低用量ピル1か月分の値段はいくら?保険の適用条件や自費の場合の金額目安を解説

ピル
更新日:2025.10.30
低用量ピル1か月分の値段はいくら?保険の適用条件や自費の場合の金額目安を解説

低用量ピルの毎月の費用は一体どれくらいか、気になる方もいるでしょう。「低用量ピルを始めたいけれど、毎月の費用が気になってなかなか一歩踏み出せない」という状況の方もいるのではないでしょうか?
ピルの費用は、保険が適用されるかどうかや、種類(世代)によっても相場が変わるため、服用に必要となる金額がいくらになるのか、分かりにくいですよね。

ここでは、ピルの一般的な相場と保険適用になる条件について解説します。さらに、費用や副作用が異なるピルの種類ごとの特徴も紹介しているので、自身にぴったりの選択をするための参考にしてください。

低用量ピルとは?

低用量ピルは、経口避妊薬として開発された薬です。
女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)を主成分とし、正しく服用することで高い避妊効果を発揮します。
人工的に女性ホルモンを体内に取り入れることで、脳がホルモンの分泌が十分にされていると勘違いし、体内で女性ホルモンを分泌することを止めます。そのため、ホルモンの分泌がなければ排卵も起きなくなることから着床を防いで避妊が成立する仕組みです。
また、避妊だけでなく副効用として、生理痛の軽減や生理周期の安定、PMS改善などの効果も期待できます。

低用量ピルの値段の相場はいくら?

低用量ピルの相場は、種類や処方される医療機関によって異なるものの、1シート2,000円〜3,500円が相場とされています。
しかし、これはOCといって避妊目的で使用する自己負担の低用量ピルの場合です。
国内では、治療目的で使用される低用量ピルは病院で処方された場合は保険が適用され、LEPと呼ばれています。
LEPの場合は、400円〜2,000円前後が相場とされていて、OCに比べて安価で購入することができますが、病院を受診して治療目的と診断された上での処方が必要になるため注意しましょう。

オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」でのピルの金額はこちらです。

OC
ファボワール28 初月0円※ 2か月目以降

2,970円(税込み)

ラベルフィーユ28
マーベロン28
トリキュラー28
アンジュ28

※低用量ピルの定期便プランの場合、初月は別途送料550円(税込)がかかります

LEP

ドロエチ配合錠 4,580円(税込)
フリウェル配合錠ULD 4,180円(税込)
ルナベル配合錠ULD 6,980円(税込)
ヤーズ配合錠 8,880円(税込)
ヤーズフレックス配合錠 9,900円(税込)

※初月無料対象外、別途送料550円(税込)かかります
※オンライン診療・処方サービス「メデリピル」では自由診療となります(保険適用外)

低用量ピルの値段は保険診療と自由診療どちらが安い?

ピルの服用を検討している方で、保険診療と自由診療どちらが安いのか気になる方もいるのではないでしょうか。
通常の病気であれば、保険診療の方が自由診療よりも安くなる傾向にあります。
ただし、ピルの場合は1か月単位で貰いに行く場合もあるため、その際は薬代だけでなく毎度診療代がかかります。
病院が近場に無い場合は、交通費もかさみます。
この場合は、自由診療の方が安く済むこともあります。

通院する頻度は、担当医師の裁量によるものなので保険適用で処方をしてもらう際には通院の頻度を事前に確認しておくとよいでしょう。
毎月の通院の手間や交通費などをコストカットしたい場合には、オンライン診療サービスなどの自由診療がおすすめです。
とはいえ、ピルには血栓リスクがあるため、強制ではないものの半年に1回は血液検査を受けるようにすると安心です。

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ピルは値段に関係なく保険適用される?

ピルは使用目的によって、保険が適用になる場合と自己負担になる場合があります。

・保険適用になる場合
月経困難症の治療
子宮内膜症の痛みの軽減

・保険適用にならない場合
避妊
PMSの改善
肌荒れやニキビの改善

月経困難症の場合の保険適用の条件や受診の流れ

月経困難症の治療で低用量ピルを保険適用で受けたいときには、医師による診断、妊娠希望がないこと、保険証の提示が必要です。

まず、問診で生理痛がどれくらいひどいか、鎮痛剤はどのくらい使っているかなどを先生に伝えます。その後、内診や超音波で子宮や卵巣に異常がないか確認します。必要に応じて血液検査も行い、鎮痛剤で効果が不十分な場合はLEP製剤(月経困難症の治療に使うピル)による治療を開始するという流れです。LEP製剤は、生理痛の改善だけでなく、経血量の減少やニキビ改善に役立つことがあります。

低用量ピル・超低用量ピル・中用量ピルの種類ごとの値段

ピルは、含まれる黄体ホルモンの種類によって「第一世代」「第二世代」「第三世代」「第四世代」と分けられます。世代ごとに特徴や副作用の傾向が異なり、値段にも差があるのが特徴です。

ここでは、それぞれの世代の代表的な成分と価格の目安について見ていきましょう。

ノルエチステロン:第一世代

第一世代は、ルナベル・フリウェル(ルナベルのジェネリック医薬品)が挙げられます。
主に月経困難症の治療に使用されることが多いピルで、病院で処方された場合、保険が適用されます。
ルナベルとフリウェルは、配合されるエストロゲン(卵胞ホルモン)の量で、LD(低用量ピル)とULD(超低用量ピル)の2種類に分けられます。
それぞれ体質や服用できる条件で変わります。

・LD
不正出血が気になる方

・ULD
頭痛、吐き気が気になる、血栓リスクが高い方

【代表的な副作用】
・不正出血
・吐き気
・頭痛

【相場の値段】
・病院で処方された場合 ※診療代、検査代を含む

ルナベル(LD/ULD) 約4,000円
フリウェル(LD/ULD) 約3,500円

レボノルゲストレル:第二世代

第二世代は、トリキュラー・アンジュ・ラベルフィーユ(トリキュラー・アンジュのジェネリック医薬品)が挙げられます。
主に避妊目的で使用されるため、保険が適用されずに自由診療となります。
また、不正出血が起きづらいのも特徴です。

【代表的な副作用】
・吐き気
・頭痛

【相場の値段】
・病院で処方された場合 ※診療代、検査代を含む

トリキュラー 2,500円~3,000円前後
アンジュ
ラベルフィーユ

デソゲストレル:第三世代

第三世代は、マーベロン・ファボワール(マーベロンのジェネリック医薬品)が挙げられます。
第二世代同様に、避妊目的で使用されることがほとんどで、保険が適用されずに自由診療となります。また、デソゲストレルには男性ホルモンを抑制する働きをもつことから肌荒れやニキビの改善にも有効とされています。

【代表的な副作用】
・吐き気
・頭痛
・不正出血

【相場の値段】
・病院で処方された場合 ※診療代、検査代を含む

マーベロン 2,500円~3,000円前後
ファボワール

ドロスピレノン:第四世代

第四世代は、ヤーズ、ヤーズフレックス、ドロエチが挙げられます。
また、これらは全て超低用量ピルに分類されます。
すべて治療目的で使用されることから、病院で処方された場合は、保険適用になります。
ヤーズフレックス、ヤーズ21は実薬のみで構成されており、ヤーズ28とドロエチ(ヤーズのジェネリック医薬品)はプラセボを含んだシート構成になっています。
特にヤーズフレックスは最大120日連続で服用ができ、年間の生理の回数を減らすことができるのがメリットです。

【代表的な副作用】
・吐き気
・頭痛
・不正出血

【相場の値段】
・病院で処方された場合 ※診療代、検査代を含む

ヤーズ 5,000円前後
ヤーズフレックス
ドロエチ 4,000円前後

ピルの値段一覧

ピルの値段は、処方先で異なり、種類や自由診療か保険適用かでも変わります。
ここでは、OCとLEPに分けて一覧表で紹介していきます。
※あくまで相場のため、実際の価格とは異なる場合があるため、参考までにご覧ください。

【OC】

ピル名 値段相場

(1シートあたり)

メデリピルでの値段

(1シートあたり)

期待できる効果
トリキュラー 2,500円~3,000円前後 初月0円

2か月目以降

2,970円(税込)

避妊
アンジュ 2,500円~3,000円前後 初月0円

2か月目以降

2,970円(税込)

避妊
ラベルフィーユ 2,500円~3,000円前後 初月0円

2か月目以降

2,970円(税込)

避妊
マーベロン 2,500円~3,000円前後 初月0円

2か月目以降

2,970円(税込)

避妊

肌荒れの改善

ファボワール 2,500円~3,000円前後 初月0円

2か月目以降

2,970円(税込)

避妊

肌荒れの改善

【LEP】

ピル名 値段相場

(1シートあたり)

メデリピルでの値段

(1シートあたり)

期待できる効果
ルナベルLD 約1,500円 取り扱いなし 月経困難症の治療など
フリウェルLD 約1,000円 取り扱いなし 月経困難症の治療など
ルナベルULD 約4,000円 6,980円(税込) 月経困難症の治療など
フリウェルULD 約3,500円 4,180円(税込) 月経困難症の治療など
ヤーズ 約2,000円 8,880円(税込) 月経困難症の治療

PMSの改善

ヤーズフレックス 5,000円~8,000円 9,900円(税込) 月経困難症の治療

PMSの改善

ドロエチ 約1,500円 4,580円(税込 月経困難症の治療

PMSの改善

※メデリピルではLEPでも、全て自由診療(自己負担)となります
※2025年4月時点での値段です、変更がある可能性があります

ピルの値段は目的と処方先で決まる

ここまでピルの値段について紹介してきました。
ピルといっても、一概に同じ値段ではなく、配合されているホルモンの種類や効果で種類が変わり、値段も異なります。
病院で処方されたから安いといったこともなく、保険適用になるには病院を受診して検査をした上で医師が治療目的と診断する必要があります。
ご自身の使用目的や悩んでいる症状で決まるため、医師と相談しながら決めるようにしましょう。

オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」では、自由診療となるものの、病院に行く時間がない方や毎月の通院コストを減らしたいという方にはおすすめです。
オンライン上で診療から処方まで完結し、自宅にピルが届くため、スキマ時間でピルの服用を始めることができます。
低用量ピル(OC)の定期便プランであれば、ピル代初月0円※で始めることができるため、まずは試してみたいといった方にピッタリです。
とはいえ、ピルは血栓リスクがある薬なので可能であれば半年に1回は血液検査を受けるようにすると安心です。

低用量ピルの値段に関するFAQ

ここでは低用量ピルに関する質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

よくあるFAQ①避妊目的で飲むピルの値段相場は?

避妊や肌荒れ改善を主な目的に低用量ピルを服用する場合、残念ながら保険は適用されず「自由診療」となります。そのため費用はすべて自己負担です。薬代はもちろん、初診料や再診料などの診察料もかかるため、平均的には1か月あたり2,500円~5,000円が目安とされています。金額は病院や薬によっても違うので、あらかじめチェックしておくと安心です。

よくあるFAQ②低用量(保険適用)のピルの1か月の費用はいくらですか?

病気の治療で低用量ピルを使う場合、保険が適用されます。自己負担は3割で、薬代の目安は1か月(1シート)あたり500円~1,000円です。ただし、院外処方の場合は調剤手数料などが別途かかるため、実際の費用は受け取る薬局によっても変わるので注意しましょう。

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よくあるFAQ③PMS(月経前症候群)の症状でピルを飲む場合、保険適用になりますか?

PMS単独の症状でピルを飲む場合は、基本的に保険適用外となります。ただし、生理中まで症状が続く場合は「月経困難症」と診断され、保険が適用される可能性があります。症状が出る時期をよく観察して、気になるときは医師に相談してみましょう。

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よくあるFAQ④低用量ピルは一般の薬局でも購入できますか?

低用量ピルは市販品がなく、一般の薬局や通販サイトでは購入できません。これは、ピルが「処方薬(医療用医薬品)」に分類され、作用が強いため医師に使用の可否を判断してもらう必要があるからです。婦人科などの病院やオンライン診療でも可能ですので、気になる方は相談してみましょう。

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よくあるFAQ⑤保険適用でピル処方を受ける際のデメリットはありますか?

保険で処方してもらう場合、主に2つの点に注意が必要です。1つ目は、保険証を使った診療内容が「医療費のお知らせ」に記載されるため、家族に受診歴が知られる可能性があることです。2つ目は、一度に処方される量が最大3シート(約3か月分)までなので、継続には3か月ごとの受診が必要になることです。

よくあるFAQ⑥ピルの服用に年齢の決まりはある?

世界保健機関(WHO)の基準では、生理が始まっていれば服用が可能であり、およそ10歳〜12歳頃から閉経近く(50歳頃)まで服用できる薬とされています。ただし、40歳以上になると、低用量ピルを服用することで血栓症(血管に血の塊ができる病気)のリスクが高くなるため、医師によっては服用の中止を勧められる場合もあります。自身の体の状態について医師とよく相談したうえで服用するようにしましょう。

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よくあるFAQ⑦低用量ピルと市販薬は一緒に飲んでも大丈夫ですか?

基本的には、市販されている一般的な痛み止めや風邪薬のほとんどは、低用量ピルと一緒に飲んでも問題ありません。ただし、なかにはピルの効果を弱めてしまったり、副作用を強めてしまったりする飲み合わせの悪いもの(併用注意薬)もあります。飲み合わせが不安な場合は自己判断せず、必ず医師や薬剤師にご相談ください。

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よくあるFAQ⑧低用量ピルにはどんな副作用がありますか?

A. 低用量ピルを飲み始めたときには体がホルモンに慣れていないため、胸の張りや痛み、頭痛、吐き気、眠気、不正出血(生理期間外の出血)、下腹部の違和感などが起こる場合があります。多くの場合、飲み始めの数ヶ月で徐々に落ち着くため、2〜3か月を目安に様子を見てみましょう。

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よくあるFAQ⑨低用量ピルの休薬期間とは何ですか?

低用量ピルの1サイクル(28日)のうち、最後の4~7日間は服用をお休みする期間を「休薬期間」といいます。この期間は成分の入っていない偽薬を飲むことが多く、出血が起こります。これを「消退出血」と呼び、生理に似ていますが、ピルで厚くなった子宮内膜が排出されるものです。休薬期間は、卵巣や子宮の働きを整えるためのメンテナンス期間と考えられます。

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※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
※医師の診療は必須となり、薬が処方された場合に発送いたします

監修者

目黒ウェルネスクリニック院長
郡 詩織
大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。産婦人科専門医・がん治療認定医・抗加齢学会専門医を取得。 2021年よりメデリピルにおいてオンライン診療によるピル処方や、mederiが主催するセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの監修を担当など幅広く活動。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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