生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
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【医師監修】アフターピルを処方してもらう流れは?オンライン診療のメリットも
【医師監修】アフターピルを処方してもらう流れは?オンライン診療のメリットも
緊急避妊の手段として一般的に使用されている「アフターピル」ですが、いったいどこでどのように手に入れることができるのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、アフターピルの基本的な知識と処方における疑問についてお答えしていきます。
望まない妊娠を避けるためにもアフターピルに関する知識を増やしておきましょう。
もくじ
アフターピルとは何か
そもそも、アフターピルがどのような薬なのかあまりわからないという方もいらっしゃいますよね。
アフターピルというのは、緊急避妊薬として使用される薬剤です。
避妊に失敗してしまった性交渉のあとに服用し、受精卵が子宮内膜に着床することを防いだり、排卵を遅らせたりして、妊娠を回避させます。
緊急避妊目的で一般的に使用されている、低用量ピルに比べるとホルモンの種類や量が異なりますが、性交渉後の使用でも避妊が可能になります。ただし、性交渉から時間が経ってしまうと、アフターピルを内服しても避妊効果を得ることができません。日本で承認されているアフターピルの場合、避妊に失敗した性交渉から72時間以内の服用が推奨されています。また、早く服用すればするほど、避妊効果は高くなります。
アフターピルを処方してもらう流れ
アフターピルをどこでどのように手に入れるのか、詳しく説明していきます。
原則、アフターピルは医師から処方されない限り、手に入れることができません。
ただ、2023年10月からはスイッチOTC化の一環で、一部の指定薬局では薬剤師の指導のもと手に入れることができる場合もありますが、購入できる薬局は限られており、まだ試験販売期間というのが現状です。※1
ここでは、基本的な医師からの処方の流れを説明します。
① 産婦人科の予約を取る
産婦人科は予約不要のところもありますが、基本的には予約が必要な場合がほとんどです。
WEB上からでも予約ができる場合もありますが、アフターピルは避妊効果を得ることのできる時間が限られているため、避妊効果を得ることのできる時間内での受診が可能か確認しましょう。ただ、事件性のある(例えばレイプなど同意のない性交渉)場合は、受診前に電話で指示を仰ぐようにしてください。※1
※1 事前に警察への相談を行ってからの受診の場合、受診料・薬剤料の負担がなくなり、場合によっては診察時に証拠採取が必要な場合があります。
② 受診時に問診票の記入
問診票には、最後に性交渉した日付や最終の生理日などを記入します。(病院によって内容は異なります)ただ、アフターピルのレボノルゲストレルは、体重が75kg以上でBMIが30以上の肥満体質の方には効果が低い ※2 とされているため、身長・体重の欄は正しく記入しましょう。
③ 診察・アフターピルの説明
問診票や検査結果に基づいて医師が診察を行います。問診票に基づいて医師が診察を行います。内診や血液検査や尿検査など追加の検査が必要になる場合もあるでしょう。
基本的には追加の検査があっても大丈夫なように、着脱しやすい服装で行くのがよいでしょう。
追加の検査が無い場合でも、アフターピルの説明は必ずあります。
アフターピルの服用方法や注意点、副作用などを説明されますが、不明な点がある際には、この時点で質問しておくと後で困りません。
※1 2024年2月時点での情報です
※2 レボノルゲストレルしか取り扱いのない病院もあるので事前に確認するか、指示を仰いでください
④ お会計・薬や処方箋の受け取り
最後に診察にかかった費用や処方箋代、お薬代などをお会計をします。
アフターピルの場合は、保険適用にはならないので、どの病院でも全額自費になります。
病院内でお薬を渡してもらえるところと、薬は薬局で受け取る場合があります。お薬を薬局で受け取る場合は、病院でお薬代の清算はありません、受け取る薬局で支払います。
いずれにしても早く飲むことが重要な薬なので、薬局で受け取る場合は、早めに行って薬を受け取りましょう。
受診前に確認しておくこと
すべての病院で診察時に、同じ質問内容をされるわけではありませんが、共通して質問される内容を説明していきます。
なるべくスムーズに処方をうけるためにも、事前に質問に答えられるようにしておきましょう。
① 直近で生理が始まった日(最終の生理日と次回の生理予定日)
② 避妊に失敗したと思われる性交渉の日時
③ 避妊失敗が疑われる性交渉の日は、最終の生理日から数えて何日目になるか
④ 受診した日時は、避妊失敗が疑われる性交渉から何時間経過しているか
⑤ 今回来院のきっかけとなった避妊失敗が疑われる性交渉のほかに、最終の生理日からの間で避妊せずに性交渉したか(した場合は、避妊の有無、避妊方法も)
⑥ 妊娠経験の有無(ある場合は、いつ・何回)
⑦ 既往症(過去にかかった病気など)
⑧ 現在飲んでいる薬やサプリメントの有無(ある場合は、お薬手帳を持参するかメモに書いていくとよい)
すべてアフターピルの処方をうける上で必要な情報ですので、受診前に確認しておきましょう。
アフターピルの基本知識
続いて、アフターピルの基本的な知識について理解していきましょう。
アフターピルにはどんな効果が期待でき、副作用についてや、種類、避妊に失敗しない方法など網羅解説していきます。
アフターピルの効果・副作用
主にアフターピルでの避妊は、「レボノルゲストレル法」と呼ばれる、黄体ホルモンであるレボノルゲストレルが含まれている薬剤を使用した避妊方法が推奨されています。
レボノルゲストレル法は、「ノルレボ錠」か、ノルレボ錠のジェネリック薬品である「レボノルゲストレル錠」を使用して行います。効果は、避妊に失敗した性交渉から72時間以内に服用することで高い避妊効果を得ることができます。
万が一、避妊に失敗した性交渉から120時間が経過した際に服用しても一定の避妊効果を得ることができるといわれていますが、処方時に医師の判断を仰ぎましょう。
アフターピルの種類は?
アフターピルを用いた緊急避妊の種類は大きく分けて「レボノルゲストレル法」と「ウリプリストール法」の2種類です。ただ「ウリプリストール法」に使用されるエラ錠は日本では未承認のため、推奨されているのは「レボノルゲストレル法」になります。
日本国内で一般的に使用されているレボノルゲストレル法ではノルレボ錠とレボノルゲストレル錠が使用され、避妊に失敗した性交渉から72時間以内に服用することで高い避妊効果を得ることができます。
レボノルゲストレル錠はノルレボ錠のジェネリック薬品にあたり、どちらの薬剤も効果は同等です。
一方、日本では未承認の「エラ錠」は、避妊に失敗した性交渉から120時間以内の服用でも一定の避妊効果が得られるとされており、海外ではすでに効果や安全性が証明され、承認を得ています。
アフターピルで避妊に失敗する理由
アフターピルを服用したにもかかわらず、避妊に失敗してしまう場合もあります。
失敗してしまう原因でよくあるのが、避妊効果を得られる時間を過ぎてからの服用です。アフターピルは効果が発揮できる時間が限られていることから指定の時間を過ぎてからの服用では、避妊に失敗してしまう可能性が高いです。
また、アフターピルを服用してから3時間以内に嘔吐してしまったり、BMIが30以上の方 ※1 や、飲み合わせの悪い飲食物や薬の使用、海外通販サイトなどの個人輸入で手に入れた模造品の服用なども原因として挙げられます。
※1 ノルレボ(レボノルゲストレル同様)に限ります
オンラインでアフターピルを処方して貰うメリットは?
アフターピルは必ずしも病院で処方してもらわなくとも、オンライン処方サービスで手に入れることができます。
近くに受診できる病院がなかったり、仕事や学校などの何らかの事情で、緊急避妊が必要な性交渉があった後すぐに病院を受診できない場合は、オンライン上で医師からアフターピルを処方してもらう選択肢もあることを頭に入れておきましょう。
そんな、オンライン処方サービスのメリットを3つ紹介していきます。
希望する時間に処方してもらえる
病院の場合、休診日や休憩時間があるため、受診できる時間が限られてしまいます。
しかし、オンライン処方サービスの場合は、仕事の前後や休憩時間などのスキマ時間に診療と処方を行うことができます。
また、診療予約した時間で確定するため、待ち時間がなく、スムーズに処方までしてもらえるところが便利です。
自分の生活スタイルに合わせて処方が受けられるのはオンライン処方サービスならではの特徴ですね。
ほかの人にバレずに処方してもらえる
近くの産婦人科などで処方してもらう場合は、顔見知りの方に見られてしまう可能性もあり、特にアフターピルの場合には、人にバレたくないという方が大半といえるでしょう。
オンライン上での処方では、医師やカウンセラーなど最低限の関わりのみで済みます。
また、診療時は自宅などの希望する場所で処方してもらえるのでプライバシーが守られます。
非対面なので話しやすい
対面診療だと、緊張や恥ずかしいという気持ちから、医師に話しにくいという方も多いのではないでしょうか。
ですが、オンライン処方サービスでは、ビデオ通話か音声通話で選択できるところがほとんどのため、正直に事情や経緯や、過去のピル服用履歴などを話すことができ、質問もしやすいといえます。
アフターピルの処方ならメデリピル
オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」ではアフターピルの取り扱いもあります。
メデリピルは、ピルが初めての方にも安心して利用していただける体制が整っています。
診療と処方を担当するのは、現役の産婦人科医のみで、診療時間も夜23時まで対応しているので、病院が開いていない時間にもアフターピルを処方してもらえます。
診療は音声通話かビデオ通話を選べるので、カメラオフでも診療を受けることができます。
アフターピルは、送料無料・最短当日発送でお届けします。東京23区内にお住まいであれば、別途送料3,850円(税込)で、処方されたその日にお届けする「当日お届けプラン」を利用することが可能です。(受付時間に限りがあります)
また、副作用が不安な方には吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方してもらえます。
今後も継続的に避妊していきたいという方には、低用量ピルも一緒に処方してもらうことができます。また、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が無料となります。
病院に行けなくとも、メデリピルのようなオンラインでのピル診療・処方サービスを利用するのもひとつの手段です。
こういった選択肢があることも知っておくと、いざという時に安心ですね。
LINEから診療予約ができる
メデリピルでは、LINEを使って診療予約や医師への相談、服薬管理などが完結します。
診療予約は24時間いつでも自分のタイミングで予約することができます。
まずはメデリピル公式LINEのお友達登録からはじめましょう♡
最短当日発送・送料無料
メデリピルでは、診療・処方が完了した時間にもよりますが、最短で当日発送されます。
届く日数はお住まいの地域によって変わるためご了承ください。
また、アフターピルの場合は送料無料になります。※1
※1 当日お届けプランは対象外です
東京23区内限定の当日お届けプラン
メデリピルでアフターピルを処方された場合、東京23区内にお住まいの方であれば、処方当日中に自宅に届く「当日お届けプラン」もお選びいただけます。
また、別途送料3,850円(税込)がかかります。ご希望の方は診療時に医師にお申し付けください。(診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります)
低用量ピルと同時処方で診療代0円
メデリピルでは、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が0円になります。
今後も継続的に避妊をしていきたいという方は、これを機に低用量ピルの服用をはじめることをおすすめします。
副作用緩和薬も処方可能
メデリピルでは、アフターピルの副作用が心配…。3時間以内に吐いてしまったらどうしよう…。という方には、処方時に吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方しています。
ご希望の方は、処方時に医師にお申し付けください。
メデリピルでは、アフターピルだけでなくピルが初めての方にも安心していただけるサポート体制が整っています。
安心してピルをはじめるならメデリピルがおすすめです。
まとめ
ここまで、アフターピルはどんな薬なのかという説明から、病院での処方の流れについて詳しく説明してきました。
アフターピルは、服用する時間が早ければ早いほど高い避妊効果を得ることのできる薬ですので、自分のライフスタイルや状況に合わせて、病院で処方してもらうのか、オンライン処方サービスを利用するかを判断しましょう。
アフターピルについての知識を得ておくだけでも、損はありません。
自分で自分の身体を守るためにも、病院だけでなくオンライン処方サービスの選択肢についてもチェックしておくとよいでしょう。
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