生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
ピルの効果はいつから?避妊や生理痛など目的別の期間を解説
「ピルを飲み始めたら、いつから避妊できるの?」「生理痛やPMSの効果はいつ現れる?」など、ピルを服用するにあたって効果が出るまでの期間が気になる方は多いのではないでしょうか。
低用量ピルは服用を始めてすぐにすべての効果を発揮するわけではなく、避妊・生理痛の緩和・肌荒れの改善など、その目的によって変化を実感できるまでの期間が異なります。また、毎日の正しい飲み方や、体調不良による効果の低下という注意点をあらかじめ知っておくことも大切です。
この記事では、ピルの効果が現れる目的別の期間やその仕組み、万が一飲み忘れた際の正しい対処法まで、産婦人科医の監修のもと分かりやすく解説します。
もくじ
ピルの効果が出るまでの期間【目的別】
ピルは服用を始めてすぐにすべての効果が現れるわけではありません 。効果が現れるまでの期間は目的によって異なるため、焦らず正しく飲み続けることが大切です。
ここでは、避妊や生理痛、PMS、ニキビ・肌荒れへの効果が期待できる時期の目安を見ていきましょう。
避妊効果:約1週間で期待できる
避妊効果は、7日間連続で正しく服用した8日目以降から安定して期待できます 。飲み始めの最初の7日間は避妊効果が十分ではないため、コンドームなどほかの避妊法を併用しましょう。
なお、生理初日から服用を開始する「Day1スタート」の場合は、その日から避妊効果が期待できるとされています。ただし、生理開始後に飲み始めた場合や、不正出血の時期から開始した場合は、7日間はほかの避妊法を併用するのが安心です。
生理痛:約1か月で軽減し始める
生理痛が軽減する効果は、早ければ約1か月後から実感できます 。
ピルを飲むと子宮内膜が厚くなるのが抑えられます。その結果、経血量が減り、子宮が強く縮まなくなるため、下腹部や腰の重い痛みが軽減される傾向があります。
効果の実感には個人差があるため、焦らず1〜3か月ほど続けて様子を見てください。
PMS(月経前症候群):約1~3か月で改善が期待できる
生理前のイライラ、気分の落ち込み、胸の張りといったPMSの症状は、1〜3か月かけて徐々に改善していきます 。
PMSが起こる理由は、排卵後に女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量が急激に変動するからです。そこで、ピルを毎日同じ時間に服用すると体内の女性ホルモンの分泌量が常に一定に保たれるため、自律神経の乱れが防いで精神的・身体的な不調が和らぎます。
すぐに効果を実感できない場合でも、3か月程度は様子を見てみましょう。
iニキビ・肌荒れ:約2~3か月で改善が期待できる
ニキビや肌荒れの改善は、ピルが持つ副次的な効果の1つです 。避妊や生理痛の緩和に比べて効果が出るまでに時間がかかるため、服用開始から約2〜3か月後が変化を実感し始める目安です。
生理前の肌荒れは、ホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌が原因です。ピルでホルモンを一定に整えることで皮脂分泌が抑えられ、毛穴詰まりや炎症が落ち着きます。肌のターンオーバーには時間がかかるうえ、飲み始めは一時的にニキビが増える場合もありますが、体が慣れれば自然と治まります。
ピルの効果が現れる仕組み
低用量ピルがさまざまな効果を発揮するのは、配合されている2種類の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲスチン)が体に作用するためです。ここでは、ピルの効果が現れる仕組みを解説します。
排卵を抑えて避妊効果を発揮する
ピルは排卵を抑えることで妊娠を防ぎます。 体内のホルモンバランスを一定に保つことで、脳が「排卵する必要はない」と判断し、卵子が放出されにくくなる仕組みです 。
さらに、子宮の入り口の粘液(子宮頸管粘液)を粘り気のある状態に変え、精子が子宮へ入りにくくします。また、子宮内膜が厚くなりすぎるのを抑え、受精卵が着床しにくい状態を保つ働きもあります。
このように「排卵を防ぐ」「精子が入りにくくする」「着床しにくくする」という3つの働きによって、ピルを正しく服用した場合の避妊成功率は99%以上とされています。
子宮内膜を薄くして生理痛を軽減する
ピルは子宮内膜が厚くなりすぎるのを抑えることで、生理痛の軽減につながります 。
生理中は、厚くなった子宮内膜を外へ排出するために子宮が強く収縮し、痛みの原因物質である「プロスタグランジン」が多く分泌されることで生理痛が強くなります。
ピルを服用すると子宮内膜が薄く保たれ、経血量やプロスタグランジンの分泌が減少します。その結果、子宮の収縮が穏やかになり、生理痛の軽減が期待できるのです。
i皮脂の分泌を抑えてニキビを改善する
ピルはホルモンバランスを整えることで、ニキビや肌荒れの改善が期待できます 。
生理前にニキビができやすくなるのは、ホルモンバランスの変化によって皮脂の分泌が増え、毛穴が詰まりやすくなるためです。
ピルを服用すると、ホルモンの急激な変動が抑えられるため、生理周期に伴う皮脂分泌の変化が穏やかになります。その結果、毛穴の詰まりや炎症が起こりにくくなり、生理前に繰り返しやすいニキビや肌荒れの軽減が期待できます。
※なお、ニキビへの効果には個人差があり、すべての方に改善がみられるわけではありません。
ピルの効果を正しく得るための飲み方
低用量ピルの飲み始めには、生理初日から服用する「Day1スタート」と、生理後最初の日曜日から始める「Sundayスタート」の2つの方法があります。
生理開始当日から服用する「Day1スタート」
Day1スタートは、生理が始まった日に服用を開始する方法です 。避妊効果を早く得られるため、初めてピルを服用する方にもよく選ばれています。
- ・21錠タイプ:21日間服用したあと、7日間休薬して次のシートを開始する。休薬期間中には消退出血が起こります。
- ・28錠タイプ:28日間毎日1錠ずつ服用し、飲み終えたらそのまま次のシートを開始する。最後の7錠は偽薬(プラセボ)で、飲む習慣を維持しやすいのが特徴。
どちらのタイプも、次のシートを予定どおりに開始することが避妊効果を維持するポイントです。
生理後の最初の日曜日から服用する「Sundayスタート」
生理が始まったあと、最初に迎える日曜日から服用を開始する方法です 。この方法を選ぶと、生理のような出血(消退出血)が基本的に平日の月曜日から金曜日あたりに起こるようになります。
出血のタイミングが平日に固定されるため、土日祝日が休みの方はもちろん、週末に仕事が忙しくなる方や、週末の旅行やイベントを楽しみたい方にとって予定が立てやすくなります。
ただし、Day1スタートとは異なり、飲み始めてから最初の1週間は避妊効果が安定しません。服用開始後7日間は、必ずコンドームなどほかの避妊法を併用してください。
ピルの効果が弱まる3つの原因
低用量ピルは、正しく服用することで高い効果が期待できます。一方で、飲み方や体調、飲み合わせによっては十分な効果が得られないこともあります。ここでは、ピルの効果が弱まる主な原因と対処法を紹介します。
決まった時間に飲み忘れてしまった
ピルは毎日同じ時間に服用することで、体内のホルモン濃度を常に一定に保ち、排卵や生理痛をコントロールしています。そのため、 うっかり飲み忘れてしまうと血中の成分が減少し、避妊効果や生理痛・PMS(月経前症候群)を改善する治療効果が低下します 。
また、薬の成分が急激に減ることで、予定外の時期に生理のような出血(不正出血)が起こりやすくなったり、本来の生理周期が狂って毎月のスケジュールが立てづらくなったりする原因にもなります。毎日の歯磨き後や洗顔後など、決まったルーティンとセットにして飲み忘れを防ぎましょう。
服用後3時間以内に嘔吐や下痢をしてしまった
ピルは服用後すぐに体内へ吸収されるわけではありません。 そのため、服用後3時間以内に嘔吐したり激しい下痢をしたりすると、有効成分が十分に吸収されず、避妊効果が低下する可能性があります 。
また、激しい下痢が24時間以上続く場合も成分が十分に吸収されないことがあるため、回復するまではコンドームなどほかの避妊法を併用しましょう。嘔吐や下痢が続く場合や、追加で服用すべきか判断に迷う場合は、自己判断せず医師や薬剤師に相談してください。
効果に影響を与える薬やサプリを併用してしまった
一般的な風邪薬や胃腸薬、鎮痛薬の多くはピルと併用できますが、一部の薬やサプリメント、飲食物には注意が必要です 。

新しくほかの薬やサプリメントを飲み始める際は自己判断せず、事前に医師や薬剤師へ飲み合わせを確認することが大切です。
ピルを飲み忘れたら?日数別の正しい対処法
万が一飲み忘れた場合は、飲み忘れた日数によって対応が異なります。慌てず適切に対処しましょう。
1錠(24時間未満)飲み忘れた場合の対処法
1錠だけ飲み忘れた場合は、気づいた時点で飲み忘れた分をすぐに服用してください 。その後は、当日分をいつもどおりの時間に服用します。
その結果、1日に2錠服用することになりますが、このような対応が一般的です。飲み忘れに気づいたら自己判断で飛ばさず、できるだけ早めに対処しましょう。
2錠以上(48時間以上)飲み忘れた場合の対処法
2日以上続けて飲み忘れた場合は、気づいた時点で直近の飲み忘れ分を1錠服用し、その日の分も通常どおりの時間に服用します 。
それ以前に飲み忘れた錠剤は服用せず、そのまま破棄してください。翌日以降は通常どおり1日1錠の服用を続けます。2日以上の飲み忘れでは避妊効果が低下する可能性があるため、コンドームなどほかの避妊法をいつも以上に徹底して併用しましょう。不安がある場合は、医師や薬剤師へ相談してください。
3錠以上飲み忘れた場合の対処法
3日以上連続で飲み忘れた場合は、避妊効果や治療効果を十分に維持できなくなる可能性があります。また、ホルモンバランスが変化することで、不正出血が起こることもあります。
このような場合は、 一度現在のシートの服用を中止し、次の生理を待って新しいシートから再開する方法が一般的です 。不安な場合は一人で悩まず、医師に相談しましょう。
ピルの効果や期間に関するよくある質問
ここでは、ピルの効果や期間に関するよくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
生理以外の時期に飲み始めても避妊効果はある?
生理以外の時期からでもピルを飲み始めることは可能です 。ただし、避妊効果が安定するまでには7日間の連続服用が必要とされています。そのため、服用開始から7日間はコンドームなどほかの避妊法を併用し、8日目以降を目安に避妊効果が期待できます。
なお、この方法(クイックスタート)は妊娠していないことが前提です。前回の生理以降に避妊をしない性交渉があった場合などは、開始時期を調整することもあるため、医師の診察を受けたうえで服用を始めましょう。
ピルを飲むのをやめたら効果はすぐになくなる?
ピルの服用をやめると効果は徐々になくなります 。一般的には服用中止後1〜2日で体内のホルモン量が減少し、排卵が再開する準備が始まります。生理痛やPMS(月経前症候群)、肌荒れなどの改善効果も徐々に薄れるため、中止を検討する際は自己判断せず、医師に相談しましょう。
休薬期間や偽薬を飲んでいる期間も避妊効果は続く?
前のシートを正しく服用できていれば、休薬期間や偽薬(プラセボ)を飲んでいる期間も避妊効果は維持されます 。ただし、新しいシートの飲み始めが遅れると避妊効果が低下する可能性があります。休薬期間は7日間を超えないようにし、決められた日に次のシートを開始しましょう。
ピルを飲んでいればコンドームなしでも大丈夫?
避妊効果だけを考えれば、ピルを正しく服用していれば高い避妊効果が期待できます 。
しかし、ピルにはクラミジアや梅毒、HIVなどの性感染症(STI)を予防する効果はありません。また、飲み忘れや嘔吐・下痢などで避妊効果が低下する可能性もあります。避妊と性感染症予防の両方のため、コンドームを併用することが推奨されます。
まとめ
低用量ピルは避妊だけでなく、生理痛やPMS(月経前症候群)、ニキビなどの改善も期待できる薬です。
効果が現れるまでの目安は、避妊が約1週間、生理痛は約1か月、PMSや肌荒れは1〜3か月程度で、十分な効果を得るためには、毎日決まった時間に継続して服用することが大切です 。
飲み忘れや服用後の嘔吐・下痢、一部の薬やサプリとの併用は、効果が低下する原因となることがあります。万が一の際は、自己判断せず添付文書を確認するか、医師・薬剤師に相談しましょう。正しい服用方法を守り、自分の目的やライフスタイルに合わせて無理なく続けましょう。
ピルをはじめるならメデリピル

産婦人科医が100%診療
専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。
再診料がずっと無料だから何度でも医師に相談できる
ピル飲み始めの不安や疑問、副作用などについて気軽に相談できます。
副作用について心配な方は副作用緩和薬も同時に処方可能です。希望する場合は診療時に医師へお伝えください。
低用量ピルなら初月ピル代無料
低用量ピルの定期便プランなら5種類のピルが初月無料※対象!
まずは試してみたい方にもおすすめです。
※低用量ピルは、3シート目お受け取りまで解約は不可となります(種類変更はいつでも可能です)
月経移動ピル・アフターピルなら送料無料
生理日を移動する際の中用量ピルや、アフターピルは送料無料!
また、低用量ピルと同時処方で診療代も無料になります。
最短当日発送だから、お薬をすぐに服用したい方も利用しやすい◎
東京23区内にお住まいであれば「当日お届けプラン」※もお選びいただけます。
希望する方は診療時に医師へお伝えください。
※別途送料3,850円(税込)、診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります
※お住まいの地域によってはお届けまでに数日かかる場合があります
予約から診療までオンラインで完結
公式LINEから24時間いつでも診療予約OK!スマホから診療・処方後は自宅までピルをお届けするため、忙しい方にもおすすめです。
※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
※医師の診療は必須となり、薬が処方された場合に発送いたします
監修者
大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。産婦人科専門医・がん治療認定医・抗加齢学会専門医を取得。
2021年よりメデリピルにおいてオンライン診療によるピル処方や、mederiが主催するセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの監修を担当など幅広く活動。
予約に進む

