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産婦人科でピルだけもらうには?処方の流れ・費用・伝え方を紹介

ピル
更新日:2026.10.14
産婦人科でピルだけもらうには?処方の流れ・費用・伝え方を紹介

「産婦人科でピルだけもらうことはできるのかな…」と受診するかどうか迷っていませんか?産婦人科では、問診や血圧測定といった最低限の診療を受けたうえでピルだけをもらうことが可能です。ただし、腹痛や不正出血などの症状があり、ほかの病気の可能性を確かめたほうが良いと医師が判断したときには、検査を行います。
この記事では、当日の受診の流れや費用の目安、医師への伝え方を紹介します。受診前の不安を和らげる参考にしてみてください。

産婦人科ではピルだけをもらうことができる

産婦人科では、ピルの処方だけを目的に受診して薬をもらうことが可能です。ただし、体に合うピルを選べるように問診や血圧測定といった最低限の診療は行われるのが一般的です。ここで当日にどのような診療があるのかを確認しておきましょう。

問診・血圧測定・体重測定は必要

ピルだけを希望する場合でも、問診や血圧測定、体重測定を受ける必要があります。ピルの副作用のリスクは年齢や喫煙の有無、持病などによって変わり、これらを確認しないと医師は処方の可否を判断できないためです。問診票では、主に以下のような内容をたずねられます。

  • ・最終生理の開始日
  • ・生理周期
  • ・生理痛やPMS(月経前症候群)の症状
  • ・これまでにかかった病気
  • ・家族の血栓症の既往
  • ・服用している薬やサプリメント
  • ・喫煙の有無

あわせて血圧や体重を測る医療機関もあり、いずれも数分程度で終わる内容です。問診の際にスムーズに答えられるよう、あらかじめこれらをメモしておくと良いでしょう。

内診は基本的に行われない

ピルをもらう際は、必ず内診が行われるわけではありません。問診で必要な情報を確認できる場合には、内診をせずに処方されるケースもあります。
一方で、強い下腹部の痛みが続く、不正出血が長引くなど、ほかの病気の可能性を確かめたほうが良いと医師が判断したときには、検査が必要になる場合もあります。念のため、着脱しやすい服装で受診することをおすすめします。

血液検査は医師が必要と判断した場合に行われる

血液検査は、血栓症のリスクが気になる場合や、服用中に体調の変化があった場合などに、医師の判断で行われます。ピルの服用を続けるなかで、定期的な検診をすすめられることもあるため、案内があったときは受けておくと安心です。

産婦人科で処方されるピルの種類

産婦人科では、低用量ピル、超低用量ピル、中用量ピル、ミニピル、アフターピル(緊急避妊薬)が処方されます。

ピルの種類のイメージ
選ばれる種類を左右するのは、避妊をしたいのか、生理に関する症状を和らげたいのかというピルの使用目的です。取り扱っている種類は医療機関によって異なるため、希望がある場合は診療のなかで伝えてみてくださいね。

低用量ピル

低用量ピルは、エストロゲン(卵胞ホルモン)の含有量が0.05mg未満の薬で、避妊と生理に関する症状の緩和を目的に使われます。正しく服用すれば避妊効果が期待できるとされ、生理痛や過多月経の緩和、PMS(月経前症候群)の緩和、生理不順がケアできるといった副次的な効果も知られています。飲み忘れがあると避妊効果が下がることもあるため、毎日決まった時間に飲むことが大切です。

超低用量ピル

超低用量ピルは、低用量ピルよりもエストロゲン(卵胞ホルモン)の量が少なく、月経困難症や子宮内膜症の治療を主な目的とする薬です。避妊薬としては承認されていないため、避妊が目的の場合には低用量ピルが選ばれます。血栓症のリスクは低用量ピルより低いとされていますが、ゼロになるわけではないため体調に気をつけて服用しましょう。

中用量ピル

中用量ピルは、エストロゲン(卵胞ホルモン)の含有量が0.05mg以上と低用量ピルより多く、生理日の移動(月経移動)や不正出血の改善などを目的に使われる薬です。効果が強く出る分、吐き気などの副作用が現れることもあり、長期間の服用には向きません。旅行や試験など、生理日をずらしたい予定があるときに一時的に使用されます。

ミニピル

ミニピルは、エストロゲン(卵胞ホルモン)を含まず、プロゲスチン(黄体ホルモン)のみを含む薬です。エストロゲンを含まないため、喫煙などの理由で低用量ピルを服用できない方の避妊の選択肢になります。ただし、低用量ピルと比べて不正出血が起こりやすい点には注意が必要です。

アフターピル(緊急避妊薬)

アフターピル(緊急避妊薬)は、避妊に失敗した際や避妊をしなかった性交渉のあとに、妊娠の可能性を下げる目的で決められた時間内に服用する薬です。性交渉後72時間以内(製剤によっては120時間以内)に服用し、早く飲むほど避妊率が高くなるとされています。低用量ピルとは目的も使い方も異なる別の薬で、継続的な避妊には使えません。使用する場合は、早めに婦人科・産婦人科の受診をご検討ください。

iピルの服用中に気をつけたい症状

ピルの重大な副作用として、静脈血栓塞栓症(血栓症)が知られています。以下の症状が現れた場合は、服用を中止してすみやかに医療機関を受診してください。

ピル_血栓症の兆候のイメージ

産婦人科でピルをもらうまでの流れ

産婦人科でピルだけをもらう際の当日の流れは、予約・問診票の記入、医師の診療、会計とピルの受け取りという順で進みます。

ピル_処方の流れ(対面)_1
待ち時間は医療機関の混み具合によって変わるので、時間に余裕をもって予約しておくと安心です。当日の流れをあらかじめ把握して落ち着いて受診しましょう。

予約と問診票の記入

まずは、受診したい医療機関に予約を入れましょう。ピルの処方を扱っているかどうかは医療機関によって異なるため、予約の時点で希望している旨を伝えておくと行き違いを防げます。来院後は受付で問診票を受け取り、生理周期や症状、既往歴などを記入します。

医師の診療とピルの選択

医師の診療では、問診票の内容をもとに服用の目的や体の状態の確認が行われます。避妊が目的なのか、生理痛や月経困難症を和らげたいのかによって提案されるピルの種類は変わります。診療の場では副作用や飲み方の説明も受けられるため、疑問点があれば遠慮なく質問しましょう。なお、禁忌に当てはまる場合など、医師の判断により処方を受けられないこともあります。

会計とピルの受け取り

診療が終わったら、会計をしてピルを受け取ります。院内で薬を受け取れる医療機関もあれば、処方箋が発行されて調剤薬局で受け取るタイプの医療機関もあります。どちらになるかは、受診の前に確認しておくと当日の予定を立てやすくなります。

2回目以降の受診と処方

2回目の受診は、1シート目を飲み終えるころを目安に案内されることが一般的です。服用開始の時期は不正出血や吐き気などが現れることもあるため、体調の変化を医師に報告する大切な機会となります。服用に慣れて経過が安定していれば、2回目以降は複数シートをまとめて処方されることもあり、通院の間隔があくケースもあります。どのくらいの間隔で受診するかは、医師と相談しながら決めていきましょう。

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産婦人科でピルだけもらうときにかかる費用

産婦人科でピルだけをもらう際にかかる費用は、避妊目的の自由診療か治療目的の保険診療かによって変わります。金額の設定は医療機関ごとに異なるため、おおよその費用の目安を把握したうえで、予約するのが安心です。

避妊が目的の場合は自由診療になる

避妊を目的として産婦人科でピルをもらう場合は公的医療保険が適用されず自由診療となります。費用は全額自己負担となり、低用量ピルの薬代は1シート(1か月分)あたり2,000円〜3,000円程度が目安です。これに初診料や再診料が加わることもあります。金額設定は医療機関によって差があるため、事前に調べておくと見通しを立てやすいでしょう。
目安として、メデリピルのオンライン診療で処方を受ける場合の料金は、低用量ピルの料金ページと超低用量ピルの料金ページで確認してみてください。

月経困難症などの治療が目的の場合は保険が適用される

月経困難症や子宮内膜症の治療を目的にピルをもらう場合は公的医療保険が適用されます。保険適用の場合、LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)や超低用量ピルの薬代は3割負担で1シートあたり500〜2,500円ほど(ジェネリック医薬品を含む)が目安となります。ただし、保険が適用されるかどうかは、症状や診療の内容をふまえて医師が判断します。生理痛で困っている場合は、その状況を診療時に医師に伝えましょう。

診療料や検査費用が別にかかることもある

産婦人科でピルだけをもらう際は、薬代のほかに初診料や再診料、検査費用などが別にかかる場合があります。まとめて複数シートを処方してもらう場合は1回あたりの支払額が大きくなりますが、通院回数そのものを減らすことにつながります。ご自身の予算や都合に合わせて受診方法を選んでいきましょう。

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産婦人科でピルだけもらうときの伝え方

産婦人科でピルだけをもらう際は、「ピルを処方してほしい」と受診の目的を短く伝えるだけで問題ありません。理由をうまく説明できなくても、医師が必要なことを質問しながら状況を確認してくれるので、身構えずに受診してみてくださいね。

避妊が目的のときの伝え方

避妊目的で産婦人科にてピルだけをもらいたいときは、「避妊のために低用量ピルを飲みたい」とシンプルに伝えるだけで十分です。ピルを飲みたい理由をはじめ、パートナーとの関係や性交渉の頻度などを詳しく明かす必要はありません。産婦人科では日常的に受け付けている相談内容のため、そのままストレートに伝えて大丈夫です。ご自身の希望を落ち着いて医師に相談してみましょう。

生理痛やPMSがつらいときの伝え方

生理痛やPMS(月経前症候群)がつらくて産婦人科でピルだけをもらう際は、困っている場面や症状の程度をセットで伝えることが大切です。たとえば「生理2日目は痛みで学校や仕事を休むことがある」「市販の鎮痛薬を服用しても効きにくい」「生理前になると気持ちが落ち込む」といった具体的な影響を伝えると医師に伝わりやすくなります。症状の程度は、保険が適用されるかどうかの判断材料にもなるため、普段のつらさを伝えましょう。

高校生や未成年がピルをもらうときに知っておきたいこと

高校生や未成年であっても、年齢だけを理由に産婦人科でのピルの処方が受けられないわけではありません。
ピルは初経を迎えていれば服用の対象となるため、高校生に処方される場合もあります。「生理痛が重くて学校を休んでしまう」「部活動の大会や入試と生理が重なりそう」といった場合も相談が可能です。まずは困っている症状をそのまま伝えてみましょう。
ただし、未成年の場合は保護者の同意や同席を求められることがあり、対応は医療機関によって異なるため事前の確認が大切です。

未成年は保護者の同意や同席を求められることがある

18歳未満の場合、保護者の同意書や診療への同席を求める医療機関があります。オンライン診療でも、親権者の同意を条件としている場合があります。受診してから戸惑わないよう、予約の前に医療機関のWebサイトを確認したり、電話で問い合わせたりして条件を確かめておくことをおすすめします。

保険証を使う場合は家族に受診が分かることがある

保険が適用される診療では保険証を使うため、医療費通知などを通じて受診の記録が家族に共有されることがあります。一方、避妊を目的とした自由診療では保険証を使わないため、こうした通知の対象にはなりません。家族に知られたくない事情がある場合も、受診前に医療機関へ相談しておくと、対応の方法を一緒に考えてもらえます。

通院が難しい場合はオンラインでのピル診療という選択肢もある

産婦人科へ通院してピルだけをもらう時間が取れない場合は、オンライン診療を利用してピルを自宅へ配送してもらう選択肢もあります。対面の受診と迷ったときは、それぞれの向き不向きを知ったうえで選んでみてくださいね。

スマートフォンから産婦人科医の診療を受けられる

オンライン診療を活用すれば、スマートフォンのビデオ通話をとおして産婦人科医の診療を受け、ピルを自宅などの指定した場所へ配送してもらえます。通院の移動や待合室での待ち時間が発生せず、自宅や外出先から受診できるため仕事や学校の予定と両立しやすい点がメリットといえるでしょう。なお、ご自身の体の状態によっては医師の判断により処方を受けられない場合もあります。

対面での受診が必要なケースもある

強い腹痛が続いている、妊娠の可能性がある、持病の診療を受けているといった場合には、オンライン診療ではなく、産婦人科に直接足を運んで対面での診療や検査が必要になることがあります。
こうしたケースでは、オンライン診療で相談したうえで、医師から対面での受診をすすめられるケースもあります。

まとめ

産婦人科では、問診や血圧測定といった診療を受けることでピルをもらうことが可能です。内診や血液検査は必要と判断された場合のみ実施され、費用は避妊目的の自由診療か、月経困難症などの治療目的による保険診療かによって変わります。受診時は「ピルを処方してほしい」と受診目的を短く伝えれば問題ありません。
当日の流れは、問診票の記入、診療、会計とピルの受け取りの順です。2回目以降は経過が安定していれば、複数シートをまとめて処方されることもあります。
通院が難しい場合はオンライン診療を活用する方法もあるため、無理をせず産婦人科やオンライン診療で医師に相談してみてくださいね。

産婦人科でピルだけもらうことに関するよくある質問

最後に、産婦人科でピルだけをもらうときによく寄せられる疑問をまとめました。受診前の確認に役立ててみてくださいね。

生理中でもピルだけもらいに行って良いの?

生理中でも受診できます。低用量ピルは生理初日から飲み始める方法もあるため、生理中の受診がかえって都合の良い場合もあります。ただし、検査が必要になったときは、日を改めるよう提案されるかもしれません。生理中でも検査を行っている医療機関もあるので、気になる場合は予約時に相談してみてくださいね。

産婦人科以外の病院でもピルだけもらえる?

婦人科やレディースクリニックのほか、ピルを扱っている内科などで処方を受けられることもあります。取り扱いの有無は医療機関によって異なるため、受診の前にWebサイトや電話で確認しておくと安心です。通いやすさや診療時間もあわせて比べてみると、続けやすい医療機関を選べますよ。

一度に何か月分までもらえるの?

初診では1シート(1か月分)の処方から始まることが一般的です。服用に慣れて体調に問題がなければ、2回目以降に複数シートをまとめて処方されることもあります。何シートまで処方できるかは、体の状態や医療機関の方針をふまえて医師が判断します。

ピルだけもらうのに保険証はいるの?

避妊を目的とした自由診療では、保険証は原則として必要ありません。一方、月経困難症などの治療を目的として保険を使う場合には必要になります。どちらの診療になるかは受診してから決まることもあるため、持参しておくと安心です。

ネット通販や個人輸入でピルを買っても良いの?

ピルは医師の処方が必要な医薬品のため、自己判断で通販サイトから購入するのは推奨されません。医師の診療を受けないまま服用すると、禁忌に当てはまることに気づけないおそれもあります。また、個人輸入には医薬品副作用被害救済制度の対象外となるなどの注意点があります。

アフピル_個人輸入サイトで入手する危険性のイメージ

※参考:「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」(厚生労働省)

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監修者

海渡 由貴

2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。
大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。

日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。

2026年1月に医学博士取得。

2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

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