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生理じゃないのに生理痛のような痛み…子宮が痛い原因と受診・対処法を解説

生理
更新日:2026.08.21
生理じゃないのに生理痛のような痛み…子宮が痛い原因と受診・対処法を解説

生理ではないのに、下腹部や子宮のあたりにズキズキした痛みや鈍い重さを感じると、「病気かもしれない」と不安になりますよね。生理じゃないのに感じる生理痛のような痛みには、排卵痛やPMS(月経前症候群)など生理的な原因のほか、子宮内膜症・子宮筋腫といった婦人科疾患が背景にある場合もあります。
この記事では、痛みの種類・タイミング・随伴症状ごとに原因を整理し、受診の目安や市販薬・ピルによる対処法まで幅広くご紹介します。自分の痛みの正体が少しでも把握できるよう、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

生理じゃないのに感じる生理痛のような痛みの特徴

生理でもないのに、ギューッと絞られるような痛みや、チクチクした痛み、あるいはズーンとした鈍い重だるさを感じることはありませんか?
生理痛に似た痛みには、排卵痛やPMS(月経前症候群)のように生理的な変化によるものと、婦人科疾患が隠れている場合の両方が考えられます。ここでは、痛みの種類ごとに特徴を整理していきましょう。

ギューッと絞られる痛みの特徴

生理前や生理中の下腹部痛は蠕動痛(ぜんどうつう)の場合があります
これは、腸の「蠕動(ぜんどう)運動」によって起こる痛みです。女性の体は、生理前や生理中に子宮を収縮させ、経血を排出する準備をします。このとき、子宮のすぐ近くにある腸も一緒に動いてしまい、必要以上に蠕動運動が活発になることで、下腹部の痛みとして感じられることがあります。
多くの場合は、横になって安静にしているうちに痛みが落ち着くことが多いですが、痛みが強い場合や時間とともに増していく場合は、婦人科や消化器科の受診を検討しましょう。

チクチクした痛みの特徴

生理前に、子宮の左右どちらかが「チクチク」「ズキズキ」と痛む場合は、排卵痛の可能性があります。
排卵痛とは、成熟した卵子が卵胞から飛び出し、卵管へと移動する際に起こる痛みのことです
痛みは通常、1〜3日ほどで自然におさまるケースが多く、まれにごく少量の出血(排卵出血)を伴うこともあります。
子宮に異常がない場合にも起こる生理的な反応ですが、痛みが強すぎる場合や長引く場合には、卵巣や卵管の病気が隠れていることもあります。その際は、早めに婦人科を受診しましょう。

生理_排卵痛が起こる仕組み図+文のイメージ

ズーンとした鈍痛・重だるさの特徴

生理の3〜10日ほど前から下腹部に鈍い痛みや重だるさを感じる場合、PMS(月経前症候群)が関係している可能性があります。
PMSとは、生理前の黄体期にプロゲステロン(黄体ホルモン)が増加することが一因となり、下腹部の痛みや腰痛、頭痛、むくみ、下痢などさまざまな症状があらわれる状態です。生理が始まると症状が和らぐことが多く、10代(高校生など)から更年期を迎える前の幅広い年代に起こります。
一方、生理周期に関わらず常にズーンとした鈍痛が続く場合は、子宮筋腫や子宮内膜症など、婦人科疾患が背景にある可能性もあります。「いつもとちょっと違う」と感じたら、一人で抱え込まず産婦人科に相談してみましょう。

生理じゃないのに痛みが生じる主な原因

生理痛のような痛みの背景には、生理的なホルモン変動や妊娠、日常生活での刺激から、治療が必要な婦人科疾患まで多岐にわたる原因が存在します。痛みの性質や生じるタイミングを正しく把握するために、それぞれの詳しい要因を見ていきましょう。

病気でない場合

生理前後の時期でなくても、ホルモンの過渡的な変化やからだの自然な反応、物理的な刺激などによって子宮周囲に痛みが生じることがあります。

排卵痛による影響

排卵痛は、排卵の時期(生理開始から約2週間後)に起こる下腹部の痛みです。排卵の際に分泌されるホルモンの影響で、子宮や卵巣の周囲が刺激されることが主な原因と考えられています。痛みの程度には個人差がありますが、多くは1〜2日ほどで自然に治まり、少量の出血(排卵出血)を伴うこともあります。

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性交痛による影響

生理でもないのに生理痛のような痛みを感じる原因として、性交渉痛が挙げられることがあります。性交渉時に痛みを感じることは、年代に関係なく女性の5〜10人に1人が経験するといわれており、痛みの程度によっては、性行渉自体が苦手に感じたり、パートナーとの話し合いが必要になったりすることもあるでしょう。
性交渉時に痛みを我慢しないことや、自分の気持ちや体の状態を尊重することは、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)の考え方にもつながります。 痛みを感じたときは無理をせず、勇気を出してパートナーに伝え、お互いに理解し合うことが大切です。痛みが続く場合は、婦人科で原因を確認しましょう。

SRHRのイメージ

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i考えられる性交渉痛の背景

  • ・40代以降の更年期における女性ホルモン(エストロゲン)の減少による膣の乾燥や膣萎縮
    心理的な要因
  • ・仕事や日常生活のストレス、過去のトラウマ、性行渉への強い不安や緊張
    身体的な特徴
  • ・生まれつきの性器の形や位置、膣の狭さなど、個人差による身体的特徴

妊娠初期の体の変化による影響

生理ではないのに生理痛のような下腹部の痛みは、妊娠初期の腹痛が原因の場合があります。妊娠15週目ごろまでの体は、赤ちゃんを育てるための大きな変化が起りやすく、チクチク、ズキズキ、ギューッと絞られるような痛みを感じることがありますが、その多くは心配のない自然な痛みです。
痛みの主な原因は、子宮が大きくなることで筋肉や靭帯が伸びること、妊娠維持ホルモンのプロゲステロン増加による便秘や胃腸への負担、さらにはストレスによる自律神経の乱れが考えられます。
ただし、出血を伴う痛みや、短時間に繰り返す強い痛み、眠れないほどの激痛や冷や汗を伴う痛みは、切迫流産などの可能性もあるため、すぐに医師の診察を受けましょう。

i流産による痛みの可能性

生理ではないのに生理痛のような下腹部の痛みは、妊娠初期の流産の兆候であることがあります。流産とは妊娠22週未満で妊娠が自然に中断されることで、妊娠全体の約10〜15%に起こるといわれます。
痛みの特徴は、生理痛のような鈍い痛みや、ぎゅっと締めつけられる強い痛みであり、背中や腰まで響く痛みや、出血(鮮血や血の塊を伴う場合)は注意が必要です。
ただし、これらの症状が必ずしも流産を意味するわけではなく、子宮の成長による靭帯の引っ張りや、妊娠継続に影響のない出血であることもあります。眠れないほどの激痛や多量の出血がある場合は、すぐに産婦人科に連絡し、専門家の指示を受けましょう。

ピルを飲み始めたばかり

ピルを飲み始めたばかりのころは、体がホルモンの変化に慣れていないため、下腹部の痛みやお腹の違和感が出ることがあります。
これらは一時的な副作用として起こるケースが多く、通常は1〜2か月ほど服用を続けるうちに落ち着いていくことがほとんどです。
ただし、飲み忘れや嘔吐・下痢によって薬の効果が十分に得られなかった場合、排卵が起こり、排卵痛が生じることもあります。
また、まれにピルの副作用の1つである血栓症が原因で強い腹痛を感じることもあります。血栓症は、血のかたまり(血栓)が血管をふさぐ病気で、発生する場所によっては激しい痛みを伴うことがあります。定期的に血液検査を受け、体調の変化に気を配りましょう。

ピル_血栓症の兆候のイメージ

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病気の可能性がある場合

ストレスや排卵などが原因ではなく、婦人科の病気が下腹部痛を引き起こしていることもあります。痛みが繰り返す、徐々に強くなる、生理以外の症状を伴う場合は、早めに婦人科を受診しましょう。

PMS(月経前症候群)による影響

PMS(月経前症候群)は、生理の3〜10日前ごろから下腹部の痛みや腰痛、重だるさがあらわれる状態で、生理が始まると落ち着くことが多いのが特徴です。
原因の1つはプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加による体の変化であり、「ホルモンバランスの乱れ」とひとくくりにできるものではありません。おりものの量が増えたり、下痢を伴ったりすることもあり、「生理じゃないのに生理痛みたいな痛みがある」と感じる方も多くいます。
幅広い年代の女性に起こりうるため、思い当たる方は自分の生理周期と痛みのタイミングを記録してみましょう。症状がつらい場合は、産婦人科への相談をおすすめします。

月経困難症

月経困難症とは生理中の症状が激しくあらわれる病気のことを指します。これらは子宮内膜症や子宮筋腫など他の婦人科疾患が関連して発症している場合もあり、痛みは生理の数日前や生理中に起こることが多いです。
痛みの特徴として、キリキリとした痛みを強く感じることがありますが、これは子宮が収縮することが要因です。
これら以外の症状では、吐き気や頭痛、立ちくらみ、めまい、食欲不振、下痢、イライラする、疲れやすいなどの症状があります。

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子宮内膜症による影響

子宮内膜症とは子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する病気のことをいいます。子宮内膜症になった場合、生理痛が重くなったり経血量が増加したりすることがあります。周囲の器官と癒着を起こしてしまうことがあるため、定期的な検査が必要です。
子宮内膜症の痛みの特徴としては、生理中のキリキリした強い痛みのほか、生理日以外でも生理痛に似た下腹部の痛みや排便痛、腰痛、性交痛などを感じるケースがあります。これら以外の症状は頭痛や吐き気、めまいなどを伴うことがあります。子宮内膜症は不妊の原因になることがあります。

子宮筋腫による影響

子宮筋腫とは子宮に良性のしこりができる病気です。比較的30代以上の女性に多くみられる傾向があります。良性の場合は、経過観察するケースが多いですが、大きさや筋腫のできた位置によって不妊につながったり、後にさまざまな症状が出てきたりするケースもあります。
子宮筋腫の痛みの特徴として、下腹部が圧迫されるような鈍痛が挙げられ、痛みが日を増す毎に徐々に強くなっていくこともあります。
これら以外の症状は過多月経による貧血や不正出血の他、不妊、頻尿などの症状があります。

子宮内膜炎(細菌感染・炎症)による影響

大腸菌やクラミジア、淋菌などの細菌が子宮内に入り込み、粘膜に炎症を起こす病気です。生理痛に似た下腹部の鈍痛に加え、発熱や、膿のような黄色くにおいのあるおりものの増加がみられます。放置すると卵管や骨盤内へ炎症が広がり不妊のリスクとなるため、抗生物質による早期治療が必要です。

子宮頸管炎

子宮頸管炎とは子宮頸管に炎症を起こす病気です。子宮頸管炎の種類は主に2点あります。1つ目はウイルスや細菌に感染して起こる感染性子宮頸管炎。2つ目は、アレルギー反応や異物による刺激、あるいは物理的な損傷などが原因で起こる非感染性の子宮頸管炎があります。そのまま放置してしまうと子宮や卵管に炎症が広がり重症化してしまう恐れもありますので、痛みを感じたら早めに受診しましょう。
子宮頸管炎の痛みの特徴として性交渉の際の痛みや、腰痛を感じたりすることがあります。これら以外の症状は、膿のようなおりものや下腹部の張りを感じたり、激しい腹痛を感じることで、重症化してしまうと高熱が出る場合もあります。

卵管炎

卵管炎(らんかんえん)とは卵管で炎症を起こしている状態をさします。卵管炎は自覚症状があらわれにくく、症状があらわれだしたころには重症化しているケースが多くみられます。
卵管炎の痛みの特徴として、下腹部のジクジクした痛みや性交渉の際に痛みを感じることがあります。これら以外の症状は、おりものの増加や不正出血、吐き気、冷や汗、発熱などの症状がみられることがあります。

卵管留水腫・留膿腫

卵管留水腫・留膿腫(らんかんりゅうすいしゅ・らんかんりゅうのうしゅ)は、卵管に水っぽい液体や膿が溜まった袋ができる病気です。こちらも初期の自覚症状などはほとんどありませんが、破裂し膿が広がると重症化してしまうことがあります。
卵管留水腫・留膿腫の痛みの特徴として、ジワジワと日に日に強くなる鈍痛が挙げられます。これは嚢腫が大きくなることで周囲の器官が圧迫されたときに出てくる痛みです。これら以外の症状は、おなかの張りや、便秘、残尿感があげられます。破裂した場合は激しい痛みや発熱、嘔吐などを引き起こすケースもあります。

卵巣茎捻転

卵巣茎捻転(らんそうけいねんてん)は、卵巣にできた腫瘍が大きくなったときに何らかの衝撃でねじれてしまう病気です。捻転する原因は今も詳しく分かっていませんが、運動や妊娠で卵巣茎捻転を起こす人もいます。
卵巣茎捻転の痛みの特徴として、突如子宮の左右どちらかに刺すような激痛を感じるケースが多いです。これらの痛み以外の症状は、嘔吐や吐き気があります。

クラミジア感染症

クラミジア感染症は、性感染症の1つでクラミジアトラコマティスという細菌に感染して起こる感染症です。初期は自覚症状も少ないため、知らない内にパートナーに感染させてしまうことがあります。
クラミジア感染症の痛みの特徴として、下腹部痛や性交渉時の痛み、排尿痛を感じることがあります。これら以外の症状は、黄色っぽい膿の混ざったおりものや不正出血が起こるケースがあります。

骨盤内炎症性疾患

骨盤内炎症性疾患(こつばんないえんしょうせいしっかん)は、子宮、卵巣、骨盤腹膜などが細菌やウイルスなどに感染してしまい炎症が起こる疾患です。炎症が起きた部分によって、卵巣卵管留膿腫や子宮内膜炎などと名前が変わります。
骨盤内炎症性疾患の痛みの特徴として、下腹部に強い痛みを感じる場合があります。これら以外の症状は、発熱を起こすケースがほとんどで、場合によっては嘔吐や吐き気、下痢などの消化器系の症状が見られることもあります。

腸疾患

ギュルギュルと腸の動く音が聞こえ下痢などを伴っている時は、腸のトラブルが原因で痛みを感じていることもあります。そのため子宮が痛いと思っていたけれど実は腸に原因があったというケースも珍しくありません。

尿路疾患

子宮周辺でチクチクした痛みや鈍痛を感じたり排尿痛がある場合には、尿路疾患も疑われます。
特に、近い位置にある腟と尿道。腟や子宮が痛いと思っていても、実は尿道などに何らかの疾患があるケースも多くあります。

子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんによる影響

子宮頸がんは子宮頚部に、子宮体がんは子宮体部に、卵巣がんは卵巣にできる悪性腫瘍のことをいいます。これら悪性腫瘍の多くの場合は、初期症状などがないため、症状があらわれるころには重症化していることも珍しくありません。定期的な検診で早期発見することが重要です。
痛みの特徴として子宮頸がんの場合は、性交渉の際に痛みを感じる場合があります。また、子宮体がんの場合は、生理痛が重くなるケースがあります。どちらも初期状態では自覚できる痛みなどはありませんが、がんが進行するにつれてジワジワと締め付けられるような痛みや、圧迫されるような痛みを感じることがあります。これら以外の症状は不正出血やおりもの異常などの症状がみられるケースがあります。

痛みのタイミング・症状でわかる原因の見分け方

「この痛みは排卵痛?それとも病気のサイン?」と迷ったとき、いつ・どのような感じで・ほかにどんな症状があるかを整理すると、受診の判断がしやすくなります。以下の表を参考に、自分の症状に近い原因を確認してみましょう。

原因 痛みのタイミング 痛みの種類 随伴症状
排卵痛 生理周期の中間(約14日目) チクチク・刺すような短い痛み 少量の出血(短期間)
PMS(月経前症候群) 生理の3〜10日前 鈍い下腹部痛・重だるさ 頭痛・腰痛・下痢・おりもの変化
子宮内膜症 生理に関係なく慢性的に続く ズキズキ・深い痛み 排便痛・性交痛・不正出血
子宮筋腫 生理に関係なく常時 ズーンと重い鈍痛・圧迫感 頻尿・便秘・過多月経
子宮頸管炎・卵管炎 生理に関係なく突然 鈍痛・ジクジクした痛み 発熱・おりもの異常・不正出血

※上記はあくまで目安です。自己判断だけで見分けるには限界があります。気になる症状が続く場合は産婦人科を受診してください。

痛みが出現するタイミングでの見分け方

痛みが「いつ」起こるかを把握することで、原因の候補を絞り込むことができます。

  • ・排卵期(生理周期の中間):前回生理開始日から約14日目に起こる場合は排卵痛の可能性が高く、多くは1〜2日程度でおさまります。
  • ・生理前(3〜10日前):生理の数日前から痛み始め、生理開始とともに和らぐ場合はPMS(月経前症候群)が疑われます。
  • ・周期に関係なく持続・悪化:生理周期に関わらず常に鈍痛が続く場合や、月を追うごとに痛みが強くなっている場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの器質的疾患が背景にある可能性があります。

痛みの種類での見分け方

痛みの「感じ方」も原因を見分けるうえで大切な手がかりになります。

チクチク・刺すような痛み

排卵痛で多くみられます。LH(黄体形成ホルモン)の急上昇によりプロスタグランジンが産生され、卵巣周囲の平滑筋が収縮することで起こる生理的な痛みです。

ズーンと重い鈍痛・下腹部の重だるさ

PMS(月経前症候群)や子宮筋腫でよくみられます。PMSは生理前に出現し生理とともに和らぎますが、子宮筋腫の場合は生理周期に関係なく持続する傾向があります。

ズキズキ・深い痛み・キューッと絞られる感覚

子宮内膜症に多くみられます。排便時や性交渉時に響くようなお腹の奥の痛みが特徴的で、慢性的に続く場合は早めの婦人科受診が必要です。

症状での見分け方

下腹部痛に加えてどのような症状があるかによって、考えられる原因は異なります。ほかに気になる症状がないかもあわせて確認してみましょう。

おりものの量・色・においの異常

おりものが急に増えたり、黄色っぽい膿状になったり、普段と違うにおいがする場合は、クラミジア感染症・子宮頸管炎・卵管炎など感染症や炎症系疾患のサインです。

不正出血や経血量の変化

生理以外の時期に出血がある場合は注意が必要です。少量・短期間なら排卵出血の可能性がありますが、量が多い・長期化する・血の塊が出る場合は子宮体がんや子宮筋腫、子宮内膜症が疑われます。

発熱の伴出

発熱と下腹部痛が重なる場合は、骨盤内炎症性疾患や卵管炎、あるいは感染性腸炎や膀胱炎などの感染症・炎症が疑われます。

下痢や便秘の伴出

下腹部痛と下痢が重なる場合は、腸疾患のほかPMS(月経前症候群)の症状としても起こりえます。生理前後に毎回起こる場合はPMS、周期に関係なく続く場合は過敏性腸症候群や感染性腸炎などが考えられます。

生理じゃないのに生理痛を感じるときの対処法

生理ではないときに感じる下腹部痛や違和感には、自宅でできるセルフケアから医療機関での治療まで、症状の程度に応じたさまざまな対処法があります。痛みを我慢せず、自分に合った適切なケアを取り入れていきましょう。

市販の鎮痛剤の服用

排卵痛やPMS(月経前症候群)に伴う軽度〜中等度の下腹部痛には、解熱鎮痛薬(イブプロフェンやロキソプロフェンナトリウム水和物などのNSAIDs系成分)を活用できる場合があります。「少し痛むな」と感じ始めた早めのタイミングで服用することで、痛みの原因となる物質(プロスタグランジン)の過剰な産生を効率よく抑えられます。

低用量ピルの活用

月経困難症や子宮内膜症、PMS(月経前症候群)に伴う繰り返す下腹部痛には、低用量ピルの服用もおすすめです。排卵を抑え子宮内膜の増殖を抑えることで、痛みの原因物質の産生量を減らし、子宮の過剰な収縮を和らげる効果が期待できます。
mederiのオンライン診療では、産婦人科医の診察を受けたうえでピルの処方を受けることができます。「繰り返す痛みをどうにかしたい」と感じている方は、気軽に相談してみてくださいね。

身体の保温とストレスケア

体の冷えは骨盤内の血流を滞らせ、痛みを強める要因となります。ぬるま湯への入浴や温熱シート・腹巻などで下腹部を日常的に温めましょう。
また、過度なストレスや疲労は自律神経やホルモンバランスを乱すため、十分な睡眠とリフレッシュ時間を確保して心身を休めることが大切です。

生理じゃないのに生理痛を感じるときに受診する目安

下腹部痛や子宮の痛みを感じた場合は、すぐに受診することをおすすめします。なかには病院に行こうか一人で悩んだり、痛みをずっと我慢してしまう方もいるでしょう。「これくらいで受診してもいいのかな?」と迷ってしまった場合は、以下の目安を参考にしてみてください。

緊急性が高く早急な受診が必要な場合

以下の症状が1つでも現れたら、すぐに医療機関を受診してください。

  • ・眠れないほど痛みが強い
  • ・歩行が困難
  • ・嘔吐や吐き気が止まらない
  • ・めまいがする
  • ・血便や下血がある
  • ・不正出血がある
  • ・痛みが段々増している

また、意識障害が見られる場合は緊急性が高いため、すぐに救急車を呼んでください。

内科・消化器科の受診が考えられる場合

下腹部には腸や膀胱などの臓器が密集しており、腹痛や生理痛のような痛みの原因が、感染性腸炎や過敏性腸症候群(IBS)など、消化器系の疾患である可能性があります。1週間以上、腹痛などの症状がある場合は受診するようにしましょう。また、下記の症状がある場合は要注意です。

  • ・下痢や便秘が続く
  • ・嘔吐に血が混じる
  • ・胸やけが1か月以上続く

病院ではまず問診や触診が行われ、必要に応じて採血や胃カメラ・大腸カメラなどで詳しい検査に進みます。「これくらいなら大丈夫」と自己判断せず、症状が慢性化する前に医師に相談することが、早期の治療につながります。

泌尿器科の受診が考えられる場合

生理ではないのに下腹部や腰に痛みがある場合、泌尿器科系の病気かもしれません。以下の症状が見られた場合は、泌尿器科の受診を検討してください。

  • ・急に尿の回数が増えた、またはトイレが近い
  • ・排尿時の痛みや不快感
  • ・尿が出始めるまでに時間がかかる(排尿遅延)
  • ・尿に血が混じっている

また、以下のような症状がある場合は、重症化するリスクがあるため、早急に受診を考えましょう。

  • ・突然の激しい背部痛や腹痛と血尿がある
  • ・発熱と痛みがある
  • ・尿道から膿が出た
  • ・尿が溜まっているのに全く出ない

これらの症状は婦人科の痛みと間違えやすいため、自己判断せずに医師に相談することが大切です。

婦人科の受診が考えられる場合

下腹部の痛み、不正出血、婦人科系疾患の既往歴がある人、基礎体温の変化などがみられる方は、婦人科を受診しましょう。以下の症状が見られた場合は、婦人科の受診を検討してください。

  • ・慢性的な下腹部の鈍い痛みや、下腹部に腫れやしこりを感じる
  • ・排便時や排尿時に痛みがある
  • ・おりものが多い、色やにおいに異常がある
  • ・生理以外のタイミングで出血が頻繁にある
  • ・生理周期が極端に不規則、または3か月以上生理がない
  • ・通常の鎮痛剤でコントロールできないほどの激しい生理痛
  • ・出血量が極端に多い(1時間でナプキンがいっぱいになる)、あるいは極端に少ない
  • ・生理中に大きな血の塊が頻繁に出る

また、45歳以上の女性の場合、更年期障害の影響で下腹部痛が引き起こされている可能性もあります。
更年期以降は女性ホルモン(エストロゲン)の変動により、痛みの原因や症状のあらわれ方が変わることがあります。生理痛のような痛みが続く場合も、婦人科で一度相談することをおすすめします。
他科を受診したけれど診断が確定しなかったという場合も、婦人科を一度受診してみるのがおすすめです。

緊急性が高くなく、診療時間内に受診する場合

自分で病院まで行くことができる状態でも、痛みが続いていたり、どの程度の症状なら病院へ行ってもよいのか悩んだりする方もいるでしょう。
病院を受診する目安として以下を参考にしてみてください。

  • ・我慢のできる痛みだが、長い期間続いている
  • ・嘔吐、下痢の症状がある
  • ・発熱している

これらの症状がありながらも食事や水分補給ができていたり、睡眠がとれる場合でも、病院を受診することに問題はありません。
早い段階で受診することが大切ですので、病院の診療時間内に受診をしてみてください。

生理じゃないのに生理痛のような痛みに関するよくある質問

ここでは、生理じゃないのに生理痛のような痛みがある場合についての質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

生理じゃないのに生理痛みたいな痛みがある、これって病気なの?

必ずしも病気とは限りません。排卵痛やPMS(月経前症候群)など、生理周期に関係した生理的な原因で起こることも多くあります。ただし、痛みが繰り返す・月を追うごとに強くなる・ほかの症状(不正出血・おりものの変化・発熱など)を伴う場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患が背景にある可能性があります。心配なときは自己判断せず、産婦人科に相談してみてください。

生理じゃないのに生理痛みたいな痛みと一緒におりものが変化したのはなぜ?

おりものの量・色・においの変化は、クラミジア感染症や子宮頸管炎など感染症・炎症系の婦人科疾患が原因の可能性があります。PMS(月経前症候群)でも量が増えることはありますが、黄色っぽい膿状のおりものや発熱を伴う場合は感染症の疑いが高まります。異変を感じたら我慢せず、早めに産婦人科を受診してください。

生理じゃないのに生理痛みたいな痛みと下痢が同時に起きるのはなぜ?

下腹部痛と下痢の併発は、PMS(月経前症候群)の症状や腸の疾患(過敏性腸症候群や感染性腸炎等)が原因として考えられます。生理前に毎回繰り返す場合はPMSの可能性が高く、生理周期に関係なく持続する場合は腸のトラブルが疑われます。症状がつらい場合や長引く場合は、産婦人科や消化器内科に相談しましょう。

ピルを飲んだら生理以外の下腹部痛も楽になるの?

子宮内膜症や月経困難症、PMS(月経前症候群)が原因の痛みの場合は、低用量ピルで和らぐ可能性が高くなります。ピルには子宮内膜の増殖を抑え、痛みの原因物質(プロスタグランジン)の産生を減らす効果があるためです。なお、持病や喫煙習慣により服用できない場合もあるため、まずは医師の診察を受けましょう。

子宮が痛いと感じる場合、妊娠している可能性はある?

可能性はあります。妊娠初期には、子宮が大きくなることで周囲の靭帯が引っ張られ、下腹部や子宮周辺に痛みを感じることがあります。
また、ホルモンバランスの変化による便秘やお腹の張りが原因で、子宮の痛みのように感じることもあります。生理予定日から1週間以上経っても生理が来ない場合は、市販の妊娠検査薬で確認し、陽性の場合や痛みが強い場合は産婦人科を受診しましょう。

まとめ

女性の体はホルモンバランスの影響で日々変化しているため、生理中ではないのに感じる子宮や下腹部の痛みは、体からの大切なサインである可能性があります。
また、痛みの原因が病気の場合もあれば、病気ではない場合でも、放っておくと将来的に不妊につながったり、健康に影響するリスクがある場合もあります。だからこそ、「ただの腹痛」と軽く見ず、異変を感じたら早めに受診することが大切です。
繰り返す痛みや市販薬で改善しない場合は、低用量ピルが有効な選択肢になることがあります。
mederiのオンライン診療では、産婦人科医に気軽に相談でき、ピルの処方を自宅で受けることができます。一人で抱え込まず、まずは相談してみてくださいね。

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監修者

波羅 友里恵

2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在は六本木レディースクリニック非常勤。
2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。

不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信

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「ご自愛」をコンセプトに、毎月の運勢を12星座別に占うコンテンツ。ご自身の心を高める「ご自愛アイテム」もお伝えしています。

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生理のしくみやからだについての理解を深め、男女ともに正しい性の知識を提供しています。

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