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超低用量ピルの避妊効果は?確率・いつから・飲み忘れ時の注意点まで解説

低用量ピル
更新日:2026.08.21
超低用量ピルの避妊効果は?確率・いつから・飲み忘れ時の注意点まで解説

「超低用量ピルは避妊に使えないと言われたけど、実際のところどうなの?」と疑問を感じる人もいるかもしれません。超低用量ピル(LEP:低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)は日本では月経困難症・子宮内膜症の治療薬として承認されており、避妊目的での処方は行われていません。しかし、使用している間は排卵を抑える働きが期待できるのも事実です。
この記事では、超低用量ピルの避妊効果の実態・避妊率・飲み忘れたときのリスクまで、知っておきたいポイントを解説します。ご自身の治療や体と向き合いながら、正しい知識を身につけるヒントとしてぜひ参考にしてみてください。

超低用量ピルに避妊効果はないの?

「ピルの一種なのに、超低用量ピルにはどうして避妊効果がないの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。実は「効果がない」のではなく、「日本では避妊薬として承認されていない」という点を理解することが大切です。まずは超低用量ピルとは何か、なぜ避妊目的に使えないのかをお伝えします。

超低用量ピルとは

超低用量ピルは、含まれているエストロゲン(卵胞ホルモン)の量が0.03mgよりも少ない薬です。主に月経困難症や子宮内膜症の治療、生理痛の軽減を目的として処方されています。
超低用量ピルと低用量ピルの違いを以下にまとめました。

ピルの種類 エストロゲン含有量 日本での主な用途 避妊承認(日本)
低用量ピル(OC) 0.05mg未満 避妊・月経困難症治療 あり(承認済み)
超低用量ピル(LEP) 0.03mg未満 月経困難症・子宮内膜症治療 なし(日本未承認)

超低用量ピルは、主低用量ピルよりも含まれているホルモン量が少ないことから、吐き気や頭痛などの副作用が起きにくいことが特徴です。

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日本で避妊目的に使えない理由

超低用量ピルには全く避妊効果がないわけではありません。しかし、ホルモン配合量が極めて少なく、わずかな飲み忘れでも避妊効果が落ちやすいことや、日本国内で避妊目的の臨床試験が行われていないこと(治療薬としてのみ承認されていること)から、避妊目的での使用は推奨されていません。

海外では避妊薬として承認されている

アメリカやヨーロッパ諸国など、海外では超低用量ピルも含むLEP製剤が避妊薬として使用されています。しかし日本と海外では薬事承認の審査基準や医療制度が異なるため、同じ成分・用量の薬でも承認されている適応が異なるのです。

超低用量ピルの避妊確率・避妊率はどのくらい?

日本では避妊に関する試験データが整備されていませんが、海外(欧米)の臨床データによると、超低用量ピルは正しく服用した場合、低用量ピル(OC)と同等の避妊効果を示すとする報告があります。
ヤーズなどと同じ成分量である「EE(20μg)・ドロスピレノン(3mg)」の製剤において、正確に用いた場合避妊率は99.59%であるとする海外の報告が記載されています。低用量ピルを正確に使用した場合における避妊率は99.7%とされているため、ほぼ同等の避妊効果が期待できると考えられます。
ただし、超低用量ピルは日本国内において避妊目的での使用は承認されていません。また、ピルでは性感染症(STD)を防ぐことはできないため、安全な性交渉のためには必ずコンドームを併用しましょう。

※参考:「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」(日本産科婦人科学会)

超低用量ピルの避妊効果はいつから?何日目から期待できる?

超低用量ピルは日本では避妊薬として承認されていないため、避妊効果の発現タイミングに関する国内の公式ガイドラインはありません。ただし、同じLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)である低用量ピルと同様に、ホルモンによる排卵抑制の仕組みが安定するまでには一定の服用期間が必要とされています。
低用量ピルの場合、生理開始から5日目までに飲み始めた場合は服用初日から排卵抑制効果が期待できるとされていますが、それ以降に開始した場合は連続7日間服用してから効果が安定するとされています。

※参考:「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」(日本産科婦人科学会)

超低用量ピルで期待できる治療効果

超低用量ピル本来の使用目的は、月経困難症や子宮内膜症などの治療です。治療としての主な効果と、あわせて期待できる副次的な効果を確認してみましょう。

月経困難症・子宮内膜症の改善

超低用量ピルは月経困難症・子宮内膜症の症状や生理痛の緩和が期待できる治療薬です。生理痛は、妊娠に備えていた子宮内膜が剥がれ落ちて体外に排出されるときに伴う痛みです。超低用量ピルは子宮内膜の増殖を抑える作用があるため、経血量が減り生理痛も軽減されます。
また、子宮内膜に似た組織が子宮の外側に発生する子宮内膜症に対しても、超低用量ピルは子宮内膜の増殖を抑えることで症状の緩和が期待できるとされています。子宮内膜症は不妊の原因にもなり得るため、気になる症状がある方は産婦人科に相談してみてくださいね。

PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前不快気分障害)の改善

PMS(月経前症候群)は、卵巣から分泌される「エストロゲン(卵胞ホルモン)」「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という、女性ホルモンの急激な変動が影響しているといわれています。超低用量ピルには、この女性ホルモンの変動を抑える働きがあるため、PMSの緩和に効果があると考えられています。
PMSよりも重い症状であるPMDD(月経前不快気分障害)に対しても、とくにドロスピレノンを含む製剤(ヤーズ配合錠・ドロエチ配合錠・ヤーズフレックス配合錠)では改善が期待できるとされています。気分の変動やイライラが強い場合は、担当医に相談してみてください。

生理不順・ニキビなどの副次効果

超低用量ピルは女性ホルモンの変動を制御できるため、生理不順の改善が可能です。それぞれのピルに休薬期間が設けられており、この休薬期間中に生理が来るしくみになっています。そのため、いつ生理が来るかを事前に予測できる点もメリットといえるでしょう。
生理前になると、皮脂分泌を促進するプロゲステロンの分泌量が増加します。超低用量ピルには、このプロゲステロンの分泌量や男性ホルモンの働きを抑制する働きがあるため、皮脂の過剰分泌や皮脂腺の詰まりを防ぐことが可能です。結果としてニキビの悪化や肌荒れを防ぐ効果が期待できます。

6種類の超低用量ピルの特徴

超低用量ピルは銘柄によって黄体ホルモンの種類や服用方法が異なります。

種類 特徴
ヤーズ配合錠 ドロスピレノンと呼ばれる黄体ホルモンを含む超低用量ピルです。実薬24錠と偽薬(プラセボ)4錠の計28錠を1周期として、毎日休まず服用を続けます。
ヤーズフレックス配合錠 ヤーズ配合錠と同じく、黄体ホルモンであるドロスピレノンを含みます。ヤーズとは異なり偽薬がなく、国内で初めて、最長120日間まで連続しての服用が可能となりました。
ドロエチ配合錠 ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品で、成分や用量などは同様でヤーズ配合錠よりも安価に購入できます。服用方法も同様で、実薬24錠と偽薬4錠の計28錠を1周期として毎日休まず服用を続けます。
ルナベル配合錠ULD ノルエチステロンと呼ばれる黄体ホルモンを含むものです。1日1錠を21日間連続で服用し、その後7日間休薬する(薬を飲まない)サイクルを繰り返します。
フリウェル配合錠ULD ルナベル配合錠ULDのジェネリック医薬品で、成分や用量などは同様で、ルナベル配合錠ULDよりも安価に購入できます。服用方法も同様で、21日間服用し7日間休薬するサイクルを繰り返します。
ジェミーナ配合錠 レボノルゲストレルという黄体ホルモンを含む超低用量ピルで、月経困難症や子宮内膜症の治療に用いられています。最長77日間の連続服用が可能な製剤です。

※ジェミーナ配合錠は、メデリピルでの取り扱いはありません。

iメデリピルで処方できる超低用量ピル

オンラインでピル処方を行っているメデリピルでは、下記5種類の超低用量ピルを扱っています。医師による診療のもと、使用目的や症状に合わせて自分に合ったピルを処方してもらえます。
①ヤーズ配合錠
②ヤーズフレックス配合錠
③ルナベル配合錠ULD
④ドロエチ配合錠
⑤フリウェル配合錠ULD

治療目的や症状に合わせた処方を、産婦人科医に相談できます。

超低用量ピルの副作用と服用時の注意点

超低用量ピルにもいくつか副作用があります。主な副作用と、服用前に知っておきたい注意点をあわせて確認しましょう。

よくある副作用

ほかのピルと同じように、超低用量ピルにもいくつか副作用があります。

ピル _よくある副作用のイメージ
これらの副作用で特に起きやすいとされているのは、頭痛と吐き気です。
しかし、継続して服用していくことで症状は改善されていくため、症状が出ても日常生活に差し障りがない程度であれば心配せずに服用を続けましょう。
ただし、あまりにもつらい症状が出ている際には、無理せず服用を中止して病院を受診するようにしてください。

血栓症のリスクと注意すべき方

超低用量ピルにも血栓症のリスクは低用量ピルに比べて低いものの、存在します。血栓症は血液が詰まってしまう病気であり、ピルに含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)が発症に影響するとされています。
低用量ピルや中用量ピルよりも、含まれるホルモン量が少ない超低用量ピルですが、服用を希望する段階で血栓リスクの高い方は処方ができない可能性があるため、医師に判断を仰ぐようにしてください。
血栓症の主な兆候として、下肢の急な痛みやむくみ・腫れ、突然の胸痛や呼吸困難、激しい頭痛、視覚異常などがあります。

血栓症の兆候のイメージ
これらの症状があらわれた場合や気になる症状があれば、自己判断せず速やかに産婦人科を受診してください。

超低用量ピルの避妊効果に関するよくある質問

ここでは、超低用量ピルの避妊効果に関するよくある質問について回答します。

低用量ピルと超低用量ピル、避妊目的ならどっちを選べば良い?

避妊を目的とする場合は、日本でOC(経口避妊薬)として承認されている低用量ピルを選ぶことが適切です。超低用量ピルは月経困難症・子宮内膜症の治療薬(LEP)として位置づけられており、避妊目的での処方は行われていません。月経困難症の治療と避妊を両立させたい場合は、低用量ピル(OC)への切り替えを含め医師にご相談ください。

飲み忘れたとき、妊娠してしまう可能性はある?

超低用量ピルを飲み忘れると、妊娠する可能性はあります。薬を飲み忘れるとホルモンバランスが乱れてしまい、普段は抑えられている排卵が起こりやすい状態に変化するためです。ただし、超低用量ピルは日本では避妊薬として承認されておらず、避妊効果を保証するものでもありません。飲み忘れが気になる方は、自己判断せず担当医にご相談ください。

まとめ

超低用量ピルの特徴や避妊効果についてお伝えしました。超低用量ピルは日本では避妊薬として承認されていませんが、排卵を抑えるしくみを持つため、治療目的で服用している間も一定の避妊に働く作用があります。ですが、ピルでは性感染症(STD)を防ぐことはできないため、安全な性交渉のためには必ずコンドームを併用しましょう。

メデリでは月経困難症などの治療目的の方に超低用量ピルを処方しています。オンラインで治療目的の超低用量ピルの処方を検討中の方は、産婦人科医によるオンライン診療を行っているメデリピルにご相談ください。

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監修者

平野 友美加

岡山大学卒業後、同大学産科婦人科教室・関連病院を経て、現在は幸の鳥レディスクリニックで、不妊治療・生理トラブル・更年期など、幅広く女性ヘルスケアの診療を行う。

2023年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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