ピル服用中に下腹部痛が生じる原因とは？対処法を紹介

ピル

更新日：2025.12.08

低用量ピルは2種類の女性ホルモンが含まれた生活改善薬とも呼ばれる薬で、避妊効果のほか、生理周期の安定、生理痛の軽減、PMSの改善などさまざまな副効用があります。
しかし、低用量ピルを服用することで腹痛が起きるという方もいるといわれています。ここでは、ピルの服用中に下腹部痛が起こる主な原因とその対処法について解説していきます。自分の体と向き合うための参考にしてみてくださいね。

ピル服用中に下腹部痛が生じる原因とは？

ピルを服用していると、下腹部に軽い痛みや違和感を感じることがあります。これは、薬の成分によるホルモン環境の変化が体内で起きているサインです。ほとんどは一時的で心配のない症状ですが、まれに注意が必要な病気が隠れている場合もあります。
ここでは、ピル服用中に下腹部痛が起こる主な原因を見ていきましょう。

ピル服用時のホルモンバランスのイメージ

ピルの副作用

ピルを服用していると、副作用のひとつとして下腹部痛が起こることがあります。低用量ピルは、含まれるホルモン量は少ないとはいえ、服用することで体内のホルモンバランスが意図的に変化するため、わずかに副作用が起きる可能性があります。代表的な副作用は以下の通りです。

・吐き気
・頭痛
・胸が張る、痛む
・不正出血
・めまい
・腹痛（下腹部痛含む）

これらの副作用は、服用を続けることで体が慣れていくため、個人差はあるものの2〜3か月で起こりにくくなります。
ただし、3か月以上服用しているにも関わらず腹痛が治らない場合には医師に相談するようにしてくださいね。

病気の可能性

腹痛の要因が、ピルの副作用ではなく別の病気である可能性も考えられます。
子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系の疾患をはじめ、虫垂炎、胃腸炎、膀胱炎、腎盂腎炎など、消化器疾患や泌尿器疾患が痛みを引き起こすことがあります。これらの病気は、ピルの服用だけでは症状がコントロールできない場合もあるため、痛みが強い場合には病院を受診して医師の診察を受けてください。

生理痛が重い

もともと生理痛が強い方は、ピルを服用していても生理のタイミングで下腹部痛が出ることがあります。ピルは生理痛を軽減する作用がありますが、体質によっては「痛みがゼロになる」わけではなく、ある程度の鈍い痛みや重だるさが残ることもあります。28錠タイプの偽薬期間や21錠タイプの休薬期間に感じる痛みは、緩和された後の生理痛である場合が可能性が高いです。
ただし、いつもより痛みが強い、痛みが長く続く、他の症状を伴う場合は、生理痛以外の原因（が隠れている場合もあるため、早めに医師に相談しましょう。

血栓症

ピルの服用中に下腹部痛が起こる原因として、ごくまれに血栓症が隠れている可能性があり、血栓が腹部の血管にできた場合、激しい痛みを伴うことがあります。
低用量ピルに含まれるエストロゲン（卵胞ホルモン）が血液を固まりやすくする作用を持つため、ピルを服用していない方と比べるとリスクは高まりますが、血栓症による重篤な症状を引き起こす確率は10万人に1人程度と、低い確率だといえるでしょう。
ただし、血栓症のリスクは服用開始から3か月〜半年未満の時期に最も高まるとされています。また、中断後に再開する場合もリスクが再び上昇します。激しい腹痛や、足の痛み・むくみ、息苦しさなどのサインがあった場合は、すぐに医師に相談し、早期発見・治療を受けることが大切です。

ピル服用期間中に腹痛が生じた際の対処法

低用量ピルの服用中に原因不明の腹痛が起きると不安になりますが、落ち着いて行動することが大切です。
以下の方法を参考に対処しましょう。

痛み止めを飲む

低用量ピルを服用開始したばかりの方は誰しも副作用が起こる可能性があります。副作用は続けることで改善されていくものなので、痛み止めを飲んで安静にすることで対処しましょう。3か月以上経過しても日常生活に支障がある場合には医師に相談してください。

病院を受診する

痛みが強い場合や、2〜3シート（約3か月）服用しても痛みが改善されない場合は、早めに受診を検討しましょう。激しい腹痛の場合は、副作用ではなく何らかの病気の可能性があります。
そのため、痛みが長引いていたり、腹痛以外にも気になる症状があるときは、自己判断せずに医師に相談しましょうね。

ピルの種類変更をする

ピル服用中に腹痛や排卵痛のような痛みが生じ、その原因が副作用にある場合、ピルの種類を変更することで症状が緩和される可能性があります。
ピルには複数の種類があり、配合されるホルモンの種類や量がそれぞれ異なります。今服用しているピルが体に合っていないと感じる場合は、自己判断で服用を中止せず、処方医に相談しましょう。

ピルの種類のイメージ

便がゆるい・吐き気がある場合には注意

低用量ピルを服用してから3時間以内に下痢や嘔吐をしてしまうと、ピルの成分が吸収されずに効果が減少する可能性があります。
そのため、もしも3時間以内に下痢・嘔吐をしてしまったら追加で1錠飲むようにしてください。
しかし、下痢や嘔吐が続く場合には服用を中止し、早めに医師に相談するようにしてください。
また、この間は避妊効果が下がっている可能性があるため注意が必要です。コンドームは普段から性感染症予防のために必要ですが、服用中止・再開後は避妊効果が安定するまでの7日間、いつも以上に気を付けて避妊を行ってくださいね。

ピルの服用による腹痛などの症状がある際は医師に相談しましょう

低用量ピルは女性にとって嬉しいメリットがたくさんある薬ですが、わずかに副作用や血栓症のリスクもあります。
そのため、服用中に腹痛が続いたり、少しでも「いつもと違う」と感じる症状がある場合は、自己判断せず、早めに医師へ相談しましょう。

まとめ

低用量ピルの服用中に起きる腹痛について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
痛みが起きた場合には無理をせずに休み、時には医療機関を頼ることも大切です。
日々の生活を過ごしやすくするために無理のない方法でピルを継続服用してみてくださいね。

ピルをはじめるならメデリピル

産婦人科医に相談できるオンラインピル処方

産婦人科医が100%診療

専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。

再診料がずっと無料だから何度でも医師に相談できる

ピル飲み始めの不安や疑問、副作用などについて気軽に相談できます。
副作用について心配な方は副作用緩和薬も同時に処方可能です。希望する場合は診療時に医師へお伝えください。

低用量ピルなら初月ピル代無料

低用量ピルの定期便プランなら5種類のピルが初月無料※対象！
まずは試してみたい方にもおすすめです。
※低用量ピルは、3シート目お受け取りまで解約は不可となります（種類変更はいつでも可能です）

月経移動ピル・アフターピルなら送料無料

生理日を移動する際の中用量ピルや、アフターピルは送料無料！
また、低用量ピルと同時処方で診療代も無料になります。
最短当日発送だから、お薬をすぐに服用したい方も利用しやすい◎
東京23区内にお住まいであれば「当日お届けプラン」※もお選びいただけます。
希望する方は診療時に医師へお伝えください。
※別途送料3,850円（税込）、診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります
※お住まいの地域によってはお届けまでに数日かかる場合があります

予約から診療までオンラインで完結

公式LINEから24時間いつでも診療予約OK！スマホから診療・処方後は自宅までピルをお届けするため、忙しい方にもおすすめです。

※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
※医師の診療は必須となり、薬が処方された場合に発送いたします

監修者

六本木レディースクリニック医師

波羅友里恵

2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。愛育病院、国立成育医療センターを経て、 2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。現在は六本木レディースクリニック非常勤。 2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信。

詳しくはこちら