生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
ピルがなくなった・病院に行けないときの対処法とは?中断・再開のタイミングも解説
「手元のピルがなくなってしまったのに、仕事や体調不良で病院に行けない」という状況になって、焦ったことはありませんか?「勝手にやめても良い?」「次のシートに間に合わない場合はどうすれば?」と不安を感じることもあるかもしれません。
ピルがなくなって通院が難しいときは、土日祝日診療のクリニックやオンライン診療の活用がおすすめです。事前に忙しいと分かっている場合は、数か月分まとめて処方してもらうのも1つの方法です。
この記事では、病院に行けないときの対処法から、ピルの中断・再開のタイミングまで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
ピルがなくなったのに病院にもらいに行けない主な理由
ピルをもらいに行けない状況は、忙しい毎日のなかでふとした瞬間に起こりがちです。よくある理由を確認しながら、自分の状況と照らし合わせてみましょう。
仕事や学校が忙しい
平日は仕事や学校があり、病院に行く時間がなかなか取れないということもあるかもしれません。多くのクリニックでは診療時間が平日の日中に集中しているため、フルタイムで働いている方や学生の方にとっては、定期受診のタイミングを合わせるのが難しいことがあります。
病院の予約が取れない
産婦人科は予約が埋まりやすく、急に「来週受診したい」と思っても2〜4週間先まで予約が取れないこともあります。仕事や学校で先の予定が読めないと、予約がしづらく予定の調整が難しくなってしまうこともあるでしょう。その結果、ピルのシートが切れるタイミングに合わせて受診することが難しくなり、手元の薬がなくなってしまう場合もあります。
体調が悪い・ケガをしている
体調を崩していたりケガをしていたりする場合、家を出て病院まで向かうのがつらく感じられることもあるでしょう。このような状況でピルがなくなってしまうと、どうすれば良いか途方に暮れてしまいますよね。
ピルがなくなった・次のシートが間に合わないときの対処法
「ピルがなくなってしまった」「次のシートを受け取る前に切れてしまいそう」といったときの具体的な対処法を解説します。
土日祝日も診療しているクリニックを探す
平日は仕事や学校などがあって病院に行けないという場合は、土日祝日に開いている病院を探してみましょう。自身のライフスタイルに合った病院を見つけられると、ピルの服用も続けやすくなるかもしれません。
オンライン診療サービスを活用する
病院に行く時間が取れない、または外出が難しい場合は、オンライン診療サービスの活用を検討してみましょう。オンライン診療サービスであれば、スマートフォン1つで受診から処方まで完結するため、薬局に受け取りに行かずとも自宅まで届きます。「病院に通う時間がない」「受診予定の日に体調が優れないことがある」とお悩みの方でも、自宅や好きな場所から手軽に受診できます。
数か月分まとめて処方してもらう
頻繁に病院へ行けない場合は、数か月分のシートを一度に処方してもらう方法があります。医師の判断によって複数月分の処方が認められれば、 通院にかかる負担を減らせるでしょう。
次のシートの開始が数日〜1週間遅れてしまう場合
受診のタイミングが合わず、次のシートを受け取れないまま休薬期間が延びてしまった場合は、自己判断で中断や再開をせず、まずは処方元のクリニックへ連絡して相談しましょう。
低用量ピルは、21錠製剤の場合は21日間服用・7日間休薬、28錠製剤の場合は28日間連続服用(うち7日間が偽薬)が基本です。休薬期間が予定より数日延びてしまった場合も、次のシートを開始することが原則とされています。
ただし、実薬を飲まない期間(休薬期間)が7日を超えてしまうと、排卵が誘発されて妊娠の確率が高くなります。避妊目的でピルを服用している場合、新しいシートを再開してから「実薬を7日間連続して服用する」までの間は、コンドームなどほかの避妊法を併用するか、性交渉を避ける必要があります。
なお、服用可否や中断・再開の具体的なタイミングは製剤の種類や個人の状況によって異なります。自己判断せず、処方元の医師の指示に従いましょう。
参考:「OC・LEPガイドライン2020年度版」(日本産科婦人科学会/日本女性医学学会)
ピルを中断・再開する際に知っておきたいこと
「1か月だけやめても良い?」「もらいに行くのを忘れてそのままやめてしまった」など、一時的に服用を中断したり再開したりする際は、注意すべきポイントが存在します。体への影響を抑えて安全にコントロールするためにも、知っておきたい注意点について順番に整理していきましょう。
自己判断で突然ピルをやめることは避ける
自己判断で突然ピルをやめると、ホルモンバランスが急激に変動し、不正出血や生理周期の乱れが起きる場合があるため避けてください。
ピルを一時的に中断すること自体は可能です。妊娠を希望している、費用を抑えたい、体に異変を感じたなど、一時的にピルをやめたいときは、処方先の医師に相談しましょう。
体への影響を抑えつつピルをやめるには、現在のシートを飲み切ってから中断するのが一般的です。
中断・再開を繰り返す際の注意点
「しばらく飲まない期間を作って、また再開すれば良いや」と自己判断で中断と再開を何度も繰り返すのは、危険ですので避けてください。
ピルの中断・再開を繰り返す際には、次の点に注意が必要です。
- 避妊効果の一時的な低下:再開後7日間は避妊効果が安定しない場合があるため、避妊目的でピルを服用している場合、ほかの避妊法の併用を検討する
- 生理周期の乱れ:中断と再開を繰り返すことで生理周期が不安定になる場合がある
- 副作用の再発:服用再開時に吐き気や頭痛などの副作用が再びあらわれることがある(多くは継続で落ち着く)
- 血栓症のリスクが高まる:発症リスクの高い期間(最初の3か月)を繰り返すことになる
血栓症は、飲み始めから最初の3か月間が最も発症リスクが高いとされています。継続して服用していれば体が薬に慣れてリスクは徐々に落ち着いていきますが、4週間以上服用を中断し、服用を再開することで、またそのリスクの高い期間を繰り返すことになります。
体への余計な負担やリスクを避けるためにも、自身の判断で中断や再開をするのは避け、必ず処方元の医師へ相談するようにしましょう。
ピルを再開するタイミングの基本
ピルを再開するタイミングは「次の生理開始日から」が基本です。ただし、中断した理由や経過した期間によって異なることがあるため、必ず処方元の医師に確認してから再開してください。
生理開始日から5日目以内にピルを再開した場合、服用開始日から避妊効果が期待できる場合があります(製剤によって異なります)。生理開始5日目よりあとに再開した場合は、服用開始後7日間はほかの避妊法の併用を検討しましょう。
「勝手にやめてしまってしばらく時間が経ってしまった」という場合も、自己判断で飲み始めるのではなく、まずは処方先に連絡して指示を仰いでくださいね。
オンライン診療なら病院に行かなくても良い?
「病院に行けない」「予約が取れない」という方に便利なのがオンライン診療サービスです。ただし、オンライン診療でできる範囲は限られます。活用する際は、オンライン診療でできることと注意点の両方を把握しておきましょう。
オンライン診療でできること・メリット

オンライン診療では、医師の診察を受けたうえでピルの処方を受けることができ、受診から処方薬の受け取りまで自宅で完結させられます。仕事が忙しい方や外出が難しい方にとって便利な選択肢となるでしょう。
また、初回だけでなく再診もオンラインで対応しているサービスが多く、定期的に病院へ足を運ぶ手間を省ける場合があります。数か月分まとめて処方してもらうことも可能な場合があるため、次のシートに間に合わなくなるリスクを減らすことにもつながるでしょう。
定期的な健康管理と必要に応じた対面診察も必要
オンライン診療サービスを利用してピルを購入していても、定期的にがん検診や血液検査などを受ける必要があり、その都度対面での受診が必要となります。
ピル服用中の定期的な血液検査について、公式のガイドライン(OC・LEPガイドライン)では「必要に応じて1年に1回の血液検査」と記載されています。
しかし、ピルを安全に飲み続けるためには、日頃からできる血圧測定や体重測定、また定期的ながん検診(子宮頸がん・乳がんなど)を通じて、ご自身でしっかりと健康管理を行うことが大切です。
もし服用中に、血栓症のサイン(下肢の痛み・むくみ、突然の胸痛・呼吸困難、激しい頭痛、視覚異常など)や、その他少しでも気になる症状が現れた場合には、オンライン診療だけでなく、対面診察で医師のフォローアップを受けるようにしましょう。
ピルがなくなった・病院に行けないときによくある質問
ここでは、ピルがなくなった・病院に行けないときによくある質問について回答します。
ピルを1か月だけやめても良いの?
ルを一時的に中断すること自体は可能ですが、自己判断で突然やめることは避けましょう。服用を中断する場合は、医師に相談のうえ現在のシートを飲み切ってから中断するのが一般的です。
避妊目的でピルを使用している場合は、避妊効果がなくなるため、ほかの避妊方法を取り入れましょう。
もらいに行くのを忘れて勝手にやめてしまったけど、再開はいつからすれば良いの?
ピルを再開する基本的なタイミングは「次の生理開始日から」とされています。ただし、服用をやめてからの経過期間や個人の状況によって適切なタイミングは異なることがあるため、まずは処方先に連絡して指示を仰ぐようにしましょう。
まとめ
仕事の忙しさや予約が取れないなどの理由でピルがなくなってしまったときは、土日祝日に開いているクリニックやオンライン診療サービスを活用するのがおすすめです。「病院に行けない」とお困りのときも、数か月分まとめて処方してもらうことで通院の手間や負担を抑えられます。
万が一次のシートに間に合わない場合でも、自己判断で中断や再開をするのは避けましょう。まずは落ち着いて処方元のクリニックやオンライン診療に連絡し、医師の指示に従いましょう。
メデリピルでは産婦人科医によるオンライン診療を行っています。「病院に行けない」「次のシートに間に合わない」という場合も、ぜひ一度相談してみてくださいね。
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監修者
成城松村クリニック院長
1995年広島大学医学部卒。広島大学医学部産婦人科学教室へ入局し、2010年に成城松村クリニックを開院。
2021年より、メデリピルのサービスやmederi magazineの監修を担当。
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