生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
低用量ピルの避妊率は?避妊効果やいつから効果が出るのかを解説!
ピルは避妊効果が高いことから、WHO(世界保健機関)も若い世代の避妊法として推奨しています。
毎日規則正しく服用することでほぼ確実な避妊効果が得られる理由とは、現在、日本で一番多く用いられている避妊方法の「コンドーム」とはどう違うのかを説明していきます。
もくじ
ピルの避妊効果は約99.7%※
正しい使い方をした場合の避妊効果 | 使用者全体での避妊効果
(誤った使用法を含む) |
|
低用量ピル | 99.7% | 92% |
コンドーム | 98% | 85% |
低用量ピルは1日1錠正しく服用することで、99.7%(※)以上の避妊効果があるといわれています。ピルは排卵を抑制して、受精卵の着床を防ぎます。このはたらきによって避妊効果が得られます。
避妊以外にも副効用として、生理痛軽減に効果があったり、ニキビや肌荒れを改善したり、生理周期を安定させるなどのさまざまなメリットがあり、世界中で1億人の女性が使用している女性の生活改善薬なのです。
※一般的なデータであり効果を保証するものではありません
参考:Hatcher, RA et al.:Contraceptive Technology:Twentieth Revised Edition, NewYork:Ardent Media, 2011
ピルの避妊効果を低下させないためには
ピルの避妊効果を低下させてしまう原因には、次のようなものがあります。
・2日以上の飲み忘れ
・8日以上の休薬期間
・下痢・嘔吐
・避妊効果に影響のあるお薬の併用
ピルを1日だけ飲み忘れてしまった場合は、気が付いた時点で前日分を服用し、当日の分はいつも通りの時刻に服用しましょう。服用時刻になってピルの飲み忘れに気が付いた場合は、前日分と当日分2錠合わせて服用しましょう。2日以上飲み忘れた場合も同様の飲み方となりますが、低用量ピルは1日2錠までしか服用できません。また、ピルを服用してから3時間以内に下痢・嘔吐があった場合にはすぐにもう一錠追加で服用しましょう。
休薬期間を伸ばしてしまうことや、避妊効果に影響のある一部のお薬の併用も避妊効果低下の原因となります。飲み忘れや併用するお薬には十分注意を払いましょう。
低用量ピルと飲み合わせに注意する薬とサプリメント
・セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)
セントジョーンズワートはハーブの一種でサプリなどに含まれていることが多いですが、同時に併用することで低用量ピルの効果を弱めてしまいます。
併用は控えるようにしてください。
・抗真菌薬
内服薬のフルコナゾールやボリコナゾール等の抗真菌薬を同時に服用すると、低用量ピルの効果が増強され副作用が出やすくなる場合があります。
しかし、塗り薬などの外用薬であれば問題はありません。
・向精神薬 三環系抗うつ薬
下記の三環系抗うつ薬は、脳内のセロトニン・ノルアドレナリンを増やして抗うつ効果を発揮します。
低用量ピルと同時に服用することによって、三環系抗うつ薬の作用が増強する可能性があります。
ただし、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の併用は問題ありません。
低用量ピルをこれから始める場合やすでに服用中の場合は、必ず通院している心療内科や精神科の医師に相談するようにしましょう。
□ クロミプラミン(アナフラニール)
□ ノルトリプチリン(ノリトレン)
□ アミトリプチリン・トリプタノール(アミトリプチリン塩酸塩)
□ イミプラミン(トフラニール)
□ トリミプラミン(スルモンチール)
□ ロフェプラミン(アンプリット)
□ ドスレピン(プロチアデン)
□ アモキサピン(アモキサン)
・解熱鎮痛剤
ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンなどが含まれている解熱鎮痛剤を同時に服用すると、低用量ピルの効果が増強され副作用が出やすくなる場合がありますが、併用は可能です。
なかでも注意が必要なのは、アセトアミノフェンです。市販の解熱鎮痛剤に多く含まれており、病院ではカロナールという名称で処方されることもあります。低用量ピルと同時に服用することで、アセトアミノフェン自体の作用も低下するといわれているので併用には注意してください。
性感染症を防ぐためにコンドームの併用を!
避妊という意味では、低用量ピルのみの使用でも問題ないかもしれませんが、性感染症の予防効果がありません。
性感染症に感染することで子宮や卵管の炎症や痛みなどの症状につながり、不妊症となるリスクもあるので注意が必要です。
厚生労働省は、避妊効果のある低用量ピルと性感染症予防のできるコンドームの併用を勧めています。
なぜピルには避妊効果があるの?
低用量ピルには、エストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)が含まれています。低用量ピルを服用することにより、これらのホルモンが卵巣でつくられていると脳の一部が錯覚し、排卵(卵巣からの卵子の放出)の指令を出さなくなります。結果、排卵が起こらなくなります。また、プロゲステロンの働きでおりものを変化させて精子が子宮内に入りにくくする作用もあり、子宮内膜を薄くする効能もあるので受精しても着床しにくい環境を作ってくれます。
避妊に失敗してしまった性交渉の後に飲む「緊急避妊薬」
避妊に失敗してしまった性交渉の後に飲む「緊急避妊薬」として、望まない妊娠を防ぐために使用されるお薬もございます。
多量の女性ホルモン剤を服用することによって、受精卵の子宮内膜への着床を防いだり、排卵を遅らせるなどして、妊娠を回避することができるお薬です。※処方希望の方は問診回答時に選択ください
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