生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
生理痛による吐き気の原因と対処法を解説
これまで、生理中に吐き気を感じたことはありませんか?実はこの吐き気は、生理痛の原因と深く関わっています。今回の記事では、生理痛に伴って生じる吐き気の原因と、その改善方法について解説していきます。吐き気以外の胃痛や貧血などの症状についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
生理痛で吐き気がする原因
生理痛によって生じる吐き気は、「プロスタグランジン」という物質が原因になっている可能性が高いです。プロスタグランジンには子宮の収縮を促す働きがあり、生理のときに分泌されることで経血を体外に排出してくれます。しかし、その分泌量が多すぎると必要以上に子宮が収縮してしまい、結果として生理痛が起こります。
そして実はこのプロスタグランジンには、子宮だけでなく胃を収縮させる働きもあります。胃が収縮することで胃に不快感が生じてしまい、それが吐き気につながるとされています。
吐き気を緩和する対処法
生理中に吐き気が生じると、いつも以上に身体も気分も辛くなってしまいますよね。ここでは、そんな吐き気を緩和する方法を3つ紹介します。
身体を温める
まずは、身体を温めることが大切です。身体が冷えると血行が悪くなるため、子宮は凝り固まって収縮性が悪くなります。このような状態で経血を排出しようとすると、子宮を収縮させようとして多くのプロスタグランジンが分泌されてしまいます。カイロや腹巻きなどを使ったり、湯船に浸かったりして、下腹部を重点的に温めるようにしましょう。また、軽めの運動を行うと、身体が温まる上に気分もリフレッシュできるのでおすすめです。
胃に優しい食事をとる
生理中は、アルコールやカフェインなど刺激の強いものは避け、おかゆやうどんなど胃に優しく消化しやすい食事をとるように心がけましょう。また、生姜やナッツなどは血流を良くし、体を温める効果があるとされているためおすすめです。生理中は食欲が湧かないこともあるかもしれませんが、空腹状態だとより吐き気が強まってしまう可能性があるため、できるだけ空腹状態にならないよう気をつけましょう。
低用量ピルを利用する
吐き気の緩和においては、低用量ピルの服用もおすすめです。低用量ピルには、子宮内膜を薄い状態に保つ作用があります。これにより、剥がれ落ちる子宮内膜の量が少なくなるため、子宮を収縮させるプロスタグランジンの分泌も減り、生理痛や吐き気の改善が期待できます。
吐き気以外の症状とその対策
生理中は、吐き気以外にも症状が見られる場合があります。以下で、それぞれの症状とその対策方法について解説します。
まずは、頭痛です。生理中に見られる頭痛は、ホルモン分泌量の急激な変化が原因であるとされています。症状が辛い場合は鎮痛剤を飲むなどして対処しましょう。それでもなお激しい痛みが続く場合は、我慢せず病院を受診してみてください。
次に、腰痛です。生理痛や吐き気の原因となるプロスタグランジンには血管を収縮させる働きもあるため、血流が悪化して腰痛が起こるとされています。腰痛を改善するためには血流を良くすることが必要であるため、カイロや毛布などを使って腰まわりを意識的に温めるようにしましょう。
次に、胃痛です。胃痛は、プロスタグランジンがもつ胃の収縮作用によるものだと考えられます。低用量ピルを飲むことで、子宮内膜が薄く保たれてプロスタグランジンの分泌量も減少するため、胃の収縮が抑えられて胃痛が改善する可能性があります。また、空腹状態が続くと胃に負担がかかる場合があるため、なるべく空腹状態を避け、何か食べる際は胃に優しいものを選ぶようにしましょう。
最後に、貧血です。生理中は経血が体外に排出されるため、全身の血液量が減少して息切れや疲労感などの貧血症状が見られる場合があります。レバーや牛肉、魚などには鉄分が多く含まれているため、普段の食事に取り入れてみましょう。なお、別の病気が原因で貧血になっている可能性もあるため、貧血の症状がなかなか改善しない場合は病院の受診も検討してみてください。
ひどい生理痛は月経困難症の可能性がある
生理痛の症状があまりにひどい場合は、月経困難症の可能性を考えてみましょう。月経困難症とは、生理痛の症状の程度が大きく、日常生活にまで支障をきたしている状態を言います。月経困難症には「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」の2種類があります。
まず機能性月経困難症は、原疾患(原因となる特定の病気)が存在しない月経困難症です。プロスタグランジンの過剰分泌や子宮口の狭さが原因ではないかと考えられていますが、明確な原因はわかりません。発症年代としては10代後半〜20代が多く、生理初日〜2日目あたりの出血が多い期間に症状が強く見られます。痛みは2日程度で消失することがほとんどです。
次に器質性月経困難症は、原疾患が存在する月経困難症です。具体的な原疾患としては、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮筋腺症などがあります。発症年代としては20代後半〜30代が多く、生理が始まる5日ほど前から生理が終わるまでずっと痛みが継続する場合が多いです。
機能性月経困難症から子宮内膜症につながったり、器質性月経困難症の症状が悪化して不妊になったりする場合もあるため、ひどい生理痛がある場合は我慢せず早めに医師に相談するようにしましょう。
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まとめ
今回の記事では、生理痛に伴って生じる吐き気の原因と、その改善方法について解説しました。子宮内膜が剥がれ落ちる際に分泌されるプロスタグランジンという物質は、子宮のほかに胃や血管なども収縮させるため、吐き気や腰痛など様々な症状を引き起こします。身体を温めたり低用量ピルを服用したりすることで、これらの症状は改善する可能性があります。あまりに痛みが強い場合は、何か別の病気が隠れている可能性もあるため、我慢せず医師に相談するようにしましょう。
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