アフターピルは50代でも飲める?知っておきたいピルと年齢の関係性について

ピル
更新日:2025.04.23
アフターピルは50代でも飲める?知っておきたいピルと年齢の関係性について

年齢が上がると妊娠しづらくなるというイメージがありますが、50代であっても閉経するまでは少なからず妊娠する可能性は0ではありません。何歳であっても、アフターピルは飲んで大丈夫なのでしょうか?今回の記事では、50代でもアフターピルを飲めるのかどうか、また、ピルと年齢の関係性についても解説していきます。

アフターピルとは

アフターピルとは、避妊に失敗した際に服用する緊急避妊薬です。避妊失敗後に飲むことで、望まない妊娠を防ぐことができます。アフターピルでひとつであるノルレボ錠(レボノルゲストレル錠含む)の避妊率は、避妊に失敗してから、72時間以内に飲めば84%※とされており、できるだけ早いタイミングで飲んだ方が避妊率は高くなります。

※参照:「緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成 28 年度改訂版)

ピルの副作用としての血栓症

ピルには、重大な副作用として血栓症があります。これは、ピルに含まれているエストロゲンという卵胞ホルモンに血液凝固作用があるためです。年齢が上がるにつれて血栓症リスクは高まるほか、肥満や高血圧などもリスクを増加させる要因になるとされています。

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アフターピルは50代でも飲める?

WHOのガイドラインによれば、ピルを服用できるのは閉経していない49歳までの女性です。50歳でまだ閉経していないとしても、加齢とともに心血管系疾患やピルの副作用である血栓症のリスクが高まるため、50代になったらピルの投与を控えることが望ましいとされています。ただし、ピルを飲めるかどうかは、状況によって変わる可能性があるため、必ず医師の判断を仰ぐようにしてください。

ピルと年齢の関係性って?

アフターピルに限らず、ピルには年齢による一定の服用制限があります。心血管系疾患のリスクを高める要素(肥満・高血圧・糖尿病など)のない方であれば、40代になっても慎重投与という形で服用可能とされますが、これらのリスクを高める要素を持っている方の場合は、40歳未満までは慎重投与、40歳以上からは服用禁止となります。

喫煙者の場合は35歳で服用禁止になる

喫煙者の場合、非喫煙者に比べて心血管系疾患などのリスクが高いため、35歳でピルの服用が禁止となり、35歳未満では慎重投与となります。ただし、禁煙をすることで服用を続けることができる場合もあります。ピルの服用継続を希望する方は、医師と相談しながら禁煙も検討してみましょう。

中高生でも服用できる

年齢の低い中学生・高校生であっても、初経が来ていればピルを服用することができます。未成年の場合は処方時に親の同伴などが必要な場合もあるため、事前に病院のHPに記載がないか確認したり、病院に電話で問い合わせてみたりするのがおすすめです。

年齢以外で気を付けたいのは?

年齢以外に、アフターピルを服用する上で注意しておきたい条件はあるのでしょうか?国のガイドラインによれば、アフターピルを投与してはいけないとされているのは以下のような方です。

アフターピル成分に過敏症がある

過去に、アフターピルの成分に対して過敏症が起きたことがある場合は、アフターピルの服用によって再び過敏症が見られる可能性があります。

重篤な肝障害がある

代謝機能が低下しており、肝臓への負担が大きくなるため、アフターピルを飲むことによって肝障害の症状が悪化してしまう可能性があります。

妊娠している

アフターピルには、これから起きる妊娠を防ぐ効果はありますが、すでに成立した妊娠に対しては有効性を期待できません。

50代におすすめな避妊方法は?

50代になると閉経を迎える方も多いですが、その時期は人により異なります。50代では心血管系疾患や血栓症のリスクが増加するため、以下でピル以外の閉経までの避妊方法をいくつか紹介します。

コンドーム

最も一般的で手軽に行うことができる避妊方法です。ただし、コンドームの避妊率は85%ほどで、性交渉中にコンドームが破れたり外れたりする可能性もあるため、取り扱いには注意が必要です。また、性感染症の予防にもなります。

ミレーナ

子宮内に直接装着する避妊具です。一度装着すると、避妊効果が約5年間継続します。ミレーナは血液凝固作用のあるエストロゲン(卵胞ホルモン)を含まず、黄体ホルモンのみを含むため、血栓症リスクが高くてピルを服用できない40代〜の方でも装着することができます。※ただし、副作用として不正出血や下腹部痛などが見られる可能性があるため注意しましょう。
※ミレーナの適応は医師の判断になります。

ミニピル

ミニピルは通常の低用量ピルとは異なり、血液凝固作用のあるエストロゲン(卵胞ホルモン)を含まず、黄体ホルモンのみを含んでいます。そのため、血栓症リスクから低用量ピルを服用できなくなった方でも服用可能なピルだと言えます。正しく服用すれば低用量ピルを同程度の避妊効果がありますが、含まれているホルモン量が少ないため不正出血が起こりやすい点に注意が必要です。

※オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」では、ミニピルの取り扱いはありません。

まとめ

今回は、50代でもアフターピルを飲めるのかについて解説しました。年齢が上がるほど血栓症リスクが高くなるため、原則として閉経前の49歳までの方しかピルが服用できないとされています。ただしピルを服用できるかどうかは、喫煙や持病の有無などによっても異なるため、必ず医師の指示に従ってください。また、40歳以上の血栓症リスクが高い年齢であっても、コンドームやミレーナなど他の避妊方法があります。不安な場合には医師とも相談しながら、年齢に合わせた避妊方法を選択するようにしましょう。

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監修者

六本木レディースクリニック医師
波羅 友里恵
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、 2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在は六本木レディースクリニック非常勤。 2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。 不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信。

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