低用量ピルの種類一覧!避妊効果や違いの解説、よくある疑問への回答まで

低用量ピル
更新日:2026.03.17
低用量ピルの種類一覧!避妊効果や違いの解説、よくある疑問への回答まで

低用量ピルといっても、その種類や特徴はさまざまです。「避妊目的で使いたい」「生理痛やPMSを軽減したい」「自分に合うピルがわからない」そんな悩みを抱えて調べている方も多いのではないでしょうか?

低用量ピルは、避妊だけでなく生理トラブルの軽減や生活の質の向上にも役立つ心強い選択肢です。一方で、世代や相性による違い、自費(OC)と保険(LEP)の使い分けなど、初めての方には少し複雑に感じられる点もあります。

ここでは、低用量ピルの基本から、世代・相性ごとの違い、血栓症のリスクや副作用、将来の妊娠への影響といったよくある疑問まで、わかりやすく解説します。自分の体と向き合いながら、毎日をより心地よく過ごすための「あなたに合ったピル」を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。

低用量ピルとは

低用量ピルは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類を配合した薬です。毎日1錠決まった時間に服用することで、ホルモンバランスを一定にコントロールし、体へのさまざまなメリットをもたらします。

【国内で取り扱いのある主なピルの種類】(※超低用量ピルも含む)

目的 分類 主なピルの種類
避妊 OC(低用量経口避妊薬) トリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユ、マーベロン、ファボワール、シンフェーズ
生理トラブルの治療 LEP
(低用量エストロゲン
・プロゲスチン配合薬)
ルナベル、フリウェル、ヤーズ、ヤーズフレックス、ドロエチ、ジェミーナ

また、低用量ピルというと「避妊のための薬」というイメージを持たれることもありますが、実はそれだけではありません。排卵やホルモンの働きを安定させることで、生理にまつわるさまざまな不調を和らげ、日常生活を楽にするピルもあります。目的に応じて処方され、治療の一環としても使用されるのが、低用量ピルの実態です。

ピルの主な副効用のイメージ

しかし、低用量ピルはホルモンに働きかける薬のため、体が慣れるまでの期間(飲み始めから1〜3か月ほど)は、いくつかの症状が出ることがあります。多くは一時的なもので、過度に心配する必要はありませんが、あらかじめ知っておくことが大切です。

ピルのよくある副作用のイメージ

副作用の中でも、特に知っておきたいのが「血栓症」についてです。
OC・LEPガイドラインによると、血栓症が起こる割合は、ピルを飲んでいない女性では1万人あたり1〜5人なのに対し、服用している方では3〜9人といわれています。非常にまれですが、命に関わることもあるため、万が一のときに素早く対応できるよう、あらかじめ理解しておくことが大切です。

血栓症の兆候のイメージ

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低用量ピルの種類の分け方

低用量ピルは、主に「相性(ホルモンの配合バランス)」と「世代(黄体ホルモンの種類)」という2つの軸で分類されます。

世代

ピルに含まれる「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の種類によって、開発された順に第1世代〜第4世代に分けられます。

・第1世代
生理痛の緩和や経血量を減らす効果に優れています。生理が重い方や、保険診療での治療によく選ばれます。

・第2世代
ホルモン量の変動が少なく、不正出血が起こりにくいのが特徴です。
生理周期を安定させたい方や、避妊目的で長く使いたい方に向いています。

・第3世代
男性ホルモンの作用を抑える力が強く、大人ニキビの改善や肌荒れ防止に高い効果が期待できます。

・第4世代
「超低用量ピル」とも呼ばれ、ホルモン量が極めて少ないのが特徴です。
むくみにくく、PMS(月経前症候群)のイライラなど精神的な症状の改善に優れています。

相性

1シートの中で、ホルモン配合量が一定か、段階的に変化するかによって「1相性」と「3相性」の2つに分けられます。

・1相性(いっそうせい)
全ての錠剤のホルモン量が一定です。
体内のホルモンバランスを常にフラットに保つため、生理日の移動(コントロール)がしやすく、飲み忘れの際も順番を気にしなくて良いというメリットがあります。

・3相性(さんそうせい)
自然な生理周期に合わせて、3段階でホルモン量を変化させます。本来の体のリズムに近いため、飲み始めに起こりやすい「不正出血」を抑えやすいのが特徴です。

低用量ピルのおすすめの種類は?服用前に比較しよう

低用量ピルは種類が豊富ですが、基本的には「世代」と「相性(周期性)」の組み合わせで特徴が決まります。自身の悩みや生活スタイルに合ったものを選ぶために、以下の2つの視点で比較してみましょう。

比較方法①世代と相性

低用量ピルは「世代」によって得意な効果が異なり、さらに「相性」によって飲みやすさや管理のしやすさが変わります。

低用量ピル・超低用量ピルの世代別の種類のイメージ

世代で選ぶ場合、第1世代は生理痛の軽減や経血量を減らす効果に強く、第2世代は生理周期を安定させたい人に向いています。第3世代はニキビや肌荒れの改善を期待でき、第4世代はむくみにくさやPMSの緩和に優れているのが特徴です。

一方、相性で選ぶと、すべての錠剤が同じ成分の「1相性」は飲み忘れ管理や生理日の調整がしやすい点がメリットです。3段階で成分が変わる「3相性」は、体のホルモン変化に近く、不正出血が起こりにくい傾向があります。

比較方法②服用の目的

ピルは大きく「避妊目的(OC)」と「治療目的(LEP)」に分けられます。目的によって処方される種類や保険適用の可否が異なります。

避妊をしたい場合

望まない妊娠を防ぐことを主目的とする場合は、「自費診療(自由診療)」となり、健康保険は適用されません。これらは一般的に「OC(Oral Contraceptives:経口避妊薬)」と呼ばれ、避妊効果を安定して得たい方に選ばれています。生理周期のコントロールや、生理痛の軽減といった副次的なメリットを感じる方も少なくありません。

項目 内容
主な目的 避妊
診療区分 自費診療(自由診療)
保険適用 なし
主なピルの種類 トリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユ、マーベロン、ファボワール
費用の目安 1シート 約2,000〜3,000円前後(診察代・送料別)
特徴 ・年齢、喫煙、持病などの安全基準を満たさない場合は処方不可
・避妊を主目的として処方される

月経困難症やPMSなどの治療の場合

強い生理痛やPMS(月経前症候群)、子宮内膜症など、治療を目的としてピルを使用する場合は保険診療が適用されます。これらはLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)と呼ばれ、医師が「治療が必要」と判断した場合に処方されます。

項目 内容
主な目的 生理痛・PMS・子宮内膜症などの治療
診療区分 保険診療
保険適用 あり(医師の診断が必要)
主なピルの種類 ルナベル、フリウェル、ヤーズ、ヤーズフレックス、ドロエチ、ジェミーナ
費用の目安 3割負担で1シート 約600〜2,500円程度(診察代・送料別)
特徴 ・症状の改善を目的に処方される
・副次的に避妊効果もある

低用量ピルの種類一覧

低用量ピルには、配合されている黄体ホルモンの種類やホルモン量の違いによって、いくつかのタイプがあります。期待できる効果や副作用、向いている症状も異なるため、自分の体質や目的に合ったピルを選ぶことが大切です。

第1世代:ノルエチステロン(NET)

LDよりもエストロゲン量をさらに抑えたタイプで、副作用が出やすい方や長期治療を想定する場合に用いられます。主に月経困難症や子宮内膜症の治療目的で処方されます。

シンフェーズ

シンフェーズは第1世代に分類される低用量ピルで、ホルモン量が段階的に変化する「三相性タイプ」です。自然なホルモン変動に近い設計のため、体への負担を抑えながら生理周期を整えたい方に向いています。主に避妊目的で使用され、自費診療(OC)として処方されるのが一般的です。

フリウェルLD

フリウェルLDは第1世代の低用量ピルで、月経困難症や子宮内膜症などの治療を目的に保険診療で処方されます。生理痛の軽減や経血量の減少に効果が期待でき、長年多くの医療機関で使用されてきた実績があります。ルナベルLDのジェネリック医薬品にあたります。

ルナベルLD

ルナベルLDは第1世代に分類される低用量ピルで、月経困難症や子宮内膜症などの治療を目的に保険診療(LEP)で処方される薬です。生理痛の軽減や経血量の抑制を目的として使われることが多く、初めて治療用ピルを検討する方にも選ばれやすいのが特徴です。

シンフェーズ フリウェルLD ルナベルLD
相性 3相性 1相性 1相性
効果 生理痛の軽減
経血量の減少
月経困難症の改善
生理痛の軽減
経血量の減少
月経困難症の改善
月経困難症の軽減
子宮内膜症による痛みの軽減
経血量の減少
副作用 吐き気
不正出血
乳房の張り  など
吐き気
頭痛
不正出血  など
吐き気
頭痛
不正出血  など
服用サイクル 21日服用+7日休薬 21日服用+7日休薬 21日服用+7日休薬
注意点 錠剤ごとに成分量が異なるため、飲む順番を守る必要がある 休薬期間に一時的な体調変化が出ることがある フリウェルLDの先発薬
効果や飲み方はほぼ同じ

フリウェルULD

フリウェルULDは、月経困難症などの治療を目的に処方される超低用量ピルです。LDよりもエストロゲン量が少なく、吐き気や胸の張りなどの副作用を抑えたい方に向いています。生理痛や経血量の軽減効果は維持しつつ、体への負担をできるだけ減らしたい場合に選ばれることが多く、保険診療で処方されます。

ルナベルULD

ルナベルULDは、ルナベルLDをさらに低用量化した治療用の超低用量ピルです。月経困難症や子宮内膜症の治療に使われ、ホルモン量が少ない分、副作用が出にくい傾向があります。
一方で、体質によっては不正出血が続くこともあるため、症状や経過を見ながら医師と相談して継続することが大切です。

フリウェルULD ルナベルLD
相性 1相性 1相性
効果 生理痛の軽減
経血量の減少
月経困難症の軽減
子宮内膜症による痛みの軽減
経血量の減少
副作用 不正出血
吐き気 など
不正出血
吐き気 など
服用サイクル 21日服用+7日休薬 21日服用+7日休薬
注意点 LDよりホルモン量が少なく、副作用は出にくいが、不正出血が続くことがある LDより効果が穏やかな分、症状改善に時間がかかる場合がある

第2世代:レボノルゲストレル(LNG)

第2世代の低用量ピルは、黄体ホルモンにレボノルゲストレル(LNG)を使用しているのが特徴です。生理周期を安定させる作用が強く、不正出血が起こりにくいとされています。

一方で、ニキビやPMS改善を主目的とする場合は他世代が選ばれることもあり、避妊の確実性や周期コントロールを重視したい方に向いています。

トリキュラー

トリキュラーは、第2世代に分類される3相性の低用量ピルです。服用期間によってホルモン量が3段階で変化し、自然な生理周期に近い設計になっています。不正出血が起こりにくく、避妊目的で長年使われてきた実績があるのが特徴です。初めてOCを服用する方にも選ばれやすいピルです。

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アンジュ

アンジュは、トリキュラーと同じ有効成分を持つ先発品の3相性ピルです。生理周期の安定性に優れ、不正出血が少ないとされています。避妊目的で処方されることが多く、長期使用の実績が豊富なのも安心材料です。ホルモンの変化に比較的なじみやすい設計が特徴です。

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ラベルフィーユ

ラベルフィーユは、トリキュラー・アンジュのジェネリック医薬品にあたる低用量ピルです。有効成分や効果は先発品と同等でありながら、費用を抑えやすい点が特徴です。3相性で生理周期の安定性に優れており、コストを重視しつつ避妊効果を得たい方に選ばれています。

トリキュラー アンジュ ラベルフィーユ
相性 3相性 3相性 3相性
効果 避妊
生理周期の安定
月経困難症の改善
避妊
生理周期の安定
避妊
生理周期の安定
副作用 吐き気
頭痛
不正出血  など
吐き気
頭痛
不正出血  など
吐き気
頭痛
不正出血  など
服用サイクル 21日服用+7日休薬 21日服用+7日休薬 21日服用+7日休薬
注意点 飲み忘れに注意
毎日同じ時間に服用
飲み忘れに注意
毎日同じ時間に服用
ジェネリックだが効果、
成分は同等

ジェミーナ

ジェミーナは、第2世代に分類される超低用量ピル(LEP)で、月経困難症の治療を目的に処方されます。最長120日間の連続服用が可能で、生理の回数を年4回まで減らせるのが大きな特徴です。生理痛が重い方や、生理の頻度自体を減らしたい方に向いています。

効果月経困難症の改善
生理回数の減少

ジェミーナ
相性 1相性
副作用 吐き気
頭痛
不正出血  など
服用サイクル 最長120日間連続服用+4日休薬
注意点 保険診療のLEP
避妊目的のみでの処方は不可

第3世代:デソゲストレル(DSG)

第3世代の低用量ピルは、男性ホルモン作用を抑える力が比較的強い黄体ホルモン「デソゲストレル(DSG)」を配合しています。避妊効果に加え、ニキビや肌荒れの改善を期待して選ばれることが多い世代で、初めてピルを飲む方にも処方されることがあります。

マーベロン

マーベロンは、第3世代・1相性の低用量ピルで、毎日同じ成分量を服用するタイプです。男性ホルモンの影響を抑える作用があり、大人ニキビや肌荒れが気になる方に選ばれることが多いのが特徴です。高い避妊効果や肌質改善を維持するためにも、毎日決まった時間の服用をしっかり意識しましょう。

フォボワール

フォボワールは、マーベロンのジェネリック医薬品で、有効成分や効果は同等とされています。避妊効果や肌トラブルの改善を期待しつつ、費用を抑えたい方に選ばれることが多いピルです。先発品と同じ1相性のため、服用管理がしやすい点もメリットです。

マーベロン フォボワール
相性 1相性 1相性
効果 避妊
生理周期の安定
ニキビ・肌荒れの改善
避妊
生理周期の安定
ニキビ・肌荒れの改善
副作用 不正出血
吐き気 など
不正出血
吐き気 など
服用サイクル 21日服用+7日休薬 21日服用+7日休薬
注意点 自費診療(OC)
飲み忘れに注意
ジェネリック
効果・成分は先発品と同等
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第4世代:ドロスピレノン(DRSP)

第4世代の低用量ピルは、ドロスピレノン(DRSP)という黄体ホルモンを配合した「超低用量ピル」です。体内の水分をため込みにくい作用があり、むくみや体重増加が気になる方、PMSの精神的症状がつらい方に選ばれやすいのが特徴です。治療目的(LEP)として処方されることが多く、保険適用になる場合があります。

ヤーズ

ヤーズは、第4世代・1相性の超低用量ピルです。ホルモン量が少なく、PMSによるイライラや気分の落ち込み、むくみの軽減を目的に処方されることが多い薬です。月経困難症の治療薬として保険適用となり、毎月の症状を安定させたい方に向いています。

ヤーズフレックス

ヤーズフレックスは、ヤーズをベースにした連続服用が可能な超低用量ピルです。最大120日間まで続けて服用でき、生理の回数を減らせるのが特徴です。生理そのものが負担になっている方や、仕事・生活への影響を抑えたい方に選ばれています。

ドロエチ

ドロエチは、ヤーズのジェネリック医薬品で、有効成分や効果はヤーズと同等とされています。PMSや月経困難症の改善を目的としつつ、治療費を抑えたい方に向いています。超低用量・1相性のため、服用リズムを保ちやすい点も特徴です。

ヤーズ ヤーズフレックス ドロエチ
相性 1相性 1相性 1相性
効果 月経困難症の改善
PMS改善
むくみ軽減
月経困難症の改善
PMS改善
生理回数の減少
月経困難症の改善
PMS改善
むくみ軽減
副作用 吐き気
頭痛
不正出血  など
吐き気
頭痛
不正出血  など
吐き気
頭痛
不正出血  など
服用サイクル 24日実薬+4日偽薬 最長120日間まで連続服用が可能
出血の様子を見ながら休薬期間を設ける
24日実薬+4日偽薬
注意点 LEPとして保険適用
避妊目的のみでは処方不可
医師の指示のもと、連続服用が必要 ヤーズのジェネリック
効果は同等

ミニピル

ミニピルは、黄体ホルモン(プロゲストーゲン)のみを配合した経口避妊薬です。
エストロゲンを含まないため、低用量ピルで副作用が出やすい人や、年齢・喫煙・体質などの理由で処方が難しい人にも選択肢となります。毎日同じ時間に服用することで、高い避妊効果が期待でき、治療目的で処方されることもあります。

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ミニピルの特徴とメリット

ミニピルは黄体ホルモンのみを含む経口避妊薬で、エストロゲンによる副作用や血栓症リスクを抑えられる点が大きな特徴です。低用量ピルが体質的に合わない人や、喫煙・肥満などで処方が難しい人でも服用しやすい薬です。
正しく服用すれば高い避妊効果が期待でき、生理の出血量の減少や生理痛、PMSの軽減など、生理トラブルの改善目的で使用されることもあります。

低用量ピルとの違い

低用量ピルがエストロゲンと黄体ホルモンの2種類を含むのに対し、ミニピルは黄体ホルモンのみで構成されています。そのため血栓症リスクが低く、服用できる人の幅が広い点が特徴です。

一方で、休薬期間がなく毎日同じ時間に服用する必要があり、飲み忘れによる避妊効果低下には注意が必要です。避妊効果そのものに大きな違いはありませんが、ミニピルはより決まった時間での服用が大切になります。

ミニピルの種類

ミニピルにはいくつかの種類があり、配合されている黄体ホルモンの種類や量、服用ルールに違いがあります。
ここでは、代表的なミニピルをいくつか紹介します。

スリンダ

スリンダは、日本で初めて承認されたミニピルです。黄体ホルモンのみを含み、エストロゲンによる副作用や血栓症リスクを抑えたい方に選ばれています。飲み忘れ許容時間が比較的長く、服用管理の負担が少ない点も特徴。国内承認薬のため、安心感を重視したい方に向いています。

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ゼラゼッタ

ゼラゼッタは、海外で長年使用されてきた輸入ミニピルです。黄体ホルモン単剤で、低用量ピルが体質に合わない方の選択肢として利用されています。実績のある成分が使われており、効果面は安定していますが、国内未承認薬のため処方は自由診療が基本となります。

アザリア

アザリアは、ゼラゼッタと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。効果や副作用の傾向はゼラゼッタとほぼ同等で、費用を抑えたい方に選ばれています。輸入薬ではありますが、成分が同じため使用感の差は少なく、継続しやすさを重視する方に向いています。

スリンダ ゼラゼッタ アザリア
相性 1相性 1相性 1相性
効果 避妊
排卵抑制
子宮内膜を薄く保つ
子宮頸管粘液の粘度上昇
避妊
排卵抑制
避妊
排卵抑制
副作用 不正出血
頭痛
乳房の張り  など
不正出血
頭痛
乳房の張り  など
不正出血
頭痛
乳房の張り  など
服用サイクル 24錠実薬+4錠プラセボ 28錠すべて実薬を休薬なしで連続服用 28錠すべて実薬を休薬なしで連続服用
注意点 基本は毎日同時刻に服用 飲み忘れに弱く、3時間以上のズレで効果低下の可能性 飲み忘れに弱く、3時間以上のズレで効果低下の可能性

ピルの種類を変えるときのリスクについて

低用量ピルは、成分やホルモン量が異なる複数の種類があります。そのため、種類を変更した直後は一時的に体調の変化を感じることがあります。ここでは、よくある変化と注意点、体が慣れるまでの期間について見ていきましょう。

種類を変えた直後に起こりやすい体調の変化

ピルを変更すると、ホルモンのバランスが一時的に変わるため、不正出血、吐き気、頭痛、乳房の張りなどの症状が出ることがあります。
これらは「マイナートラブル」と呼ばれ、飲み始めや切り替え直後は起こりやすいですが、多くの場合は時間とともに軽減していきます

体が慣れるまでの期間の目安

ピルの種類を変えたあとの体調変化は、1〜3か月程度で落ち着くことが一般的です。この期間は、新しいホルモン環境に体が一生懸命慣れようとしている状態のため、飲み始めに不正出血や軽い吐き気が出ても、多くは体が順応するにつれて自然に治まります。

ただし、症状が重くて日常生活がつらい場合や、3か月を過ぎても一向に改善しない場合、無理をして我慢する必要はありません。ピルの種類が自分の体には合っていない可能性もあるため、早めに医師に相談して、別の種類への切り替えを検討しましょう。

i低用量ピルの種類を変えても避妊効果は維持される?

医師の指示通り、飲み切りや連続服用で正しく切り替えれば、避妊効果は基本的に維持されます。
ただし、飲み忘れや服用間隔のズレがあると、効果が低下する可能性があります。ピルの種類を切り替えた直後は、ホルモンバランスが安定するまでに少し時間がかかることもあるため、服用時間をしっかり守ることに加えて、避妊効果が安定するまでは、コンドームなどの避妊方法をいつも以上に徹底して併用しましょう。

低用量ピルに関するよくある質問

ここでは、低用量ピルの服用を検討する際や、続けるうえで多くの方が気になるポイントを、Q&A形式でわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

低用量ピルの種類によって将来の妊娠への影響は変わる?

どの種類のピルを服用していても、将来の妊娠への影響(不妊リスク)はありません
ピルの成分は数日で速やかに体外へ排出されるため、長期間服用していたとしても、成分が体内に蓄積して将来の不妊に繋がることは医学的に否定されています。むしろ、ピルを服用することで子宮内膜症の悪化を防ぎ、将来の妊娠の可能性(妊孕性)を守るメリットもあります。服用期間や種類に関わらず、やめれば本来の排卵機能がスムーズに回復するため、安心して継続できます。

低用量ピルの服用を中止してから生理が再開する時期は種類によって違う?

生理(排卵)が再開する時期は、ピルの種類による大きな違いはなく、OC・LEPガイドラインによると、約90%以上の人が服用を中止して3か月以内に生理が再開することがわかります。
多くの場合は服用中止から1か月以内に最初の生理(消退出血)が訪れますが、もともと生理不順だった方は、薬によるコントロールがなくなることで再開までに時間がかかるケースもあります。

低用量ピルの種類のなかでも新しいもののほうが効能は良い?

「新しいピル=効果が高い」とは一概にはいえません。
どの低用量ピルも避妊効果の高さ自体に大きな差はなく、違いは副作用の出にくさや得意とする症状にあります。比較的新しい世代のピルは、むくみやPMSへの配慮がされているものもありますが、体質によっては従来のタイプのほうが合うこともあります。新しさよりも、相性を軸に検討すると良いでしょう。

ピルの種類でPMSに効果があるものは?

第4世代の超低用量ピルである「ヤーズ」「ヤーズフレックス」「ドロエチ」は、精神的症状やむくみを抑える力が強く、PMS対策として選ばれています。
なかでもヤーズフレックスは最長120日間の連続服用が可能で、不調の回数自体を減らせるのが大きな魅力です。また、肌荒れを伴う場合は第3世代の「マーベロン」「ファボワール」、不正出血を避けつつ安定した周期を作りたい場合は第2世代の「トリキュラー」も選択肢となります。症状や体質に合わせ、最適な種類を医師と選ぶのがベストです。

まとめ

低用量ピルには多くの種類がありますが、大切なのは「世代」や「相性」の違いを正しく知り、自分の目的や体質にあった薬を服用することです。避妊はもちろん、生理痛やPMS、肌荒れの改善など、ピルは現代女性の健康の悩みを解決する選択肢のひとつです。

服用するうえでは、血栓症のリスクや飲み始めに起こりやすい体調の変化を正しく理解しておくことが、安心して続けるためにも大切です。「なんだか合わないかも」と感じても、種類を変えることで楽になるケースは少なくありません。どうか一人で抱え込まず、医師と相談しながら、あなたらしく心地よい「ピルとの付き合い方」を見つけていきましょう。

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監修者

日本医科大学武蔵小杉病院 助教
海渡 由貴
2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。 大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。 日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。 2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

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