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アフターピルはどうして緊急避妊ができるの?緊急避妊薬は怖くない!正しい知識や効果を解説!
アフターピルはどうして緊急避妊ができるの?緊急避妊薬は怖くない!正しい知識や効果を解説!
万が一避妊に失敗してしまったとき、アフターピルは望まぬ妊娠を防ぐための唯一の方法となります。この記事では、アフターピルが性行為後も避妊ができる仕組みを解説し、正しい飲み方や服用の際の注意点、迅速な入手方法について解説します。
もくじ
アフターピルとは?
アフターピルは望まぬ妊娠を防ぐための薬です。避妊に失敗した際に使用され、性行為後に妊娠を防ぐ唯一の手段です。
なるべく早めに服用することで高い避妊効果を発揮し、時間の経過とともに避妊成功率は下がっていきます。原則として72時間以内に服用、遅くとも5日以内に服用することで避妊効果を得られます。
アフターピルの効果
事前に備えておく低用量ピルやコンドームと異なり、アフターピルは性行為後に可能な唯一の避妊手段です。アフターピルには「排卵の抑制・遅延」と「着床の阻害」の2つの効果があり、これによって妊娠を防ぐことができるのです。
排卵の抑制・遅延
アフターピルを服用することにより、卵巣から卵子が排出されなくなるか、もしくは排卵が遅れます。
妊娠が可能になる仕組みとして、卵管内に精子と卵子が存在する必要があります。排卵しなければ精子と出会うこともなく、受精卵となることもありません。また、排卵が遅れれば、精子と出会うタイミングもずれ、やはり受精卵となることもありません。
アフターピルに含まれている黄体ホルモンの作用によって排卵が抑制、もしくは遅れ、妊娠を防ぎます。
アフターピルを排卵前に服用した場合は、排卵を阻害したり遅らせたりする効果があり、受精そのものが妨げられ、妊娠の可能性は非常に低くなります。
着床の阻害
アフターピルを服用するタイミングが排卵後になってしまっても、避妊効果を得られます。
卵管内に精子と卵子があるだけでは、妊娠は成立しません。精子と卵子が結びつき、受精卵が子宮内膜に着床することで初めて妊娠が成立します。
また通常の月経サイクルでは卵胞ホルモンの作用によって、子宮内膜は増殖して厚くなり着床に適した環境を作ります。
アフターピルに含まれる黄体ホルモンのはたらきによって子宮内膜の増殖が抑えられ、受精卵の着床を防ぎます。
受精卵を着床させないことによって、避妊効果を得ることができます。
アフターピルの仕組み
アフターピルは黄体ホルモンを主成分としており、体内のホルモンバランスを変えることで排卵を抑制・遅らせたり、受精卵の着床を阻止する効果を得られます。
低用量ピルは、21錠もしくは28錠の薬を毎日決まった時間に服用しますが、アフターピルは1回1錠だけの服用で避妊効果を発揮します。
ただし低用量ピルが徐々に体内のホルモンバランスを調整するのに対して、アフターピルはホルモンバランスを急激に変えることによって妊娠を防ぎます。
その仕組み上、吐き気や頭痛、倦怠感などの副作用が出ることがあります。
アフターピルの飲み方・タイミング
アフターピルは24時間以内に服用することで、80〜90%ほどの避妊効果が得られます。時間とともに避妊成功率は下がっていき、アフターピルのひとつであるノルレボ錠では性行為後24時間以内の服用で95%、48時間以内で84%、72時間以内で58%の確率で避妊が可能です。
そのため、原則として72時間以内に服用する必要があります。5日以内の服用ならある程度効果が期待できるアフターピルもありますが、その後は避妊効果を得ることはできません。
72時間以内に服用する
アフターピルの服用には、72時間の時間制限があります。
妊娠を望まないのであれば、なるべく早めに薬を服用することで避妊効果を高めることが必要です。
またアフターピルは基本的に薬局では取り扱いがないため、病院で診療を受け医師に処方してもらう必要があります。
そのためピルを迅速に手に入れるためには、性行為後なるべく早めに病院を受診しアフターピルの処方を受けることが大切です。
もしくはオンライン処方サービスを利用して、素早くピルを入手しましょう。
嘔吐を緩和薬で対処する
アフターピルの副作用に、嘔吐などがあります。
アフターピルの服用後にこれらの症状が現れてしまった場合、最低でも3時間は我慢することをおすすめします。
服用後3時間以内に嘔吐をしてしまうと、薬の成分が体外に排出されて、避妊効果を得られなくなる可能性があります。
吐き気が心配な場合は、アフターピルの処方時に緩和薬を一緒に処方してもらうこともできるので、医師に伝えましょう。
嘔吐をしてしまった場合は、再度アフターピルの処方が必要な場合もあるため、早めに医師に相談しましょう。
ピルごとの対応時間を知る
アフターピルにはいくつか種類があり、対応時間や避妊の仕組みが異なります。
ノルレボ錠は、日本国内で一般的に使用されているアフターピルです。性行為後の24時間以内に1回服用することで95%の避妊効果を発揮し、72時間まで対応します。ジェネリック医薬品としてレボノルゲストレル錠も販売されており、ノルレボと比較して費用が安くなるものの効果は変わりません。
エラ錠は、日本国内では未承認のアフターピルです。ただしエラ錠は性行為後の120時間以内でも一定の避妊効果が得られ、海外では一般的に使用されている薬です。
かつてはヤッペ法という中用量ピルを服用する方法も用いられていましたが、アフターピルと比較して副作用が多く避妊効果も低いため、現在は推奨されていません。
アフターピルの注意点
アフターピルを服用する上では、副作用をはじめとしたいくつかの注意点があります。
アフターピルの副作用
アフターピルには副作用があります。吐き気や腹痛、頭痛、倦怠感、眠気などが代表的な症状です。
通常では服用後から24時間以内に症状は落ち着きますが、もし長引くようであれば処方してもらった病院に相談しましょう。
また7〜10日後に、通常の生理の出血よりも少ない「消退出血」が起こります。子宮内膜がはがれ落ちることによって起こる出血で、アフターピルによって避妊が成功したサインのひとつとされています。
吐き気には特に注意
副作用のひとつとして起こる、吐き気には特に注意が必要です。服用後3時間以内に嘔吐してしまうと、アフターピルの効果が得られなくなります。
そのため、服用後はなるべく安静にしておくことが大切です。
必ず医師の処方を受ける
アフターピルを手に入れるまでの一連の流れは、どうしても焦りを感じてしまう方も多いと思います。
インターネットで検索して、通販サイトにたどり着くこともあるかもしれません。しかし日本ではアフターピルは医師から処方される必要があり、通販で見つかったとしてもほとんどが海外からの輸入になります。届くのに半月以上かかるため、緊急性のあるアフターピルの入手方法としては適していません。海外からの「個人輸入」にあたる行為は、厚生労働省に「薬監証明」を提出して、安全な薬であることを証明しなければなりません。
また偽物の薬や副作用、破損のリスクなどもあります。アフターピルは、必ず医師の処方を受けて手に入れましょう。
アフターピルのQ&A
アフターピルに関して、よくある質問をまとめました。
アフターピルで100%避妊できる?
アフターピルは、100%の避妊を保証するものではありません。24時間以内の服用で80〜90%ほどの避妊効果が得られ、時間経過とともに確率は下がっていきます。避妊に失敗したことに気づいた段階ですぐに処方してもらい、服用することで、避妊が成功する確率が上がります。
アフターピルに含まれている成分は?
アフターピルの主成分は、女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンです。
女性の生理周期は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンのふたつのホルモンバランスが変化することで起こります。アフターピルでは黄体ホルモンを経口摂取することで、体内のホルモンバランスを変化させ妊娠を防ぎます。
多く服用すると効果が高まる?
アフターピルを決められた錠数以上服用しても、避妊効果を高めることはできません。反対に体への負担が大きくなり、副作用が強く出る可能性があります。日本で認可を得ているノルレボ錠とレボノルゲストレル錠は、1錠の服用が定められています。
アフターピルは薬局で買える?
現在アフターピルは、一部の薬局でしか購入できません。
2023年10月からスイッチOTC化の一環として、医師の処方箋なしでの試験販売が開始しました。全国145箇所の薬局で購入することができます。
ただし、各都道府県で2〜3薬局程度で、購入には事前の電話が必要になります。
基本的に幅広い地域で入手するためには、病院を受診するか、オンラインでの医師の診療・処方サービスを利用して、医師の診断の元で処方される必要があります。
近くに病院がない
緊急を要するアフターピルを入手したいとき、近くに病院がないと焦ってしまいます。その場合は、オンライン処方サービスの利用をおすすめします。
電話やビデオ通話を使用してオンライン上で医師の診療を受け、ピルの処方までしてもらうサービスです。スマホやパソコンさえあれば、近くに病院がなくてもアフターピルを手に入れられます。
アフターピルは性行為後も避妊が可能になる唯一の手段
アフターピルの仕組みと避妊効果について解説してきました。
アフターピルは体内のホルモンバランスをコントロールすることで、性行為後も避妊が可能になる唯一の手段です。時間経過とともに避妊の成功率は下がるため、可能な限り早めに入手することが大切です。
そのため、手元にインターネット環境があればすぐに診療・処方してもらえるオンラインピルの診療・処方サービスがおすすめです。メデリピルではLINEから診療予約がいつでもでき、診療が終わると最短翌日にはアフターピルが手元に届きます。別途送料はかかりますが、東京23区内であれば当日に配送してもらえるバイク便もあるので、必要に応じて利用しましょう。
アフターピルの処方ならメデリピル
オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」ではアフターピルの取り扱いもあります。
メデリピルは、ピルが初めての方にも安心して利用していただける体制が整っています。
診療と処方を担当するのは、現役の産婦人科医のみで、診療時間も夜23時まで対応しているので、病院が開いていない時間にもアフターピルを処方してもらえます。
診療は音声通話かビデオ通話を選べるので、カメラオフでも診療を受けることができます。
アフターピルは、送料無料・最短当日発送でお届けします。東京23区内にお住まいであれば、別途送料3,850円(税込)で、処方されたその日にお届けする「当日お届けプラン」を利用することが可能です。(受付時間に限りがあります)
また、副作用が不安な方には吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方してもらえます。
今後も継続的に避妊していきたいという方には、低用量ピルも一緒に処方してもらうことができます。また、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が無料となります。
病院に行けなくとも、メデリピルのようなオンラインでのピル診療・処方サービスを利用するのもひとつの手段です。
こういった選択肢があることも知っておくと、いざという時に安心ですね。
LINEから診療予約ができる
メデリピルでは、LINEを使って診療予約や医師への相談、服薬管理などが完結します。
診療予約は24時間いつでも自分のタイミングで予約することができます。
まずはメデリピル公式LINEのお友達登録からはじめましょう♡
最短当日発送・送料無料
メデリピルでは、診療・処方が完了した時間にもよりますが、最短で当日発送されます。
届く日数はお住まいの地域によって変わるためご了承ください。
また、アフターピルの場合は送料無料になります。※1
※1 当日お届けプランは対象外です
東京23区内限定の当日お届けプラン
メデリピルでアフターピルを処方された場合、東京23区内にお住まいの方であれば、処方当日中に自宅に届く「当日お届けプラン」もお選びいただけます。
また、別途送料3,850円(税込)がかかります。ご希望の方は診療時に医師にお申し付けください。(診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります)
低用量ピルと同時処方で診療代0円
メデリピルでは、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が0円になります。
今後も継続的に避妊をしていきたいという方は、これを機に低用量ピルの服用をはじめることをおすすめします。
副作用緩和薬も処方可能
メデリピルでは、アフターピルの副作用が心配…。3時間以内に吐いてしまったらどうしよう…。という方には、処方時に吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方しています。
ご希望の方は、処方時に医師にお申し付けください。
メデリピルでは、アフターピルだけでなくピルが初めての方にも安心していただけるサポート体制が整っています。
安心してピルをはじめるならメデリピルがおすすめです。
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