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ドロエチフレックスの副作用は?不正出血・頭痛の対処法と血栓症のサイン【医師監修】

ピル
更新日:2026.08.21
ドロエチフレックスの副作用は?不正出血・頭痛の対処法と血栓症のサイン【医師監修】

月経困難症や子宮内膜症の治療薬「ヤーズフレックス」と同じ成分・製法で作られたジェネリック医薬品、「ドロエチフレックス配合錠」。薬代を抑えつつつらい痛みを和らげることができる一方で、「不正出血や頭痛などの副作用が心配」「いつまで続くの?」「吐き気の対処法は?」と不安を感じていませんか?

この記事では、ドロエチフレックスの主な副作用や発現頻度、症状が落ち着く目安から具体策、注意すべき血栓症のサインまでを分かりやすく解説します。飲み続けるべきか悩んでいる方や、これからの服用に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

ドロエチフレックス配合錠とはどんな薬?

まずはドロエチフレックスについて基本的な情報を紹介します。

ドロエチフレックスの効能・効果

ドロエチフレックス配合錠は、2026年8月17日に発売された超低用量ピル(LEP:低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)で、月経困難症や子宮内膜症による痛みの治療として処方される、医療用医薬品です
服用によって排卵を抑制したり、子宮内膜の増殖を抑えたりすることで、生理に伴う痛みなどの症状を改善します。

ドロエチフレックスの成分と特徴

ドロエチフレックスは、ヤーズフレックス配合錠のオーソライズドジェネリック(AG)です。先発品と同じ有効成分を含み、ヤーズフレックスを製造するバイエル ライフサイエンス株式会社が製造し、久光製薬株式会社が販売しています。

含まれるホルモン成分は、ドロスピレノン3mgと、エチニルエストラジオール0.02mgの2種類で、ヤーズフレックス配合錠と同じです

ドロエチフレックスの服用方法

ドロエチフレックスの服用は「1日1錠を毎日飲む」ことが基本ですが、薬を休む(休薬する)タイミングによって、大きく2つの方法に分かれます

服用方法 服用の流れ
最長120日間連続して飲む方法(フレックス服用)
  • ・出血がなければ、そのまま1日1錠を飲み続ける
  • ・25日目以降に3日連続で出血があったら、翌日から4日間休薬する
  • ・出血がなくても、最長120日まで連続服用したら4日間休薬する
28日サイクルで飲む方法(28日周期服用)
  • ・1日1錠を24日間飲み終えたら、4日間休薬する
  • ・休薬が終わったら、再び1日1錠の服用を始める
  • ・「24日間服用→4日間休薬」を繰り返す

フレックス服用は、出血がなければ、長期間にわたって生理(消退出血)を止めておくことができる方法です。28日周期服用は、 毎月決まったペースで休薬期間(生理のような出血が起こる期間)を設ける方法です。

どちらの方法で服用するかは、治療内容や体調に合わせて医師と相談して決めましょう。自己判断で休薬したり、服用期間を変えたりせず、処方時に指示された方法で服用しましょう。

保険適用の有無と費用の目安

ドロエチフレックスは、月経困難症や子宮内膜症による痛みの治療を目的として使用する場合、保険適用となります(自由診療のクリニックを除く)。自己負担額は、保険の種類や医療機関によって異なりますが、先発品のヤーズフレックスと比べて、薬剤費の負担が抑えられる可能性があります。

i3割負担での窓口合計(1か月分目安)

  • ・ドロエチフレックス:約2,000〜3,000円前後
  • ・ヤーズフレックス:約3,000〜4,000円前後

※初回受診時(初診料や血液検査・超音波検査等がある場合)は、別途検査費用がかかります。

また、オンライン診療を利用する場合は、システム利用料や配送料が加算される場合があるため、各クリニックの料金ページをご確認ください。

超低用量ピル料金ページ

ドロエチ配合錠との違い

「ドロエチ」という名前がつく薬には、ドロエチフレックス配合錠のほかに「ドロエチ配合錠」があります。名前が似ているため混同しやすいですが、別の薬です

ドロエチフレックス配合錠 ドロエチ配合錠
先発品 ヤーズフレックス配合錠 ヤーズ配合錠
服用方法 フレックス服用(最長120日連続)または28日周期 28日周期のみ

処方された薬の名前を確認し、服用方法について不明な点がある場合は、医師または薬剤師に相談しましょう。

ドロエチフレックスの副作用

ドロエチフレックスはヤーズフレックスと同じ成分・製法で作られているため、副作用の傾向も基本的に同じです。以下に、添付文書に記載されている主な副作用を紹介します。

ドロエチフレックス_よくある副作用のイメージ

※参考:添付文書「ドロエチフレックス配合錠」

不正出血(約23.7%)

飲み始めに最もよく見られる症状です。特にフレックス服用(最長120日連続服用)中は出血が長く続くように感じやすいですが、服用を続けると徐々に落ち着くことがほとんどです。出血量が多い場合や、3週間以上続く場合は医師にご相談ください。

吐き気・悪心(約20.8%)

飲み始めの数日〜数週間に現れやすい症状です。夕食後や就寝前など、服用するタイミングを変更することで和らぐ場合があります。症状が強いときは我慢せず医師に相談してください。

頭痛(約25.5%)

比較的見られやすい症状ですが、多くの場合は1〜2か月ほどで軽減します。ただし、突然の激しい頭痛は血栓症のサインの可能性があります。自己判断せずすぐに医師に相談してください。

乳房痛・胸の張り(1〜5%未満)

ホルモンバランスの変化に伴い、飲み始めに胸の張りや痛みを感じることがあります。多くは数週間〜1か月程度で自然に治まります。

むくみ・倦怠感(頻度不明/個人差あり)

有効成分(ドロスピレノン)には体内の余分な水分・塩分を排泄しやすくする作用(抗アルドステロン作用)があるため、従来のピルに比べてむくみが出にくい特徴があります。ただし個人差があるため、気になる症状が続く場合は医師へご相談ください。

重大な副作用「血栓症」

血栓症はごくまれな副作用ですが、放置すると重篤化するリスクがあるため、症状のサインを知っておくことが大切です。

血栓症とは

血管の中にできた血の塊(血栓)が詰まり、血流を妨げてしまう病気です。低用量ピル(OC/LEP)全般において発生リスクがわずかに高まることが知られており、ドロエチフレックスの添付文書でも発現頻度は0.3%と報告されています。

受診が必要な初期症状

以下の症状が現れた場合は直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください

ピル_血栓症の兆候のイメージ

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副作用はいつまで続く?症状別の対処法

副作用の多くはホルモン環境の変化によるもので、体が慣れる1〜3か月程度で自然と治まることがほとんどです。症状に応じて以下の対処を試しながら様子を見ましょう。

吐き気がある場合

服用タイミングを「夕食後」や「就寝前」に変更する、あるいは空腹時を避けて食事と一緒に服用することで症状が和らぐことがあります

また、空腹時は吐き気を感じやすくなることがあるため、食事と一緒に服用したり、軽く何かを食べてから服用したりするのもおすすめです。水や白湯などを少しずつ飲みながら、体を休めることも吐き気の軽減につながります。

吐き気が強くて食事や日常生活に支障がある場合や、何度も嘔吐してしまう場合は早めに医師に相談してください。

頭痛がある場合

市販の鎮痛剤を併用して問題ありません。頭痛があるときは、暗く静かな場所で休んだり、十分な水分を摂ったりすることも大切です。睡眠不足や疲れ、空腹などが頭痛を悪化させることもあるため、できるだけ規則正しい生活を心掛けましょう。

ただし、突然の激しい頭痛やこれまで経験したことのない頭痛には注意が必要です。血栓症などの重大な副作用が隠れている可能性があるため、鎮痛剤で様子を見ず、すぐに医療機関を受診してください。

不正出血がある場合

少量の出血であれば、まずはピルの服用を続けながら様子をみましょう。多くの場合、服用を続けるうちに体が慣れ、1〜3か月程度で落ち着いていきます。

ただし、連続服用中に服用25日目以降、3日連続して出血・点状出血がみられた場合は、決められたルールに従って4日間の休薬期間を設ける必要があります。休薬後は、出血が続いていても4日間を超えて休薬せず、服用を再開してください。

なお、出血量が非常に多い場合や、長期間にわたって出血が続く場合は、単なる不正出血ではない可能性もあります。貧血につながることもあるため、早めに医師へ相談しましょう。

乳房痛やむくみがある場合

乳房が張って痛む場合は締め付けの少ない下着を選び、胸への刺激をできるだけ減らすと過ごしやすくなります。痛みが強いときは、タオルなどで包んだ保冷剤を短時間当てる方法もあります。

むくみが気になる場合は、長時間同じ姿勢を続けないようにして、こまめに体を動かしましょう。足首を回したり、軽くストレッチしたりするだけでも、血流を促すことにつながります。
また、水分を極端に控えるのではなく、適度に水分を摂りながら、塩分の摂りすぎにも注意しましょう。

i受診を検討するタイミング

以下のような場合は、早めに産婦人科を受診または相談することをおすすめします

  • ・副作用の症状が2~3か月以上続いている
  • ・症状が日常生活に支障をきたすほど強い
  • ・突然の激しい頭痛・胸痛・脚の痛みなど血栓症のサインが出た
  • ・不正出血の量が多く、生理のような出血が長期間続いている

ドロエチフレックスが使えない・注意が必要な方

ドロエチフレックスはすべての方に処方できるわけではなく、持病や生活習慣によっては健康上の大きなリスクにつながることがあります。安全に服用するため、事前に以下の条件に当てはまらないか確認しておきましょう。

服用できない方(禁忌)

以下の条件に該当する場合、血栓症をはじめとする重大な副作用のリスクが高まるため、原則としてドロエチフレックスを服用できません

  • ・前兆のある片頭痛のある方
  • ・血管や心臓の病気:過去に血栓症(脚・肺・脳など)を起こしたことがある方、血栓ができやすい体質(血栓性素因)と言われている方
  • ・喫煙:35歳以上で1日15本以上のたばこを吸う方
  • ・がんの既往:乳がんや子宮がんなどの生殖器がんがある方、またはその疑いがある方
  • ・臓器の持病:重い肝臓の病気がある方
  • ・妊娠状態:妊娠中の方、または妊娠の可能性がある方

注意が必要な方

以下の条件に該当する方は、病状の悪化や副作用のリスクを考慮しながら、医師の管理のもとで処方の可否を判断します。

  • ・高血圧のある方
  • ・片頭痛のある方
  • ・糖尿病のある方
  • ・腎機能障害のある方
  • ・てんかんのある方

持病や服用中の薬がある場合、あるいはご自身の体質で気になる点がある場合は、初診時に必ず医師へ申告してください

iドロエチフレックスは避妊目的で服用できない

ドロエチフレックスは「月経困難症」や「子宮内膜症」の治療薬(LEP)として承認されている医療用医薬品であり、避妊を主な目的として使用する薬ではありません

正しく服用している間は排卵が抑えられるため結果的に妊娠しにくい状態にはなりますが、あくまで治療薬である点に留意が必要です。自費診療による避妊効果(OC)を第一目的に希望される場合は、必ず医師へ相談のうえ、避妊薬として承認された適切な低用量ピルを処方してもらいましょう。

まとめ

ドロエチフレックスは、ヤーズフレックスのオーソライズド・ジェネリックであり、副作用の傾向も基本的に同じです。飲み始めは、不正出血や吐き気、頭痛などの症状がみられることがありますが、こうした症状は1〜2か月程度で落ち着いていくことが多いです。

一方で、頻度は低いものの、ピルには血栓症のリスクがあります。片脚の痛みや腫れ、突然の胸痛、息苦しさ、激しい頭痛など、血栓症が疑われる症状があらわれた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

副作用が気になる方や、ドロエチフレックスが自分に合っているか知りたい方は、メデリピルのオンライン診療で産婦人科医に相談することもできます。不安な症状をそのままにせず、医師に相談しながら自分に合った服用方法を見つけていきましょう。

※なお、ドロエチフレックスは、喫煙習慣がある方は血栓症のリスクから使用できませんが、エストロゲンを含まない「ミニピル」であれば服用できる可能性があります。該当する場合は、医師に相談してみてください。

ドロエチフレックスの副作用に関するQ&A

ここでは、ドロエチフレックスの副作用に関する質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

副作用がつらい場合、自己判断で服用を中断しても大丈夫?

急な自己判断での中断は避け、まずは処方医にご相談ください。急に服用をやめるとホルモンバランスが乱れて重い不正出血を引き起こしたり、治療中の持病が悪化したりするリスクがあります。症状が強い場合は、制吐剤の併用や休薬の要否を医師と判断するのが安全です。

ほかの市販薬やサプリメント、お酒と一緒に飲んでも問題ありませんか?

併用する薬やサプリメントの種類によっては注意が必要なため、事前に医師や薬剤師に相談ください。特にセントジョーンズワート等のサプリや一部の薬は効果に影響を与えます。飲酒自体は可能ですが、嘔吐すると成分の吸収が妨げられるため控えめが安心です。

ピル_併用禁忌の薬のイメージ

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ドロエチフレックスを服用すると太りやすくなる?

薬の直接的な作用で脂肪が増えて太る心配は基本的にありません。ただし、飲み始めのホルモン変化により一時的な食欲増進やむくみを感じる場合があります。体が慣れるにつれて落ち着くことが多いですが、塩分過多を避け適度な運動を意識すると予防に効果的です。

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監修者

柴田 綾子

2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し、2013年より淀川キリスト教病院で産婦人科診療を行う。
2022年よりmederi株式会社において、mederi主催のセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの記事監修を担当などを担当。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

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