生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
避妊方法にはどんな種類がある?ピルも避妊手段の1つ
避妊具は、妊娠を希望しない女性が自分の体を守るためのものです。避妊具にはどのような種類があるのでしょうか?当記事では、コンドーム、IUD(子宮内避妊具)、低用量ピル、避妊リングなどの各種避妊具について詳しくご紹介します。
避妊具・避妊法の種類はどれくらいある?
望まない妊娠を防ぐには、きちんと避妊することが何よりも大切です。そのためには、避妊具と避妊法について知ることから始めましょう。避妊法についてはこちらの記事もぜひご覧ください。
種類①コンドーム
もっとも一般的な避妊具として広く活用されているのがコンドームです。コンドームは袋状のゴムになっていて、性交時に男性器に装着します。それによって精子が女性の膣に侵入することを防ぎ、精子と卵子が出会わないようにして妊娠を防ぎます。また避妊のほかに、エイズなどの性感染症予防もできます。しかし、正しい装着方法や使い方を知らずに使っていると、使用中に破れたり外れたりすることもあります。そうなるときちんと避妊できなくなるため、装着には十分な注意が必要です。
種類②低用量ピル
低用量ピルは女性ホルモンが含まれたホルモン剤で、これを女性が毎日服用することで妊娠を防ぎます。低用量ピルに含まれているのは、「エストロゲン〈卵胞(らんぽう)ホルモン〉」と「プロゲステロン〈黄体(おうたい)ホルモン〉」という2種類の女性ホルモンです。これらは女性の生理と排卵をコントロールしているホルモンで、低用量ピルを飲むことで排卵が抑制され、避妊できる仕組みです。
低用量ピルを服用すると生理周期が一定になることから、生理痛やPMSの改善、そのほかの疾患の予防目的で服用する場合もあります。低用量ピルについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
種類③IUD(子宮内避妊具)
IUDとは子宮内に装着する避妊具のことです。T字のような形をした柔軟性のあるプラスチック製の器具を、医師が女性の子宮の中に装着します。現在はT字型のIUDが使われていますが、もともとリング型だったことから「避妊リング」と呼ばれることもあります。子宮の中に異物を入れることで、子宮内膜が軽い炎症を起こします。そうすることで受精卵の着床を防いだり、精子の運動を阻害して妊娠を防ぎます。一度装着すると数年間は避妊効果が継続するうえ、毎日の服用の必要がないため飲み忘れる心配もなく、高い避妊効果が得られる方法です。
種類④IUS(子宮内システム)
IUSは子宮内避妊システムと呼ばれるもので、IUD(子宮内避妊具)と同じようにT字型の避妊具を子宮の中に装着します。「ミレーナ」という名称を耳にしたことがある人もいるかもしれません。IUDと違うのは、IUS(子宮内システム)が子宮内で「プロゲステロン〈黄体(おうたい)ホルモン〉」を放出し続ける点です。この女性ホルモンの働きによって、子宮内膜を薄くして受精卵が着床するのを防ぎ避妊します。また、低用量ピルと同様、生理が軽くなるというメリットもあります。
種類⑤避妊手術・不妊手術
女性または男性に手術を行って、妊娠そのものをできなくするのが避妊手術(不妊手術)です。女性に行われる手術では、卵子と精子が出会う場所である卵管をふさいで避妊します。男性に行われる手術では、精巣から精子を送りだす精管を結んだり切断したりして避妊します(パイプカットとも呼ばれます)。手術の方法によっては、妊娠を希望するようになったときに卵管や精管をもとに戻すこともできますが、必ずしも回復するとは言い切れません。カップルで話し合い、納得した上で行うことが大切です。
種類⑥アフターピル
アフターピルとは、避妊していたけれど失敗したときなど、緊急時に女性が飲む避妊薬のことです。「緊急避妊ピル」「モーニングアフターピル」などと呼ばれることもあります。アフターピルに含まれている女性ホルモンの効果で、受精卵が子宮内膜に着床することを防いだり、排卵自体を遅らせることで避妊します。希望する場合は、性交後72時間以内にレボノルゲストレル錠を服用する必要があり、早ければ早いほど避妊効果が高くなります。また性交後72時間を過ぎても、120時間以内に服用すれば妊娠をある程度阻止できるともいわれています。「コンドームが破れて避妊に失敗した」「避妊せずに性交した」など、女性が性交後に不安を抱えている場合は早めに医師に相談するといいでしょう。
種類⑦ペッサリー
ペッサリーはゴム製のフタのような避妊具で、女性が子宮の入口に装着して使用します。性交前に自分で装着し、性交後に一定の時間がたったら取り出します。コンドームは男性が装着する避妊法であるのに対して、ペッサリーは女性が行える避妊方法です。日本ではあまり一般的ではなく、避妊効果はあまり高くないといわれています。
種類⑧殺精子剤
膣に精子を殺す働きのある薬剤を入れて妊娠を防ぐのが、殺精子剤を使った避妊方法です。薬が持続するのは1時間程度のため、性交の前に挿入する必要があり、薬効がある間に射精が行われなければ避妊効果は得られません。コンドームやペッサリーなど、他の避妊方法と併用することがすすめられています。
種類⑨膣外射精
膣外射精は、膣ではなく膣の外へ射精する行為です。しかし射精の前からでもわずかに精液は出ているため、避妊率はとても低く、避妊方法とは呼べないものです。
種類⑩オギノ式避妊法
基礎体温を毎日計測し、排卵日と思われる日の性行為を控えるという方法です。毎日正確に基礎体温を記録する必要があり、その時の体調によっても基礎体温は変動しやすいため精度は低く、安全な避妊方法とはいえません。
ピルは避妊のための1つの手段|オンラインピル処方ならメデリピル
さまざまな避妊具と避妊方法がありますが、女性が主体的に体を守り、安心できる方法を選びたいものです。そんなときに知っておきたいのが、低用量ピルです。正しい服用方法で高い避妊効果が得られ、しかも生理周期がコントロールできるため、生理痛やPMSが緩和される方も多くいます。
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女性にピッタリの避妊具を選んで安心した毎日を
「もし妊娠していたらどうしよう」という不安は、ずっとつきまとって離れないものです。そんな不安を和らげるためにも、まずは避妊の正しい知識を得ることが大切です。低用量ピルなど、女性主体でできる避妊具や避妊方法を取り入れてみませんか。
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