生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
低用量ピルの服用は筋トレにどう影響する?
「ピルを飲むと筋肉がつきにくい?」「筋トレしているのに痩せない原因はピル?」そんな不安を感じたことはありませんか?
理想の体や競技の成績を目指したり健康のためにトレーニングを続けたりする女性にとって、低用量ピルが筋肉やダイエットに与える影響は気になるポイントですよね。実は、ピルの服用によってホルモンバランスが整うことで、生理による体調の波が収まり、安定してトレーニングを続けやすくなるというメリットもあります。
ここでは、低用量ピルと筋トレ、ダイエットの関係をわかりやすく解説します。ピルと上手に付き合いながら、理想の体を目指したい方はぜひ参考にしてみてください。
低用量ピルの基本
低用量ピルは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンを配合した薬です。
毎日決まった時間に1錠服用することで、体内のホルモンバランスを一定に保つ働きがあります。
主な目的は、排卵を抑えることで避妊を行うことですが、それだけではありません。生理痛の緩和やPMS(月経前症候群)の症状の軽減、ニキビや肌荒れの改善など、女性の体調を整える目的でも広く使われています。
ホルモンの大きな変動を穏やかにすることで、毎月の体調の波を感じにくくなり、日常生活をより快適に過ごしやすくなるのも特徴です。低用量ピルは、女性の体調管理をサポートする心強い選択肢のひとつといえるでしょう。

低用量ピルと筋トレ
「ピルを飲むとトレーニングの効果が落ちるのでは?」「ピルを飲むと筋肉がつきにくい?」と心配する方もいるかもしれません。
しかし、ピルの服用が筋力や持久力などの運動パフォーマンスを大きく低下させることはないとされています。
むしろ、生理中の強い腹痛や貧血、気分の落ち込みなどが軽減されることで、生理周期による体調の波に左右されず、1か月を通して安定したトレーニングを続けやすくなるのがメリットのひとつです。体調の波が穏やかになることで、計画的にジムへ通えるようになり、結果として効率の良いボディメイクにつながることがあります。
ピルと筋肉量の関係
筋肉の成長には、男性ホルモンの一種であるテストステロンが関わっています。ピルを服用すると女性ホルモンが優位になるため、理論上はテストステロンの働きが少し抑えられる場合があります。
特に注目したいのが、血液中で実際にパワーを発揮できるホルモンの割合を示す「生物学的活性値(BAT)」です。ピルの種類によっては、このBATが低下する可能性があります。BATが低くなると、筋肉量が増えにくくなったり、瞬発的なパワーが出にくくなったりと、トレーニングの成果に影響を及ぼす可能性があります。
この影響が一般的な女性の筋トレに大きな悪影響を与えることはほとんどありません。プロアスリートのような高度な専門性が求められる場合を除けば、ピルを服用していても十分に筋肉をつけ、引き締まった体を目指すことは可能です。
大切なのは、ホルモンの影響だけに目を向けるのではなく、バランスのよい食事と適切なトレーニングを継続することです。
ピルの世代別の生物学的活性値(BAT)の割合
低用量ピルは、第1世代から第4世代まであり、含まれるホルモンの種類によって筋肉への影響の程度「生物学的活性値(BAT)」が異なるとされています。
第1世代や第2世代のピルは、比較的テストステロンの働きを維持しやすいとされ、瞬発力やパワーが重要な競技を行う人に向いていることがあります。
一方、第3世代や第4世代は男性ホルモンを抑える作用が強く、美肌効果などが期待される反面、筋肉への活性値はやや低い傾向があります。筋肉量を重視するのか、美容面を優先するのかによって、選ぶ世代を検討するとよいでしょう。

低用量ピルは目的に合った処方が大事
ピルを選ぶ際は、自分が何を優先したいのかを医師に伝えることが大切です。
たとえば、本格的にトレーニングをしているアスリートの場合は、筋肉量に影響が出にくい種類を相談するとよいでしょう。
一方、趣味としてボディメイクを楽しみながら、生理痛やニキビの改善を重視したい場合は、美容効果の高いピルの方が生活の質が高まることもあります。ピルは「どれも同じ薬」ではなく、ライフスタイルや目的に合わせて選べる薬です。専門家のアドバイスを受けながら、自分に合った種類を見つけましょう。
結論、筋トレに低用量ピル使用の影響はあるのか?
結論として、一般的な筋トレやダイエットにおいて、ピルの服用が大きなマイナスになることはほとんどありません。確かにホルモンの変化によって、筋肉の成長速度や体組成に多少の個人差が生じることはあります。
しかし、それ以上に「生理に左右されずトレーニングを続けられる」というメリットの方が大きいと考えられています。
ピルを飲んでいるから痩せない、筋肉がつかないというわけではありません。最終的な体づくりは、日々の食事やトレーニング内容によって決まります。コンディションを安定させるサポートとして、ピルを上手に活用していきましょう。
よくある質問
ここでは、低用量ピルと筋トレに関する質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
ピル服用中に筋トレはできますか?
ピルを服用しながら筋トレを行うことは可能です。生理前のイライラや生理中の痛みが軽減されることで、1か月を通して安定した状態でトレーニングに取り組める場合もあります。
飲み始めの頃は、吐き気やだるさなどの「マイナートラブル」が出ることもありますが、多くの場合は体が慣れるにつれて落ち着いていきます。体調と相談しながら、無理のない範囲で運動を続けましょう。
低用量ピルはスポーツに影響しますか?
ピルの服用が競技パフォーマンスを大きく下げる心配はほとんどありません。実際に、多くの女性アスリートが大会と生理のタイミングを調整するためにピルを活用しています。
世代によってわずかな違いはありますが、「大事な試合の日にベストコンディションで臨める」というメリットは、スポーツをする女性にとって大きな安心材料になります。
低用量ピルは痩せにくいですか?
「ピルを飲むと太る」「ピルを飲むと筋トレしても痩せない」といわれることがありますが、ピル自体に脂肪を増やす作用はありません。
飲み始めの時期には、むくみや食欲の変化によって体重が増えたように感じることがありますが、多くの場合は体が慣れるにつれて落ち着きます。ピルの服用によって太りやすいわけではないので、カロリー管理や運動を続けていれば、ピルを服用していてもダイエットは十分可能です。
太りにくいピルの種類はある?
ピルには第1世代から第4世代までいくつかの種類があり、含まれる女性ホルモンの種類や量によって体への影響が少しずつ異なります。そのため、ピルの種類によってはむくみや食欲の変化が起こりにくく、比較的体重が増えにくいとされるものもあります。
たとえば、低用量ピルの「マーベロン」や「ファボワール」は、服用中に食欲が増えにくいとされている種類のひとつです。そのため、避妊を目的にピルを使用する場合に、体重の変化が気になる方から選ばれることもあります。
また、生理痛や月経困難症の改善を目的とする場合には、超低用量ピルの「ヤーズ」や「ヤーズフレックス」、ミニピルなどが処方されることもあります。これらもホルモン量が少ないため、体への負担が比較的少ないとされています。
ピルによる体重の変化には個人差があり、すべての人に同じ影響が出るわけではありません。体質や生活習慣によっても感じ方は変わるため、体重の変化が気になる場合は医師に相談しながら、自分に合った種類を選ぶことが大切です。
まとめ
低用量ピルと筋トレの関係について解説してきましたが、ピルの服用がトレーニングやダイエットに大きな悪影響を与えることはほとんどありません。むしろ、生理痛やPMS(月経前症候群)による体調の波を整えることで、生理周期による体調の波に左右されず、1か月を通して安定したコンディションでトレーニングに取り組みやすくなるというメリットがあります。
確かにピルの世代によってホルモン作用にわずかな違いはありますが、一般的なボディメイクにおいては筋肉がつかなくなる心配はほとんどありません。また、服用初期に体重が増えたように感じる場合も、多くは一時的なむくみや食欲の変化によるものです。
大切なのは、自分の目標やライフスタイルに合ったピルを選ぶことです。医師と相談しながら、自分に合う方法で体調を整え、トレーニングを前向きに続けていきましょう。
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