生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
生理の痛みを例えると強制労働!?男性でいう〇〇と同じくらい?知っておくべき生理の基本
多くの女性が苦しむ生理痛。男性や生理痛のない女性にとっては、その痛みはなかなか理解しづらいのでは?今回の記事では生理の痛みについて、生理が起きる仕組みなども交えながら詳しく解説していきます。これを機に、生理痛に対する正しい理解を手に入れましょう!
生理とは
生理とは、ひとことで言えば「子宮の一部が剥がれ落ちる現象」です。
聞いているだけでとても痛そうですね。女性は、胎児を育てる上で大切になる「子宮」という内臓を持っており、その内側部分を「子宮内膜」と言います。生理において剥がれ落ちるのは、この子宮内膜です。では、なぜ子宮内膜は剥がれ落ちてしまうのでしょうか?
生理の仕組み
まず女性の体内では、およそ月に1回のペースで「排卵」ということが行われています。これは、子宮の近くにある卵巣という部分から卵子が排出されることです。排卵が行われるとき、基本的に女性の体は妊娠することを目標としています。そのため卵子は、卵管という子宮の方へ進む道のりで精子との出会いを待ちます。
このとき、先ほどお話しした子宮内膜は、ふわふわのベットのような分厚い状態になります。これは、もし卵子と精子が出会い受精卵が誕生していた場合に、その受精卵を優しく包み込んであげられるようにするためです。
ですが、性交渉をする男女が妊娠を望んでいないときは、コンドームやピルなどを用いた避妊が行われます。そうすると、体内に精子が入りづらいため、卵子と精子が出会う確率も下がります。
受精卵が到着したときのために子宮内膜は分厚くなっていましたが、そもそも受精卵が誕生しないと、残念ながら子宮内膜は不要となるため、体内には残らず、血液と共に剥がれ落ち、体外に排出される(=生理)のです。
生理周期と体調の変化
女性には「生理周期」というものがあり、1か月で4つの体調変化があります。それぞれの期間について以下で説明します。
卵胞期
卵胞期は、生理が終わった直後〜排卵が行われる前までの期間を指します。
この期間は、比較的ポジティブな気分が続きます。エストロゲンという卵胞ホルモンが放出されることで副交感神経が刺激され、優しく外向的になれます。肌や髪のツヤも良くなり、全体的に好調な期間です。
排卵期
排卵期は、その名の通り排卵が行われる前後の数日間のことを指します。
ホルモンバランスが急激に変化することによって気分もゆれやすく、元気な時間と落ち込む時間が交互に来ることがあります。エストロゲンの量が減少することで、肌の調子も悪くなります。ここから、少しずつ気持ちが不安定になっていきます。
黄体期
黄体期には、卵子を包む役割をしていた卵胞が黄体というものに変化し、黄体ホルモンであるプロゲステロンを放出します。このホルモンの影響で子宮内膜はより分厚くなり、同時に便秘や肩こり、胸の張りなどの症状が出てきます。むくみやニキビ、肌のくすみなども見られ、不調が続く辛い期間です。
生理
先ほど説明したように受精卵が誕生しなかった場合、不要になった分厚い子宮内膜は血液とともに剥がれ落ち、体外へと排出されます。これをいわゆる「生理」と呼ぶのです。この期間は、プロスタグランジンの影響で、頭痛、後ほど説明する生理痛など、色々な不調が発生します。気持ちも憂鬱になりがちで、この暗い気分は生理が終わるまで続くことがあります。
生理の痛みはどれくらい?例えるなら?
生理前
生理前はお腹が張りやすくなります。これは、生理前の黄体期に分泌されるプロゲステロンというホルモンの影響で、腸のぜんどう運動が低下し体内にガスが溜まりがちになるからだとされています。むくみや体のだるさなどもあり、無気力になりやすい時期です。また、生理前は過食傾向になる女性も多く、自分でも驚くほどの量のごはんやお菓子を食べて、あとから自己嫌悪になることを経験した方も多いのではないでしょうか。
分かりやすく例えると、おならがなかなか出なくてすっきりしない状態のまま腰におもりを付けられ、満員電車の中でずっと立たされているような状態に近いといえます。例えば会食があっても、何もしたくない・誰にも会いたくないという気持ちになってしまいます。また、ついさっきごはんを食べたのにすぐお腹が空いてしまい、別のごはんやお菓子に手を出すということをずっと繰り返して、次第にそんな自分に嫌気が差してきます。
生理中
生理中はとにかくお腹の痛みと体全体の不快感が強い時期です。腹痛がひどすぎて朝ベッドから起き上がれない、ずっと立っているのがつらく感じるなどの状態になります。また、子宮内膜が剥がれ落ちる際に同時に血液も体外に排出され、人によっては下痢をしやすくなります。生理痛がひどい状態は医学的に「月経困難症」と呼ばれており、人によっては嘔吐したり失神したりするケースもあります。
こちらを働く男性の例で言えば、やるべきタスクが大量に溜まっている日に、腰痛・腹痛・下痢・体のだるさなど、ありとあらゆる不調が一気に押し寄せ、仕事をうまく進められない状態に近いでしょう。生理痛がひどい人の場合、お腹の内側をハンマーや金属バットで叩かれるような鈍い痛みが常に続き、ときどき太い針で刺されるような鋭い痛みが来ます。
これらを踏まえると女性の体は毎月定期的に、休んだり抵抗したりすることのできない言わば「強制労働」をさせられていると言えるかもしれません。
生理の痛みを理解してもらう大切さ
生理は女性の体で起こるものですが、だからと言って男性が生理に対して無関心でいて良いというわけではありません。男女は同じ社会の中でともに生活しているため、女性が安心して日々を過ごし仕事などでさらなる成長を目指すためには、男性からの生理に対する正しい理解と支援が重要となります。
生理の痛みを改善するには?
ここまで、具体的な生理の痛みについて説明してきましたが、そのつらい痛みはどのようにしたら改善するのでしょうか。
まずは、生理痛があるときは体を温めたり血行を良くするほうが痛みが和らぎます。
腰にカイロを当てたり膝掛けを使ったりして体の外側から温めるほか、お風呂の入浴なども効果的です。
また、痛みが強い場合は、漢方や鎮痛薬を飲むのも1つの手です。
漢方は、便秘や腰痛に作用する桃核承気湯(とうかくじょうきとう)や、体の冷えやむくみに作用する当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)がおすすめです。他にもいくつか種類があるので調べてみましょう。
つらい生理痛には低用量ピルが有効
生理痛の改善にあたっては、低用量ピルを飲むのも有効です。
低用量ピルにはプロゲステロンとエストロゲンという2種類の女性ホルモンが入っており、服用によって体内のホルモンバランスを整えることができます。同時に子宮内膜が分厚くなり過ぎるのを防ぐことができ、結果的に生理痛軽減につながります。
まとめ
今回の記事では、生理の痛みがどのようなものなのか、男性の場合の例えを用いながらご説明しました。生理に対して男女みんなが正しい理解をし、適切なサポートをしていけるようになると良いですね。
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