PMSが生理中も続く原因はPEMSかも?産婦人科医監修付きで対処法も解説!

ピル
更新日:2025.12.18
PMSが生理中も続く原因はPEMSかも?産婦人科医監修付きで対処法も解説!

生理が始まったのに、イライラや吐き気などPMSのような症状が続くことはありませんか?
通常、生理が始まるとPMSの症状は落ち着きますが、生理中もそれらの不調が続くのはPEMS(周経期症候群)や月経困難症の可能性があります。症状が続いていると、仕事や日常生活にも影響が出てしまい、病院に行くべきなのか心配になりますよね。

この記事では、なぜPMSのような症状が生理中も続くのかという原因や、PEMSと月経困難症がPMSとどう異なるのか、症状を緩和する方法などについても詳しく解説します。痛みやつらさを一人で抱え込まず、笑顔で快適に過ごせる毎日を一緒に目指しましょう。

【基本】PMSの症状とは?

PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる3~10日前から現れ、月経が始まると減退ないし消失する、身体的および精神的な不快症状を指します。人によって症状の種類や程度は異なりますが、代表的な症状を挙げると以下のようなものがあります。

イライラしやすい

精神的症状のひとつに、イライラしやすい、というものがあります。これには、ホルモンバランスの乱れが関係しているとされています。生理前は普段よりも怒りっぽくなり、感情のコントロールが難しくなると感じている方も多いのではないでしょうか。

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吐き気

PMSでは、吐き気が生じることもあります。これは、経血を子宮の外に押し出すために放出されるプロスタグランジンという物質が、胃や腸を刺激して締め付け感を与えることが原因だと考えられています。

腰痛・下腹部のはり

生理前にはホルモンバランスが乱れ、体に水分を溜め込みやすくなるため、PMS症状として腰痛や下腹部のはりを感じることがあります。これは、水分が溜まることで体がむくみやすくなり、その重さや圧迫感が腰や下腹部に不快感をもたらすためです。特に、座っている時間が長い方や、冷えを感じやすい方は、これらの症状が強く出やすい傾向があります。

乳房のはり・痛み

こちらも同じくホルモンバランスの影響で、乳腺が刺激を受けることによって、乳房のはりや痛みを感じることがあります。生理前の黄体期に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)が、乳腺を刺激し、水分を溜め込みやすくすることで、痛みや緊満感(張っている感じ)を引き起こします。この症状は、生理が始まってホルモン量が落ち着くと、自然に治まっていくのが特徴です。

疲れ・だるさ

生理前は通常よりも体温が高くなるため、夜の睡眠の質が低下してしまいます。それが原因で、日中に疲れやだるさ、眠気などを感じることがあります。
また、黄体ホルモン自体にも、妊娠に備えて体を休ませようとする作用があるため、日中の活動を妨げるほどの強い眠気を引き起こすこともあります。

気分が沈む

生理前に気分が沈んでしまうのもPMS症状のひとつです。これは、ホルモンバランスが急激に変化することで、自律神経が乱れることが原因だとされています。

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生理中も症状が続くのは「PEMS(周経期症候群)」の可能性

一般的には、PMSは生理が始まると症状がなくなるものですが、症状が生理中も続く場合、それはPEMS(周経期症候群)かもしれません。ここでは、PMSとPEMSの違いについて詳しく解説します。

PMSとPEMSの違いとは?

PMS(月経前症候群)は生理が始まると症状が減退、または消失するのが特徴であるのに対し、PEMS(周経期症候群)は、生理が始まっても症状が続き、症状のピークが生理中に訪れるのが大きな違いです。
PEMSでは、だるさ、イライラ、無気力、一人になりたいといった精神的・社会的症状がメインで現れますが、生理が終わるとこれらの症状は消失します。生理中も不調が続く場合は、PMSではなくPEMSの可能性も考えてみましょう。

PMS・PMESがひどくなる原因とは?

ひどいPMS症状が生じてしまう原因には、女性ホルモンの変動に加え、以下のようないくつかの要因が重なっていると考えられています。

ストレス

仕事や人間関係でのストレスは、PMS症状を引き起こすきっかけになったり、現在の症状をさらに悪化させる要因になったりする可能性があります。ストレスを感じると、脳内でホルモンバランスを調整する機能が乱れやすくなります。
その結果、PMSの症状が強く出たり、現在ある症状がさらに悪化したりする要因になり得るのです。

自律神経の乱れ

自律神経の乱れもPMS症状の悪化に影響します。自律神経が乱れていると、生理前に交感神経が活発になって心身が緊張状態になり、なかなかリラックスできなくなってしまいます。この心身の緊張状態がホルモンバランスの乱れを助長し、PMSの不快な症状を強く感じさせてしまうのです。

食生活の乱れ

栄養バランスの偏った食事や、食事の時間・回数がバラバラといった食生活の乱れも、PMSの症状をひどくする原因です。体に必要な栄養素(ビタミンやミネラルなど)が不足したり、血糖値が急激に変動したりすることで、ホルモンや自律神経の働きが不安定になります。

ライフステージの変化

PMSやPEMSの症状の重さは、女性ホルモンの分泌が急激に変動するライフステージの変化によって悪化しやすい傾向があります。
20代は乳房の張りや下腹部痛など身体の症状が目立ちますが、30代になると、仕事や生活のストレスが増えることで、「精神的に不安定になる」「攻撃的になる」といった心の症状がより顕著になります。
また、出産経験のある女性はイライラなどの精神症状が多く、出産経験のない女性は身体症状が多くみられる傾向があります。

PMS・PMESがひどくなりやすい人の特徴とは?

PMSやPMESの重さには個人差がありますが、その違いは「体質」だけで決まるものではありません。日々の生活リズムやストレスの感じやすさなど、身近な要素が影響していることも多く、気づかないうちに症状が強く出やすくなっている場合もあります。

  • ・真面目、几帳面、完璧主義など自分を追い込みやすい性格傾向がある
  • ・責任感が強く、頑張りすぎてしまう
  • ・睡眠不足や不規則な生活が続いている
  • ・運動不足や栄養の偏りがある
  • ・カフェインやアルコールをよく摂る
  • ・喫煙習慣がある

真面目で完璧主義タイプの方は、どうしても頑張りすぎたり、感情やストレスをひとりで抱え込みやすくなります。その結果、自律神経やホルモンのバランスが乱れやすく、PMSの症状が強く出ることがあるのです。
また、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足といった生活習慣も、体の回復力を低下させ、ホルモンのゆらぎに敏感になりやすい状態を生み出してしまいます。カフェイン・アルコール・喫煙などの刺激物も、イライラや不安感、頭痛、胸の張りなどの症状を悪化させることがあるため、注意しましょう。

PMS・PEMSがひどい時の対処法

PMSがひどいと、普段の生活にも影響が出て辛いですよね。ここでは、そんなPMSを改善するための対処法をいくつか紹介します。

食生活の改善

PMS症状を改善するためには、食生活の乱れを見直しましょう。食生活の乱れは、PMSを悪化させる原因のひとつです。脂質や糖質の多い食事を控えたり、塩分を控える、旬の野菜などを積極的に取り入れたりするなどして、バランスの取れた食事を取れるように意識してみましょう。また、アルコールやカフェインの取りすぎもPMSを悪化させる原因になるため注意しましょう。

禁煙

PMSの症状が重いなら、禁煙にチャレンジしてみましょう。喫煙は血流を低下させるため、PMSが悪化してしまいます。実際、タバコを吸う女性は吸わない女性に比べて約4倍、PMSやPMDDになりやすいというデータもあります。普段からタバコを吸う習慣があり、現在PMSの症状に悩まされている方は、まずは禁煙にチャレンジしてみるようにしましょう。

ストレスの解消

PMSのつらさを和らげるために、日頃からストレスを抱え込まない工夫をしましょう。仕事や家庭、人間関係でのストレスは、PMS症状を悪化させる原因になります。時間がある時に趣味などご自身の好きなことをしたり、軽い運動をして気持ちをリフレッシュさせたりして、普段からストレスを抱え込みすぎないように気をつけましょう。

薬の服用

PMSの症状がひどい場合には、市販の鎮痛剤を服用するのもひとつの手です
痛みをずっと我慢していると、そのストレスでさらに症状が悪化してしまう可能性もあります。決して無理はせず、症状がひどい時には市販の鎮痛剤を服用してみるようにしましょう。

質の良い睡眠の確保

PMS症状の悪化を防ぐため、質の良い睡眠を確保しましょう。睡眠不足はPMS症状を悪化させる要因のひとつです。生理前〜生理中は特に疲れやストレスを抱えやすいため、質の良い睡眠を確保するよう心がけましょう。睡眠の質を高めるための工夫としては、就寝の2~3時間前に入浴して体を温めたり、寝る前に強い光(スマホやPC)を避けることが大切です。
また、朝起きたらすぐにカーテンを開けて日光を浴びることで体内時計が整い、生活リズムも安定しやすくなりますよ。

軽いストレッチやウォーキング

激しい運動は必要ありませんが、軽いストレッチや散歩などの運動は、血行改善やストレス発散に役立ちます。PMS症状を軽減し、健康な体づくりを目指すためには、症状が出ている時期だけでなく、日頃から習慣として継続的に体を動かすことが有効です。定期的な運動によって血流が改善されることで、PMSによるむくみやだるさの軽減が期待できます。
運動が苦手な方は、「一駅だけ歩く」「エスカレーターではなく階段を使う」など、日常の中でできる範囲から取り入れてみてください。無理のない範囲で体を動かすことが、気分転換にも繋がり、ストレス緩和にも役立ちます。

低用量ピルの服用

ひどいPMS症状でお悩みの方には、低用量ピルの服用もおすすめです
低用量ピルには2種類の女性ホルモンが含まれているため、服用することでホルモンバランスが整い、症状が改善する可能性があります。
低用量ピルは医師の処方が必要な薬で、ドラックストアや薬局では販売していないため、病院を受診するかオンライン診療サービスを利用する必要があります。
オンライン診療・処方サービスの「メデリピル」では、ご自宅からスマホで手軽に医師の診療とピル処方を受けることができ、そのまま自宅ポストまでピルを届けてもらうことができます。PMS症状でお悩みの方は、ぜひ低用量ピルの服用も検討してみてくださいね。

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診察を受けるべきタイミング

日常生活に支障が出るほどつらいと感じたら受診のタイミングです。仕事や学校を休んでしまうほどの痛みや気分の落ち込み、家事や趣味が手につかないほどの不調がある場合は、我慢せず早めに婦人科へ相談しましょう。
生理期間中でも、我慢せずに受診して問題ありませんが、子宮頸がん検査など、一部の検査は出血がある生理期間中には行えないことがあります。もし検査が必須な場合は、生理期間が終わってからもう一度病院に行かなくてはならない場合も。不安な場合は、受診前に電話で病院へ確認しても良いでしょう。
また、診察では症状を詳しく聞かれるため、体調の変化や気になる症状をメモしておくとスムーズです。最後に生理があった日や周期も答えられると安心です。内診に抵抗がある方は、お腹の上から超音波検査を行う方法に変更できる場合もあるので、遠慮せずに医師に話してみましょう。
初診は問診のみから始めることも可能ですので、ひとりで抱え込まず、まずは相談してみてくださいね。

ひどいPMS・PEMSの症状は市販薬や低用量ピルに頼ろう

今回の記事では、ひどいPMS症状の原因やその改善方法について紹介しました。PMS症状が生理中も続く場合は、PEMS(周経期症候群)や月経困難症などの病態が考えられます。
また、普段の食生活やストレスといった生活習慣の乱れが、症状をさらに悪化させている可能性もあります。そのため、日頃から食事の内容に気を配ったり、ウォーキングなどの軽い運動でストレス発散を心がけたりすることが大切です。
また、PMS症状がひどい場合は市販の鎮痛剤や低用量ピルを服用するのも効果的です。オンライン診療・処方サービスの「メデリピル」では、診療予約から低用量ピルの購入まで全てオンラインで完結させることができます。現在PMS症状で悩んでおり、まずは一度医師への相談をしてみたいという方は、ぜひ利用してみてくださいね。

監修者

日本医科大学武蔵小杉病院 助教
海渡 由貴
2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。 大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。 日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。 2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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