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ミニピルの種類・効果・選び方ガイド!よくある疑問まで徹底解説

ピル
更新日:2026.07.23
ミニピルの種類・効果・選び方ガイド!よくある疑問まで徹底解説

「生理痛やPMS(月経前症候群)がつらいけど、年齢や体質のことを考えるとピルは飲めないかもしれない…」と悩んでいませんか。

そんな方の新しい選択肢として注目されているのがミニピルです。エストロゲンを含まないため、低用量ピルが適さない方でも服用を検討できる場合があります。
また、毎日正しく服用することで、高い避妊効果に加え、生理痛やPMSなどの生理トラブルの改善も期待できます。

この記事では、ミニピルの特徴や低用量ピルとの違い、種類ごとの特(卵胞ホルモン)徴、自分に合う選び方、正しい服用方法や副作用まで、初めての方にも分かりやすく解説します。ミニピルが自分に合う選択肢なのか、一緒に確認していきましょう。

ミニピルとは?

ミニピルとは、プロゲスチン(黄体ホルモン)のみを含む経口避妊薬です 。エストロゲン(卵胞ホルモン)を含まない点が低用量ピルとの大きな違いですが、期待できる効果自体は低用量ピルと大きく変わりません。
正式には「プロゲスチン単独製剤(POP: Progestin-Only Pill)」と呼ばれ、日本では「ミニピル」という通称で広く知られています。継続的な避妊目的のほか、月経困難症の改善などにも用いられます。

ミニピルのメリット

低用量ピルは、年齢や喫煙習慣、BMI、持病などによっては服用が難しい場合があります。

一方、 ミニピルはエストロゲンを含まないため、低用量ピルに比べて血栓症のリスクが低いのが特徴です 。そのため、体質や年齢などの理由から低用量ピルを諦めていた方でも服用を検討できます。

ミニピルのデメリット

ミニピルは、毎日決まった時間に服用する必要があります。 低用量ピルよりも服用時間の許容範囲が狭く、飲み遅れると避妊効果が低下する可能性があるため、毎日の時間管理が欠かせません

また、服用初期には不正出血が起こることがあります。さらに、治療目的であっても保険適用外のため費用は全額自己負担となり、取り扱っている医療機関も限られているのもデメリットと言えるでしょう。(2026年6月現在)

ミニピルに期待できる4つの主な効果

ミニピルには高い避妊効果だけでなく、生理痛やPMS(月経前症候群)、経血量の多さなどを和らげる効果も期待できます。ここでは、ミニピルに期待できる主な4つの効果を紹介します。

避妊効果

ミニピルを服用すると子宮の入り口の粘液が変化して精子の侵入を防ぎ、子宮内膜を薄く保つことで受精卵を着床しにくくします 。さらに排卵を抑える作用も加わり、99%以上の高い避妊効果を発揮します。毎日決まった時間に服用すれば、その効果は低用量ピルと同等です。

生理痛の軽減

ミニピルの作用によって排卵と子宮内膜の増殖が抑えられると、生理時の経血量が軽減します 。これにより、経血を押し出す際の子宮の収縮が弱まるため、つらい生理痛や月経困難症、過多月経の症状が改善が期待できます。飲み始めは一時的な不正出血が起こる場合もありますが、服用を続けるうちに徐々に落ち着いていくのがほとんどです。

PMS(月経前症候群)の緩和

イライラや体調不良などの症状が現れる PMSの原因の1つとして、生理前に起こる女性ホルモンの急激な変動が挙げられます 。ミニピルを服用することで体内のホルモンバランスが一定にコントロールされるため、ホルモンの落差によって生じるPMSによるさまざまな不快症状を和らげることが可能です。

子宮内膜症の進行予防と治療

ミニピルの主成分であるプロゲスチンには、子宮内膜のが厚くなるのを抑える作用があります 。この働きにより、子宮以外の場所で内膜が育ってしまう子宮内膜症の進行を予防し、それに伴う激しい痛みなどの症状を改善します。

低用量ピルとの違い

低用量ピルが「プロゲスチン(黄体ホルモン)」と「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の2種類を含んでいるのに対し、ミニピルは「プロゲスチン」のみで作られています 。このエストロゲンを含まないという違いにより、ミニピルは低用量ピルで懸念される血栓症(血管が詰まる病気)のリスクが極めて低い点が特徴です。
そのため、年齢や喫煙、肥満などの理由で低用量ピルが飲めなかった方でも服用を検討できる場合があります。

ミニピル 低用量ピル
成分 プロゲスチン(黄体ホルモン) エストロゲン(卵胞ホルモン)
プロゲスチン(黄体ホルモン)
避妊 ・避妊効果
・生理痛
・PMS(月経前症候群)の軽減
OC
・避妊効果
LEP
・月経困難症・子宮内膜症の治療
・生理痛・PMS・生理不順の改善
服用方法 生理開始1日目から毎日服用 生理開始5日以内に開始し毎日服用
主な副作用 ・不正出血
(低用量ピルよりも起こりやすい)
・吐き気
・むくみ
・腹痛・頭痛
・頭痛
・吐き気
・不正出血
・むくみ
・乳房の張り
こんな方におすすめ ・エストロゲンを服用できない方
・35歳以上で喫煙習慣がある方
・血栓症のリスクが気になる方
・低用量ピルが体質に合わなかった方
OC
・避妊を希望する方LEP
・生理痛を軽減したい方
・PMSを改善したい方
・生理不順を整えたい方
・経血量を減らしたい方

ミニピルと低用量ピルは、どちらが優れているというものではなく、服用する目的や体質によって適した種類が異なります。体質や既往歴、ライフスタイルなどを医師に伝えたうえで、自分にあったピルを検討しましょう。

ミニピルの種類・費用

ミニピルには、開発された時期によって第一世代から第四世代までの種類があり、配合されているホルモンや特徴が異なります。ここでは、ミニピルの種類や特徴、海外承認薬と国内承認薬の違いについて分かりやすく解説します。

ミニピルの種類とそれぞれの特徴

ミニピルは、配合されている黄体ホルモンの種類によって、主に4つの世代に分類されます 。世代ごとに使用されている成分や特徴が異なり、現在国内で承認されているミニピルは第四世代の「スリンダ」のみです。

世代 主な商品名 黄体ホルモンの種類 国内承認
第1世代 ノリディ
マイクロノア
ノルエチステロン ×
第2世代 マイクロルット
マイクロバル
ノルゲストン
レボノルゲストレル ×
第3世代 セラゼッタ
アザリア
デソゲストレル ×
第4世代 スリンダ ドロスピレノン

i海外承認薬と国内承認薬の違いは?

海外承認薬と国内承認薬の大きな違いは、万が一重い副作用が起きた際に、「医薬品副作用被害救済制度」の対象となるかどうかです 。現在、日本でミニピルとして承認されているのは「スリンダ錠28」のみで、それ以外は海外承認薬に分類されます。

国内承認薬であるスリンダは、日本で有効性や安全性の審査を受けているため、適正に使用したうえで重い副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象となる場合があります。一方、海外承認薬は日本国内では未承認のため、同制度の対象外となる可能性があります。

※医薬品副作用被害救済制度とは、医薬品を適正に使用したにもかかわらず、入院が必要になるなどの重い副作用が生じた場合に、医療費や年金などが給付される公的な制度です。

ミニピルの費用の目安

ミニピルは保険適用外の自由診療となるため、費用は医療機関によって異なります 。一般的には、薬代に加えて送料や診察料がかかる場合があるため、総額で比較するのが良いでしょう。

項目 費用の目安
薬代(1シート・28日分) 約3,500~5,000円
診察料 0~2,000円程度(クリニックによって異なる)
送料 0~600円程度(オンライン診療の場合)

オンライン診療では通院の手間がない一方で送料がかかることがあります。反対に、送料が無料でも診察料が必要なクリニックもあるため、薬代だけでなくトータルの費用を確認しておくと安心です。

メデリピルでは、国内承認薬「スリンダ錠28」を取り扱っています。診察料は無料で、定期便を利用すると1シートあたりの料金がお得になります。

メデリのミニピル料金

i自分に合うミニピルの選び方

ミニピルは種類によって特徴が異なるため、「どれが一番良い」というものではありません。生活スタイルや改善したい悩み、重視したいポイントに合わせて選ぶことが大切です。

悩み・重視したいこと 選び方のポイント
飲み忘れが心配 服用時間の許容範囲が比較的広い種類を選ぶ
生理痛やPMSを改善したい 排卵を抑える作用が高い種類を検討する
ニキビや肌荒れが気になる 肌への影響も考慮して選ぶ
費用をできるだけ抑えたい 毎月の薬代や診察料も比較する

ミニピルは体質や持病、服用中の薬によって適した種類が異なります。そのため、自分の希望や悩みを医師と相談しながら選びましょう。

ミニピルの副作用と対処法

ミニピルは低用量ピルよりも血栓症のリスクが低い薬ですが、飲み始めの時期にはホルモンバランスの変化に伴ういくつかの副作用が現れることがあります。ここでは、ミニピルの主な副作用と、万が一症状が出た場合の適切な対処法について解説します。

飲み始めに起こりやすい主な副作用

ミニピルを飲み始めると、ホルモンバランスの変化により副作用が現れることがあります 。多くは服用開始から1〜3か月ほどで体が慣れ、自然に落ち着くケースがほとんどです。

ミニピルのよくある副作用のイメージ

副作用が発生した場合の適切な対処法

副作用が現れても、自己判断で服用を中止しないようにしましょう 。服用開始から3か月ほどで体が慣れ、副作用が自然に落ち着くケースが一般的です。

不正出血がある場合:服用時間を毎日厳密に固定する
吐き気がある場合:飲む時間を「食後」や「寝る前」に変える
イライラや気分の落ち込みがある場合:生活習慣を整える(十分な睡眠とバランスの良い食事)生活

なお、「いつ、どのような症状が、どのくらい出たか」をアプリや手帳に記録しておくと、症状が長引いて受診が必要になった際に役立ちます。副作用が改善しない場合や、日常生活に支障が出るほど症状が強い場合は、医師に相談してみましょう。

ミニピルの正しい飲み方

ミニピルは、毎日同じ時間に継続して飲むことで、低用量ピルと同様の避妊効果(※)を得ることができます。ここでは、ミニピルを安全かつ効果的に使うための基本的な服用ルールと、気をつけるべきポイントを解説します。
※一般的なデータであり、効果を保証するものではありません。

基本の飲み方

ミニピルは、毎日1日1錠を決まった時間に服用する必要があります 。起床後や就寝前など、自分が続けやすい時間を決めて毎日服用しましょう。
なお、休薬期間を設ける必要はありません。1シートを飲み終えたら、翌日から続けて次のシートを服用します。初めて服用する場合は、生理開始日(生理1日目)から飲み始めるのが理想です。生理の初日に飲み始めれば、その日から避妊効果が得られます。

なお、生理2〜5日目の間に飲み始めた場合は、服用8日目(7日間正しく服用した後)から避妊効果が得られます。そのため、飲み始めの7日間は避妊効果が十分ではないため、コンドームなどほかの避妊法をいつも以上に徹底して併用してください。

飲み忘れたときの対処法

飲み忘れた場合の対応は、ミニピルの種類によって異なります

I

第4世代「スリンダ」を飲み忘れた場合

スリンダは、飲み忘れた「日数」によって対応が変わるため、何日分を忘れてしまったかをまず確認してください。
・1日分(24時間未満)の場合
気づいた時点ですぐに忘れた1錠を服用してください。その日の分もいつもどおりの時間に服用するため、タイミングによっては「1日に2錠」飲む形になりますが問題ありません。1日程度の飲み忘れであれば、避妊効果は維持されます。
・2日分(24時間以上〜48時間未満の遅れ)の場合
2日連続で飲み忘れた場合は、気づいた時点で「直近の1錠だけ」を服用し、残りの1錠は飲まずに破棄してください。その後はいつも通りの時間に服用を続けますが、避妊効果が低下している可能性があるため、そのシートを飲み終えるまではコンドームなどほかの避妊法を併用する必要があります。
・3日分以上(48時間以上の遅れ、または3錠以上の飲み忘れ)の場合
3日以上飲み忘れた場合は、一度そのシートの服用を完全に中止してください。その後、次の生理が始まった日から新しいシートで最初から再開します。飲み忘れ期間中は妊娠のリスクがあるため、不安な場合は医師へ相談してください。

 

I

第3世代「セラゼッタ」「アザリア」を飲み忘れた場合

セラゼッタやアザリアは、いつもの服用時間から「12時間以内かどうか」で判断します。
・12時間未満の遅れ
気づいた時点で、飲み忘れた1錠をすぐに服用してください。その後はいつも通りの時間に次の錠剤を飲みます(結果的に1日に2錠飲むことになっても大丈夫です)。12時間未満であれば避妊効果は維持されます。
・12時間以上の遅れ
気づいた時点で、飲み忘れた1錠をすぐに服用し、その後はいつも通り服用を続けます。
ただし、12時間を超えると避妊効果が低下するため、その後7日間はコンドームなどほかの避妊法を併用してください。

 

I

第1・第2世代のミニピルを飲み忘れた場合

ノアルテンやマイクロルットなどの薬は服用時間の制限が厳しく、「3時間以内かどうか」で判断します。
・3時間未満の遅れ
気づいた時点で、飲み忘れた1錠をすぐに服用してください。次回からもいつもどおりの時間に服用を継続すれば、避妊効果は維持されます。
・3時間以上の遅れ
気づいた時点で、飲み忘れた1錠をすぐに服用し、その後はいつもどおり服用を続けます。3時間を超えると避妊効果が著しく低下するため、その後7日間はコンドームなどほかの避妊法を併用してください。

万が一飲み忘れた際に不安や迷いがある場合は、自己判断せず、医師に相談して指示を仰ぎましょう。

iほかの薬との飲み合わせ

ミニピルは、一般的な風邪薬や胃腸薬との併用は問題ないことがほとんどです。ただし、一緒に飲む薬やサプリメントの種類によって避妊効果が低下したり、副作用が強く出たりする場合があるため注意が必要です。

ピル_併用禁忌の薬のイメージ
新しい薬やサプリを服用する際には、必ずミニピルを服用中であることを医師や薬剤師に伝えましょう。

ミニピルに関するよくある疑問

ここでは、ミニピルに関するよくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

服用中に生理が来なくなる(止まる)のは病気?

病気ではなく、ミニピルが正しく体内で効果を発揮している証拠です 。ミニピルには子宮内膜が厚くなるのを抑える働きがあるため、剥がれ落ちる経血の量が大幅に減少します。その結果、人によっては生理が完全に止まる「無月経」の状態になりますが、体に害はないため安心して服用を継続してください。

ミニピルを服用すると太るというのは本当?

ミニピルそのものに脂肪を増やして太らせる作用や医学的根拠はありません 。ただし、飲み始めは一時的なホルモンバランスの変化で食欲が増したり、水分を溜め込んでむくみを感じたりすることがあり、これが太ったと感じる原因になります。特にスリンダ(ドロスピレノン)は本来むくみを軽減する作用があるため、長期的に太り続けるリスクは低いです。

ミニピルによる避妊効果はいつから期待できる?

飲み始めるタイミングによって異なりますが、生理初日から服用すれば当日から期待できます 。「アザリア」などのデソゲストレル系は生理開始5日以内の服用でも当日から効果が出ます。
ただし、スリンダの服用で生理1日目から遅れた場合や、ほかの薬で生理期間外から飲み始めた場合は、効果が安定するまで7日間はコンドームを併用してください。

40代や50代の更年期でも安全に服用できる?

40代や50代の更年期でも、ミニピルは服用できるケースが多いです
低用量ピルはエストロゲンを含むため、年齢や喫煙、持病などによっては服用できない場合があります。ミニピルはエストロゲンを含まないため、血栓症のリスクが低く、40代・50代でも服用を検討できることがあります。

ただし、更年期は体調や持病によって適した薬が異なるため、服用を希望する場合は医師に相談しましょう。

まとめ

ミニピルは、年齢により低用量ピルの継続が出来ない方や血栓症のリスクが心配な方でも服用できる場合がある薬です。正しく使えば、高い避妊効果が期待できます。現在はミニピルという新たな選択肢が増えたことで、より自分に合ったピルを選びやすくなっています。

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監修者

郡 詩織

大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。産婦人科専門医・がん治療認定医・抗加齢学会専門医を取得。
2021年よりメデリピルにおいてオンライン診療によるピル処方や、mederiが主催するセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの監修を担当など幅広く活動。

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