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ピル服用中に妊娠検査薬を使用できるのはいつから?胎児への影響も解説
もくじ
ピル服用中に妊娠検査薬を使用できるのはいつから?胎児への影響も解説
妊娠検査薬は、妊娠の有無を確認するために活用されます。ピルを服用しているときは妊娠のリスクは低いものの、時には検査薬を使用したいと思うこともあるでしょう。この記事ではピル服用中に妊娠検査薬を使用するタイミングと、妊娠していたときピルが胎児へ与える影響について解説します。
ピル服用中に妊娠検査薬が必要になることってあるの?
妊娠検査薬は、妊娠の可能性があるときに使用するものです。多くの場合は妊活中の女性が妊娠色の兆候を見逃さないために活用しますが、避妊の効果を確かめるときにも使用されます。
またピルの服用中は妊娠する可能性は限りなく低いものの、100%の避妊が可能というわけではありません。
そのため、ピルの服用中であっても「妊娠したかも」と感じたときに使用されるケースも存在します。
この記事ではピル服用中の妊娠検査薬の使用のタイミングや、万が一妊娠していた場合のピルが胎児に与える影響について解説します。
ピル服用中に妊娠する原因
ピルの服用中は、高い確率で避妊することが可能です。ピルの服用中に妊娠する可能性があるのは、多くの場合は薬の服用方法の誤りが要因となります。
飲み忘れ
ピルの服用を忘れたり、誤った順番で飲んだりしていると、避妊効果が得られないこともあります。
ピルは一定の時間に継続して飲むことで、避妊効果を最大限発揮します。しかし2日以上飲み忘れてしまった場合は、避妊効果が得られません。最後の服用から24時間~48時間未満であれば、気がついた時点で服用し、その後は通常のサイクルで継続します。
しかし飲み忘れてから48時間以上経過している場合は、その生理周期の期間には避妊効果が十分に得られなくなってしまいます。
また飲む順番を間違えることでも、避妊効果を得られなくなります。一相性のピルの場合は各錠剤に同じホルモン量が含まれているため、どのような順番で飲んでも影響はありません。
しかし三相性のピルの場合、錠剤ごとに含まれているホルモンの量が異なり、正しい順番で服用する必要があります。誤った順番で服用してしまうと、避妊効果が下がる可能性があります。
ピルの効果が出る前の性交渉
低用量ピルで十分な避妊効果を得るためには、月経初日から遅くとも月経5日目までに服用を始める必要があります。
また服用を始めてから7日間は、ピルのホルモン剤による避妊効果がまだ確立されておらず、別の避妊方法が必要です。
この期間中にピルだけを頼りに性交渉を行った場合、避妊効果が不十分となり妊娠のリスクが高まります。
この期間にはコンドームの使用など、別の避妊方法を併用する必要があります。
嘔吐や下痢が続いた
ピルの副作用として、まれに吐き気や下痢が起こることがあります。ピルを服用してから3時間以内に嘔吐や下痢をしてしまった場合、体がピルに含まれる成分を正しく吸収できていない可能性があります。
そのため、飲み忘れと同様に避妊の効果が失われる可能性もあります。
もし心当たりがあれば、なるべく早めにピルを服用し直し、いつもの服用サイクルを維持しましょう。
またピルの服用中に嘔吐や下痢が続く場合には、医師に相談することも重要です。
薬の飲み合わせ
ピルの服用中には、他の薬物との相互作用に注意が必要です。一部の薬物は、ピルの効果を低下させる可能性があります。また健康食品やサプリメントに含まれるセイヨウオトギリソウも、同様の影響を及ぼすことがあります。
ピルの効果に影響を与える薬と、含まれる成分を一覧にしました。服用中の場合は必ず医師に相談しましょう。
- 鎮痛薬(フェニルブタゾン、アセトアミノフェン、アスピリン)
- 抗真菌薬(グリセオフルビン)
- 睡眠鎮痛薬(トリアゾラム、ニトラゼパム)
- 抗生物質(クロラムヘニコール、ペニシリン、セファロスポリン、テトラサイクリン系、アンピシリン)
- 抗てんかん薬(プリミドン、バルビツール酸塩、フェニトイン、カルバマゼピン、エトスクシミド)
- 精神・神経用薬(クロルジアゼポキシド)
- 抗結核薬(リファンピシン)
- 抗原虫薬(メトロニダゾール)
関連記事:アフターピルを飲んだのに陽性になる原因は?困ったらオンラインで相談
「ピル服用中に妊娠したかも…」どんな症状が出る?
ピルの服用中に妊娠の疑いが生じる場合、以下の症状に注意が必要です。
- 休薬期間中に出血が1週間以上起こらない
- 原因のわからない不正出血がある
これらの症状が現れた場合、ピルの服用中に妊娠した可能性が考えられます。
一方でこれらの症状は、ピルの副作用や体の適応によるものの可能性もあります。そのため不安や疑念がある場合は、婦人科医に相談しましょう。
また低用量ピルをはじめて服用した際には、妊娠初期に似た症状が現れることがあります。
この症状は通常、ピルに体が慣れる過程で一時的に現れ、数日から1週間程度で改善されます。
そのためこれらの症状が出ても、すぐに妊娠の兆候と結びつけるのは避け、体が適応するのを待ちましょう。
しかしピルの効果に関する不安や疑念がある場合、妊娠検査薬を使用して妊娠の有無を確認することもできます。
「ピル服用中に妊娠したかも…」と思ったら妊娠検査薬を試してみて
ピルの服用中に妊娠初期の症状に似た症状が出て、薬の飲み忘れなどの思い当たる理由があるときには、妊娠検査薬を使って妊娠の有無を確認できます。
ピルを服用中の、妊娠検査薬の使い方について解説します。
ピル服用中に妊娠検査薬が使用できるのはいつから?
ピルを服用中の場合は、妊娠検査薬を使用するタイミングはやや異なります。
通常、妊娠検査薬は生理予定日から1週間後の使用が推奨されています。
しかしピルの服用中は排卵が起こらず、休薬期間中に生理と似た出血があります。
そのため妊娠の早期検出を望む場合は、リスク行為から約3週間経ってから妊娠検査薬を試すことが推奨されます。この期間が経過することで、ピルの服用中であっても妊娠検査薬で妊娠の有無を高確率で検出できるようになります。
また性交渉の日が正確にわからなければ、休薬期間から1週間経過しても生理が始まらないときが妊娠検査薬を使用するタイミングになります。ただしこのような状況では、産婦人科医に相談するのがいいでしょう。
また、ピルの服用は検査薬の結果には影響しません。
妊娠検査薬の結果が陽性の場合
妊娠検査薬の結果が陽性であった場合、早めに産婦人科を受診しましょう。確実な妊娠結果の有無と、妊娠している場合は妊娠週数を把握します。
また、パートナーや家族に相談することも大切です。1人で抱えずに周りと協力して、これからのライフプランを組み立てていきましょう。
妊娠検査薬の結果が陰性の場合
妊娠検査薬の結果が陰性の場合は様子をみます。ただし2カ月以上休薬期間の出血がない場合は、婦人科医に相談しましょう。
ピル服用中の妊娠、胎児への影響は?
ピルの服用中に妊娠したとき、胎児への影響が気になるという人は多いでしょう。
しかしピルの服用中であっても、胎児への影響は確認されていません。妊娠がわかった段階で、ピルの服用を中止しましょう。
ピル服用中の妊娠を防ぐ方法
ピルは他の避妊方法と比較しても高い避妊効果を持っており、ピルさえ飲んでいれば安心、と思っている人もいるかもしれません。
しかし、ピルも100%避妊できるわけではありません。
ピルの服用中にさらに、避妊の成功率をあげる方法を紹介します。
コンドームの併用
ピルの服用中はコンドームを使用しないというカップルもいますが、避妊を望むのであれば必ずコンドームを使用しましょう。
ピルの避妊効果を高めるのと同時に、ピルでは防ぐことのできない性感染症の予防効果も期待できます。
アフターピルの服用
ピルの飲み忘れや効果が出る前に性交渉があった場合、アフターピルを処方してもらうことも避妊の手段のひとつです。
ただしアフターピルは低用量ピルと比較して、副作用が強く出る可能性もあります。そのため最後の手段として捉えておきましょう。
日常的な避妊具の使用を推奨します。
常に持ち歩く
ピルの飲み忘れを防ぐには、毎日持ち歩いておくことが大切です。
飲み忘れてしまった場合でも、持ち歩いていることで気がついたときにすぐに服用を再開できます。
ピルの服用は胎児に影響を与えない
ピル服用中の妊娠の可能性と、妊娠検査薬を使用するタイミングについて解説してきました。
ピルは他の避妊方法と比較して高い避妊効果を得られる手段ですが、100%の避妊を保証するものではありません。コンドームなどの避妊具と併用することで、さらに避妊効果を高めることができます。
またピルの避妊効果を得るためには、飲み忘れなく正しい順番で服用することが大切です。
もし妊娠の不安があるときには、性交渉から3週間経って妊娠検査薬を使用することで、妊娠の有無が判別できます。
万が一妊娠していても、ピルの服用で胎児に影響を与えることがないため安心してください。
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