子宮筋腫は生理痛の原因になる?つらい生理痛への対処法や受診のタイミングはいつ?

生理
更新日:2024.06.27

子宮筋腫はできる場所や大きさによって現れる症状が異なり、ときには生理痛をつらいものにしてしまいます。この記事では子宮筋腫が生理痛に与える影響と、治療の方法を紹介しています。また自力で生理痛を緩和させたいという人向けに、自宅でできる生理痛の対処方法も解説しています。

子宮筋腫と生理痛は関係ある?

つらい生理痛の背後には、もしかしたら生理以外の原因が隠れているかもしれません。
生理痛がつらくなる原因の一つとして代表的なものに「子宮筋腫」があります。子宮筋腫とはどのようなものなのでしょうか?

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは、子宮にできる腫瘍を指します。がんのような悪性のものではなく良性の腫瘍で、20歳から50歳くらいまでの女性に多くみられるものです。
およそ3人に1人は子宮筋腫を持っているといわれており、良性の腫瘍であるもののさまざまな症状を引き起こします。
子宮筋腫の原因として、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが関係していると考えられています。
エストロゲンは妊娠しやすい体を作るときに分泌され、月経周期の中では排卵に向けて優位になり子宮内膜を厚くする役割があります。
しかしエストロゲンが過剰に分泌されることで、子宮筋腫も成長してしまいます。
反対にエストロゲンの分泌量が少なくなる閉経後には、子宮筋腫も縮小する傾向があります。
また、子宮筋腫は複数できることがあります。その数や大きさはさまざまで、大きさやできる場所によって症状が異なります。
できる場所によって呼称も変わり、子宮の内側にできるものは「粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)」、子宮の筋肉の中にできるものは「筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)」、子宮の外側にできるものは「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」と呼ばれます。

子宮筋腫が生理痛に与える影響

子宮筋腫のほとんどは無症状で、できたとしても経過観察されることがほとんどです。
しかしできる場所や大きさによっては過多月経や過長月経、不正出血などの症状が現れ、生理痛がひどくなることもあります。
また周辺の臓器が圧迫されることで、便秘や頻尿、腰痛の原因にもなります。
さらには不妊や流産などにつながることもあり、手術によって摘出が必要な場合もあります。

つらい生理痛をなんとかしたい、対処法はある?

子宮筋腫は月経困難症を引き起こすこともあり、生理痛をつらいものにしてしまいます。
症状に個人差があるものの、中には歩行や日常生活が困難になるケースもあり、なんとかして改善したいという人も多いのです。
ただし、基本的に子宮筋腫の有症状が疑われる場合で痛みが酷い際には産婦人科を受診し、医師へ相談する必要があります。
なぜなら、痛みが酷く病気が隠れている可能性がある場合、自分で判断できるものではないため、基本的には受診するようにしましょう。
今回は、一般的な生理痛軽減対策として自分で痛みを緩和する方法を紹介します。

自宅でできる生理痛軽減のための対策

生理痛には、ホルモンの一種であるプロスタグランジンの分泌量が関係しています。
プロスタグランジンは月経とともに子宮内膜を体外に排出するための働きを持っていますが、分泌量が過剰になると子宮や周囲の臓器が収縮し、痛みを激しくすることがあります。また、経血の流れが悪くなることでも生理痛は悪化します。
生理痛を軽減するためには、ホルモンバランスを整えて血の流れをよくするための生活習慣を取り入れましょう。

・適度な運動
・冷たい飲み物を避ける
・規則正しい睡眠
・バランスの取れた食事

タンパク質を中心に、ビタミンEやビタミンB12などを含む食材を積極的に摂取し、脂質や糖質を控えめにしてバランスの良い食事をとることが大切です。

今すぐできる生理痛対策

「今感じている痛みをなんとかしたい」というときには、今すぐできる生理痛を緩和する方法もあります。

・ゆっくりお風呂につかって体を温める
・ツボ押しマッサージ
・軽いストレッチ

お風呂につかったり、ストレッチをしたりして体の中の血液を循環させるのと同時に、体の冷えを解消します。
またおへそから指2本分下にある「気海」というツボを押すことも、生理痛を緩和する効果があるといわれています。
お風呂上がりなどの、体が暖かいうちに押すと効果的です。

生理痛がひどい!いつ医師の診断を受けるべき?

あまりに生理痛がひどくて我慢できないというときには、迷わず病院で診療を受けましょう。
いきなり病院に行くのは気が引けるという人も、受診のタイミングを知っておきましょう。

受診のタイミングと重要性

生理の出血をともなっているときにはできない検査があるものの、痛みとともに以下の症状が出ている場合は、できる限り早めに病院で診療を受けましょう。

・ひどい吐き気や頭痛
・下腹部の激しい痛み
・痛みで意識を失う
・生理の出血が止まらない

これらの痛みは子宮筋腫だけでなく、子宮捻転、子宮頸がん、子宮体がんなどの重大な病気が原因であることもあり、早急な治療が必要です。

診断後の治療の選択肢

診断の結果、子宮筋腫が生理痛の原因であれば治療を行います。
子宮筋腫は、手術によって摘出するか薬による治療をするかを選択します。
手術では、筋腫のみを摘出する方法と、妊娠を望まない場合は子宮ごと摘出する方法があります。薬による治療には、鎮痛剤や鉄剤を使用して痛みを和らげる対症療法か、ホルモン剤を利用して腫瘍の成長を止める方法があります。
腫瘍の大きさや患者の年齢や希望を踏まえて、最適な治療が選択されます。

低用量ピルによる生理痛対策

低用量ピルは避妊に効果がありますが、生理痛の緩和にも用いられます。
低用量ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが含まれており、経口摂取することで体内のホルモンバランスを調整します。
通常は生理周期に合わせて子宮内膜が成長し、生理とともに子宮からはがれ落ちて体外に排出されます。
ピルを服用すると、子宮内膜の成長が抑制され生理のときの出血量が少なくなります。これによって、生理痛を緩和できます。
ただし、生理痛対策に使用できるピルはLEP(治癒目的のピル)のみで、OC(避妊目的)のピルは使用することができません。
ピルの種類によっては、生理痛対策の目的で使用することもできるので医師に相談して決めましょう。

低用量ピルのメリットと注意点

生理痛の緩和や避妊以外にも、ピルには多くのメリットがあります。
ピルを服用することで、子宮体がんと卵巣がんのリスクが軽減することがわかっています。
さらにホルモンバランスが整うことで、肌荒れにも効果的です。
ただし低用量ピルには吐き気や、頭痛、倦怠感、不正出血などの副作用がともなうことがあり、血栓症のリスクもあります。
そのため薬局では購入できず、医師から処方を受ける必要があります。
また海外からの個人輸入サイトで販売もされていますが、個人輸入のためには厚生労働省の認可を得る必要があります。また海外では偽物の薬が出回っていることから、何かあっても自己責任となります。
必ず医師の処方を受けて、ピルの服用を始めましょう。飲み始めは副作用が起こることがあるものの、内服を続けると徐々に軽減されていきます。

生理痛がひどい時は医師に相談を

子宮筋腫が生理痛に与える影響について解説してきました。
子宮筋腫は多くの女性に現れますが、ほとんどが無症状です。
しかしできる場所や数、大きさによっては生理痛をつらいものにしてしまいます。
子宮筋腫は手術によって取り除くこともできますが、手術が必要となるような子宮筋腫はピルでの治癒は第一選択とはならないことが多いので医師の判断を仰ぎましょう。
生理痛がつらいという人は、ピルの服用で治療が可能かどうかを一度医師に相談してみましょう。

低用量ピルでスムーズに生理痛を緩和

つらい生理痛が日常生活に影響を与え、仕事や遊びに集中できないということもあるでしょう。そんなときは、なるべく早めに改善したいものです。
生理痛には低用量ピルでアプローチできる可能性があります。

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監修者

産婦人科専門医、がん治療認定医、mederiドクター
mederiドクター
産婦人科専門医、がん治療認定医 女性のヘルスケアアドバイザー(女性医学会認定)、F U S E certificated personnel(米国内視鏡外科学会認定)、JOHBOC研修終了(日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構) 大学病院に入局し高度周産期センター、婦人科腫瘍専門施設で研修・修練後、総合病院で良性疾患の腹腔鏡手術や、不妊治療、女性内分泌・更年期障害など幅広く女性診療を行う。米国への留学を経て、現在はmederiドクターとして、メデリピルのオンライン診療や体調相談を担当している現役産婦人科医。

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