生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
危険日・安全日とはいつ?妊娠する確率は?仕組みや計算方法を解説
安全日・危険日とは?
安全日とは、妊娠する可能性が比較的低い日を指し、危険日とは妊娠する可能性が高い日のことを意味します。多くの場合、排卵日とその前後数日が「危険日」とされ、それ以外の期間が「安全日」と呼ばれています。ただし、排卵のタイミングには個人差があるため、100%安全な日というものは存在せず、自然な避妊方法として用いるにはリスクがある点にも注意が必要です。
安全日・危険日を知るための生理と排卵の仕組みについて
妊娠の可能性を左右するのが、生理周期における「排卵」と「生理」のタイミングです。女性の体は約1ヶ月の周期でホルモンバランスが変化し、それに伴って排卵が起こり、妊娠の準備や不要になった子宮内膜の排出(生理)が繰り返されます。この仕組みを理解することが、安全日・危険日を正しく把握するための第一歩となります。
排卵とは?
排卵とは、卵巣から成熟した卵子が1つ飛び出し、卵管へと送り出される現象です。通常、排卵は生理周期の中間(28日周期なら14日目頃)に起こります。排卵された卵子の寿命は約24時間と短く、この間に精子と受精することで妊娠の可能性が生まれます。排卵日とその前後(精子の寿命が約3〜5日間)も妊娠のリスクが高いため、「危険日」とされます。
生理とは?
生理とは、妊娠に備えて厚くなった子宮内膜が、受精卵が着床しなかった場合に剥がれ落ち、血液とともに体外へ排出される現象です。これが月経(生理)で、通常は4〜7日間続きます。生理が始まった日を周期の1日目とカウントし、ここから排卵日までの体の準備が始まります。
生理周期における体内の変化
以下の図では、生理周期を4つの期間に分け、それぞれのホルモン分泌と体内での変化を視覚的に確認できます。

・月経期(生理)
妊娠が成立しなかったため、不要になった子宮内膜が排出されます。ホルモンが急激に減少し、気分の落ち込みやだるさなどが起きやすい時期です。
・卵胞期
生理が終わると、次の排卵に向けて卵胞が育ち始めます。エストロゲン(卵胞ホルモン)が増加し、心身ともに安定しやすい時期です。
・排卵期
卵子が放出される排卵のタイミング。排卵日前後が最も妊娠の可能性が高く、ホルモンバランスの急変で腹痛や頭痛などの体調不良を感じる人もいます。
・黄体期
排卵後に黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加し、子宮内膜が厚くなります。体温が上がり、むくみや眠気、PMSなどが起こりやすい時期です。
排卵日のみが危険日ではない
排卵日のみが妊娠の可能性があるわけではありません。精子は女性の体内で約3〜5日間生存できるため、排卵の数日前に性行為があった場合でも妊娠する可能性があります。逆に、排卵日当日に性行為をしても、タイミングが合わなければ妊娠しない場合もあります。つまり、排卵日を中心とした前後5日間ほどが「危険日」とされるのは、こうした精子と卵子の寿命を考慮した結果です。
危険日(排卵日)を知る・計算する方法
排卵日や危険日を正確に把握することは、妊娠を望む人・避けたい人のどちらにとっても重要です。ここでは、自分の排卵日を予測するための5つの方法を紹介します。精度を高めるには、複数の方法を組み合わせるのがおすすめです。
生理周期から予測する
生理周期が安定している場合、次回の生理予定日の約14日前が排卵日とされます。28日周期なら14日目、30日周期なら16日目が目安です。市販の排卵日予測カレンダーやアプリでもこの計算法が使われています。
基礎体温を測る
毎朝、目覚めてすぐに基礎体温を測ると、排卵日前後の体温変化を確認できます。排卵日前は低温期、排卵後は高温期に移行するため、低温期から高温期に移行する時期が排卵日の目安になります。
排卵検査薬を使用する
ドラッグストアなどで購入できる排卵検査薬を使えば、尿中のLH(黄体形成ホルモン)の急上昇を感知し、排卵のタイミングを予測できます。陽性反応が出たら、24〜36時間以内に排卵が起こるとされています。
おりものの状態をチェックする
排卵が近づくと、おりものの量が増え、透明で粘り気のある「のびる」状態になります。排卵日が近いサインとして活用できます。
婦人科でホルモン検査やエコーを受ける
より正確に排卵日を知りたい場合は、婦人科で血中ホルモンの測定や経腟エコー検査を受けるのが最も確実です。妊活中の方や避妊に失敗したくない方には特におすすめです。
危険日(排卵日)に起こる体調の変化
排卵日前後はホルモンバランスの急激な変化により、体調にさまざまな影響が現れることがあります。人によって症状の出方は異なりますが、以下のような変化がよく見られます。
①腹痛
排卵時に卵巣の膜が破れて卵子が放出される際、下腹部にチクチクとした痛みや鈍痛を感じることがあります。これを「排卵痛」と呼び、数時間から1日程度で治まることがほとんどです。
②僅かな出血
排卵時にごく少量の出血が起こることがあります。これはホルモンの変動や卵胞の破裂による出血で、通常は心配のいらない軽微なものです。
③おりものが変化
排卵期になると、おりものが透明でよく伸びる状態に変化します。これは精子が子宮へと進みやすくするための自然な変化です。
④その他の症状
体がだるく感じたり、眠気やイライラ、軽い頭痛や乳房の張りなどを感じることもあります。これらもホルモンの急変による一時的な症状です。
危険日(排卵日周辺)に起きる不調への対処法
排卵日前後の不調を軽減するには、まず体調の変化に気づき、自分のリズムを知ることが大切です。腹痛にはカイロや温かい飲み物で体を温める、軽い運動やストレッチで血行を促すなどの対処が効果的です。
また、症状が強い場合や日常生活に支障をきたすようであれば、医療機関やオンライン診療サービスを利用して、低用量ピルの服用なども検討できます。排卵痛やPMS(月経前症候群)の症状はコントロールできる場合が多いため、我慢しすぎず、必要に応じて医療のサポートを受けましょう。
まとめ
安全日・危険日は、生理や排卵の仕組みを理解することである程度予測することができます。特に、排卵日とその前後数日は妊娠の可能性が高く、「危険日」と呼ばれますが、個人差や体調の変化によって予測が外れることもあります。
排卵のタイミングを知るためには、生理周期の把握だけでなく、基礎体温や排卵検査薬の活用、おりものの変化の観察など、複数の方法を併用することが大切です。また、排卵期に現れる体調の変化に対しても、自分なりの対処法を知っておくことで、より快適に過ごせるようになります。
妊娠を望む方も、避けたい方も、まずは自分の体のリズムを知ることから始めてみましょう。
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