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生理痛で仕事がしんどい…休むのは甘え?集中できない時や眠いときの対策

生理
更新日:2026.07.23
生理痛で仕事がしんどい…休むのは甘え?集中できない時や眠いときの対策

生理でしんどくても仕事の責任があるし、周りの目も気になる。本当は体がつらくても、「休むなんて甘えかも」と自分を責めてしまう…。そんなふうに、痛みや不調を抱えながらも頑張り続けていませんか?
しかし、その 痛みは決して「我慢すべきこと」ではなく、体からの大切なサインです
生理で仕事がしんどいときに考えられる原因や対処法、生理休暇や、よくある疑問についてわかりやすく解説します。つらい症状と向き合いながら頑張っているあなたの、少しでも助けになれば嬉しいです。

仕事中、生理痛がひどい場合はどうしてる?

生理痛で仕事に集中できなくて悩んでいる方は、実はとてもたくさんいらっしゃいます
連合東京の調査によると、生理痛が強いと感じる女性のうち、約61.9%が薬の服用や通院などで何らかの「対処をしている」と回答しています。
一方で、約37%の女性が「何も対処していない」と答えています。痛みを感じながらも我慢して働いている女性が多いことが、このデータからも分かります。
また、年代別に見ると、20代・30代の若い層は「通院、薬の服用のみ」で対処する割合が高く、7割以上を占めています。このことから、若年層ほど積極的に薬や病院を利用する傾向にあることが分かります。

※参考:「生理休暇と更年期障害に関するアンケート調査」(連合東京男女平等局)

生理の影響で仕事に支障が出る人の割合はどれくらい?

調査によると、 働く女性の約6割(58.8%)が生理やPMS(月経前症候群)による体の痛みや精神的な影響を感じていると報告されています 。この影響は深刻であり、元気なときを10点とした場合、生理期間やPMS中の仕事のパフォーマンスは平均5.2点分も低下するという結果が出ています。
このデータから、月経やPMSによる不調が、決して「気のせい」ではなく、働く女性の大多数に共通する、生産性に直結する課題であることがわかります。
また、女性の約8割(76.3%)が、「女性に特化した健康支援は、パフォーマンス維持や、長く働くことにプラスになる」と回答しています。これは、多くの女性がサポートがあれば不調に悩まされずに、もっと長くいきいきと活躍できることを強く望んでいる証拠といえるでしょう。

※参考:「女性の仕事と健康支援に関する意識調査」(ヘルスケアテクノロジーズ株式会社)

生理で仕事がしんどいときに考えられる原因

生理中の体調不良で、仕事のパフォーマンスが落ちてしまうのは本当につらいですよね。「仕事を休むレベルで生理痛がつらいのは普通なの?」「このまま我慢して働いていいのかな?」と不安になる方もいるでしょう。
仕事に支障が出るほどの症状には、いくつかの原因が考えられます。ここでは、生理中の不調が強くなる主な原因を解説します。

生理痛

仕事にならないほど支障が出るつらい生理痛は、月経困難症かもしれません 。「いつもの痛み」だと放置せず、自身の体の状態を確認することが大切です。
生理痛の主な原因は、経血を体外に押し出すために子宮が強く収縮する際に、痛みの原因物質である「プロスタグランジン」が過剰に分泌されることです。これにより、下腹部や腰に激しい痛みが生じます。この痛みは、単に「お腹が痛い」だけでなく、プロスタグランジンの作用で吐き気や頭痛、仕事に支障が出るほどの強い眠気・だるさといった全身の不調も引き起こすため、仕事に集中することが難しくなります。
また、月経困難症には、病気がない機能性のものと、子宮内膜症などが原因の器質性とがあり、症状が重い場合は病気が隠れている可能性もあるため、早めに受診しましょう。

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PMSやPMDD

生理が始まる1週間〜10日ほど前から現れるPMS(月経前症候群)や、特に精神症状が重いPMDD(月経前不快気分障害)も、仕事を困難にする要因の1つです
PMDDは、生理のある女性の約1.8~5.8%に該当するとされ、強いイライラや抑うつ感、強い不安など、心の症状が主体で現れるのが特徴です。
これらの症状が、仕事では集中力の低下や睡眠障害を引き起こすため、トータルでパフォーマンスが低下してしまうのです。

PMS・PMDD受診目安セルフチェックのイメージ

※参考:「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル」(アメリカ精神医学会)

ほかの婦人科系の病気

仕事に支障が出るほどつらい症状が続く場合、子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系の病気が隠れている可能性も考えられます 。これらの病気では、通常の生理痛では起こらないような症状が出ることがあります。特に以下のようなサインに心当たりがないか、セルフチェックしてみましょう。

子宮内膜症が疑われるサイン

子宮内膜症は、本来子宮の内側にある子宮内膜に似た組織が、卵巣や腹膜など子宮以外の場所で増殖する病気です。

痛みの変化:鎮痛剤が効かない、または年々痛みがひどくなっている
痛みの場所:生理時以外にも排便時や性交渉時に強い痛みがある

「生理痛だから」と我慢せず、症状が続く場合は婦人科へ相談しましょう。

子宮筋腫などが疑われるサイン

子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。30代以降に多くみられますが、20代で見つかることもあります。

出血の異常:経血量が異常に多い(ナプキンが1時間もたないような過多月経)
経血の異常:レバーのような大きな血の塊が頻繁に混じる

症状を放置すると病気が進行し、不妊などのリスクも高まります。鎮痛剤が効かないほどのつらい症状がある場合は、必ず婦人科を受診するようにしましょう。

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生理休暇とは

生理休暇とは、生理によって仕事に就くことが著しく困難な女性に対して、企業が必ず与えなければならない休暇です。 これは労働基準法第68条で義務付けられている措置であり、従業員から請求があった場合、企業は理由を問わず休暇を拒否することはできません 。休暇の日数や期間に制限はなく、社員の苦痛の程度や生理期間に合わせて、半日や時間単位での請求も可能です。

※参考:「労働基準法 第六十八条」(e-Gov 法令検索)

生理休暇の取得率は低い

日本では法的に「生理日の就業が困難な場合、休暇請求可」と定められているにも関わらず、実際に取得している人はごくわずかです 。最新の調査では取得率は0.9%程度にすぎません。
取得率が低い理由として、男性上司への申請がしにくい、周囲に取得者がいないため相談しづらい、休んで迷惑をかけたくないといった心理的・制度的な要因が挙げられています。

※参考:「働く女性と生理休暇について」(厚生労働省)

生理痛で仕事に支障が出るときにできる対処法

生理痛が重い日は、いつもどおりに働くのもつらく感じてしまうものですよね。 つらいときは「休む」という選択も、大切な対処法の1つです
ここでは、痛みを少しでも和らげるためにできる工夫や、職場での過ごし方のポイントを紹介します。無理をせず、自分の体をいたわりながら乗り切りましょう。

①低用量ピルの服用

仕事に支障が出るほど生理痛やPMS(月経前症候群)がつらい場合、低用量ピルの服用もおすすめの対処法の1つです 。低用量ピルには2種類の女性ホルモンが配合されており、服用することで体内のホルモンバランスを整え、生理痛やPMSの軽減に効果が期待できます。
また、服用に際しては、必ず副作用や持病の有無を確認しながら使用することが重要です。ピルには様々な種類があるため、医師に相談してご自身の体の状態や症状に合ったものを一緒に見つけてもらいましょう。

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②鎮痛薬の服用

生理痛がつらいときは、市販の痛み止め(鎮痛薬)を服用するのもおすすめです 。特に「NSAID(エヌセイド)系」と呼ばれる薬は、痛みを和らげる効果が高く、比較的早く効きやすいのが特徴です。
また、痛みを我慢してしまったり、鎮痛薬を飲むタイミングに迷ったりする場合もありますが、「少し痛くなってきたな」と感じたタイミングで早めに服用しましょう。これは、生理痛の原因物質が増えすぎる前に飲むことで、痛みを軽くできるためです。
薬を飲んでも効果を感じにくい場合は、何らかの婦人科疾患が隠れている可能性もあるため、無理をせず、婦人科を受診しましょう。

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③漢方薬の服用

生理痛の緩和には、体質改善を目的とした漢方薬を生活に取り入れてみるのも効果的です
漢方薬は、血の巡りを良くしたり、不足している血を補ったりすることで、比較的穏やかに体調を整える効果があります。


・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)

ただし、漢方薬は体質や体調に合ったものを選ぶ必要があるため、薬剤師や医師と相談して自身に合ったものを見つけましょう。

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④無理せずに休む

生理痛がひどく、仕事に集中できないときは、決して無理せず体を休ませることが最も大切です
法律では生理休暇が認められていても、実際は職場の雰囲気を気にして、なかなか言い出せないという方も多いでしょう。もし伝えるのが難しければ、理由は「体調不良のため」というひと言だけでも問題ありません。必ずしも生理であることを具体的に説明する必要はなく、体調が悪いときに休むのはあなたの正当な権利です。
しかし、痛みを我慢して頑張り続けるよりも、少しでも体を休めることが、これからのあなたの健康にもつながります。しんどいのは、あなたの体が頑張っている証拠です。無理をせず、自身のことをいちばんに大切にしてくださいね。

婦人科に相談する

生理痛がつらいとき、セルフケアや市販薬で対処するだけでなく、早めに婦人科を受診することも大切です
痛みを我慢し続けると、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気の発見が遅れてしまうこともあります。また、将来的に妊娠や出産を考えている場合は、医師による定期的なチェックが欠かせません。
婦人科では、痛みの原因を丁寧に調べたうえで、体質や症状に合わせた治療法を提案してもらえます。つらいときは、ひとりで抱え込まずに相談してみてくださいね。

生理で仕事がしんどいときによくある質問

生理中でも仕事を休めない、集中できない、そんなときにどうすればいいのか悩む方も多いでしょう。
ここでは、仕事中の生理痛や体調不良に関するよくある質問をまとめ、少しでもラクに過ごすためのヒントを紹介します。

周りの視線が気になって生理休暇を利用できないときはどうしたらいい?

生理休暇は法律で認められた大切な権利ですが、実際には「罪悪感がある」「休みたいけど言い方がわからない…」と感じる人も少なくありません。
そんなときは、 まず有給休暇や時間単位の休暇制度を活用して、「体調不良」として休むことから考えてみましょう
また、つらい症状を根本からやわらげるために、婦人科で相談してみることも大切です。低用量ピルや漢方薬など、自分の体に合った治療法を見つけることで、生理中の不調が軽くなり、仕事や日常生活をもっと快適に過ごせるようになるかもしれません。無理をせず、自分の体をいちばんにいたわってあげてくださいね。

生理痛がしんどいことを踏まえて職業や進路を考えるべき?

生理痛が原因で進路を諦める必要はありません。 早いうちに自分に合った治療法を見つけることで、体調に振り回されずに好きな仕事や夢を目指せる可能性も広がります
まずは婦人科で相談し、低用量ピルや漢方薬、ホルモン療法などで痛みをコントロールしていきましょう。そのうえで、フレックスタイム制やリモートワークなど柔軟な働き方ができる職場を選ぶのも1つの方法です。

生理で仕事中に眠いときはどうしたらいい?

生理中の強い眠気は、ホルモンバランスの変化(特に黄体ホルモンの影響)によるものが多いといわれています。 どうしても眠気が強いときは、無理に集中しようとせず、休憩時間に短い仮眠をとる・ストレッチをする・外の空気を吸うなど、体を軽く動かしてリフレッシュしてみましょう
1つの対策として、低用量ピルでホルモンの変動を整えることも有効です。早めに婦人科で相談し、自分に合った方法で体調を整えていけば、仕事にも集中しやすくなり、日々をより快適に過ごせるようになるでしょう。

生理痛で当日に仕事を休む場合、どのように伝えればいい?

当日欠勤の連絡は、始業前に電話などで「体調不良のためお休みをいただきたい」と端的に伝えるのが一般的です。
上司が男性・女性に関わらず、「生理痛」と直接言いにくい場合は無理に伝える必要はなく、「急な体調不良(腹痛や頭痛)」と言い換えるのがスマートでしょう。
ただし、信頼できる上司や温かい雰囲気の職場であれば、理由を正直に伝えるのも一つの手です。休む理由がはっきり伝わることで、周囲も必要な配慮をしやすくなり、あなた自身も「何度も急に休んで申し訳ない」という精神的な負担が軽くなります。

まとめ

生理痛やPMS(月経前症候群)によって仕事に支障が出ている女性は多く、約6割が影響を感じています。そのなかで、有給休暇や自己対処を選ぶ人はいても、「生理休暇」の取得はわずか数%にとどまっており、制度と現実のギャップが課題です。生理痛を「我慢するのが当たり前」と感じている方も少なくないのではないでしょうか?
しかし、毎月のつらさを「仕方ない」と諦める必要はありません。鎮痛薬や低用量ピル、漢方薬など、今は症状を根本から整え、生活の質(QOL)を高めるための方法がたくさんあります。 つらい症状が続く場合は、一人で抱え込まず産婦人科に相談してみてくださいね

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監修者

波羅 友里恵

2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在は六本木レディースクリニック非常勤。
2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。

不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信

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