生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
プラノバール配合錠の副作用とは?対処法や注意点・よくある疑問を解説
「プラノバールは副作用が強いって本当?」「吐き気や頭痛はいつまで続くの?」と、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
プラノバールは、生理日の移動や生理不順、ホルモンバランスの乱れなどの症状改善に使われる中用量ピルです。効果が期待できる一方で、吐き気や不正出血、眠気などの副作用が現れることがあります。
この記事では、プラノバールで起こりやすい副作用や注意したい症状、つらいときの対処法まで分かりやすく解説します。不安を減らしながら、安全に服用するための参考にしてみてください。
もくじ
プラノバール配合錠とは?
プラノバール配合錠は、女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)を配合した「中用量ピル」です。1錠あたりのエストロゲン(卵胞ホルモン)配合量が0.05mg以上と、低用量ピルより多いことが特徴です。生理不順や無月経などの症状改善、生理日の移動など幅広い目的で使用されています。
なお、2026年5月時点で、日本国内で処方されている中用量ピルはプラノバールのみです。
ホルモン量が多い中用量ピル
プラノバールは、低用量ピルよりホルモン量が多いため、体へ作用しやすい特徴があります。その分、副作用として吐き気や頭痛などを感じる方もいますが、医師の指示どおりに服用することで、安全に使用できます。
生理日の移動でよく利用されている
プラノバールは月経移動に多く選ばれています。低用量ピルに比べてホルモン配合量が高く、体への作用が強いことから、短期間の服用でも狙った日に生理日を遅らせたり早めたりするコントロールがしやすいためです。旅行や試験などの大切な予定に合わせて、確実に生理日をずらしたいシーンで重宝されています。
プラノバール配合錠の主な副作用
プラノバールはホルモン量が比較的多い薬のため、服用して間もないころは副作用が現れる場合があります。

吐き気や嘔吐・腹痛
プラノバールで比較的多い副作用が、吐き気や胃のムカつき、腹痛です。服用初期はホルモン変化に体が慣れていないため、胃腸へ負担がかかることがあります。多くは数日〜1週間ほどで落ち着きますが、食事が取れないほどつらい場合は医師に相談しましょう。
不正出血
服用中に、生理以外のタイミングで少量の出血が起こることがあります。これはホルモンバランスの変化による一時的な反応で、服用開始直後にみられやすい症状です。少量であれば様子を見ることもありますが、出血量が多い場合や長く続く場合は医師に相談しましょう。
乳房の張り
プラノバールの影響で、乳房の張りや軽い痛みを感じることがあります。ホルモンの作用によって起こる症状で、多くは一時的です。服用を続けるうちに落ち着くことが多いですが、強い痛みがある場合や違和感が長引く場合は医師へ相談しましょう。
頭痛や倦怠感・眠気
服用中に頭痛や倦怠感、眠気を感じる方もいます。ホルモンバランスの変化が、自律神経へ影響することが原因の1つです。軽い症状であれば安静に過ごしながら様子を見ることもありますが、突然の激しい頭痛や強いめまいがある場合は注意が必要です。
そのほか現れる可能性がある副作用
熱っぽさ(微熱やほてり)を感じる方がいます。微熱やほてりは、体が「生理前の高温期」に似た状態になることで起こる一時的なものです。そのほか、むくみや食欲変化、気分の落ち込みなどが現れる場合もがあります。
副作用はいつからいつまで?
プラノバールの副作用の多くは服用開始から数時間〜数日以内に現れます。通常は体がホルモン変化に慣れることで数日〜1週間ほどで自然と落ち着いていきます。ただし、症状の出方や和らぐ時期には個人差があるため、不調が長く続く場合や不安なときは無理をせず医師に相談しましょう。
注意が必要な副作用「血栓症」とは
プラノバールでは、まれに「血栓症」という重大な副作用が起こることがあります。頻度は高くありませんが、万が一に備えて初期症状やリスクを知っておきましょう。
血栓症が疑われる初期サイン
片足だけの強い痛みや腫れ、突然の息苦しさ、激しい頭痛、胸の痛みなどは血栓症のサインかもしれません。放置すると重症化することもあるため、異変を感じた場合はすぐに医療機関を受診してください。プラノバールを服用中であることも忘れずに伝えましょう。

リスクが高まりやすい人の特徴
プラノバールは、低用量ピルよりエストロゲン(卵胞ホルモン)量が多いため、血液を固まりやすくする作用が比較的強い薬です。そのため、もともと血管へ負担がかかりやすい方は、血栓症リスクが高まりやすいとされています。
- ・40歳以上の方
- ・喫煙習慣がある方
- ・肥満傾向の方
- ・過去に心臓や血管の病気をしたことがある方
- ・前兆を伴う片頭痛がある方
これらに当てはまる場合は、プラノバールを服用できないことがあります。安全に服用するためにも、診察時には持病や生活習慣を医師に正しく伝えましょう。
i日常生活でできる予防のポイント
血栓症予防のためには、禁煙が大切です。また、長時間座りっぱなしを避け、適度に体を動かすことも予防につながります。こまめな水分補給を意識し、脱水状態を防ぎましょう。体調に異変を感じた場合は早めに受診してください。
副作用を感じたときの対応
ここでは、副作用が出たときの具体的な対処法や、受診を検討したい症状の目安について解説します。
吐き気や嘔吐がある場合
吐き気があるときは、食後や寝る前に服用すると症状が和らぐことがあります。水分をしっかり取り、食事は胃に負担のかからないものを食べられる分だけ摂取することが大切です。症状が強い場合は、吐き気止めを処方してもらえることもあるため、医師に相談しましょう。
頭痛や腹痛がある場合
軽い頭痛や腹痛であれば、市販の鎮痛薬を使用できる場合があります。安静に過ごし、睡眠をしっかり取ることも大切です。ただし、突然の激しい痛みや手足のしびれを伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。
不正出血が起きた場合
少量の不正出血は珍しくありません。自己判断で服用を中止せず、医師の指示どおりに飲み続けましょう。ただし、ナプキンがすぐいっぱいになるほど出血量が多い場合や、長期間続く場合は医師に相談してください。
乳房の張りや痛みがある場合
乳房の張りや痛みがあるときは、締め付けの少ない下着を選び、刺激や締め付けを避けながら様子を見ましょう。症状が強い場合や長引く場合は、薬が体に合っていない可能性もあるため医師に相談してください。
服用前に知っておきたい注意点
プラノバールは、正しく服用することで効果を得やすくなる薬です。副作用リスクを減らすためにも、事前に注意点を確認しておきましょう。
毎日同じ時間に服用する
ホルモンバランスを安定させるためには、毎日できるだけ同じ時間に服用することが大切です。飲む時間がばらつくと、不正出血や体調不良につながることがあります。忘れにくい時間を決めて習慣化しましょう。
飲み忘れを防ぐ工夫をする
スマホのアラームを設定したり、歯磨き後や寝る前など毎日の習慣と結びつけたりすると、飲み忘れ予防につながります。飲み忘れが続くと十分な効果が得られない場合もあるため、継続して服用する意識が大切です。
体質や状況によっては服用できない場合がある
血栓症の既往歴がある方や、重い肝機能障害がある方などは服用できない場合があります。妊娠中や授乳中も注意が必要です。持病や服用中の薬がある場合は、必ず事前に医師に伝えましょう。
喫煙は控える
喫煙は血管を収縮させ、血栓症(血液の塊が血管に詰まる病気)のリスクを高める要因になります。特に35歳以上の方が服用中に喫煙すると、この血栓症の発症リスクが高まるため注意が必要です。安全に服用を続けるためにも、禁煙を意識しましょう。
i異変を感じた場合は早めに医療機関へ
プラノバールを服用中にいつもと違う体調の悪さを感じたり、副作用の症状が改善しなかったりする場合は早めに医師に相談しましょう。
特に、激しい頭痛や片足のふくらはぎのむくみといった血栓症の疑いがあるサインが出た場合は、自己判断での様子見は禁物です。
プラノバールに関するよくある疑問
ここでは、プラノバールの副作用や服用について、多くの方が気になりやすい疑問をまとめました。
プラノバールの副作用は強いって本当?
プラノバールは中用量ピルのため、低用量ピルより副作用を感じやすい方もいます。特に吐き気や眠気は比較的多い症状です。ただし、多くは一時的で、服用を続けるうちに落ち着いていきます。
プラノバールの値段はいくらくらい?
プラノバールの費用は処方日数や医療機関によって異なりますが、自由診療では7錠で2,000円前後、14錠で4,000円前後が目安です。生理日移動では10日以上服用するケースが一般的で、診察料やオンライン診療の送料が別途かかる場合もあります。通院の手間を減らしたい方には、オンライン診療も選ばれています。
プラノバール副作用が出やすい人の特徴は?
初めてピルを服用する方や、ホルモン変化に敏感な方は、副作用を感じやすい傾向があります。特に、車酔いしやすい方や胃腸が弱い方は、吐き気やだるさが出ることもあります。
プラノバールの副作用で体重が増加することはある?
ホルモンの影響でむくみや食欲変化が起こり、一時的に体重が増えたように感じることがあります。ただし、急激に脂肪が増えるわけではないため、心配しすぎる必要はありません。
まとめ
プラノバールは、生理日の移動や生理不順・月経困難症(生理痛)の改善に使われる中用量ピルです。一方で、吐き気や不正出血、頭痛などの副作用が現れることがあります。多くは一時的ですが、長引く副作用や血栓症を疑うサインがある場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
旅行や受験などの大切な予定に合わせた生理日の調整や、つらい生理トラブルの管理として、ピルは有効な選択肢の1つです。一人で悩んだり症状を我慢し続けたりしないで、医師に相談のうえでピルを適切に活用していきましょう。
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監修者
目黒ウェルネスクリニック院長
大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。産婦人科専門医・がん治療認定医・抗加齢学会専門医を取得。
2021年よりメデリピルにおいてオンライン診療によるピル処方や、mederiが主催するセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの監修を担当など幅広く活動。
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