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【医師監修】高校生でもピルを買える?注意点や費用相場を紹介|メデリピル

【医師監修】高校生でもピルを買える?注意点や費用相場を紹介|メデリピル
低用量ピルは避妊薬としての役割だけでなく、生理痛や肌荒れの改善が期待できることをご存知でしょうか。中には気になってはいるけれど「高校生でもピルを処方してもらえるのか」「高そう」「副作用が心配」などの疑問や不安があり、一歩踏み出すことができない方もいらっしゃると思います。
そこで今回の記事では、実際に購入方法や服用における注意点などをピル初心者さんにも分かりやすく解説していきます。ぜひ、ピル服用のための参考にしてみてください。
もくじ
高校生でもピルを貰える
結論から言うと、高校生でもピルの購入は可能です。ピルの服用は、生理が始まっている方を対象としているため、年齢的には初経が起こる10~12歳から閉経する50歳近くまでピルを服用することができるとされています。ピルは、避妊効果だけでなく、副効用として、生理痛やPMSなどの生理トラブルの緩和効果、肌荒れ改善効果を期待できます。
保険制度のある日本では、ピルの種類が「OC」と「LEP」の2つに分類されています。OCは経口避妊薬のことですが、保険適用となるLEPは月経困難症や子宮内膜症など医療目的として使用します。
低用量ピルは初経から閉経まで処方できることにはなっていますが、「骨の成長が終了していない可能性のある患者」に処方することが禁忌とされています。つまり、成長の過程にある未成年者は骨の成長に影響を与えてしまう場合があるということです。以上の点も踏まえて、まずは産婦人科医に相談しましょう。
ピルを貰うのに同意書や親の立ち合いは必要か?
低用量ピルを貰う場合は、保護者の立ち合いや同意書が必要になることがあります。それぞれのクリニックによって対応が異なるため、事前に調べてから受診しましょう。低用量ピルはメリットだけでなく、副作用もあるお薬です。正しい飲み方や副作用を理解するためにも、不安があれば保護者に同席してもらうのが安心でしょう。保護者の同意を得るのが面倒などの理由で、海外の通販で販売されているものを購入するのは非常に危険です。初めての服用であれば、なおさら病院を受診するか、専門医が診てくれるオンライン診療サービスを利用するようにしましょう。
低用量ピルの費用相場
ピルは21錠、もしくは28錠がセットになったシートで販売されています。1シートあたりの値段は、低用量ピルなら自由診療の場合は2,000~3,000円程度、保険適用(3割負担)の場合は1,000~3,000円程度が相場です。
ピルは1シート1ヶ月分になるため、複数処方される場合は1回の診療につき複数枚購入する場合もあります。さらに診察代もかかるので、処方してもらう病院の公式サイトから初診料・再診料などをチェックしておくと事前に心の準備もできますね。
低用量ピルの役割とは
継続的な避妊ができるとして広く知られているピルですが、ピルを服用すると排卵が抑えられ、ホルモンバランスが一定になります。すると、PMS(月経前症候群)や重い生理痛から解放されたり、肌荒れ改善も期待できます。
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生理痛の改善
生理痛は、子宮を収縮させる働きをもつ「プロスタグランジン」という物質が原因で、子宮が強く収縮し、生じる下腹部や腰の痛みのことを指します。低用量ピルを服用することで、プロスタグランジンの生成を減らし、生理時の下腹部痛や腰痛を和らげる効果が期待できるのです。しかし、生理痛の痛みが年々増しているように感じる場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気の可能性があります。低用量ピルの服用を検討するのと同時に、一度婦人科を受診してみましょう。
肌荒れの改善
ホルモンバランスの乱れは、肌のコンディションにも影響を及ぼします。生理前に特に肌の調子が悪くなるという方は、生理前のホルモンバランスの変化によるものが原因となっている可能性があります。一般的に排卵後から生理前は卵胞ホルモンより黄体ホルモンの分泌量が多くなります。黄体ホルモンには、男性ホルモンと似た働きがあるため、皮脂の量が増え、毛穴も詰まりやすくなることで肌トラブルが起きやすくなるのです。低用量ピルの服用は、ホルモンバランスを整えることで黄体ホルモンの分泌を抑え、肌荒れ改善にもつながります。
低用量ピルの副作用とは
はじめてのピル服用では、下記のような副作用が出やすくなります。
- 吐き気
- 乳房の張り
- 不正出血
- 頭痛
- 下腹部痛
- むくみ
副作用の症状は3ヶ月ほどで治まる場合がほとんどですが、症状が強い場合や3ヶ月以上続く場合には医師に相談しましょう。
また、低用量ピルを服用していると、わずかですが血の塊が血管を塞いでしまう血栓症のリスクが高まります。特に肥満、喫煙者、家族に血栓症にかかったことがある方がいる場合は注意が必要です。3ヶ月ほど経つとほとんどの方は副作用が減って服用を続けることができるとされています。しかし、どうしてもひどい場合は、お薬での対処も可能です。ピル服用中に体の大きな体の異変があり不安がある場合は、産婦人科に相談してみてみるとよいでしょう。
日本のピル普及率は低い
日本のピル内服率は2.9%という低い数字が出ています。同じアジア圏でも東南アジアに関しては、タイ19.6%、カンボジア13.7%、ベトナム10.5%と日本に比べて大きな数字が出ています。世界で最も内服率が高いのはフランスの33.1%で、その他の欧米諸国ではイギリスが26.1%となっています。このような結果から、日本のピル普及率は諸外国に比べて圧倒的に普及率が低いことが分かります。海外の普及率が高い理由としては、低用量ピルの入手法の違いが挙げられます。日本では医師の処方なしでピルを購入することができません。一方海外では、低用量ピルを薬局で購入することができる場合が多いです。金額も比較的低く、風邪薬を買うような感覚で、低用量ピルを気軽に入手することができます。
オンライン処方のメデリピルなら始めやすい
メデリピルでは高校生でも低用量ピルを処方してもらうことが可能です。(高校生の場合、診療時に保護者の同席もしくは保護者の本人確認書類が必要となります))メデリピルは、予約・診療・処方から薬の受け取りまで、すべてがスマホで完結します。サービス利用期間の診療は何度でも無料のため、ピル服用中の体調についても、LINEで医師に相談できます。そのため、ピル初心者さんにも安心してピルの服用を始められます。価格も、低用量ピルは初月のピル代無料で2回目以降2,970円(別途送料550円)と始めやすい価格帯となっています。
まとめ
今回の記事では、ピルの購入方法や服用における注意点などを徹底的に解説していきました。生理によって勉強や部活動に集中できないと、ストレスを感じてしまいますよね。生理は辛いけど病院に行くほどではないと思ってしまう場合もあると思います。しかし、ピルは「生活改善薬」ともいわれています。生理中・生理前の辛い症状の改善を改善をしたいと思っている方は、ピルの服用を検討してみてはいかかでしょうか。生理痛や生理不順の悩みは1人で抱え込まず、気軽に産婦人科医に相談してみてくださいね。
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