに記録したりすると、出血の経過を振り返りやすくなります。
出血が続くときは医師にピルの種類の変更を相談する
ピルを3か月ほど服用しても不正出血が落ち着かない場合は、ピルの種類を変更することで改善する可能性があります。ピルは種類によって含まれるホルモンの種類や量が異なり、出血の起こりやすさにも個人差があります。
出血が長引く場合は、自己判断で服用をやめたり、別のピルに変更したりせず、処方を受けた医師に相談しましょう。症状や服用状況を伝えることで、ピルの変更が適しているかも含めて、今後の対応を検討できます。
早めに医療機関を受診したい症状
茶色い不正出血はピルの飲み始めに起こりやすい症状ですが、すべてがピルによるものとは限りません。次のような症状がある場合は、自己判断で様子を見続けず、医療機関に相談しましょう。
出血が長く続く、量が増える、何度も繰り返す
出血が長引いたり、量が増えたり、何度も繰り返したりする場合は、婦人科の病気が原因の可能性もあります。婦人科では、症状に応じて内診や超音波検査などを行い、出血の原因を調べます。
強い下腹部痛や発熱を伴う
不正出血とともに強い下腹部痛や発熱がある場合は、感染症や婦人科の病気が隠れている可能性があります。強い痛みや高熱がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
飲み忘れなどがあり、妊娠の可能性がある
飲み忘れが続いた時期に性交渉があった場合は、妊娠の可能性も考えましょう。妊娠初期にも少量の出血が見られることがあります。
妊娠の可能性がある場合は、一般的な妊娠検査薬を性交渉から3週間ほどたってから使用するのが目安です。陽性の場合は産婦人科を受診しましょう。強い下腹部痛やめまい、意識が遠のくような症状がある場合は、検査結果を待たずに速やかに受診してください。
血栓症が疑われる症状がある
ピルの重大な副作用の1つに、血管の中に血の塊ができる「血栓症」があります。不正出血そのものが血栓症のサインというわけではありませんが、次のような症状が現れた場合は、ピルの服用を中止して、すぐに医療機関を受診してください。

胸の痛みや息苦しさ、突然の激しい頭痛などがある場合は、救急受診が必要です。
まとめ
ピル服用中の茶色い不正出血は、少量の血液が酸化して茶色く見えるもので、飲み始めのホルモン環境の変化によって起こることもあります。服用を続けるうちに落ち着くことがありますが、飲み忘れやほかの病気が関係している場合もあります。
出血があっても自己判断で服用をやめず、出血の時期や量、色を記録しておきましょう。出血が長引く場合や、強い痛み・発熱などを伴う場合は、医師に相談することが大切です。
メデリピルを通じたオンライン診療で、ピルや不正出血について相談できます。出血が気になる方は、一人で抱え込まず、医師に相談してみましょう。
ピルの茶色い不正出血に関するよくある質問
ここでは、ピルの茶色い不正出血に関する質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
茶色い出血が出ている間は避妊効果は下がっている?
毎日正しく服用できていれば、茶色い不正出血があっても避妊効果は維持されるとされています。
茶色い出血は子宮内膜が一時的に剥がれたものであり、避妊効果の低下を直接示すものではありません。ただし、飲み忘れや激しい下痢・嘔吐があった場合はホルモン量が低下し避妊効果が落ちることがあるため、その際はコンドームなどの併用や医師への相談が必要です。
茶色い出血があるとき、休薬期間はいつもどおりでいいの?
茶色い不正出血があっても、基本的には予定どおりに服用と休薬を続けます。服用中の不正出血は、服用を続けるうちに落ち着いていくとされています。出血を止めようと自己判断で休薬期間をずらしたり、服用を中断したりすると、ホルモン量が変化してかえって出血が続く可能性もあります。判断に迷う場合は、処方を受けた医師の指示を仰ぎましょう。
茶色い出血だけで消退出血が来ないのはどうして?
ピルを続けて飲んでいると子宮内膜が薄い状態になるため、消退出血の量が少なくなり、茶色い出血だけで終わることもあります。正しく服用できている場合、出血量が減るのはピルの作用によるものと考えられます。ただし、飲み忘れや嘔吐、下痢があった周期に性交渉があった場合は、妊娠の可能性もあります。心配なときは妊娠検査薬で確認し、医師に相談しましょう。
茶色いおりものが続くのは、ピルが体に合ってないってこと?
飲み始めの茶色いおりものは、体がピルに慣れるまでの一時的な変化の可能性があり、すぐに体に合っていないとは限りません。3か月ほど服用を続けても落ち着かない場合や、出血が気になって日常生活に支障が出ている場合は、ピルの種類を変えることで改善が期待できる場合もあります。自己判断でやめずに、医師に相談してみてください。
オンライン診療でも不正出血について相談できる?
オンライン診療でも、不正出血について医師に相談できます。出血の時期や量・色、ピルの服用状況などを伝えることで、服用を続けてよいか、ピルの種類を変更する必要があるかなど、適切なアドバイスを受けられます。相談する際は、出血の時期や量・色を事前にメモしておくとスムーズです。
ただし、強い腹痛がある場合や、内診・超音波検査が必要と医師が判断した場合は、対面での受診をご案内されることがあります。
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監修者
幸の鳥レディスクリニック 医師
岡山大学卒業後、同大学産科婦人科教室・関連病院を経て、現在は幸の鳥レディスクリニックで、不妊治療・生理トラブル・更年期など、幅広く女性ヘルスケアの診療を行う。
2023年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。
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