生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
生理前の胃痛の理由は?対処法や根本的解決策などを解説|メデリピル
生理前に、生理痛とは異なる胃の痛みを感じる方がいらっしゃいます。通常、胃痛は胃酸が過剰に分泌されることにより、胃壁が傷つけられることで起こります。はたして生理前の胃痛は、本当に生理と関係しているのでしょうか?胃痛の原因や日常に取り入れられるセルフケアなどについて幅広くご紹介します。
目次
■生理前の胃痛について
個人差はありますが、生理前の決まった時期に胃が痛む場合があります。横向きで体を丸めると緩和するケースや、痛みが鳩尾(みぞおち)まで広がり何をしても改善しないひどいケースも。
胃痛は精神的なストレスなどが原因で発生する場合が多く、自律神経の乱れによる不調だと勘違いされやすいことも多いです。しかし、胃痛が起きるタイミングを調べた上で生理前だけに発生する場合は、PMS(月経前症候群)の症状の一つの可能性があるかもしれません。
■生理前の胃痛の原因
胃痛が発生する原因として、暴飲暴食による食生活が要因となるもの、過度なストレスにより引き起こされることが多くあります。それ以外の原因として、生理の少し前から分泌される「プロスタグランジン」という物質が、胃や腸などを収縮させる作用があるため、胃痛や吐き気が起きることもあります。
また、妊娠初期に胃痛が起きる場合もあります。妊娠中は、赤ちゃんの成長のために卵巣から排出されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が多くなります。このプロゲステロンの分泌により胃腸の機能を低下させ、胃痛が起きることがあります。
生理前の胃痛がひどい場合は、消化器系の病気の可能性も
生理前の胃痛がひどい場合は、PMSの症状ではなく、消化器系の病気である場合があるため注意が必要です。異変を感じた場合は市販薬の応急処置で済まさず、医療機関で適切な診断を受けるようにしましょう。
■胃痛が起きたときの対処法
胃痛は、根本的な原因を発見し改善することが一番望ましいです。しかし、痛いと感じたときにすぐ対処できる方法を知っておくだけでも気持ちが楽になります。ここでは、病院に行かずに自分で対処できる方法を3つご紹介します。
①痛みを和らげる楽な姿勢を取る
胃が痛くなったとき、姿勢や寝方を工夫することで痛みが和らげることができます。人により楽な体制や姿勢は異なりますが、一般的に前かがみや体育座りで身体を丸めることで、腹部を温め痛みを緩和させる効果があるといわれています。
また、横向きに寝て膝を軽く曲げることで痛みが軽減する方も。胃の約4分の3を占める部分が左側に寄っていることから、左側を下にして寝ることで胃への負担を軽減することができます。
いずれも楽に感じる姿勢は個人差があるため、自分に一番フィットする姿勢で安静にしましょう。
②身体を温める
月経前は女性ホルモンのバランスが崩れることにより、身体の冷えを起こしやすくなります。身体の冷えによって痛みを強く感じることがあるため、きちんと身体を温めてあげることが大切です。
身体を温める方法の一つとして、温かい飲み物を飲むことが効果的です。ぬるめの白湯のほか、生姜入りの飲み物やルイボスティー、ゴボウ茶などがおすすめ。利尿作用があり熱を体外に逃しやすいカフェインの入った飲み物は避けましょう。
また、身体を直接温めることも効果的です。温熱シートや湯たんぽ、ホッカイロなどを活用して、意識しながら胃の周辺をあたためましょう。痛みがひどく寝込む場合は、保温効果のある寝具やパジャマを用意して温かい環境で寝ることが大切です。
③空腹を避ける
胃痛は食後に起こると思われがちですが、空腹時に悪化することもあります。空腹時に胃痛がひどくなる場合には、なるべく空腹が続かないよう気を付けましょう。
通常、胃そのものが胃酸に溶かされないよう、粘膜が分泌されることで胃を守っています。しかし、空腹時に胃酸の分泌がさかんになることで、胃酸が胃粘膜を刺激して胃痛の原因となります。胃酸による痛みを防ぐために、胃に膜を張り胃酸を薄める作用のある牛乳や、ヨーグルトなどを定期的に少量摂ることがおすすめです。
何か口にする際は、胃がもたれやすい脂っこい食べ物、塩分を多く含むものや甘いものを控え、消化に負担が少ない食事を心がけましょう。
■胃痛と上手く付き合っていくためのポイント
なぜ胃痛が起きているのか原因を知ること、また日常的に取り組める予防策や、胃痛が起きた時のセルフケア方法を知っておくことは、自分の身体と向き合っていく上で大切なことです。それぞれで実践できることを、具体的にご紹介していきます。
①原因を知るためにできること
・安易に市販薬に頼らない
胃の不調を感じたとき、痛みを緩和するために毎月市販薬を飲むことがある場合は控えた方が良いかもしれません。胃痛は様々な病気の症状の一つであり、PMSによる胃痛ではない可能性があるからです。胃痛を緩和する市販薬は多く出回っていますが、必ずしも自身の症状に合った薬ではないこともあり、注意が必要です。
・医療機関を受診する
原因がはっきりと分からない場合は、むやみに市販薬を飲まずに医療機関を受診しましょう。胃が痛い場合はまず消化器内科や内科を受診してみてください。妊娠の可能性がある場合は、特に薬の服用に注意が必要なので無理に自己判断せず、かかりつけ医師に相談しましょう。
②日常的に実践したい予防策
・胃に負担をかけない食事を心がける
胃痛を防ぐには、普段から胃に負担をかけないよう、規則正しい食事を心がけることが大切です。
脂っこい食べ物、食物繊維の多い食べ物は避け、胃もたれしない消化の良い食品を選びましょう。香辛料の多いもの、甘味が強いもの、塩分が多いものは胃酸の分泌を促進するため注意が必要です。野菜スープなどの長時間加熱する料理は、身体を温めてバランス良く栄養を摂ることができます。胃痛があるときは、おかゆなどの味がやさしい食べ物がおすすめです。食事の際はゆっくりよく噛んで食べることを意識しましょう。
寝る直前に食事をとると体が消化を優先させてしまうため、質の高い睡眠を取るために就寝前の食事はできるだけ避けましょう。
・ストレスをため込まない
ストレスは胃痛を引き起こす要因として挙げられます。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」がありますが、過度なストレスを感じると働きが乱れ、交感神経が過剰に働きます。すると胃の血管が収縮し、血液や胃の粘液分泌が抑制され、胃に負担がかかります。そのため、日常生活でストレスをため込まないように心がけましょう。
また、自律神経の働きが乱れると、体温調節の機能がうまく働かなくなってしまいます。これにより手足の先から血液の循環が悪くなり、冷えを感じるようになるのです。月経時
は、子宮の収縮が強くなり腹痛や胃痛が悪化することがあるため、身体を温めることが大切です。
・便秘を予防する
生理前は便秘になりやすいといわれており、主な原因は生理周期にともなう女性ホルモンのバランスの変化が挙げられます。生理周期は卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類が関係しています。
後者の黄体ホルモンは、受精卵を着床させやすくし、妊娠できる状態を維持する働きがあります。同時に、腸の働きを鈍らせる作用があることから、黄体ホルモンの分泌量が増える排卵日から生理前の期間は便秘になりやすくなるのです。
食物繊維や水分を十分に摂ることや、適度な運動を取り入れて便秘を予防することが大切です。
・ホルモンバランスを整える
女性の場合、ホルモンバランスの乱れが体調に不調をきたすことがあります。ホルモンのバランスが崩れると、自律神経へ影響を及ぼします。自律神経はすべての臓器につながり、身体全体を調節する機能があるため、自律神経が乱れることで全身の不調を引き起こすのです。
ホルモンバランスを整えるために、低用量ピルの服用を検討することもおすすめです。ホルモンが一定に保たれるため、生理前に起きる辛いPMS症状や生理痛の緩和などを期待することができます。
■生理前の不調はピルで緩和できるかも|オンライン処方のmederi
胃痛が続く場合は、何らかの病気が原因の可能性もあります。無理に我慢せず、早めに医療機関を受診しましょう。PMSによる症状の場合、ピルの服用により痛みが緩和する場合があります。
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■まとめ
生理前のPMS症状として、胃痛に悩む女性も少なくありません。胃痛は過度のストレスにより悪化することもあるため、胃痛が起きる原因を把握し、上手に付き合っていくことが大切です。痛みが強かったり長く続く場合は、PMS症状ではない別の病気が原因の可能性もあります。市販薬での一時的な対応に頼らず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。