危険日・安全日とはいつ?妊娠する確率や計算方法を解説

生理
更新日:2026.02.06
危険日・安全日とはいつ?妊娠する確率や計算方法を解説

「危険日っていつなんだろう?」「安全日なら本当に大丈夫なのかな?」生理や排卵、妊娠のことは、きちんと知っているつもりでも、ふと不安になったり、心配になったりすることがありますよね。生理や排卵のタイミングは、体調やストレスの影響でずれることもあり、安全日・危険日はあくまで目安とされています。

この記事では、危険日・安全日とはいつなのか、妊娠しやすい時期や確率、排卵日の考え方や調べ方について、わかりやすく整理しています。
今の状況を確認したい方も、これからのために知っておきたい方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

危険日とは?

危険日とは、1か月のサイクルで「最も妊娠する確率が高くなる期間」を指します。具体的には、卵子が排出される「排卵日」とその前後数日間がこれにあたります。
女性の体の中では、排卵に向けて受精卵を迎え入れるための準備が整えられており、この時期に避妊なしの性交渉を行うと、精子と卵子が出会う可能性が非常に高くなります。ただし、排卵日は体調やストレスによって容易に前後するため、計算上「危険日」であるというだけで実際に排卵日や安全な時期であるかを正確に特定することは難しく、あくまで目安として考える必要があります。

危険日の妊娠確率は?

危険日に避妊せず性交渉(膣内射精)を行った場合、その妊娠確率は約30%以上といわれています
特に20代などの若い世代では、1回の性交渉による妊娠率がさらに高くなる傾向にありますが、この確率は年齢とともに緩やかに変化していきます。とはいえ、妊娠には排卵のタイミングや精子の生存期間など多くの要因が重なるため、個人差が非常に大きいのが特徴です。

しかし、危険日であるかどうかにかかわらず、妊娠を望まない場合は確実な避妊を行うことが重要です。

安全日とは?

安全日とは、排卵期から外れており、「相対的に妊娠の可能性が低いとされる期間」のことです
一般的には、排卵が終わり子宮内膜が剥がれ落ちる準備をしている「生理前」や「生理中」を指すことが多いです。仕組みとしては、受精の準備が整っていない、あるいは卵子が存在しない時期のため、理論上は妊娠しにくいと考えられています。
しかし、「安全日=100%妊娠しない日」ではありません。精子は体内で数日間生き続けることがあり、体調やストレスなどの影響で排卵のタイミングがずれることもあります。そのため、「大丈夫だと思っていた日」が、思いがけず妊娠しやすい時期と重なってしまう可能性もあるのです。

安全日・危険日を知るための生理と排卵の仕組みについて

妊娠の可能性を左右するのが、生理周期における「排卵」と「生理」のタイミングです。女性の体は約1か月の周期でホルモンバランスが変化し、それに伴って排卵が起こり、妊娠の準備や不要になった子宮内膜の排出(生理)が繰り返されます。この仕組みを理解することが、安全日・危険日を正しく把握するための第一歩となります。

排卵とは?

排卵とは、卵巣から成熟した卵子が1つ飛び出し、卵管へと送り出される現象です。通常、排卵は生理周期の中間(28日周期なら14日目頃)に起こります。排卵された卵子の寿命は約24時間と短く、この間に精子と受精することで妊娠の可能性が生まれます。排卵日とその前後(精子の寿命が約3〜5日間)も妊娠のリスクが高いため、「危険日」とされます。

生理とは?

生理とは、妊娠に備えて厚くなった子宮内膜が、受精卵が着床しなかった場合に剥がれ落ち、血液とともに体外へ排出される現象です。これが月経(生理)で、通常は4〜7日間続きます。生理が始まった日を周期の1日目とカウントし、ここから排卵日までの体の準備が始まります。

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生理周期における体内の変化

以下の図では、生理周期を4つの期間に分け、それぞれのホルモン分泌と体内での変化を視覚的に確認できます。

生理周期とホルモンバランスの画像

・月経期(生理)
妊娠が成立しなかったため、不要になった子宮内膜が排出されます。ホルモンが急激に減少し、気分の落ち込みやだるさなどが起きやすい時期です。

・卵胞期
生理が終わると、次の排卵に向けて卵胞が育ち始めます。エストロゲン(卵胞ホルモン)が増加し、心身ともに安定しやすい時期です。

・排卵期
卵子が放出される排卵のタイミング。排卵日前後が最も妊娠の可能性が高く、ホルモンバランスの急変で腹痛や頭痛などの体調不良を感じる人もいます。

・黄体期
排卵後に黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加し、子宮内膜が厚くなります。体温が上がり、むくみや眠気、PMSなどが起こりやすい時期です。

排卵日のみが危険日ではない

排卵日のみが妊娠の可能性があるわけではありません。精子は女性の体内で約3〜5日間生存できるため、排卵の数日前に性交渉があった場合でも妊娠する可能性があります。逆に、排卵日当日に性交渉をしても、タイミングが合わなければ妊娠しない場合もあります。つまり、排卵日を中心とした前後5日間ほどが「危険日」とされるのは、こうした精子と卵子の寿命を考慮した結果です。

危険日(排卵日)を知る・計算する方法

排卵日や危険日を正確に把握することは、妊娠を望む人・避けたい人のどちらにとっても重要です。ここでは、自分の排卵日を予測するための5つの方法を紹介します。精度を高めるには、複数の方法を組み合わせるのがおすすめです。

生理周期から予測する

生理周期が安定している場合、次回の生理予定日の約14日前が排卵日とされます。28日周期なら14日目、30日周期なら16日目が目安です。市販の排卵日予測カレンダーやアプリでもこの計算法が使われています。

基礎体温を測る

毎朝、目覚めてすぐに基礎体温を測ると、排卵日前後の体温変化を確認できます。排卵日前は低温期、排卵後は高温期に移行するため、低温期から高温期に移行する時期が排卵日の目安になります。

基礎体温測定の画像

排卵検査薬を使用する

ドラッグストアなどで購入できる排卵検査薬を使えば、尿中のLH(黄体形成ホルモン)の急上昇を感知し、排卵のタイミングを予測できます。陽性反応が出たら、24〜36時間以内に排卵が起こるとされています。

おりものの状態をチェックする

排卵が近づくと、おりものの量が増え、透明で粘り気のある「のびる」状態になります。排卵日が近いサインとして活用できます。
一方で、色が黄色や緑っぽい、強いニオイがある、ポロポロ・泡状になるなど、いつもと違うおりものが出る場合は、感染症などの病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。

おりもの_病気の可能性があるものの画像

婦人科でホルモン検査やエコーを受ける

より正確に排卵日を知りたい場合は、婦人科で血中ホルモンの測定や経腟エコー検査を受けるのが最も確実です。妊活中の方や避妊に失敗したくない方には特におすすめです。

危険日(排卵日)に起こる体調の変化

排卵日前後はホルモンバランスの急激な変化により、体調にさまざまな影響が現れることがあります。人によって症状の出方は異なりますが、以下のような変化がよく見られます。

①腹痛

排卵時に卵巣の膜が破れて卵子が放出される際、下腹部にチクチクとした痛みや鈍痛を感じることがあります。これを「排卵痛」と呼び、数時間から1日程度で治まることがほとんどです。

②僅かな出血

排卵時にごく少量の出血が起こることがあります。これはホルモンの変動や卵胞の破裂による出血で、通常は心配のいらない軽微なものです。

③おりものが変化

排卵期になると、おりものが透明でよく伸びる状態に変化します。これは精子が子宮へと進みやすくするための自然な変化です。

④その他の症状

体がだるく感じたり、眠気やイライラ、軽い頭痛や乳房の張りなどを感じることもあります。これらもホルモンの急変による一時的な症状です。

危険日(排卵日周辺)に起きる不調への対処法

排卵日前後の不調を軽減するには、まず体調の変化に気づき、自分のリズムを知ることが大切です。腹痛にはカイロや温かい飲み物で体を温める、軽い運動やストレッチで血行を促すなどの対処が効果的です。

また、症状が強い場合や日常生活に支障をきたすようであれば、医療機関やオンライン診療サービスを利用して、低用量ピルの服用なども検討できます。排卵痛やPMS(月経前症候群)の症状はコントロールできる場合が多いため、我慢しすぎず、必要に応じて医療のサポートを受けましょう。

危険日の性交渉での妊娠リスクを防ぐ方法

排卵日前後の「危険日」に、避妊に失敗すると不安になりますよね。また、少しでも妊娠リスクを抑えて性交渉を行いたいこともあるでしょう。

状況によって、妊娠の可能性を下げるためにできることがあります。ここでは、リスクを最小限に抑える方法を見ていきましょう。

アフターピルを飲む

避妊に失敗した、あるいはパートナーの理解が得られず膣内射精が行われてしまった場合の緊急手段が「アフターピル(緊急避妊薬)」です。性交渉後、72時間(または120時間)以内に服用することで、排卵を遅らせたり着床を妨げたりする効果があります。
アフターピルは、服用までの時間が短いほど効果が高いとされています。そのため、必要だと感じた場合は、できるだけ早めにオンライン診療や婦人科で相談し、処方を受けると安心です。無理に一人で抱え込まず、医師に相談しましょう。

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日常的にピルを使用する

高い精度で妊娠を防ぎたい場合は、低用量ピルの継続的な服用がおすすめです。正しく服用すれば99%程度の避妊効果が期待できるだけでなく、生理痛の軽減やPMS(月経前症候群)の緩和といった副次的なメリットも得られます。毎日1錠決まった時間に飲む必要がありますが、自分の体を自分で守るための選択肢となります。

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パートナーに相談する

妊娠をできるだけ避けたい時期は、その気持ちをパートナーと共有できると安心です。「今日は妊娠の可能性が高い時期なんだ」と伝えたうえで、挿入を伴わないスキンシップにしたり、コンドームをきちんと使ったりするなど、一緒に考えてみましょう。ピルを服用していても避妊に100%はありません。だからこそ、「お互いに安心できる形を選びたいね」と話し合える関係性は、とても大切なことです。

パートナーを説得する

自分の気持ちを素直に伝え、理解し合えるのが理想ですが、「雰囲気を壊したくない」「どう伝えたらいいかわからない」と感じることもありますよね。どうしても流れで断りにくいときは、「今日はここまで」「今日は難しい」「今日は体調を優先したい」「また別の日にゆっくりしたい」と自分の中のラインをはっきり言葉にして伝えてみましょう。
無理して理由を細かく説明しなくても大丈夫です。大切なのは、あなた自身が安心できる選択をすること。その気持ちを大切にしていい、ということを忘れないでくださいね。
もし、パートナーとの関係や危険日の性交渉について一人で抱え込んでしまうような状況なら、まずは自分の体を守ることを最優先にして、信頼できる人や相談窓口に頼ることも選択肢のひとつだということを覚えておいてください。

まとめ

安全日・危険日は、生理や排卵の仕組みを理解することである程度予測することができます。特に、排卵日とその前後数日は妊娠の可能性が高く、「危険日」と呼ばれますが、個人差や体調の変化によって予測が外れることもあります。
排卵のタイミングを知るためには、生理周期の把握だけでなく、基礎体温や排卵検査薬の活用、おりものの変化の観察など、複数の方法を併用することが大切です。また、排卵期に現れる体調の変化に対しても、自分なりの対処法を知っておくことで、より快適に過ごせるようになります。
妊娠を望む方も、避けたい方も、まずは自分の体のリズムを知ることから始めてみましょう。

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監修者

六本木レディースクリニック医師
波羅 友里恵
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、 2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在は六本木レディースクリニック非常勤。 2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。 不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信。

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