生理前のうつ症状がひどい原因は?PMDDとPMSの違いや症状緩和の対策を解説

生理
更新日:2025.04.30
生理前のうつ症状がひどい原因は?PMDDとPMSの違いや症状緩和の対策を解説

生理前になると心身ともに不調を感じるという方も多いかと思います。特に理由もないけど、つらいというときはPMS(月経前症候群)である場合があります。しかし、イライラやうつ感が強くでる場合は、PMDD(月経前不快気分障害)の可能性があります。ここでは、そんなPMDDの症状やPMSとの違い、対処法について解説していきます。

生理前にひどいうつ症状が出る原因は?

生理前になると気分の落ちこみや不安感などの症状が出ることを、PMS(月経前症候群)と呼びますが、精神の不調が強くでる場合はPMDD(月経前不快気分障害)の可能性があります。PMDDは、強い抑うつ感や不安感を感じやすいという特徴があります。体の不調のほかに、心のつらさがある場合はPMDDであることも視野に入れてみましょう。

PMDD(月経前不快気分障害)とは?

PMDD(月経前不快気分障害)は、PMSの中でも精神的な症状が強く出る疾患です。
日本における認知はまだまだ浅いものの、アメリカの精神医学会ではPMDDはうつ病の1つとされています。PMSと同じように、生理が始まるとともに症状は治まる傾向にありますが、日常生活に支障が出るレベルの状態はPMDDと診断される可能性が高いです。

PMDDの主な症状と特徴

PMDDでは、以下のような症状が生理の7日から10日前を目安に出る傾向にあります。

・感情が著しく不安定
・激しいイライラや怒りの感情
・ひどい落ち込み、絶望感、自責感の高まり
・異様な不安、緊張、興奮、いらだち感
・食欲の大きな変動:過食など・上記の影響で人間関係に支障をきたす
 など

これらは生理が始まるとともに消滅します。

PMDDの原因

PMDDになる原因は、PMSと同じように明確にはわかっていませんが、生理前のホルモンバランスの変化や脳の神経物質の変化が影響しているという説もあります。
また、日常生活におけるストレス(仕事や人間関係など)が溜まっていると、PMDDを引き起こす要因となることもあります。

PMDDになりやすいリスク

肥満、喫煙、過去にうつ病になったことがある方、トラウマ的な経験(虐待や性暴力被害など)をされた方はPMDDになりやすいと言われています。また、仕事、家庭、人間関係などで大きなストレスを抱えている方も注意が必要です。

参考:ScienceDirect 月経前不快気分障害とうつ病の関連性

PMDDの主な診療法

PMDDの治療は、症状に応じて薬物療法(抗うつ薬、ピルなど)や精神療法(カウンセリング・認知行動療法など)、漢方薬の服用などの方法が挙げられます。医師と相談しながら、最適な方法を選びます。

生理前のうつ気分を緩和する5つの対策

日常生活に支障まではないものの、生理前のうつ気分がつらいといった場合にはセルフでケアできる方法があります。まずは、試してみてくださいね。

栄養素を積極的にとる

PMSやPMDDに対しては、ビタミンB6、カルシウム、亜鉛などをしっかりとることが有効と報告されています。これらは脳内の神経物質のセロトニンやGABAに重要な栄養なためです。食事だけでとることが難しい場合はサプリメントなども推奨されています。
生理前はホルモンバランスが変動しやすい時期でもあり、黄体ホルモンの影響でむくみやすくなります。そのため、塩分の濃い食事を摂ると更にむくみやすくなってしまいます。PMSで過食気味になることもありますが、味付けの濃い食事やお菓子は避け、なるべく薄味を心がけましょう。

参考:月経前症候群・月経前不快気分障害に対する診断・治療指針

ストレスをためない

PMDDはストレスの影響を受けやすいため、なるべくストレスを溜めないように意識しましょう。入浴や音楽、趣味など自身に合ったリフレッシュ方法で、ストレスのない状態を意識しましょう。鍼灸やハーブ(チェストベリー)は、効果が報告されているので、生理前に試してみましょう。

カフェインを控える

コーヒーや緑茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは緊張感や不安感を強めてしまうこともあるとされています。最初は難しいかもしれませんが、生理前や生理中だけでも摂取を控えるとよいでしょう。

適度に運動をする

生理前こそ適度に運動することで、ストレス発散にもなり、むくみの防止にもなります。
有酸素運動でなくとも、軽めのウォーキングやストレッチも効果的です。薬物療法でもある抗うつ薬のSSRIはセロトニンを増やしますが、これらの運動にもセロトニンを増やす効果があります。

症状の特徴や時期を記録する

PMDDの症状は都度記録しておくと、自身のパターンが見えてきます。どのような出来事でイライラしたり、落ち込んだりといったことを書いておき、病院を受診する際に持参しましょう。生理前にスケジュールを詰めすぎないようにするのが重要です。

これらを実施しても症状がよくならない場合には、産婦人科、精神科、心療内科を病院を受診するようにしましょう。

生理前のうつ気分がつらいなら「ピル」の服用も検討を

薬物療法の1つで、ピルの服用も効果的です。ピルにはいくつか種類がありますが、PMDDに効果的とされるのは、ドロスピレノンという黄体ホルモンが配合されたピルです。
自己判断で服用することはできないため、まずは医師に相談してみてくださいね。

生理前のうつ気分は放置しないで

ここまで、生理前のうつ気分についてとPMDDについて詳しく解説してきました。
生理前のいつものことと思って放置してしまうと、PMDDに気づかず悪化してしまう可能性があります。
少しでも精神的につらい症状が出ている場合は、病院を受診して医師に相談するようにしてみてくださいね。

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監修者

淀川キリスト教病院 医長
柴田 綾子
2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し、2013年より淀川キリスト教病院で産婦人科診療を行う。 2022年よりmederi株式会社において、mederi主催のセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの記事監修を担当などを担当。

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