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ピル服用中の排卵痛のような痛みの原因は?対処法と受診目安を紹介

ピル
更新日:2026.10.13
ピル服用中の排卵痛のような痛みの原因は?対処法と受診目安を紹介

ピルを飲んでいるのに、排卵日ごろになると下腹部がチクチク痛む…。
「もしかして排卵している?」「避妊効果が切れているのかも」と不安になりますよね。

結論から言うと、ピルを毎日正しく服用できていれば排卵は止まっているため、排卵痛そのものは起こりにくいと考えられます。下腹部痛の多くは、飲み始めの初期副作用や不正出血、飲み忘れなどが原因です。
この記事では、ピル服用中に排卵痛のような痛みが起こる原因をはじめ、様子を見てよい痛みの対処法や「今すぐ受診すべき危険なサイン」まで分かりやすく解説します。ひとりで不安を抱え込まず、安心してピルを続ける参考にしてみてください。

ピルを正しく服用していれば排卵痛が起こりにくい理由

排卵痛は排卵にともなって起こる痛みのため、ピルを毎日きちんと飲めていれば起こりにくいと考えられます。まずは、排卵痛が起こる仕組みと、ピルが排卵を抑制する働きについて整理していきます。

ピルは排卵そのものを抑える作用があるから

ピルに含まれる女性ホルモンを毎日一定量とり続けることで、脳から卵巣への「卵子を育てて」という指令が抑えられ、排卵がストップします。
実薬を7日間連続して正しく服用した場合、その周期には正常な排卵は起こらないとされています。痛みの原因である「排卵」そのものが起きなくなるため、排卵痛も起こりにくくなるのです。

※参考:「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」(日本産科婦人科学会)

排卵痛は「卵子が飛び出す刺激」で起こる痛みだから

排卵痛とは、卵巣から卵子が出るときに卵胞が破れる刺激や出血によって起こる下腹部の痛みのことです。
左右どちらかの下腹部がチクチク痛む・重く感じるといった症状が多く、生理と生理の間の時期(排卵期)に起こる特徴があります。つまり、排卵という現象そのものが痛みの原因となっています。

生理_排卵痛が起こる仕組み図+文のイメージ

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i薬の種類(OC・LEP・ミニピル)によって排卵の抑えられ方が異なる

同じピルでも、含まれるホルモンの種類や量によって目的が変わります。避妊を目的に使われるのは主に低用量ピルで、超低用量ピルは月経困難症などの治療が主な目的であり、避妊薬としては承認されていません。プロゲスチンのみを含むミニピルについては、排卵を完全に抑制しない場合もあると言われています。自分が飲んでいるピルがどの種類で、何を目的に処方されたものかを確認しておくと安心ですね。

ピルを飲んでいるのに排卵痛のような痛みがあるのはなぜ?

ピルを飲んでいて下腹部が痛むときは、排卵そのものよりも、副作用や飲み忘れ、ほかの原因が関係している場合が多いと考えられます。当てはまりやすいものから順に見ていきましょう。

飲み始めの時期で、体がホルモンの変化に慣れていない

ピルを飲み始めて1〜2か月ほどは、体がホルモンの変化に慣れるまでの間に、腹部の違和感や痛みがあらわれることがあります。
低用量ピルの添付文書でも、腹痛や悪心、頭痛、不正性器出血などが副作用として報告されています。
こうした症状は服用を続けるうちに落ち着くこともありますが、痛みが強い場合や日常生活に支障がある場合は、処方元の医師に相談しましょう。

※参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「マーベロン21錠、マーベロン28錠」

飲み忘れや嘔吐・下痢で、ピルの効果が十分に得られていない

ピルを飲み忘れたり、服用後3時間以内に嘔吐・下痢があったりすると、有効成分が十分に体内へ吸収されず、避妊効果が低下する可能性があります。特に、休薬期間の前後にあたるシートの1週目や最終週の飲み忘れには注意が必要です。
「ピルを飲んでいるのに排卵痛のような痛みがある」ときは、まず最近の飲み忘れや嘔吐・下痢がなかったか振り返ってみましょう。

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不正出血にともなって下腹部が痛んでいる

ピルの服用中は、不正出血が起こることがあります。出血にともなって、下腹部の重さや痛みを感じる場合もあります。特に飲み始めの数か月は不正出血が起こりやすいため、「排卵日だから痛い」と思っていた症状が、実際には出血にともなう痛みという可能性もあります。出血量が多い、長く続く、痛みが強い場合は産婦人科に相談しましょう。

子宮内膜症などピル以外の原因が隠れている

ピルには月経にともなう痛みを和らげる働きが期待できますが、痛みの原因となっている病気そのものを治す薬ではありません。
そのため、ピルを数か月飲んでも同じような痛みが繰り返される場合は、子宮内膜症や卵巣の疾患などが隠れている可能性もあります。痛む場所やタイミング、痛みが続いた期間などを記録しておくと、受診時に症状を伝えやすくなります。

今すぐ受診が必要な危険な痛みと受診の目安

下腹部の痛みのなかには、様子を見てよいものと、直ちに医療機関を受診すべき危険なサインがあります。

突然の激しい腹痛や動けないほどの痛みがある場合

突然の強い腹痛や、動けないほどの痛みがある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
急に刺し込むような痛みが起こったり、時間が経っても痛みが弱まらなかったりする場合は、卵巣嚢胞のねじれ(茎捻転)や破裂など、緊急の対応が必要な病気が隠れている可能性があります。夜間や休日でも、症状が強い場合は救急医療機関を受診してください。

脚の痛み・むくみ・胸の痛みなど血栓症の兆候がある場合

脚の痛みやむくみ、突然の胸の痛み・息苦しさなどがある場合は、血栓症の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。
ピルの服用中に注意したい重大な副作用の1つが血栓症です。次のような症状が1つでもある場合は、ピルの服用を中止して、速やかに医療機関を受診しましょう。

ピル_血栓症の兆候のイメージ

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出血が多い、または痛みが何度も続く場合

ナプキンが1〜2時間でいっぱいになるような強い出血がある場合や、ピルを2〜3か月(2〜3シート)服用しても下腹部痛が改善しない場合は、薬の種類が合っていないか別の疾患の可能性があります。産婦人科を受診して医師に相談しましょう。

ピル服用中に下腹部痛を感じたときの対処法

ピル服用中に下腹部痛を感じたら、まず飲み忘れなどがなかったかを確認し、痛みの程度に合わせて対処しましょう。痛みが続く場合や強くなる場合は自己判断でピルをやめず、医師に相談することが大切です。

飲み忘れや服用後の嘔吐・下痢がなかったか確認する

下腹部痛があるときは、まずピルを正しく服用できていたか確認しましょう。飲み忘れや、服用後の嘔吐・下痢があった場合は、ピルの作用が十分に得られず、排卵が起こる可能性があります。
飲み忘れがあった場合は、飲み忘れた日数やピルの種類によって対応が異なるため、悩んだら自己判断せず、医師に相談しましょう。

痛みが軽ければ、鎮痛剤を使って様子を見る

痛みが軽度で、ほかに気になる症状がなければ市販の鎮痛剤を使って様子を見ることもできます。ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの市販の解熱鎮痛成分は、基本的にピルと併用できます。
ただし、痛み止めを何度も使わないとつらい場合や、痛みが改善しない場合は痛みの原因を確認するために医師へ相談しましょう。

痛みが続く場合は、ピルの種類変更を医師に相談する

2〜3シート服用しても下腹部痛や違和感が続く場合は、ピルの種類変更について医師に相談しましょう。ピルに含まれるホルモンの種類や量によって、体に合う・合わないには個人差があります。
症状や服用目的に合わせてピルの種類を変更することで、症状が改善することもあります。

自己判断でピルをやめず、気になる症状は医師に相談する

痛みが気になる場合でも、自己判断でピルの服用を中止せず、まずは医師に相談しましょう。途中で服用をやめると、避妊目的で服用している場合は避妊効果が失われる可能性があります。
「痛みがあるから合っていない」と決めつけず、症状や服用状況を医師に伝えたうえで、服用を続けるか、種類を変更するかを判断してもらいましょう。

まとめ

ピルには排卵を抑える働きがあるため、毎日きちんと飲めていれば排卵痛は起こりにくいと考えられます。それでも下腹部が痛むときは、飲み始めの副作用や飲み忘れ、不正出血、子宮内膜症などの疾患が関係しているかもしれません。
まずは飲み忘れがないかを振り返り、痛みが強い場合や2〜3シート続く場合は、自己判断でやめずに医師へ相談してみてください。脚の痛みやむくみ、胸の痛み、息切れをともなうときは、服用を中止してすぐに受診しましょう。
メデリピルのオンライン診療では、産婦人科医の診察を受けたうえでピルの処方を受けられます。気になる症状を相談しながら、自分に合った方法を見つけましょう。

ピル服用中の排卵痛に関するよくある質問

ここでは、ピル服用中の排卵痛についての疑問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

ピルを飲んでいるのに排卵日みたいなおりものが出るのはなぜ?

ホルモンバランスの変化による影響で起こるため、必ずしも排卵しているとは限りません。
ピル服用中でも粘り気のあるおりものが一時的に増えることがあります。ただし、強いにおいやかゆみ、黄緑色への変化を伴う場合は感染症の可能性もあるため、産婦人科を受診しましょう。

ピルをやめたあとに排卵痛が戻ってくるのはなぜ?

服用をストップすることで卵巣の働きが戻り、排卵が再開するためです。
排卵が戻る時期には個人差があり、すぐに痛みを感じる方もいれば数か月かかる方もいます。痛みが強くてつらい場合や、なかなか生理が来ない場合は自己判断せず医師に相談してくださいね。

ピル服用中に下腹部が「チクチク痛む」ときの正体は何?

主な正体は、飲み始めの「初期副作用」または「不正出血に伴う子宮の収縮」です。
服用を開始して1〜2か月は体が慣れる途中のため、チクチクとした痛みを感じることがあります。多くは3か月ほどで自然と落ち着きますが、痛みが強まる場合は別の原因も考えられるため医師に相談しましょう。

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監修者

平野 友美加

岡山大学卒業後、同大学産科婦人科教室・関連病院を経て、現在は幸の鳥レディスクリニックで、不妊治療・生理トラブル・更年期など、幅広く女性ヘルスケアの診療を行う。

2023年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

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