生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
ピルを飲むには血液検査が必要?血液検査が大事な理由や病院での流れを説明
ピル服用中は、定期的に血液検査を受けることが必要です。この記事では、なぜ血液検査が重要なのか、検査によって何がわかるのか、他に受けるべき検査はあるか、などの疑問を解消していきます。安全にピルを服用を行うために、必要な検査についてしっかりと確認しておきましょう。
ピルを服用するには
ピルは、誰でも服用できる薬ではありません。
以下のような禁忌事項に当てはまる場合は、処方が不可となります。
・50歳以上もしくは閉経後
・肥満(BMI35以上)
・35歳以上で1日15本以上たばこを吸う
・妊娠中や授乳中、または分娩後1か月以内
・過去に自身や家族が血栓症になったことがある
・高血圧(収縮期血圧160mmHg以上、拡張期血圧100mmHg以上)
・乳がん患者
・血管病変を伴う糖尿病患者
・前兆を伴う片頭痛患者
・重篤な肝障害患者
また、以下のような事項に当てはまる場合は、慎重投与となります。
・40歳以上
・肥満(BMI30以上)
・たばこを吸う習慣がある
・家族が乳がんになったことがある
・低度の高血圧
ピルの服用中は血液検査が必要?
これからピルの服用を希望する場合や、現在ピルを服用中の場合は、定期的な血液検査が必要となります。なぜこの血液検査が重要かというと、ピルの副作用の一つに肝臓や血液凝固の異常があるためです。ピルに含まれる女性ホルモンは肝臓で分解されますが、まれに肝臓に負担がかかり、肝臓の機能や血が固まりやすくなる異常が起こることがあります。1年に1回程度血液検査を受けることで、肝臓の異常
を早期発見し、その後の適切な治療へつなげることができます。
血栓症とは
ここで一度、ピルの副作用である血栓症について説明します。
血栓症というのは、血の塊である血栓が体内にできることによって、様々な症状が生じることです。血栓症の初期症状には、以下のようなものがあります。
・激しい頭痛
・手足の痺れ
・ふくらはぎの腫れやむくみ
・息苦しさや激しい胸の痛み
・舌のもつれ、視覚の変化
上記のような症状が見られた場合、ピルの服用を一度中止して救急センターや循環器内科を受診しましょう。なお、痛みがあまりに強くて苦しかったり、突然皮膚の変色が見られたりした場合は、迷わず救急車を呼ぶようにしてください。
血栓症を疑うときの検査は何を見るの?
血液検査では、Dダイマーという物質の数値を指標に血栓症の有無を判断します。Dダイマーというのは、体内で血栓が溶かされたときに生じる物質です。このDダイマーの数値が高いと、それだけたくさん血栓が溶かされたということになるため、体内に多くの血栓ができている可能性が考えられます。ほかに、エコーで足の血管をみたり、点滴から造影剤を入れてCTの検査をおこない肺の血管に血栓がないかを確認することもあります。
ピル服用後に定期的に必要な検査
ピルの服用中は、安全に服用を継続するために定期検査を受けるようにしましょう。以下で、定期的に受けた方が良い検査をいくつか紹介します。
・血液検査
肝臓障害や血液凝固障害がないかを確認します。肝臓障害があった場合は血栓症リスクが高まることからピルの服用を中止することがあります。検査は産婦人科や内科で、半年〜1年に一回受けるようにしましょう。
・乳がん検診
ピルを飲むと、乳がんの発症リスクがわずかに上がるとされています。乳房にしこりがないか、自己チェックをおこない、もし、しこりに気づいたときは乳腺外科やブレストクリニックで乳がん検査を受けましょう。40歳以上の方は2年に1回は乳がん検診を受けてください。
・子宮頸がん検診
子宮頸がんはHPVというウイルス感染が原因です。ピルを飲むと、子宮頸がんの発症リスクがわずかに上がるとされています。こちらも産婦人科で1~2年に1回検診を受けておきましょう。
・性感染症検査
ピルには避妊効果はありますが、性感染症の予防効果はありません。気付かぬうちに感染している可能性もあります。おりものに異常があったり、かゆみがあるときは産婦人科で性感染症検査を受けましょう。
血栓症の危険性がある場合の避妊方法はある?
問診や血液検査等を行って血栓症リスクがあると判定された場合、ピルの服用ができなくなることがあります。そのような場合に行うべき避妊方法について、以下で紹介します。
コンドームを使用する
手軽にできる、最も一般的な避妊方法です。男性側の協力が必要不可欠であるため、ピルを服用できない旨をパートナーにしっかりと説明し、2人で協力して避妊を行うようにしましょう。
避妊リング(ミレーナなど)を入れる
避妊リングというのは、子宮内に装着する避妊具です。費用は自費負担の場合4万円程度、月経痛や過多月経があり保険適用になる場合1万円程度が相場です。一度装着すると約5年間避妊効果が持続します。ただし、装着後最初の生理時に外れてしまうことがあるほか、装着後にわずかな出血や下腹部痛を感じることがあります。
黄体ホルモン(プロゲステロン)配合の薬を服用する
ピルの副作用に血栓症があるのは、ピルに含まれる卵胞ホルモン(エストロゲン)に血液凝固作用があるためです。そのため、血栓症リスクが高い方であっても、黄体ホルモン(プロゲステロン)のみを含むホルモン製剤であれば服用可能とされています。このようなプロゲステロンのみを含むホルモン製剤はミニピルと呼ばれ、低用量ピルと同じように避妊効果があります。ただし、飲み始めの頃に不正出血が見られることがあるため、注意が必要です。
※現在、日本では国内で承認されたミニピルはありません。オンラインピル診療・処方サービスのメデリピルでは、ミニピルの取り扱いはありません。
まとめ
今回の記事では、ピルを服用する際の血液検査について解説しました。ピルを服用する以上、血栓症のリスクは避けることができません。定期的な血液検査をすることで、肝臓の異常や血液凝固異常を発見でき、治療につなげることができます。安全にピルの服用を続けるためにも、ピル服用中は血液検査やほかの定期検査を受けるようにしましょう。
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