ピルで太るのは本当?理由は?太らない対策

ピル
更新日:2025.07.24
ピルで太るのは本当?理由は?太らない対策

「ピルが気になるけれど、太るのが不安」という方も多いのではないでしょうか。ピル自体に太る作用がないことは立証されていて、別の要因が体重増加を引き起こしているとされています。この記事では、ピルを飲んでも太らないことや、ピルを飲むと太ると言われている理由、太らないための対策についてご紹介します。

ピルを飲むと太るといわれている理由は副作用

ピルに関して「飲み始めたら太った」「やめたら痩せた」という声を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ピルを飲むと太る、やめたら痩せたなどの声を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
ピルの服用を検討しているけど、太るなら飲みたくない…と思ってしまいますよね。
結論、ピルを服用しても太るということはありません。安心してください。
太ると思われる要因は、ピルの副作用のひとつでもある「むくみ」や「食欲増進」が関係しているといわれています。
ピルに含まれる黄体ホルモンには水分を溜め込む作用があり、むくみが起きるとされています。同様に黄体ホルモンの種類によっては男性ホルモンの活性化を促す作用もあるため、必要以上に食事をとってしまうなどの副作用が起きるのです。
しかし、このような副作用は続けることで症状は落ち着いてくるものなので3か月を目安に続けてみましょう。

過去に使われていたホルモン量の多いピルは、副作用により太るといわれていましたが、現在はホルモン量が少ない低用量ピルが主流となっています。また英国の「コクラン・レビュー」によると低用量ピルと体重増加との因果関係は立証されていません。つまり、ピルの服用だけが原因で太ることはないといえます。

報告されている副作用 報告されている発症頻度(%)
浮腫(むくみ) 1.0~3.2
体重増加 0.8~2.2
ニキビ 0.1~2.9
下腹部痛 0.1~6.9
乳房緊満感 0.1~20.0
乳房痛 1.0~12.3
乳房増大 0.2~1.4
悪心・嘔吐 1.2~29.2
下痢 0.6~4.0
食欲不振 0.1~1.9
腹痛 0.1~1.5
頭痛・偏頭痛 3.4~15.7
けん怠感 0.7~1.7
眠気 0.3~1.2
イライラ感 0.2~1.8
性欲減退 0.2~1.3

参照:低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版) 日本産科婦人科学会編

低用量ピルを飲むと太ると言われるのは何故?

前述のとおり、低用量ピルと体重増加との因果関係は立証されていません。それにもかかわらず低用量ピルを飲むと太ると言われるのには、下記の理由が挙げられます。

食欲亢進による食べすぎ

低用量ピルの服薬を始めることで食欲亢進の傾向が見られる場合があります。低用量ピルに含まれる黄体ホルモンの1つ「レボノルゲストレル」が男性ホルモン活性を高めて、食欲を増進する作用があるとされています。この作用によって必要以上に食事を摂ってしまい、体重増加することがあるのです。しかし、服用開始から1~2ヶ月程度すれば食欲亢進はほとんど落ち着いてきます。服用を始めたてのときは食欲が増しても食べ過ぎないように注意しましょう。もし、ピルを始めてから食欲が増えていると感じたら、ピルの種類を変えてみることも一つの方法です。

保水作用によるむくみ

低用量ピルを服用した人は、むくみの副作用が約0.1%から5%未満の割合で生じます。低用量ピルに配合されている黄体ホルモンには体内に水分をためる作用があり、むくみの症状が起きるという仕組みです。副作用は一時的なものですが、全身がむくんでいる状態では太ったように感じるかと思われます。副作用によってむくみが生じている場合、低用量ピルを1ヶ月から3ヶ月ほど服用することで副作用は治まってくるケースが一般的です。

ピルの副作用は自分で対策できる

食欲増進やむくみなど、低用量ピルの服用による体重増加は一時的であって、1〜2か月程度服用を続ければ次第に見られにくくなります。低用量ピルの服用を始めてからどうしても太りたくない方は、以下の方法を試してみましょう。

・塩分とアルコールを控える
・カリウムを含む食べ物を食べる
・体を温める
・適度に体を動かす
・よく噛んで食べる
・野菜から食べるようにする
・おやつは糖質の少ないものを選ぶ
・1回の食事量を減らして食事回数を増やす

合わせて読みたい!関連記事

ピルの副作用はどんなものがある?リスクと対処法を医師が徹底解説

2025.10.27

ピルを飲む上で注意すること

ピルには、むくみや食欲増進のほかにも副作用として症状がでる場合もあります。
主に、吐き気・頭痛・下痢・肌荒れ・乳房の痛みや張り・下腹部痛などが挙げられます。
しかし、多くの副作用は飲み始めたばかりの頃に症状が現れることが多いため、飲み続けることで症状が落ち着いていきます。
はじめは少しつらい場合もあるかもしれませんが、日常生活に支障がなければ3か月は様子を見てみるとよいでしょう。
個人差はあるものですので、3か月過ぎても症状が続く際には処方元の医師に相談してピルの種類を変更するなど、適切な処置を取るようにしてください。

ピルの副作用はいつ落ち着いたかアンケート

自分に合うピルを見つけるということは非常に大切で、ピルの種類は1つだけではないため副作用がつらい、日常生活に支障をきたしている場合には無理して続けることはありません。
自分の体質に合うピルを服用することで、避妊だけでなくさまざまな副効用を得ることができるのです。
処方元の医師に相談して、ピルの服用をプラスにしていけるようにしましょう。

参照:低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版) 日本産科婦人科学会編

ピルを服用した場合の避妊成功率

低用量ピルを正しく服用した場合の避妊成功率(理想的使用時)は99.7%※と非常に高いと言えます。一方で、飲み忘れや不規則な服用、胃腸炎や下痢などの吸収不良があると避妊成功率は低下する可能性があります。しかし、他の避妊法に比べて高い有効性があり、きちんと服用すれば確実な避妊効果が期待できると言えるでしょう。

※一般的なデータであり、効果を保証するものではありません

ピルを服用すると将来の妊娠へ影響がある?

ピルの服用が将来の妊娠に影響を与えることは基本的にありません。低用量ピルの避妊効果は服用中のみであり、服用を中止すれば3か月以内に排卵が再開され、妊娠が可能になります。また、長期的に服用していた場合でも、妊娠しにくくなるといった明確なエビデンスは確認されていません。不妊のリスクが高まる心配は少ないと言えます。

ピルの服用と気分の変化は関係ある?

ピルの飲み始めの頃では、ホルモンバランスが安定せず、気分が落ち込みやすくなったり、イライラしやすくなることがあります。服用を継続することで改善されることが多いため、2〜3か月は様子を見るようにしましょう。
ただし、気になる症状が続く場合は、医師に相談のうえ、ピルの種類の変更も検討しましょう。

ピルを服用すると肌荒れするって本当?

ピルには肌荒れを改善する効果があるとされる一方で、飲み始めの頃はホルモンバランスの変化によって一時的にニキビが悪化する場合もあります。多くの場合、2〜3か月で落ち着くとされています。症状が続く場合は医師と相談してみましょう。

自分に合う低用量ピルを見つける

1~2ヶ月以上ピルの服用を続けても食欲亢進やむくみがおさまらない場合や症状が強い場合は、服用しているピルとの相性が良くない可能性も考えられます。低用量ピルには多くの種類があるので、自分に合ったものを服用することが大切です。自分に合ったピルを選ぶためにも、産婦人科医に相談してみましょう。

ピルをはじめるならメデリピル

産婦人科医に相談できるオンラインピル処方

産婦人科医が100%診療

専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。

再診料がずっと無料だから何度でも医師に相談できる

ピル飲み始めの不安や疑問、副作用などについて気軽に相談できます。
副作用について心配な方は副作用緩和薬も同時に処方可能です。希望する場合は診療時に医師へお伝えください。

低用量ピルなら初月ピル代無料

低用量ピルの定期便プランなら5種類のピルが初月無料※対象!
まずは試してみたい方にもおすすめです。
※低用量ピルは、3シート目お受け取りまで解約は不可となります(種類変更はいつでも可能です)

月経移動ピル・アフターピルなら送料無料

生理日を移動する際の中用量ピルや、アフターピルは送料無料!
また、低用量ピルと同時処方で診療代も無料になります。
最短当日発送だから、お薬をすぐに服用したい方も利用しやすい◎
東京23区内にお住まいであれば「当日お届けプラン」※もお選びいただけます。
希望する方は診療時に医師へお伝えください。
※別途送料3,850円(税込)、診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります
※お住まいの地域によってはお届けまでに数日かかる場合があります

予約から診療までオンラインで完結

公式LINEから24時間いつでも診療予約OK!スマホから診療・処方後は自宅までピルをお届けするため、忙しい方にもおすすめです。

※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
※医師の診療は必須となり、薬が処方された場合に発送いたします

むくみ緩和のお薬処方も可能!

診療代/送料無料でむくみ緩和の医薬品処方も可能ですので、希望の場合は再診療をご予約ください。

監修者

淀川キリスト教病院 医長
柴田 綾子
2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し、2013年より淀川キリスト教病院で産婦人科診療を行う。 2022年よりmederi株式会社において、mederi主催のセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの記事監修を担当などを担当。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

mederi Delicate Wash
気になるキーワードで
検索しよう!
検索

カテゴリ一覧

生理

生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。

記事一覧をみる

ピル

ピルは世界で1億人以上の女性が服用している女性ホルモンを含む医薬品です。
ピルの種類や効果、副作用について詳しくご紹介。

記事一覧をみる

インタビュー

mederiのサービスに携わっているメンバーや有識者の方々が、よりユーザー様と近い距離から「mederiならでは」の情報をお届け。

記事一覧をみる

漫画

こんな経験”あるある!”と思わず頷いてしまう?mederiユーザーからの体験談に基づいた、mederiオリジナル漫画シリーズです。生理やピル・女性の健康に関して、楽しく学んでみましょう!

記事一覧をみる

占い

「ご自愛」をコンセプトに、毎月の運勢を12星座別に占うコンテンツ。ご自身の心を高める「ご自愛アイテム」もお伝えしています。

記事一覧をみる

出張授業

mederi出張授業のレポート記事をお届け。
生理のしくみやからだについての理解を深め、男女ともに正しい性の知識を提供しています。

記事一覧をみる
  1. オンラインでピルの診療・処方・相談|メデリピル
  2. mederi WEBマガジン
  3. ピルに関する医師監修記事一覧
  4. ピルで太るのは本当?理由は?太らない対策