生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
ピルの値段は高いって本当?相場や処方時にかかる金額を解説
ピルの値段は高いって本当?相場や処方時にかかる金額を解説
時々耳にする「低用量ピルの値段は高い」という噂は本当なのでしょうか?この記事では、低用量ピルの値段や保険適用の有無、処方時にかかる金額などについて、種類別・用途別に解説していきます。
ピルとは
ピルは2種類の女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」を配合した経口避妊薬として開発されたお薬です。避妊効果だけでなく、副効用として生理痛や生理不順に効果的とされています。エストロゲンの配合量によって種類が変わります。
ピルの種類と違い
ピルは、エストロゲンの配合量によって「低用量ピル」「超低用量ピル」「中用量ピル」「アフターピル」の4種類に分かれています。以下で、それぞれの特徴について説明していきます。
【低用量ピル】
低用量ピルは、配合されているエストロゲンの量が50μg(マイクログラム)以下のピルを指します。継続的な避妊を目的に処方されます。副効用として生理痛の軽減などがあり、それを目的に服用することもあります。また、卵巣がんや子宮体がんのリスクを減らし、肌荒れの改善などにも効果があるとされています。
第一世代
第一世代にあたるピルは以下の通りです。
【OC/保険適用外】
・シンフェーズ(2,000円~)★
【LEP/保険適用の場合】
・ルナベルLD(900円~)
・ルナベルULD(1,000円~)★
・フリウェルLD(900円~)
・フリウェルULD(500円~)★
日本国内で一番最初に承認が下りたピルのため第一世代と名付けられています。
月経困難症の治療に効果的で、経血量の減少や肌荒れの改善にも効果があるとされています。
ルナベルとフリウェルには低用量ピルと超低用量ピルの2種類あり、フリウェルはルナベルのジェネリック医薬品となるため安価となっていますが成分に差はありません。
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→低用量ピルの料金について詳しくはこちら
→超低用量ピルの料金について詳しくはこちら
第二世代
第二世代にあたるピルは以下の通りです。
【OC/保険適用外】
・トリキュラー(2,000円~)★
・ラベルフィーユ(2,000円~)★
・アンジュ(2,000円~)★
【LEP/保険適用の場合】
・ジェミーナ(1,700円~)※
黄体ホルモンであるレボノルゲストレルを配合しており、生理周期の安定化が期待でき、不正出血も起きづらいのが特徴です。
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※オンラインピル診療・処方サービスのメデリピルでの取り扱いはありません
→低用量ピルの料金について詳しくはこちら
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第三世代
第三世代にあたるピルは以下の通りです。
【OC/保険適用外】
・マーベロン(2,000円~)★
・ファボワール(2,000円~)★
第三世代は治療目的で処方されるLEP製剤はなく、避妊目的での処方であるOCのみです。
黄体ホルモンのひとつであるデソゲストレルが配合されており、男性ホルモンを抑制する作用があります。
ニキビや肌荒れの改善だけでなく、多毛症の改善にも効果的とされています。
★オンラインピル診療・処方サービスのメデリピルで取り扱いがあります
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第四世代
第四世代にあたるピルは以下の通りです。
【LEP/保険適用】
・ヤーズ(1,800円~)★
・ヤーズフレックス(2,300円~)★
・ドロエチ(1,800円~)★
第四世代も避妊目的で処方されるOCはなく、治療目的となるLEP製剤のみで、すべて超低用量ピルになります。
こちらも黄体ホルモンのひとつであるドロスピレノンが配合されており、月経困難症や子宮内膜症の治療薬として使われています。
ただし、ホルモン量が少ないため不正出血が起きやすくなる可能性があります。
★オンラインピル診療・処方サービスのメデリピルで取り扱いがあり、自由診療となります。
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ミニピル
ミニピルは黄体ホルモンのひとつであるプロゲストーゲンのみが配合されたピルです。
プロゲストーゲンのみで効果を発揮することからプロゲストーゲン・オンリー・ピル略してPOPとも呼ばれています。
通常の低用量ピルと同様に正しく服用した場合には一定の避妊効果を担保できます。
血栓症の要因となるエストロゲンが配合されていないため、血栓リスクのある人でも服用することができるのが特徴です。
【保険適用外】
・セラゼッタ(2,700円~)※
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【超低用量ピル】
超低用量ピルは、エストロゲンの配合量が低用量ピルよりもさらに少なく、30μg以下のものを指します。月経困難症や子宮内膜症の治療薬として服用されるもので、病院を受診して処方された場合は保険適用となります。
【中用量ピル】
中用量ピルは、エストロゲンの配合量が低用量ピルよりもさらに多く、50μg以上のピルを指します。基本的には生理日の移動で使用されています。なお、低用量ピルに比べ副作用が出やすいとされています。
【アフターピル】
アフターピルは、避妊失敗時に緊急避妊をする目的で服用するピルです。多量の女性ホルモンを体内に取り込み、受精卵の着床を防いだり排卵を遅らせたりすることで、望まない妊娠を防ぎます。性交渉後72時間以内の服用が推奨されており、早く服用すればするほど避妊効果が高まります。
ピルの用途と保険適用
低用量ピル
病院で低用量ピルを処方してもらう場合は、それが避妊目的か治療目的かによって保険適用の有無が変わります。避妊目的の場合のピルはOC(Oral Contraceptives)、治療目的の場合のピルはLEP(Low dose Estrogen Progestin)と呼ばれています。
この時、OCは自費負担、LEPは保険適用となります。
一方、病院ではなくオンライン処方サービスを利用して低用量ピルを処方してもらった場合、そのピルがOC・LEPのいずれであったとしても診療自体が自由診療の扱いになるため、保険適用にすることができません。この点には注意が必要です。
超低用量ピル
超低用量ピルに関しても、病院において治療目的で処方してもらった場合は保険適用が可能です。超低用量ピルは一般的に月経困難症や子宮内膜症の治療薬として利用されることが多いため、ほとんどの場合は保険適用になるでしょう。なお先ほどの低用量ピルと同じように、オンライン処方サービスの場合保険適用はできなくなります。
中用量ピル
中用量ピルの主な用途である生理日移動目的で処方してもらう場合は、自由診療であるため病院でもオンライン処方サービスでも保険適用外となります。しかし中用量ピルも、病院において生理不順の治療目的で処方されることがあり、その場合は保険適用になるケースがあります。
アフターピル
アフターピルが目的とする緊急避妊は、「病気の治療」には当たらないとされるため、保険適用外となります。
ピルの種類別・値段の相場
低用量ピル
保険適用の場合と自費負担の場合があります。
保険適用時の負担額…1,000〜3,000円程度
自費負担時の負担額…2,000〜3,000円程度
超低用量ピル
保険適用の場合と自費負担の場合があります。
保険適用時の負担額…600〜2,000円程度
自費負担時の負担額…7,000〜12,000円程度
中用量ピル
保険適用の場合と自費負担の場合があります。
保険適用時の負担額…2,000〜3,000円程度
自費負担時の負担額…5,000〜8,000円程度
アフターピル
保険適用にはならず、自費負担となります。
自費負担時の負担額…8,000〜20,000円程度
ピル処方時にかかる金額
病院
病院でピルを処方してもらう場合、薬本体の値段とは別に診療代や検査代などが必要となります。値段相場は下のようになっています。(実際の金額は施設や検査の内容により異なる可能性があります。)
〈診療代:初診料など含む〉
1,000〜3,000円程度
※大きな病院を紹介状を持たずに受診したときは7000円〜1万円の選定療養費が別にかかることがあります。
〈検査代〉
2,000〜4,000円程度
オンライン処方サービス
近頃では多くのオンラインピル処方サービスが登場しており、サービスごとにかかる金額も様々です。ここでは、オンライン診療・処方サービスである「メデリピル」の場合で説明していきます。
「メデリピル」でかかる金額は以下のようになっています。
〈診療代〉
低用量ピル・超低用量ピルの場合…無料
中用量ピル・アフターピルの場合…1,650円(税込)(メデリピルでの低用量ピルの処方が初めての場合、同時処方で診療代が無料になります)
〈送料〉
低用量ピル・超低用量ピルの場合…550円(税込)
中用量ピル・アフターピルの場合…無料
(低用量ピルでも送料無料になる「おまとめプラン」もあります)
まとめ
この記事では、「高い」と噂されがちなピルの値段について、種類別・用途別にご紹介しました。低用量ピルのプランには毎月数千円かかるものが多いですが、その分つらい生理痛の軽減や肌荒れの改善など、色々なメリットがあります。また、病院に行く時間がなかったり病院に行くことに抵抗があるという方は、オンラインでの診療・ピル処方サービスを利用するのがおすすめです。ピルを活用して、生理の悩みと上手く付き合っていけるといきましょう。
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※医師の診療時に処方された場合、最低3シートは服用いただいた上でご自身に合っているか判断していただきたいため、3シート目受け取りまでは解約は不可となります
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