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ノアルテンに避妊効果はある?ノアルテンの使用目的や注意点を解説!
月経異常や月経困難症の治療などで用いられる黄体ホルモン製剤の1つに、ノアルテンという薬があります。ノアルテンに避妊効果はあるのでしょうか?また、ノアルテンの効果や副作用などについても気になりますよね。今回の記事では、ノアルテンの効果やメリット・デメリット、入手方法などについて詳しく解説していきます。
もくじ
ノアルテンの避妊効果とは?
ノアルテンに避妊効果はあるのでしょうか?ここでは、そもそもノアルテンはどのようなものなのか、そして避妊効果があるのかについて解説していきます。
ノアルテンとは?
ノアルテンとは、卵胞ホルモンを含まず黄体ホルモンのみが含まれたホルモン製剤です。ノアルテンは、ほかのホルモン製剤に比べて黄体ホルモンの含有量が非常に多いことが特徴的です。正しく服用することで、黄体ホルモンが補充されて子宮内膜の状態が改善するため、月経異常や月経困難症などの治療に使用されています。
ノアルテンに避妊効果はある?
ノアルテンには多量の黄体ホルモンが含まれていますが、排卵を抑制することはできません。また、避妊に関する試験は行われておらず、避妊効果も認められていないためノアルテンは避妊目的では服用しないようにしましょう。
ノアルテンの使用方法
ノアルテンは、月経異常や月経困難症など様々な症状の治療に使用されています。以下では、いくつか症状がある月経異常について、それぞれの特徴とノアルテンがもつ効果について紹介します。
月経異常に対する使用方法
月経異常には、無月経・頻発月経(ひんぱつげっけい)・稀発月経(きはつげっけい)があり、生理不順とも呼ばれています。
まず無月経は、3か月以上生理が来ない状態を指します。次に稀発月経と頻発月経は、正常な生理周期と言われている25〜38日周期から外れている状態を指し、24日以下の周期で起きる生理を頻発月経、39日以上の周期で起きる生理を稀発月経と言います。
ノアルテンの服用によって子宮内膜をある程度厚くし、その後の休薬期間に生理を起こすことで、正しい生理周期を取り戻せるように治療していきます。
ノアルテンのメリット
ここでは、ノアルテンのメリットについて紹介します。ほかのピルには見られないメリットもあるため、ぜひ1つずつ確認してみてくださいね。
血栓症になる可能性が低い
ノアルテンには、血液凝固作用のあるエストロゲンが含まれていません。そのため、エストロゲンが含まれているピルに比べて、ノアルテンは血栓症リスクが小さいと言えます。高血圧や肥満などの理由で低用量ピルや超低用量ピルを飲めなかった方でも、ノアルテンであれば飲める可能性があるというのは、1つの大きなメリットです。
40歳以上の方でも服用可能
低用量ピルや超低用量ピルの場合、年齢が上がるとともに血栓症のリスクが増加するため、40歳になるとピルの服用ができなくなることがあります。しかし、ノアルテンであればほかのピルに比べて血栓症リスクが小さいため、40歳以上の方でも服用することができます。
服用している間は生理が来ない
低用量ピルや超低用量ピルの場合、途中で休薬期間を挟むことで、生理に似た消退出血が起こります。これに対してノアルテンは、休薬期間を設けずに服用を続けるため、服用中は生理(消退出血)が来なくなります。
片頭痛もちの方も服用可能
片頭痛もちの方がピルを服用すると、エストロゲンの影響で頭痛が引き起こされたり、脳血管障害になりやすくなったりするとされています。それに対して、ノアルテンはエストロゲンが含まれていないため、片頭痛持ちの方でも服用可能だと言えます。
ノアルテンのデメリット
ノアルテンには、いくつかのデメリットもあります。具体的には、不正出血のリスクが高まることと、特定の時間に毎日服用する必要があることです。以下でそれぞれ紹介します。
不正出血のリスクが高まる
ノアルテンに含まれている黄体ホルモンには、子宮内膜を薄く保つ作用があります。そのため、子宮内膜が剥がれやすくなり、不正出血が起こることがあります。黄体ホルモン製剤を飲み始めると、20〜30%ほどの割合で不正出血が起こる可能性があるとされているため、もし出血が見られても焦らずにナプキンや吸水ショーツなどを使って対応するようにしましょう。
特定の時間に毎日服用する必要がある
ノアルテンをはじめとしたホルモン製剤は毎日同じ時間に服用する必要があり、3時間以上のズレが起きない方が良いとされています。毎日同じ時間に飲むことで、ピルの血中濃度を一定に近づけることができるため、アラームなどを活用して飲み忘れがないように気をつけましょう。
ノアルテンの副作用
すべての薬に副作用があるように、ノアルテンにも副作用があります。薬の効果だけでなく副作用もしっかり理解しておくことが大切ですので、必ず以下の内容を確認しておきましょう。
主な副作用とその対策
ノアルテンの副作用には、吐き気・乳房の張り・頭痛などがあり、重いものだとアナフィラキシーショックによる蕁麻疹や呼吸困難などがあります。ノアルテンの服用タイミングを寝る直前にすると、寝ている間に副作用のピークが過ぎるため、身体的な負担が減らせる可能性があります。
副作用が起きた場合の対応策
吐き気・乳房の貼り・頭痛などに関しては、多くの場合3か月ほど服用を続けると次第に体が慣れて症状が改善するため、そこまで心配しないようにしましょう。ただし、副作用がひどくなったり気分が憂うつになったりした場合は、一度医師に相談することが必要です。
また、アナフィラキシーショックによる蕁麻疹や呼吸困難が起きた場合は、一度ノアルテンの服用を中止して病院を受診しましょう。
ノアルテンに関するよくある質問
ここからは、ノアルテンに関してよくある質問に回答していきます。ピルはいくつか種類があり、混乱してしまうかもしれません。ノアルテンの特徴や効果について正しく理解して、正しく服用できるようにしましょう。
ノアルテンと低用量ピルの違い
ノアルテンと低用量ピルの大きな違いは、エストロゲン(卵胞ホルモン)が含まれているかどうかです。低用量ピルにはエストロゲンが含まれているため、少なからず血栓症リスクがあり、高血圧であったり40歳以上であったりすると処方ができない場合もあります。それに対してノアルテンにはエストロゲンが含まれていないため、低用量ピルの処方が難しい方でもノアルテンであれば処方が可能なケースもあります。
ノアルテンの避妊効果に関する疑問
ノアルテンには黄体ホルモンが含まれていますが、排卵を抑制する効果はありません。また、ノアルテンに避妊効果があるかを確かめた試験は実施されていないため、ノアルテンは月経異常の治療など本来の目的でのみ服用し、避妊目的では服用しないようにしましょう。
ノアルテンの入手方法と価格
ノアルテンは市販薬としては売られておらず、医師による診断と処方が必要になる薬です。以下で、ノアルテンの入手方法や価格相場について紹介します。
入手方法と処方の流れ
病院やオンライン診療サービスを利用して医師の診療を受け、ノアルテンを処方してもらいましょう。ノアルテンは体への負担が比較的小さい薬であることから、様々な症状の治療において使用されているようです。症状によって服用期間や薬の量は異なるため、必ず医師や薬剤師の指示に従うようにしましょう。
ノアルテンの価格
ノアルテンは、薬代がおおよそ2,000〜3,000円程度であることが多く、このほかに医療機関によって診療代や送料などがかかる場合もあります。詳しい価格は病院によって異なるため、それぞれ受診する病院や処方箋薬局で確認するようにしましょう。※
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まとめ
今回の記事では、黄体ホルモン製剤であるノアルテンの効果や副作用、入手方法などについて解説しました。ノアルテンはエストロゲンが含まれていないため、低用量ピルや超低用量ピルを処方不可になった方でも処方が可能になるケースがあります。なお、ノアルテンの避妊効果は検証されていないため、避妊目的での服用はしないように気をつけましょう。
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