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生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
ピルを休薬しないで次のシートへ移る方法は?銘柄別の手順と注意点を解説
「旅行や大事なイベントと生理が重なりそう…」「第3週に飲み忘れてしまったけど、どうすればいい?」そんな悩みを抱えているピル服用中の方も多いのではないでしょうか?
低用量ピルは、状況によっては休薬せずに次のシートへ進めることができます。ただし、1相性ピルと3相性ピルでは対応方法が異なるため、服用しているピルに合った方法を選ぶことが大切です。
この記事では、ファボワール・フリウェル・トリキュラー・ヤーズなど主な銘柄ごとに、次のシートへ進む方法や第3週の飲み忘れ時の対処法、注意点を分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
ピルを休薬しないで次のシートへ移って良いのはどんなとき?
低用量ピルを休薬しないで次のシートへ移って良いのは、大きく分けて2つのケースが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
旅行・イベントで生理をずらしたい場合
旅行や大切なイベント当日に生理(消退出血)が重なるのを防ぎたいとき、休薬期間をスキップして次のシートを続けて飲むことで、生理の時期を意図的に遅らせることができます 。
- ・21錠タイプの場合:実薬をすべて飲み終えたあと、7日間の休薬期間を設けず、翌日からすぐに新しいシートの1錠目を飲み始める
- ・28錠タイプの場合:実薬をすべて飲み終えたあと、最後の7日間にある偽薬(プラセボ)はすべて破棄して飲まず、翌日から新しいシートの1錠目を飲み始める
この方法で服用を続けていき、生理を避けたい期間が過ぎて服用をストップした(あるいは偽薬に入った)タイミングで生理が来るように調整します。
ただし、あらかじめ予備のシートが必要になる点や、途中で不正出血が起きる可能性がある点には注意が必要です。また、生理を遅らせたい期間が10日以上になる場合は、事前に医師へ相談するようにしましょう。
第3週に飲み忘れた場合
低用量ピルは、1日1錠を決まった時間に飲み続ける必要があります。しかし、 第3週に実薬を飲み忘れた場合は休薬期間を設けず、現在のシートの実薬を飲み終えたら、そのまま新しいシートの実薬を飲み始めます 。これは、休薬期間を設けることで避妊効果が低下する可能性があるためです。
1週目や2週目の飲み忘れとは対処法が異なるため、飲み忘れた時期が分からない場合は、自己判断せず、処方した医師や薬剤師に相談しましょう。
【1相性ピル】休薬しないで次のシートへ移る方法
1相性ピルとは、シート内の全錠で含まれるホルモン量が同じピルのことです 。ファボワール・マーベロン(第3世代)や、あすか製薬が製造するフリウェルLD・フリウェルULDなどが1相性に該当します。
21錠タイプの手順
21錠タイプは1シートすべてが実薬の21錠で構成されており、飲み終えたあとに7日間の休薬期間を設けるのが通常のサイクルです 。生理を遅らせたい場合は、現在飲んでいるシートの実薬をすべて飲み終えたあと、翌日からの休薬期間を設けずにすぐ新しいシートの1錠目を続けて飲み始めます。
新しいシートを生理を避けたい期間分だけ毎日飲み続け、生理が来ても良い日になったタイミングで服用を一度ストップします。服用を中止すると通常2〜3日ほどで生理(消退出血)が始まるので、そこから7日間の休薬期間を取り、そのあとにまた新しいシートから通常のサイクルを再開してください。
28錠タイプの手順
28錠タイプは21錠の実薬と、飲み忘れ防止のための偽薬(プラセボ)7錠で構成されています。 生理を遅らせたい場合は、実薬(1〜21錠目)をすべて飲み終えたら、偽薬(22〜28錠目)は飲まずに破棄し、翌日から新しいシートの実薬を飲み始めましょう 。
そのあとは、新しいシートを通常どおり飲み進め、実薬21錠を飲み終えたあとに偽薬7錠を服用します。生理は、この新しいシートの偽薬期間に入ったタイミングで起こります。
どちらのタイプを利用する場合でも、生理を遅らせたい期間が10日以上になる場合や、手元に十分な予備のシートがない場合は、自己判断で進めず事前に必ず医師へ相談してください。
【3相性ピル】休薬しないで次のシートへ移る方法
3相性ピルは、シート内でホルモン量が3段階に変化するピルです 。代表的な銘柄には、トリキュラー・アンジュ・ラベルフィーユがあります。
1相性ピルとは異なり、新しいシートを1錠目から飲み始めてはいけません。生理を遅らせる場合は、現在のシートの最後と同じホルモン量である第3相の錠剤から飲み始めることがポイントです。
21錠タイプの手順
21錠タイプでは、現在のシートを21錠目まで飲み終えたら休薬期間を設けずに新しいシートへ進みます 。このとき、新しいシートは1錠目からではなく、第3相にあたる12〜21錠目から飲み始めてください。
そのまま生理を遅らせたい期間まで服用し、期間が終わったら7日間の休薬をとります。休薬後は、新しいシートを1錠目から通常どおり再開しましょう。なお、新しいシートで使用しなかった1〜11錠目は、次回生理を移動させる際に使えるため保管しておくと安心です。
28錠タイプの手順
28錠タイプも基本的な流れは同じです。 現在のシートの実薬(1〜21錠目)を飲み終えたら、偽薬(22〜28錠目)は飲まずに飛ばし、新しいシートの第3相(12〜21錠目)から服用を始めます 。
生理を遅らせたい期間が終わったら、偽薬(22〜28錠目)を飲み、そのあとは新しいシートを1錠目から通常どおり服用してください。
i自分のピルが1相性か3相性かを確認する方法
1相性ピルと3相性ピルは、錠剤の見た目で見分けられます。 すべて同じ色・同じ見た目の錠剤であれば1相性、途中で錠剤の色が変わる場合は3相性です 。また、添付文書やパッケージに成分量が段階ごとに記載されている場合も3相性に該当します。
自分のピルがどちらか分からない場合は、自己判断せず、処方した医師や薬剤師に確認しましょう。
【超低用量ピル(LEP)】休薬しないで次のシートへ移る場合の注意点
ヤーズは超低用量ピル(LEP)に分類される月経困難症・子宮内膜症の治療薬で、低用量ピルとはホルモン量や飲み方のサイクルが異なります。ヤーズで生理のタイミングを変えたい場合や、連続投与を検討している場合は、事前に医師へ相談することが大切です。
ヤーズの飲み方と休薬期間の特徴
ヤーズは1シート28錠で、24錠の実薬と4錠の偽薬(プラセボ)で構成されています。
一般的な低用量ピルの「21日服用・7日休薬」とは異なり、「24日服用・4日休薬」のサイクルで服用します 。そのため、休薬期間も短く、消退出血の期間が短くなる傾向があります。
ヤーズで生理をずらしたい場合の対応
ヤーズは月経困難症や子宮内膜症の治療を目的とした薬のため、生理をずらしたい場合や休薬せずに連続で服用したい場合は、必ず医師に相談しましょう 。長期的に生理回数を減らしたい場合や連続投与を希望する場合は、ヤーズフレックスやジェミーナなど、連続投与に対応した薬が選択肢になることもあります。
休薬しないで次のシートへ移る際に知っておきたいこと
休薬期間を設けずに次のシートへ進む場合は、不正出血などの体の変化が起こることがあります。また、避妊効果を維持するためには、正しい方法で服用を続けることが大切です。
不正出血が起きる可能性がある
休薬期間を設けずに次のシートを続けて服用すると、不正出血が起こることがあります 。これは、ホルモンバランスの変化に体が適応しようとして起こるもので、必ずしも異常ではありません。
一時的な少量の出血であれば様子を見ることが多いですが、出血量が多い場合や長く続く場合は医師に相談しましょう。また、生理日を移動する目的で休薬を飛ばす場合は、自己判断ではなく、処方した医師の指示に従って服用することが大切です。
正しく服用すれば避妊効果は維持される
低用量ピルは、正しく服用していれば休薬期間中も避妊効果が続きます 。服用によって排卵が抑えられているため、7日間の休薬期間中に急に排卵が起こることは基本的にありません。
ただし、飲み忘れが続いたり休薬期間が7日を超えたりすると、排卵が起こるリスクが高まります。避妊効果を維持するためにも毎日決まった時間に服用し、休薬期間も正しく守るようにしましょう。
そもそもピルに休薬期間がある理由
休薬期間を設けると、ホルモンの影響で厚くなっていた子宮内膜がはがれ落ち、「消退出血」が起こります。見た目は生理に似ていますが、通常の生理とは仕組みが異なる出血です。ここでは、休薬期間が設けられている理由について解説します。
妊娠の有無を確認するため
ピルに休薬期間がある理由の1つは、妊娠していないことを確認するためです 。子宮の内側にある子宮内膜は妊娠に備えて厚くなっていきますが、妊娠が成立しないとはがれ落ちて、血液とともに体外に排出されます。これが生理のメカニズムです。つまり消退出血が起きたということは、妊娠していないというサインなのです。
低用量ピルは正しく服用することで99.7%と高い避妊効果が出ますが、妊娠する可能性はゼロではありません。そのため休薬期間に消退出血が起きなければ、妊娠を疑う必要があるでしょう。
※一般的なデータであり効果を保証するものではありません。
ホルモンを補充しない期間を設けるため
低用量ピルは、一定期間ホルモンを補充したあとに休薬期間を設けることで、子宮内膜がはがれ落ち、「消退出血」が起こる仕組みです 。これにより子宮内膜が定期的にリセットされ、不正出血が続くのを防ぐ効果が期待できます。
一般的な21錠タイプ・28錠タイプは、この休薬期間を含めた服用スケジュールで避妊効果や治療効果が得られるよう設計されています。
ただし、近年では休薬期間を短縮したタイプや連続服用を前提としたピルもあり、必ずしも7日間の休薬が必要というわけではありません。服用方法は薬の種類によって異なるため、医師の指示に従って服用しましょう。
休薬期間なしで飲める超低用量ピルもある
ピルにはいくつかの種類がありますが、日本で連続投与できる薬剤は超低用量ピルのみです。2つの薬剤があり「ヤーズフレックス」と「ジェミーナ」が該当します。
ヤーズフレックス(最長120日連続服用)
ヤーズフレックスは、子宮内膜の増殖を抑制して生理周期を整える作用があり、月経困難症に伴う下腹部痛や腰痛、PMS(月経前症候群)の症状を大幅に改善する効果が見込めます。
また、 ヤーズフレックスは最長で120日間、つまり約4か月間も続けて実薬を飲み続けることが可能です 。飲み方には「最長120日間を継続して服用する方法」と「28日周期で服用する方法」の2パターンがあり、医師がその人の症状や希望に合わせて最適なスケジュールを決定します。
ジェミーナ(最長77日連続服用)
ジェミーナは最長77日まで連続して服用ができる超低用量ピルです 。ヤーズフレックスと同じく月経困難症や子宮内膜症の治療を目的として処方されます。
どちらのピルも医師の処方・指示のもとで使用するものです。「生理の回数を減らしたい」という目的でいずれかへの変更を希望する場合は、まず医師に相談してみましょう。
※ジェミーナ配合錠は、メデリピルでの取り扱いはありません。
まとめ
低用量ピルを休薬せずに次のシートへ移るのは、「生理をずらしたいとき」と「第3週に飲み忘れたとき」に限られます。ただし、服用方法はピルの種類によって異なります。1相性ピルは新しいシートの1錠目から、3相性ピルは第3相(12〜21錠目)の錠剤から飲み始める必要があります。
また、ヤーズなどの超低用量ピルは服用方法が異なるため、自己判断で休薬を飛ばしたり、生理日を変更したりすることは避け、事前に医師へ相談しましょう。
自分が服用しているピルの種類を確認し、正しい方法で服用することが大切です。メデリピルでは、産婦人科医によるオンライン診療で、生理日の調整方法や服用方法についてもご相談いただけます。
ピルを休薬しないで次のシートへ移ることに関するよくある質問
ここでは、ピルを休薬せずに次のシートへ移る際、多くの方が抱きがちな疑問や不安に詳しくお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
休薬しないで次のシートへ移ったら生理はいつ来るの?
生理(消退出血)は、服用を中止して2〜3日ほどで始まることが一般的です 。
次のシートを続けて服用している間は消退出血は起こりませんが、不正出血がみられることがあります。多くは一時的なものですが、出血量が多い場合や長引く場合は医師へ相談しましょう。
自分で判断して休薬を飛ばしていいの?
生理をずらす目的や特定の飲み忘れ対策であれば、正しい手順を守ることで自己判断でも対応可能です 。ただし、毎月のように継続して休薬を飛ばしたい場合は、自己判断で繰り返すのではなく、長期の連続服用が認められている「ヤーズフレックス」などの超低用量ピルへの変更が必要なため、まずは医師に相談しましょう。
次のシートへ移っても避妊効果は続く?
正しく服用を続けていれば避妊効果は維持されます 。休薬せず次のシートへ移ること自体で避妊効果が下がることはありません。
ただし、飲み忘れや休薬期間が長くなると効果が低下する可能性があります。毎日決まった時間に服用することを心掛けましょう。
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監修者
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在は六本木レディースクリニック非常勤。
2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。
不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信
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