生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
PMSが生理中も続くのはなぜ?PEMSか月経困難症かも?
生理が始まったのに、PMSのような症状が続くことはありませんか。それは、PMSではなくPEMS(周経期症候群)または月経困難症の可能性があります。この記事では、PEMSと月経困難症がPMSとどう異なるのかや、原因、症状を緩和する方法について詳しく解説します。
もくじ
PMSが生理中も続くならPEMSか月経困難症の可能性!
生理が始まる3~10日前に現れる、腹痛や頭痛、イライラなどの身体的または精神的不調をPMSといいます。このようなPMSと同様の症状が生理中も続く場合、PEMS(周経期症候群)か月経困難症の可能性が考えられます。PMSは生理前の症状を指すため、生理のときの症状はPMSではありません。
PMSの出現パターン
PMSは生理が開始するとともに症状が治まりますが、PMSの症状が出現するパターンは主に4つに分類されます。
①生理開始の約7日前から発症し、生理がはじまると症状が治まる
②排卵直後から生理開始時まで症状が続く
③排卵前後に発症し、一度症状が治まったのちに再び発症する
④排卵直後から生理が終了するまで症状が続くPMSの症状は個人差が大きく、上記のように人によって症状が始まるタイミングや強さが異なります。
PMSが生理のときも続くならPEMSかも
PMSとPEMSは、症状の発症パターンが異なります。PMSは生理前から症状が出始めて生理が開始すると症状が落ち着くのに対し、PEMSは生理中に症状が最も強まります。また、PMS、PEMSともに3周期にわたって同じ症状が上記の発症パターンで現れることが特徴です。
PMS | 生理開始3~10日前から始まり、生理が始まると症状が減退する、または症状がなくなる |
PEMS | 生理前から始まり、生理中に症状のピークを迎える |
PEMSの症状は、月経痛に加えて、精神症状と社会的症状を主としています。具体的な精神症状と社会的症状は下記の通りです。
精神症状 | 無気力、不安、怒りやすい、憂鬱 |
社会的症状 | 一人でいたい、人づきあいが悪くなる、物事が面倒くさい、生理が嫌になる |
PMSが生理の時も続くなら月経困難症かも
PMSと月経困難症は症状の発症時期が異なります。月経困難症の症状には、下腹部痛、頭痛、吐き気、むくみ、気分の落ち込みやイライラなどがあります。もしこのような症状が生理中に続くようなら、月経困難症の可能性が否定できません。
・PMS…生理開始3~10日前から始まり、生理が始まると症状が減退する、または症状がなくなる。
・月経困難症…生理中に症状が現れる。また、月経困難症には「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」の2種類があります。
機能性月経困難症
原因が明確ではない月経困難症をいいます。生理痛は、子宮内膜でつくられるプロスタグランジンという物質が、経血を押し出すために子宮を収縮させることで起こります。機能性月経困難症では、生活面やストレスなどが影響を与えることで、症状が悪化し痛みを感じやすくなると考えられます。
器質性月経困難症
原因となる何らかの疾患がある月経困難症をいいます。主な原因としては、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮線筋症、子宮内膜ポリープ、先天症子宮奇形などが挙げられます。これらの子宮、卵巣にかかわる病気によって、月経痛や経血量の過多などを引き起こします。
PMSが生理中に続く!PEMSと月経困難症の原因は?
PMSと同様の症状が生理期間中も続くPEMSと月経困難症。どちらも症状が共通しているものがありますが、何が原因となって発症するのでしょうか。それぞれの原因についてご紹介します。
PEMSの原因
PEMSの原因は諸説ありますが、現在もはっきりとした原因はわかっていません。同一の症状があるPMSは、生活のストレスなどが症状を形成するといわれており、周囲の環境や心情が相互に関わっていると考えられています。
月経困難症の原因
月経困難症の原因は、前述した「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」で異なります。機能性月経困難症は明確な原因がありませんが、プロスタグランジンの分泌量が過剰であったり、強いストレスを感じたりすると起こりやすいと考えられています。器質性月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫など明確な疾患が原因となって引き起こされます。器質性月経困難症は原因となる疾患の治療が重要なため、いずれの場合も医療機関で検査を受けて原因を調べることをおすすめします。
PMSが生理中も続くときの対処法は?
生理中もPMSの症状が続く場合、症状を改善するためにどのような対処法があるのでしょうか。ご自身の生活の中で取り入られる方法もありますが、病院を受診して痛みの原因を特定したり、薬を服用したりすることも改善のきっかけになります。
自分でできる対処法
PMSが生理中も続くとき、症状を緩和するために生活習慣の中で実践できる対処法があります。生理前から生理中にかけて不調を感じやすい方は、普段から意識して取り入れてみてくださいね。
・1日3食、栄養バランスのとれた食事を心がける
・湯船に浸かって身体を温める
・6~8時間程度、質の良い睡眠をとる
・ウォーキングなどの有酸素運動をする
・ストレスを溜め込まないよう、こまめに発散する
医療機関を受診する
PMSと同様の症状が生理中も続くときは、月経困難症の可能性も考えられます。月経困難症の場合は婦人科系疾患が原因となることもあるため、その病気の有無を調べる必要があります。症状が続く場合は、早めに医療機関を受診することが望ましいです。問診の後、検査では超音波、血液検査などを行い症状の原因を特定します。診断結果を踏まえて、医師の判断のもと適切な治療を受けましょう。
オンラインでピルの処方をしてもらう
PEMSや月経困難症(機能性月経困難症)は、ピルの服用で症状が軽減するといわれています。ただ、ピルは定期的に通院して処方してもらう必要があるため、ハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、ピルのオンライン診療サービスです。病院に足を運ぶことなくピルを処方してもらえるため、忙しくてなかなか病院に行く時間がない人でも大丈夫です。
ピルをはじめるならメデリピル
ピルの服用経験がなく、ピルを飲んでみたいけど、安心して信頼できる方法で始めたいという方に、オンラインピル診療・処方サービスのメデリピルがおすすめです。
メデリピルでは、現役の産婦人科医が診療から処方までをオンライン上で行い、自宅にピルが届くので、オンラインでも安心してピルを始めることができます。
メデリピルでは、ご自身に合ったピルを医師と相談しながら決めることができ、サービス利用期間中であれば診療代はずっと無料なので、服用中の不安なことや悩みを、いつでも医師に相談することができるサポート体制が整っています。
また、低用量ピル定期便 ※1 の場合、初月ピル代0円 ※2 で始めることができます。まずは試してみたい!という方におすすめです。
※1 3シート目受け取りまで解約不可
※2 別途送料550円
メデリピルは、いつでもスマホから簡単に受診できる、「誠実」と「続けやすい」を大事にしたオンラインピル診療サービスです。初月ピル代無料、診療代はずっと無料。国内最安クラスで提供しています。
※医師の診療時に処方された場合、最低3シートは服用いただいた上でご自身に合っているか判断していただきたいため、3シート目受け取りまでは解約は不可となります
メデリピルについて詳しく知る
→低用量ピルの料金について詳しくはこちら
メデリピルの5つのこだわり
1ヶ月無料のお試し期間
ピル初心者の方でも安心して服用いただけるよう、低用量ピルは初月無料でお届けします。
※医師の診療時に処方された場合、最低3シートは服用いただいた上でご自身に合っているか判断していただきたいため、3シート目受け取りまでは解約は不可となります
診療担当するのは現役の産婦人科医
専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。
何度でも診療・再診無料
服用中の体調や副作用など、産婦人科の専門医にいつでも気軽にご相談ください。
予約から診療までLINEで簡単
診療予約や、予約日・配送日やプラン変更など、LINE一つで行うことができます。
正しい知識をお届け
ピルや女性のカラダに関する知識を定期的にお届けしています。
※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
まとめ
生理中も続くPMSの正体、「PEMS」と「月経困難症」について理解いただけましたでしょうか。それぞれの症状はPMSとほとんど同一ですが、発症するタイミングや原因が異なります。原因によって必要な治療方法があるため、症状が辛い場合は我慢せずに一度病院を受診してくださいね。
監修者
カテゴリ一覧
漫画
こんな経験”あるある!”と思わず頷いてしまう?mederiユーザーからの体験談に基づいた、mederiオリジナル漫画シリーズです。生理やピル・女性の健康に関して、楽しく学んでみましょう!